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長崎市総合計画審議会(第1回第2部会)

更新日:2016年4月20日 ページID:028347

長崎市の附属機関について(会議録のページ)

担当所属名

企画財政部 都市経営室

会議名

長崎市総合計画審議会(第1回第2部会)

日時

平成27年10月2日(金曜日) 13時58分~16時05分

場所

長崎市役所本館地下1階 議会第2会議室

議題

1. まち・ひと・しごと創生総合戦略策定の進捗状況について
2. まちづくりの方針Dの施策体系案について
3. 基本施策「D1 持続可能な低炭素社会を実現します」素案について
4. 基本施策「D2 循環型社会の形成を促進します」素案について
5. 基本施策「D3 良好な生活環境を確保します」素案について
6. 基本施策「D4 人と自然が共生する環境をつくります」素案について
7. 基本施策「D5 環境行動を実践します」素案について

審議結果

1 まち・ひと・しごと創生総合戦略策定の進捗状況について

[担当課:説明]

2 まちづくりの方針Dの施策体系案について

[事務局:説明]

3 基本施策「D1 持続可能な低炭素社会を実現します」素案について

[基本施策主管課:説明]

【委員】
次世代自動車とは具体的に何を指すのか。直近値の5.4%というのは、完全な燃料電池や電気だけでは難しいので、いわゆるハイブリッドなども入っているのか。

【担当課】
電気、燃料電池、天然ガス、ハイブリッド、プラグインハイブリッド、クリーンディーゼル自動車の数値である。

【委員】
燃料電池や電気であれば別だが、低公害の車は、重量当たりの排出量が基準なので、排出量が少ないエコな車であっても車が大きくなれば基準を満たしていてもかなりの量を排出し、軽自動車より排出量は多い。

公共交通は一般論でいうと、1人が移動する場合の排出量が自動車の約1/6くらいなので、次世代自動車を増やすというよりも、公共交通を利用する人を増やしていくべきだと思う。特に、今後、高齢化を迎え、車に乗らない人が増えて、一方で、公共交通が不便になると移動ができない、ということになるので、車ではなく、公共交通のほうを指標とするべきではないかと思っているが、いかがか。

【担当課】
外部評価でも指摘があり、公共交通の重要性については認識している。都市計画部門と一緒に、交通の便が悪いところも重要性に応じて進めていくべきだと考える。

また、評価の指摘として、市域から排出される温室効果ガスは、全体的なものであって、市民の取組みとしてわかるような指標が必要だという意見もあった。そこで、省資源を目指す観点から、車を買う場合は次世代自動車を選ぶ、ということを低炭素社会の一つの指標としている。

【委員】
今、公共交通を使う人が減ってきて、その分車が増えている。少々車の燃費性能がよくなったところで排出量は増えていく。車を良くするというのではなくて、車を使わなくてもいい社会にするというのが、重要なので、交通で指標をつくるのであれば、自動車ではなくて、公共交通にするべきではないか、という意見である。

【担当課】
この指標についても、これまで検討した結果で出した指標であることを理解していただきたい。ただし、今後、総合的な施策で、公共交通のネットワークを広げていくことは大事だと考えているので、検討したい。

【部会長】
今後5年間を考えたときに、次世代自動車もわかりやすい指標なので、これはこれで一つあってもいい。

もうひとつ、施策としては非常に重要な公共交通の利用について、環境部だけでなく、都市計画や交通政策と一緒に公共交通の施策を一体として定性的に数値化する。成果指標として数値化は難しいと思うが、施策の重要性からいうと、めざすべき方向はそこにいくべきではないか。検討して、成果指標的なものがつくれるかどうか、委員も含めてディスカッションの課題にさせてほしい。

【部会長】
施策推進の視点での意見だが、中小の事業所が対象となるエコアクションの認証登録のほか、今後の取組みとして、中小の事業者のスキル向上の支援など、さらに踏み込んだ支援ができないか。行政が事業者を統括して、事業者のCO2削減を支援するという環境管理が重要である。


4 基本施策「D2 循環型社会の形成を促進します」素案について

[基本施策主管課:説明]

