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長崎市総合計画審議会(第4回第1部会)

更新日:2016年4月20日 ページID:028346

長崎市の附属機関について(会議録のページ)

担当所属名

企画財政部 都市経営室

会議名

長崎市総合計画審議会(第4回第1部会)

日時

平成27年10月29日(木曜日) 10時00分~12時30分

場所

長崎市役所本館地下1階 議会第1会議室

議題

1. 後期基本計画素案(基本施策A1~A4、B1、B2)の修正案について
2. 審議会部会における意見等への対応状況について

審議結果

1.2.-1基本施策「B1被爆の実相を継承します」について

[基本施策主管課:説明]

【委員】
対応状況の7.の被爆の継承の体系化については、過去2か年にわたって指摘してきた。

平和教育のあり方や被爆の実相の継承についても、同じことを指摘しているにもかかわらず、また議論を行うのはいかがなものかと思う。何らかの文言で素案に入れることをお願いしたい。

【部会長】
これは大きなポイントであり、議論するだけでは実効性が見えない。明文化するべきではないかという指摘かと思う。

【担当課】
重要なご意見をいただいているので、意見を踏まえて検討したい。

【部会長】
入れる場合どの部分に入るか。後ほどでいいが、素案変更なしを修正するということでいいか。

【委員】
原爆資料については、1次資料は急激に増えることはないと思うが、2次資料、3次資料については今後増えてくる。特に原爆投下、その被害をどう見るか、時間がたつと考え方が違ってくる。これから中心が文字資料に代わってくるのでそろそろ体系化をしていくべきである。図書館司書のような専門の方はいるのか、そういう人を入れて組織づくりをして対処してほしい。

【担当課】
現状を言うと、私共の所属には専門の学芸員が2人、あとは行政職の事務職がいる。図書館司書の配置はしていない。

【部会長】
ライブラリー的な要素の素養が必要なので、そのような機能を持たせてほしいということ。学芸員にそのような素養があると思うので、人を雇うように言っているわけではないと思うが。

【委員】
今後、原爆にかかるレコードとなる資料を図書館の一角という形ではなく、独立した形で収集を図るべきではないかと思う。要望する。

【委員】
B1-2の成果指標「原爆資料館入場者数」の考え方について、これは集客施設ではなく重要な施設と考えており、いつも政策評価の時に指標をどの程度に設定するかについては、他の項目も含めて重要なことである。この入場者数のシミュレーションにおいて、平成25年度から26年度の伸び率1%をもとに平成32年度までに5%の増加としているが、これはほとんど根拠がないと思う。市の観光動向調査における観光客数の5年後、10年後の伸びをどう考えているか。観光施設としては人気のない施設かもしれないが、どれぐらいの伸び率が正しいか議論をしたのか。再考をお願いしたい。

【担当課】
原爆資料館は観光施設ではないが、多くの方に来ていただくことで平和の発信を意味する施設と考えている。入場者数は一時64万人まで落ち込んでいたが、現在67万人と回復傾向にある。将来の試算であるが、クルーズ船の増加等、若干増えるとは考えてはいるが、具体的な根拠を持っていない。一定増やしたいということで5%増を設定している。

【部会長】
観光客が増加するなか、その何割に資料館に来てほしいという根拠を持つと同時に、将来的に伸ばしてほしいというコメントである。

【担当課】
観光で観光統計を出しているので、いただいた指摘をふまえ、何割が資料館に来るという目安があると思うので設定したい。

【部会長】
目安をもってほしいというメッセージである。

【委員】
資料館の入館者のうち無料入館者の数字はあるか。

【担当課】
主に県内の小中学生を減免で受け入れている。

【委員】
平和学習や教育等の学校現場においても、体系を作るのは大切だと思う。平和教育は心の教育と漠然とかいているが、体系化して年齢にあった学習に取り組まないときちんとした知識が育たないのではないかと思う。心の教育と漠然とまとめることを疑問に思う。また、被爆体験の継承をボランティアや若い人の育成と書いているが、5年後はまだ被爆者がたくさんいると思うし、その掘り起しができていない。1人では無理でもフォローすることで語れる方がいると思うので、生の証言が聞けるうちは掘り起こして、語れる被爆者を増やす努力を組み込むことも必要ではないか。

