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平成27年度第1回 長崎市中央卸売市場開設運営協議会

更新日:2016年2月23日 ページID:028128

長崎市の附属機関について(会議録のページ)

担当所属名

商工部 中央卸売市場

会議名

平成27年度第1回 長崎市中央卸売市場開設運営協議会

日時

平成28年1月14日(木曜日) 10時00分~

場所

長崎市中央卸売市場 管理事務所3階 会議室

議題

1 報告事項
(1) 卸売市場の動向について
(2) 第10次卸売市場整備基本方針について

審議結果

1 報告事項
事務局から以下について説明
(1) 卸売市場の動向について
(2) 第10次卸売市場整備基本方針(案)について

質疑応答…意見等(要旨)

【議長】
只今の報告・説明について何かご質問やご意見等ございませんでしょうか。

【委員】
市場の活性化について、どのような手立てを考えているのでしょうか。また資料5ページより、指定管理者制度の事例はないのでしょうか。

【事務局】
市場の活性化については、現状厳しいものがあり、卸会社は元々委託手数料で稼いでいるのですが、薄利多売であり、量的に拡大しないと利益が取れません。そのような中で人口減、高齢化率の上昇、また外部的要因として、全国の量販店は市場を経由せず、産地と連携しています。その中で第10次は全ての卸売市場は置かれている立地状況を踏まえて強みを伸ばす。参考資料の中で示すように長崎は優良な産地で強みでもあります。消費拡大につなげるためにも各事業者にお任せではなくて、市場全体として戦略を立てて目指すべき方向を定めなければなりません。指定管理者については、あらゆるものが民間に移行しています。中央卸売市場の事例は少ないですが、大阪府は一昨年に中央卸売市場として制度を導入し、国や雑誌等に色々と取り上げられています。指定管理者も開設者も利益が出ている模様です。また三重県が開設している市場においても制度を導入して委託した事業者も上手くいっているようです。それらを研究して、民間に任せた方が上手くいき、維持管理コストも軽減できるなど上手くいくようであれば市場関係者に相談させていただければと考えています。

【委員】
指定管理者については全国を見て見極めてもらいたいです。また長崎は優良産地だということで、人口減少で野菜摂取量が減少する中で、長崎市は大型船が入航していて、今年も昨年以上見込まれていますが観光客が爆買しています。そこで例えば冬は鍋で安全安心をPRするとか長崎にはこんなにいい青果物がある、観光を含めて県と市が一緒になって周知させるのも一つの手だと思います。

【事務局】
メインの中国の方は来られる前から買う品を決めています。ターミナルそばで試食コーナーを設けるなど、長崎市単独では、できることではありませんので、関係者と協議させていただきたいと思います。

【事務局】
補足ですが、長崎市内の商店街の小売業者約700社に対して聞き取り調査を実施しまして、食料品を結構買われていてカットフルーツなどをテイクアウトしている実態が分かってきました。そこで要求の段階でありますが、来年度補助事業として店舗改装経費を補助の対象にできないかなど、そういう新しい動きに対応できるようにしたいと考えています。

【委員】
今日、農水省からTPPの施策について説明会があります。国も爆買いの方に対して訪日外国人旅行者への地域の農林水産物の販売促進として4億円を予算要求しています。例えば農産漁村の直売所の所に外国人旅行者のバスを寄せて受け入れ体制を整備するのであれば支援するといった事業になります。
また今後のスケジュールとして明日、都道府県に対する10次整備に関わる農水省の説明会があります。国の整備計画策定時期は前回の進捗であれば3月にできると思います。県も併せて10次整備計画を策定しますが、具体的には今年3月頃からの動きになります。県の方としましても国の補助金があるため、具体的な整備計画があれば国に報告します。
取扱量につきましては、減少する中で昨年から市場の取組みとして輸出について考えていますが、市場に持って来ると輸出ができるということは、ここの売りになると思います。県としても一緒になって応援して青果物輸出の一大拠点にしていきたいです。県内では初めて輸出会社の整備が出来たところであります。

【委員】
補助金など県の応援が必要です。仲卸を中心に貿易会社を立ち上げたのですから、行政のバックアップをよろしくご支援お願いします。

【委員】
補助金については輸出のルートがどこにあるかについて、来週は香港に初めて青果物が出ていきますが、アメリカに仲卸の方々と行くなど、ルートづくりをしておりますが、引き続きやっていきたいと思います。

【議長】
農水省勤務時代の話ですが、食糧需給率を上げろと言っていますが、これは日本にとって良くないと話をしていました。なぜかというと、諸外国の物価が上がり日本の購買力が少なくなるから必然的に国内の物しか買えなくなります。輸入ができる事は良い事だと他国から見られています。現在、近隣諸国の物価水準は上がってきており、必然的に日本の物が安く買われています。その変化は物凄いと思います。また観光客は2千万人を突破しました。時代の変化とともに考え方も変えないといけないと感じています。7、8年前バター不足で乳業メーカーからの依頼でオーストラリアへ調査に行きましたが、ビジネスの仕方は分かっているので輸出はしやすいが、高く買ってくれるのは日本ではなく、中近東など富裕層であり、日本は低く見られているところがあります。やはり世界情勢は変わってきており、富裕層が増えてきております。ますます対応の必要性があります。
他に福岡市場の拠点化、IT電子取引などについて何か意見はないでしょうか。
【委員】 ビワに対して、TPP関連で輸出ができればと考えていますが、若木がなくなり、気候変動もあって生産が落ちてきています。市場として生産性が上がるような今後の取組みについてはどのように考えていますでしょうか。