【委員】
目標値の設定については、直近値が一つの基準になると思うが、どのようにしているのか。

【担当課】
後期計画の目標値については、一般廃棄物処理基本計画で過去のごみの量から推計して将来どうなるかを算出した数値。

例えば、リサイクル率は直近値は15.5%だが、処理計画においては17.6%でならなければならない。その前年度までは16%だった。減った理由としては、26年度にクルーズ船や国体など観光客の増によりごみの量が増えたことがある。32年度の目標値が16.8%で、かなり低く感じるかもしれないが、いろいろな要素から考えると、この数値を目標値とするべきと考えている。

【委員】
リサイクル率は、やはり高い目標を設定したほうがいいのではないか。一方、最終処分場の年間埋立量は、確かに高い目標であり、あと何年埋め立てられるかというところに依拠した目標値だと思うが、かなり厳しい数字ではないかと思う。

リサイクル率と年間埋立量の目標値の設定に整合性がない。

【担当課】
処分場については、いただいた指摘を持ち帰り、成果指標のあり方について部内でもう一度検討したい。

【部会長】
最終処分場については、P8下の現状・課題に記載してあるように、プラスチック等の燃やせないごみは、これまで最終処分場に持っていっていたが、新しい西工場ではコージェネシステムで熱や発電を行う設備ができる。今まで最終処分場に持っていっていたものを燃やせるので、最終処分場の年間埋立量の数値がかなり減ってきていると思う。最終処分場の延命ということだと思う。

【担当課】
最終処分場の延命について、これまでプラスチック製品は直接埋立てしていた。28年度から焼却施設で燃やすが、焼却灰が11%くらい出て、これが最終処分場に戻ることになる。

また、先ほどの指標の件について、前期基本計画では、平成27年度の目標値を25,000トン程度と想定していたが、後期計画の直近値が約30,000トンで、そこに開きが出ている。

後期計画では、23,900トンを目標にしているが、部内で協議して、目標値の設定の見直し等をしたい。

【部会長】
D2は、成果指標の目標値について、所管課で精査してほしいということなので、検討してほしい。

 

5 基本施策「D3 良好な生活環境を確保します」素案について

[基本施策主管課:説明]

【委員】
D3-1の成果指標「自動車排出ガスの環境基準達成率」について、前期計画、後期計画のどちらも、直近値100%、目標値100%になっているが、努力した結果良くなっているか悪くなっているか、全くわからないので、成果指標として意味がない。実際は、環境達成基準値は何ppmというのがあるはずなので、目標にする以上は、達成基準よりも厳しい数値を目標として、それにどのくらい近づいたかというのをみていかないとわからない。

また、前期計画ではD3-2に「水洗化率」があったが、今回消えている、これは理由があるのか。

【担当課】
二酸化窒素については、駅前と中央橋と測定局があるが、駅前については、平成8年を除き、平成6年から16年まで環境基準を超えていた。今は、出島、女神のバイパス等により交通事情が変わったことにより、平成17年以降、環境基準を達成している。

ただし、二酸化窒素の数値もギリギリで環境基準に近い状況にあり、今後、基準を達成しない要素もあるため、現在の状況を確定的なものにするため、後期計画の指標としては、今のような目標値としている。指摘を踏まえて、もう一度、検討したい。

また、D3-2は、前期計画では、BODとCODと水洗化率という指標があった。水洗化率というのは、下水道の管を通して、水洗化する人の割合をいう。5年後めざす姿が、水質が基準内に保たれているということなので、川や海の水環境が基準に達しているのかどうかは、河川であればBOD、海はCODで、水環境を測っており、水洗化率をつけなくても、この2つの指標で表すことができると考えたため、指標から外している。

【委員】
先ほど話した、自動車の低公害車へのシフトや公共交通を使うことによって通過台数が減るとか、そういう努力の結果が、二酸化窒素の数値に出てくるはず。そのため、具体的な数字で何ppmなどの数値で出すほうが、指標として意味があるのではないか、ということ。

水洗化率については、たとえ下水道が通っても水洗化してもらえない方がいることも理解している。BOD、CODの数値も、努力によるものもあるが、その時の気象変動も関係していると思うので、具体的な水の浄化に対する努力という点で、水洗化というのはそれなりに意味がある指標ではないか。検討してほしい。