【担当課】
今の施策のなかでは新たな証言者、次世代にどうつなぐかというものになっていて、孫や縁故者が語る事業のなかで親御さん等の語っていない被爆者にどう語っていただくのかという視点も一部ある。しかし継承部会の方のように自分が自分の体験を語るというのはもれているため、検討したい。

【担当課】
重要な指摘をいただいた。教育委員会としてはG1の方で発達段階に応じた平和教育の見直しというものを行っている。

【部会長】
体系のところは、捉え方によっては高次になるので、5年後にめざす姿の被爆の実相の継承のところの姿に、体系化して継承するとすべきではないか。具体的に現段階で明文化する場合はこのあたりとかの案はあるか。

【担当課】
体系化は継承の骨になる部分なので、上位概念がいいか、個別施策がいいかは重要な問題となるため、今ここで申し上げるのは難しい。体系化ということは、委員のご意見にあった資料を体系化していくことも重要であり、継承の活動・方法の体系化も重要であり、体系化のなかでいくつか分類ができるものと考えられるので熟考させていただきたい。反映させないということではなく、この場では案を出せない。

【委員】
B1-1の取組方針(4)に被爆の実相及び平和教育の体系化を盛り込んではどうか。単に(2)の資料収集、(3)の保存整備等の資料の体系化だけではなく、継承、教育することの体系化も図るべきだと思うため、そのように提案したい。

【部会長】
5年後にめざす姿には入れなくてもいいか。

【委員】
それが理想ではあるが、入れなくていいとは思う。皆さんの意見も聞いていただきたい。

【部会長】
以上のような示唆があったので、それを踏まえて検討をお願いしたい。


1.2.-2基本施策「B2 核兵器廃絶の世論を喚起し、平和な世界を創造します」について

[基本施策主管課:説明]

【部会長】
対応状況の6.で長崎地域の大学としたのは、例えば長与のシーボルト大学が入るという解釈によるのか。

【担当課】
募集をそのような枠でしているので、もともとの表現が正しくなかった。

【部会長】
市域ではなく地域ということ。

【委員】
対応状況の1.について、基本的にNGOの回数を把握するのは難しいと思うが、朝長先生が国や市の委託でアメリカに行くようにしている。市長が基本かとは思うが、重要な会議であれば把握できると思うので、重要なところに被爆者の声を届けるという視点から、指標に入れた方が全体の動きがわかるのではないか。要望として申し上げたい。

【担当課】
市が関与した分は把握しているので、柔軟に対応したい。

【委員】
12.について、他の委員との意見がミックスされているが、責任を伴うとか、抱え過ぎるといった意見ではなく、長崎市は100メートル歩く間にたくさんの外国人にすれ違う状況がある中で、多言語が絶対的に必要であり、ボランティアはあくまで補助する役目で、市が最終的にチェックすることになると思う。無理な進め方ではなく、観光のこと、平和のことなどの多くの重要なことを抱えているので、将来的に多言語化で必要なところをおさえないと伝えていけない。平和に関することは微妙なラインがあって難しいと思うが、例えば専門で翻訳する人を作っていくとか、市役所の中に通訳課があってもいいのではないかと思っている。2つの意見がミックスされているが、そのような真意で発言したことを理解いただければありがたい。

【担当課】
例えば、平和宣言文であれば業者に委託してチェックをかけてやっているが、使い分けが必要かと考えている。今後も連携を図っていければと思っており、特に平和宣言文に関して翻訳の間違いがあると政治的な問題となったりするので模索していければと考えている。

【委員】
子どもたちの平和学習のなかで、市が何をしているのか等について、中学3年生が調べた時になかなか見えづらいと子どもたちから聞く。それをどうやって調べたらいいか。ネットで検索するがなかなかヒットしないので、行政がやっていることが見えてこないところにいきつく。市が取り組む平和発信のやり方や核兵器に関すること、それに携わる団体などをどこかの1ページに掲載することで、そこから手順となってつながっていくことができるのではないかと思う。今そういうページや表記はなされているか。

【担当課】
昨年度作成した長崎平和のポータルサイトがある。こちらでは、平和のことは市だけではなく皆でやっていくものということで、それぞれの団体のホームページがあるので、例えば大学のホームページでは医学的な観点で放射線を学ぶページをピックアップし、ポータルサイトを1つの入口として専門のページにたどりつくようにしている。サイトなかには被爆者の証言コーナーがあり、地元のマスコミ各社がそれぞれ証言の記録をもっているが、特に地元の新聞社では1000件近くの証言を集積されているので、それらに横串さす形で、被爆者の名前を入れるとその方の証言が検索できるというような、子どもさんでも検索できるきっかけにしていただくように作っていて、このサイトを周知している。ただし、市がどのような施策をやっているのかについては、私たちのサイトの中で編集して、お知らせするべきと考えるので、ホームページの改修やバージョン等、どのようにわかりやすくしていくのかをサイトのなかで工夫して、ポータルサイトにつないでいくというものにしていきたい。全体としてはポータルサイトで団体等が継承に協力いただいているものを紹介しているというものがある。

【委員】
子どもの平和教育を考えるときに、算数や社会などと違って、先生によって平和の捉え方が違う。先生のなかでも長崎出身者か長崎出身ではないが先生になるために長崎に来た方では、平和に関する捉え方が違うように思う。子どもの考え方は先生の話で左右されるところがあるため、そういう面で教育者に対する平和教育をどのように行っているのか。

【担当課】
4月に平和担当者の研修会ということで平和教育に関する会議がある。そのなかで資料の活用等の提案をしている。また平和教育講演会として、レクナの中村先生に講演をいただいた。子どもを介したものとしては、各学校の平和教育学習を先生、生徒も含めて発表を聞く機会を夏休みにもっている。

【部会長】
教育者に対するというのがポイントである。

【担当課】
直接的には初任者研修において平和教育の指導を行っている。

【部会長】
時々再教育もしているのか。

【担当課】
先ほどの説明が不十分だったが、4月の最初に先生方に指導するのは、各学校の平和教育の担当者となった先生で、教育委員会から指導し、平和教育の方法も学んでいる。

【部会長】
担当の先生は年度ごとに変わるのか。

【担当課】
そうである。

【部会長】
ではいろいろな先生が参加しているということ。

【委員】
原爆資料館については、観光施設ではないというのは承知しているが、集客施設であるのは事実である。広島と比べてどうか以前尋ねたが、資料館を改装し、展示の変更をしており、人が来ても来なくてもいいという考えだけはやめていただいて、訪れる人にできるだけ原爆や長崎に対する理解をしてもらえる工夫をしていただきたい。

【担当課】
委員ご指摘の通り資料館に来てもらうのが大事な発信だと共通の認識である。

【委員】
学校の先生への平和教育の話が出たが、校長先生の意向で平和教育の差が出ると聞く。学校は校長先生中心で学校づくりをしていると思うが、学校によっては先生たちが熱心に独自の工夫で平和教育をやっている学校もあるので、校長先生たちがつぶさないようにしてほしい。また先生だけでは平和教育はできないし、PTAという組織があり、先生方への発信力がある。PTAの人がどう考えるかで学校のあり方もかわると思う。市が直接PTAに言えないことはあるかと思うが、そういう側面も必要である。

いじめなどは学校だけが責任を問われているが基本は家庭だと思う。学校と家庭が気持ちをひとつにした時にいろいろな問題が解決し、前進すると思う。そのようなところにも切り込んでいく工夫について、計画のなかでということではなく、年度毎の評価のなかで考えてもらえるよう要望する。

【部会長】
平和に関する教育をした時に、評価されるとかインセンティブがあるということはないのか。つぶすことはないと思うが意識をもって積極的に取り組んでほしいという趣旨だと思う。