【担当課】
水洗化率については、94~95%で推移しており、水環境に現れにくく、水環境を測る数値としては、BOD、CODというものがあるので、それを指標としている。指摘を踏まえ、上下水道局と協議したい。

【委員】
D3-2では、BOD、CODは、環境基準が5.0ミリグラム/リットルと3.0ミリグラム/リットルで、すでに基準を達成していると書いてあるように、この指標も直近値と目標値も達成度どちらも100%と言える。そうであれば、D3-1の、自動車排出ガスの環境基準達成率の直近値100%、目標値100%というのは、やはり良くないのではないか。同じような形で合わせないといけない。同じような考え方で目標値を設定してはどうか。

【担当課】
整合性のある指標を検討したい。

【部会長】
成果指標の表現をどうするかという2人の委員の質問について、さらに精査し、検討していただきたい。

【委員】
D3-1の成果指標で、自動車排気ガスの測定局は2箇所と明記されているが、環境騒音についての測定局が何か所で場所はどう設定されているのか。また、環境基準達成率と適合率は使い分けがあるのか。

【担当課】
一般環境の地点は50地点、自動車騒音が16地点。規定に基づいて数、場所を選定している。

【担当課】
環境基準達成率と適合率については、文言を整理したい。

【部会長】
D3については、成果指標の表現の仕方、水洗化率の指標を入れるべきかどうか、などを含めて、検討結果を報告していただきたい。

 

6 基本施策「D4 人と自然が共生する環境をつくります」素案について

[基本施策主管課:説明]

【委員】
D4-1、2の成果指標がそれぞれ1つしかない。検討の中で、別の指標について協議をしたのか。

また、D4-2の成果指標について、次のD5-2の成果指標とも関わるが、イベントの参加者数が指標となっているが、この参加者が増えたから、5年後のめざす姿が達成されているというのは、楽観的ではないか。

【担当課】
D4-1は、地域で活動する団体が増えないと施策が進まないという観点から、この指標としている。これ以外の指標は検討にあがっていない。

D4-2は、個別施策のタイトルが「自然とふれあう場と機会を創出します」ということで、その成果を表すものとして一般的に考えられるイベントの参加者数を指標としている。現時点では、他の成果指標の案はあがっていない。

また、めざす姿の「安らぎや潤いを感じている」をイベントの参加者数で表せるのかということについては、イベントに参加した方が、安らぎや潤いを感じて、また参加することで、参加者数が増えると考え、指標としている。

【委員】
もし、そうであれば、フィードバックして、イベントに参加した人が、市民農園や市民ふれあいの森に行っているのか、という指標が必要なのではないか。

【担当課】
記載の仕方が良くないかもしれないが、イベントとして把握している数値は、市民農園や市民の森の利用者数やあぐりの丘での体験の参加者数、環境教室などの小さなイベントなどを含んでおり、総合的なもので成果指標を出しているということで、理解していただきたい。

【委員】
D4-2は、市民が自然とふれあう機会ということで、指標としてはこういうものだと思う。

D4-1は、自然環境の保全を図るとして、生物が多様性を保っているという記載もあった。自然環境の保全を目的としているのであれば、自然環境保全団体加入者数は直接的なものではない。例えば、希少動物や緑化の割合など、具体的に自然環境の保全を図る調査をしているのか。

【担当課】
D4の基本施策の成果指標で、森林の整備率を出している。

D4-1については、めざす姿を、前期計画の「生物が多様性を保っている」を、後期計画では「生物多様性の保全に取り組んでいる」に変更し、その指標として、団体の加入者数としている。

【委員】
取り組んだ結果が何らかの指標に表れてくるのではないか。多くの人が自然環境の保全に取り組むのもいいことである。ただし、耕作放棄地や希少動物がどうなっているかなど、自然環境そのものの調査をやっているのであれば、その評価を入れると、2重でチェックができると思う。そういう調査しているのか、という質問である。

【担当課】
希少動植物でいうとレッドリストがあるが、毎年度調査ではないため、成果指標としてあげていない。自然全体の状況を図る成果指標は難しく、調査もいろいろやっているが、成果指標とすることが難しい。