【担当課】
保護者と学校が一緒に取り組んだときに成果が一番出ると考えている。

【部会長】
そのような考えが皆さんに浸透しているなかで平和教育があるとの理解でいいか。

【担当課】
そのとおりである。

【委員】
具体的に浸透することをシートにどう書くかと考えた時に、B1-2の取組方針の(4)学校現場における平和教育の推進において、先ほどからの意見にある教育者に対する平和教育を推進するということや学校現場だけではなく家庭あるいはPTAと学校が協力して取り組むという内容を入れる等、その対応を図っていただくということでどうか。

【担当課】
全体の取りまとめは私共で行うが、取組方針における施策はこのなかで動いていく形になるので、ご意見を踏まえて関係課である教育委員会とどう反映させるか検討させていただきたい。

【委員】
市長が10回要望するという話しは、柔軟に対応するということであったが、NGOの回数も含めて修正するという理解でいいのか。

【担当課】
そういう理解でいい。

【部会長】
学校教育のところは主体的という文言が入ってもいいかもしれない。

1.2.-3基本施策「A1 歴史・文化遺産を守り、活かし、伝えます」修正案について

[基本施策主管課:説明]

【委員】
意見に対してかなり対応いただいていることを好意的に受け止めている。確認だが、A1-1の成果指標の「指定・登録されている有料文化施設への入場者数」は、観光客の増加率に基づいた増加の目標を設定しているが、1年あたりというのはいつからいつの期間を引き直したものか。今後5年後の伸び率を想定したものか、もしくは過去の延長なのかを確認したい。

10.の対応について、今後、世界遺産センターが県庁跡地等にできて、五島や外海等の各地域の資料館にあたるものがサテライトとして観光客が訪れる施設になると思われる。その中で施設に関する地域のネットワークはできるが、人的な研究する方のネットワークを併せて整備すべきとの意図で意見したもので、時間はかかるかもしれないが対応状況にあるような地域だけでなく東大や京大、他の大学に研究している方もいるので、引き続き検討をお願いしたい。

【担当課】
平成26年から32年の観光客数に準じた形となっている。

【担当課】
ネットワークづくりだが、推薦書を作るまでに多くの研究者と意見交換をさせてもらった。産業分野において深い違った角度で研究されていることがわかった。その方々のネットワークづくりをやっていきたい。

【部会長】
研究者マップがあるといい。

【担当課】
実はシンク長崎にお願いして世界遺産の端島炭鉱に関して、どういう研究が過去になされているか調べてもらった。建物、コンクリート、生物、いろいろな分野について、極端な話では端島炭鉱にいるゴキブリの研究をされている方もいる。世界遺産には関係ないかもしれないが、テーマにされるという事実、例えば人がいなくてもそのようなものがいるという変わった分野もあるということを認識した。そのような認識のもと、ネットワークづくりをしていきたい。

【委員】
出島のリピーターが少ないということであるが、いろんな施設もそうだが、解説が大人向きで子どもが分かる解説がない。出島に関しては、特に幼児が大事だと思っていて、年少から歴史に触れて楽しさを学ばせるのは大人になっても興味を増やすことにつながることから、刷り込むことで力をつけた方がいいかと思う。観光客は短時間にまわりたくて、資料館でも30分で見学したい方がたくさんいる。面白いところをつかみ取りでき、学べる資料や解説があってもいいかと思う。今現在なされているのかお尋ねしたい。

【担当課】
出島の展示に関しては、小中学生の修学旅行生が多いので、ルビをふってわかりやすい言葉で表示している。修学旅行生であることから高学年以上に準拠した形となっている。年少、未就学児、小学校低学年向けの表示についてはスペースの問題もあり恒常的なものはないが、来てほしいという考えはある。その解決として、別物の刷り物やパンフレットが考えられるが、そもそも出島は平地で芝生があるので遊びにという感覚で身近に感じて来ていただくなど、切り口を変えないといけないのかということも考えている。

1.2.-4基本施策「A2 まちなみ、自然を活かし、まちの質を高めます」修正案について

[基本施策主管課:説明]

【委員】
A2-2の成果指標の「まちなか1日あたりの歩行者通行量」について、まちなかの16地点の合計をとるということであるが、平成26年度を発射台とした場合、27年度はすでに達成しているのではないか。27年度すでに調査した数値がないのか確認したい。また、市の均衡ある発展を考えたときに、駅前とまちなかの歩行者通行量のバランスが今後どうなるか考えると、市の人口動態、通行量動態の中心がまちなかを離れて新幹線の開業にあわせて駅に移ることがおこりうる。まちなかの通行量が1%増でいいのかという点については、数値はこのままでもいいが、人口動態と通行量のバランスという観点を考えてほしい。

【担当課】
いただいた意見を踏まえて考えていきたい。27年度の数値であるが、27年度は1カ所前年度の調査地点が減った部分について前年度と同じ数値を採用し、平日は26年度が143,579人、27年度が144,045人、休日は26年度が134,722人、27年度が139,093人となっており、1.02%増加となっている。

【委員】
暫定的な数値かと思うが、その数値をみても観光客がまちなかにあふれて、外国人の数も増えていて、世界遺産で賑わうという時にすでに目標値を超えていると思うので、その説明の仕方を考えてほしい。

【委員】
景観については、景観保全条例をもとに毅然たる態度でやってもらえたらと思う。関連して、例えばカメラアングルが見えない現象が起こっている。世界的にその現象が起きていて、外国人はロケーションがあるところに公園を作って写真がとれるところを紹介している。昭和20年代後半から昭和40年前半に、日本のほとんど名だたる美術家が長崎に来ていて、それだけ長崎は他の都市より魅力があったということ。長崎を描かないと美術家と自信をもって言えないという状況であり、それを市民が援助した。長崎を描いた作品展をしたら大家の作品が出てくる。景観において失われていくものが多く、そのロケーションが失われつつあるのでぜひ注意していただけたらと思う。

【担当課】
景観保全条例の運用の中で、全国でも先進的に立ち上げてきて取り組んできた。しかし委員ご指摘のとおり、すべてが守られている訳ではないのも事実である。どうしても条例・規則だけで厳しくするだけでは守られないため、市では都市景観賞を実施しており、民間の皆さんと一緒にほめるべきものは実施組織を作ってほめましょうということを実施している。市民の皆さんと一緒に景観をつくっていく取組みを進めていきたい。

【委員】
自然を活かしということの具体的な取組みが施策のなかで見えてこない。まちなかの取組みになっているのではないか。特に、合併地区には自然がいっぱい残っているが、それをどのようにまちづくりで取り組んでいくか、もう少し具体的な方向が見えるものを付け加えた方がいいかと思う。

【担当課】
思いとしては野母崎の高浜で海を活かしたまちづくりをしようとか、深堀で武家屋敷のまちづくりをしようと、中心部だけではなくそれ以外にも活かすものたくさんあることをふまえて記載している。書き方があっさりしていて物足りないということだと思うので、持ち帰り検討したい。変える余地はあるのか。

【事務局】
検討結果について、予備日に開催して検討するのか、メール等の書類のやり取りで確認をするのかは委員の皆さんで決定いただきたい。

【部会長】
その件は最後に検討する。

【委員】
川原大池があるが、旧町の時は整備されていたが最近は荒れてきている。地元でも知らなかったが外国の方もこられるようなバードウォッチングにはいい場所とのことだが、アピールするものがない。観光客はまちなかで賑やかなことをするだけではなく、最近では宮崎のように地域に静かなものを求めていくということも出てきている。野母崎への通過点ではあるが、通過するなかにも宝物みたいな場所があることを追記も含めて検討いただき、目立たないが優れているものを観光客の選択肢として掘り起して保全していただけたらと思う。

【委員】
景観に関することについて、イルミネーションをいろいろするのはいいが電球が切れていたり、みすぼらしくなっているものもあり、その後のデザインなど維持していくということも十分に対応いただきたい。

また大浦天主堂のやしの木が1本になっており、シンメトリーの美しさで2本だったと思うが一本になっていて違和感を覚える。細かいことだがその見せ方に一つひとつ丁寧に取り組んでいただきたい。