【部会長】
ここは非常に大事な議論。前期計画の成果指標の見直しも必要であり、この施策がここまで進んでいるということを、市民にわかりやすく、市民が参加してみようと思うような表現にできないか。

行政としては数値化できる成果指標を求めるので、このような議論になるが、定性的なものでも、所管課のデータを集めて見えるものでもいいので、市民の満足度や施策の推進の度合いについて、市民にわかりやすく成果指標に書き込んでいくような工夫が必要である。

大事な議論であり、今後、部会が数回開かれる間でも、委員もサポートして、お互いに意見交換をしていきたい。

【委員】
例えば、グーグルアースなどで、緑化率を計算するのも簡単なのではないか。いろいろな方法があるので、今できる、できないの問題ではなく、環境そのものを何とか指標化できないか検討してほしい。

【部会長】
前に一歩進んで指標化できないか、いままでのやりとりについて、検討してほしい。委員も一緒に考えていきたい。

 

7 基本施策「D5 環境行動を実践します」素案について

   [基本施策主管課:説明]

【委員】
D5-2で、指標の説明の中に、「参加者が増加することで環境に関心を持った市民が増加したと考えられるため」とあるのは、市民感覚では本当にそうなのかと思う。外部評価で市民大清掃についての意見があったが、これが5年後にめざす姿に合致するのではないか。他の自治体にはない取組みであり、指標にしてもいいのではないか。

【担当課】
外部評価でも指摘があったが、市民大清掃については環境の喚起イベントとして、この指標に入ると思う。検討する。

【委員】
現時点では、成果指標が参加者数、来場者数でしか把握できないということだが、今後、成果指標として検討しているものがあるか。

【担当課】
今の段階では、他に把握している数値はないが、今後、他の部局の指標も見ながら検討していきたい。

【委員】
長崎市にはリサイクル推進員という制度があるが、どこかに数字が出ているのか。推進員の活動の指標は使えないのか。

【担当課】
後期計画の中では、数値はでてきていない。

【担当課】
リサイクル推進員については、前期計画D2-2の個別施策進行管理事業シートで、リサイクルコミュニティ推進費としてリサイクル推進員配置自治会数を指標として施策評価で毎年評価している。

【委員】
非常にいいかたちで動いていると思うので、指標として検討してほしい。

【担当課】
D2かD5かという問題はあるが、指摘を持ち帰り検討したい。

【委員】
成果指標の目標値の設定の仕方がバラバラである。

D5-1の成果指標の環境学習等への参加者数で、過去5年間の増加率を維持することが目標となっているが、過去の増加率を維持することは目標ではない。過去5年間でいい成果が出ているのであれば、それはある意味達成したといえる。

また、D5-2では環境イベントの来場者数を成果指標とし、直近の増加実績値1,000人を毎年の目標としているが、最終的な到達目標が見えない。例えば10年後20年後など長期的な到達目標を設定しておいて、5年後にはここまでを目標にする、という目標値ならわかりやすい。

【担当課】
最終的な到達目標を設定するのは難しいが、目標を決めて、そこに向かっていくのが当然だと思う。また、パーセンテージや人数なども統一し、目標に向かって何%あげて行くという目標値のほうが好ましいと思う。

ただし、いろいろな状況が変わる中で、それを把握しながら目標値を変えて行く必要があると思っている。イベントの参加者数は、最終到達点を出すのが難しく、過去の数値の実績から目標を立てることが現実的なやり方で、ベストではないがやむを得ない。

最終的な目標値の設定について、もっと努力して考え方を整理すべきということだと思うので、全庁的な考え方も踏まえて検討したい。

【部会長】
人口減少も一つの大きな課題で、高齢化率、いろんな問題が絡んでくるので、行政としては戦略的な数値を示せないのだと思う。他の施策や総合的な施策との関連もあるが、将来的な戦略的ビジョンをかかげようという姿勢については、今後も検討してほしい。

まとめとしては、成果指標についての精査や、新たな指標の追加について、今後所管課で検討し、最後の全体会までに調整したい。

閉会

 

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電話番号:095-829-1124

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