【担当課】
大浦天主堂は国宝のしばりがあるなかで、所有者の方の考えでやっていかれるのでもう1本植えるというのは簡単にはいかないが、そのような視点で見てみたい。イルミネーションについては、水辺の森は県が管理する等、それぞれ管理するところがやっているが、フォローアップができていない現状はある。気づいた中でそれぞれ電球が切れていることを伝えてもらうということが必要になってくる。我々もそのような目で見たい。

【部会長】
市民からのフィードバックを受けるシステムはないのか。

【担当課】
個別の案件についてはなく、いろんな形で市に提案や要望をよせていただいていて、全体として意見をうかがうことはある。

【部会長】
任意や随時であるのか。市民のおもてなし隊や景観を良くする、国際性豊かにするなどいろいろな要素で市民の意見をすいあげるしくみとして、景観や看板等についても市で行き届かないところをフォローいただくようなシステムを考えるのも方法かと思う。

1.2.-5基本施策「A3 交流のための都市機能を高め、交流を促進し、賑わいを創出します」の修正案について

[基本施策主管課:説明]

【委員】
文化観光部においては、観光振興計画2020を平成27年度中に策定し、平成28年度から実施するということで進めようとしているので、2020年をターゲットとなるのであれば、言及する必要があるし、各論のなかでビッグデータの言及もあるので、例えば、基本施策の(4)を作って観光振興計画に基づいて戦略的な観光振興を図っていくというものを入れて、それに基づいて5年後の将来像を実現していくというのを入れてもいいのではないか。観光交流の産業化という目標設定もされていて、施策体系のなかでは現状や課題を分析されて、基本方針を述べられているので、入れていいかと思う。

【担当課】
現在、観光振興計画2020を策定中である。というのも、観光アクションプランが今年度で計画期間を終了するもので、これから5年間に合わせた計画を策定しており、市と民間の皆さんと一緒に作っている。ご意見がありました件について含めるとすれば、例えばA3-2(1)国内外からの観光客誘致の推進において、一つにはデータ収集して発信するというのもあるが、計画的に誘致を進めるということや分析してやっていくというものが包含されているので、計画として触れさせていただきたいと思う。

【委員】
P11の見直しについては感謝したい。特にクルーズ船は県の予想もあるが、現段階はこれでいいと思う。

MICEについては、A3-2の取組方針(2)のユニークベニューという言葉については一般的にわかりづらいので括弧書きでいいので解説を付していただきたい。MICE推進態勢の強化という時に、官民協働により協力した体制を作るということがマイス誘致の基本だろうと思うのでそのような言葉にしていただければいいと思う。その下の医療、平和等のテーマ別のMICE誘致促進というのは具体的に記載されていていいと思う。

【担当課】
確かにユニークベニュー、アフターコンベンションは一般的にわかりづらいと思うので付記したい。

またMICE推進態勢の強化というときに、まさに委員ご指摘のとおり、官民一体となってということが誘致についても、おもてなしについても非常に大事な部分だと思うので、より具体的に記載する。

【委員】
A3-1の取組方針の(1)3つ目の○の文章は意味をなしていないので整理して読みやすい文章にしてほしい。

【担当課】
どなたにもわかるように、より簡潔に具体的に、伝わる文章にしたい。

【委員】
A3-2の取組方針の(1)のビッグデータの分析をもとにした国や地域、性別や年齢に応じたプロモーションを展開しますというところで、現在、私も参加して長崎総合科学大学や長崎大学の先生方とビッグデータ研究会を作って、情報産業の方々とも一緒になってやっているが、内閣府が示すデータの活用によって観光動態を知ることができるようになっている。1日前と比べてどの国から何人ぐらいがきていると全部わかるようになっている。ぜひこれを多少のお金をかけてでも活用してほしい。記述をということではなく、具体論を進めてもらえたらと思う。あまりにも豊富なデータなので活用の仕方によっては非常に有効である。500メートルメッシュでどこに観光客が移動したかわかるようになっているので上手に活用していただきたい。

【担当課】
私共の観光動向調査、マーケティングやる中で、アンケート調査、情報調査というものはアナログなところがあったかと思う。ビッグデータはより的確に細やかに把握できるものであることから、予算化も含めて対応を検討したい。また、データを集めるだけでなく、分析、その態勢、ノウハウも含めて検討したい。

【部会長】
即時性はある。ただ、質的なものはヒアリングで行うべきである。

【委員】
原爆資料館の入場者数に関する議論の中で、観光客の動向に即して検討すべきと委員から指摘があっており、710万人に即した形での目標設定についてアドバイスしてほしい。また文化財も同様にお願いしたい。

【部会長】
観光アプリを作って、スマホの情報を合体して、WiFiもできるだけ通じるところに整備していただくと、市独自のビッグデータができる。優れた部分を活用していただければと思う。

1.2.-6基本施策「A4 国際性を豊かにします」の修正案について

[基本施策主管課:説明]

【部会長】
対応状況の4.については、姉妹都市との交流の活動に熱心な方がいるので、その方々に協力していただいて、PRや市民への浸透、学校での紹介など、つながりがもてるような市民の力を活用した取組みがあってもいいのではないか。

【担当課】
国際課からも国際交流団体に対し、市が知らないところで活動されていることもあるので、そのようなことをウェブサイトやフェイスブック等で紹介するためにお知らせいただくようにしており、実際に情報をいただいている。今後ともお知らせいただくことを通知して、紹介する取組みをしていきたい。

【部会長】
先日の国際交流フェスティバルで、やはり直に人が人に伝えるということがはるかに情報量も多く、同じ言葉を話すにしても伝わり方が違う。人を使ってはどうかということも含まれている。

【担当課】
先日は県の国際交流協会主催のフェスティバルがあったが、市は若干違う趣旨で、例えばステージに外国人に出てもらうなどの、ちゃんぽんフェスタをやっていて、姉妹都市実行委員会に展示してもらうとか、国際交流団体にも出していただいているので、このフェスタそのものや、そのような活動もうまくPRしたい。

【委員】
A4-1の成果指標に「国際交流を実施した小中学校数」を設定しているが、取組方針にそのための具体的な施策がない。例えばALTの派遣をやったりしているのか。

【担当課】
現在、ALTは37人いて、すべての小中高校に行っている。英語の授業だけではなく、給食や遊ぶ時間にも学校へ行って、子どもたちと話して自国の文化を発信している。

【委員】
取組みがあって、成果があって、目標数値ができるので、A4-1の取組方針(1)国際交流の機会と充実において、小中学校へALTを派遣し、授業だけでなく、給食や課外の時間にも交流を深めることができるようにする、その結果として国際交流をした小中学校数が増えますという因果関係を作ってもらうと後々評価がしやすい。そのような書きぶりを検討してもらえたらと思う。

【担当課】
全体的なボリュームの問題で当初掲載したものを落とした部分もある。都市経営室と相談してバランスが取れるような形で検討したい。

【担当課】
学校によっては、留学生を招いた交流や韓国と中国の修学旅行生、国際観光船、CIRを活用した国際理解講座など、内容を入れるとかなり重くなるが。

【委員】
それは「等」でくくってもいい。ある程度具体的な記載をしてもらえばいい。

【部会長】
見えやすいようにしてもらえたらいい。これでA4を終了する。

【部会長】
今後の流れについて相談したい。やり取りがあったように指摘を踏まえた修正の確認が必要になるが、会議形式でやるのか、文書によるやり取りをするのか。ちなみに、11月5日の予備日は、平和のセクション、国際課が対応できないという状況にあるため、開催するとしたらA1~A3までの議論となるが、皆さんのご意見はいかがか。

【委員】
変更すべきところは限られているので、修正したものをいただくということでいいかと思う。

【部会長】
皆さんそういうことでいいか。

【全委員】
それでいい。

【部会長】
これですべてのミッションを終了した。以上で部会を終了する。

閉会

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