【事務局】
生産者が元気になることは重要な事です。高齢化による収量減少を改善しないといけません。専門誌によると、島原半島あたりでは農援マンパワーでボランティア的に流通業界を含めて支援できる。天候に左右されますが、食卓に過不足なく提供できるのは生産者の努力があってこそであります。その辺を消費者の方に啓発をしていきたいと思います。

【委員】
昭和50年の市場開設当時は買参人が500者強でしたが、現在は200者を割っています。仲卸として以前は100%近くを市内の小売業者に取引先として販売していましたが、今は量販店が増加してきており、量販店へのパイプがあれば売上増加しますが、取引がないところは他にあたります。何割かは県外へ出ているのが実情です。貿易についてはジェトロ会議の評価の中で何が商談に繋がるかはパッケージに関わります。見た目の問題がネックになります。また県では包装についての支援があると聞いています。
パッケージについては長崎のオリジナルティをもった統一したケースのようなものを現場とあるいは行政等含めて長崎をブランドとして開発してほしいです。
昨年ジェトロの会議において、熊本の苺「ひのしずく」は黒のトレイで統一するとのことでした。相手先のニーズを的確に把握して営業戦略で差別化をする、付加価値を付けることが仲卸の生き残る道と思います。昔は量が多かったので、そのままで良かったのですが、それでは生き残れません。行政を含めて開発、研究をお願いできれば助かります。

【委員】
生産団体の御意向などありますので、それぞれの生産団体で思いを込めて作られていますし、県だけで、こうしましょうと答えは出せないところです。

【委員】
市場内に入ってきたものについて、長崎市場としての独自性を持ってパッケージできればいいと思います。長崎市場のパッケージとして、取引先のニーズを把握してどうするかを提案するためには市場全体として取り組まなければどうもなりません。
品目が違っていても同じようにできるものがあれば一番いいと思います。

【委員】
長崎市中央卸売市場から出るものは統一したデザインで香港などに出すということでしょうか。

【委員】
苺に関しても、いろいろパッケージがありますが、市場経由だと統一したものでないと不都合なのです。両卸会社に決めてもらって長崎市場から出荷する苺はこういうものだとして欲しいのです。生産者にも理解してほしいのです。オリジナルティを持って作るのもわかりますが、流通にどうのせるかというものを基本的に考えないと、長崎から出るこの箱だというものがあれば物流として楽なのです。貿易であれば貿易に合うようなデザインがあればいいと思います。

【委員】
いかに輸出向けについてどう仕込んでいこうか、5年計画に織り込められる話題が出てきましたが、そういうことができるかもしれません。

【委員】
私どもの、こん包材をお渡ししてこういうものにしてほしいなど、情報交換しながら進んでいくとロット的には増えていくと思います。

【委員】
そのようなところを今後、議論していくことでよろしいでしょうか。
先般、県の職員がシンガポールの伊勢丹に行ったら長崎の「ゆめのか」と「さちのか」が並んでいたそうです。ビワについても2年前に台湾のバイヤーの方と話して、1トンほど毎年大阪から引いているとのことでした。

【委員】
これまでは長崎に輸出の窓口業者がなかったため、全て大阪経由でした。

【委員】
今後は長崎で取り扱っていただければ、市場の取扱高も増えますし、活気が出てきますし近くにあった方が良いと思います。

【委員】
若い方はファーストフードで済ませていますが、地元の子供に食育を伝えるということで、地元食材を使用して食育として学校で料理の作り方を教えています。学校給食での地元食材の割合は3割か4割と聞いておりますが、できれば学校給食は長崎産の食材で食べてほしいです。県教委と連携していきたいです。

【事務局】
地元の伝統野菜に関しましては地産地消として取り組んでおり水産農林政策課が中心に教委と手を組んで、生産者と学校で連携をとり、納入できる数量の報告をして、学校としても積極的に取り入れる体制にしていると聞いています。

【副会長】
大型スーパーが一軒進出するだけでも実際には特定のべンダーさんが付いてくるので、例えば福岡新青果市場ができて集荷力が強まった場合に、仮に九州圏内に大手の量販店がその間をはさむことになれば、なおのこと長崎市場にとって脅威になります。
長崎市の市場として具体的にビジネスモデルとしてどういったところに軸足を置けそうでしょうか。昨年、検討会が行われている時に農水省の事務の方と話す機会があったのですが、ビジネスモデルは具体的にどう変わったのか、どう築けばよいのか、経営展望がビジネスモデルに切り替わっただけではないかと話をしたのですが、おそらく国の方からすると、みなさんで創意工夫してやってくださいということで、その分、舵取が重要になってくると思いますが、その点どういう方向をお考えか教えていただきたいのですが。

【事務局】
市場の経営戦略として10年間の中期スパンとして経営展望を定めており、その中で青果まつりや甘姫みかんブランド化等着実にこなしていますが、販路拡大など生産者との連携等については個別での事業者対応になっているところです。市場全体として戦略を煮詰めていく必要がある時期になっていると思います。
例えば生産者の所に出向き、我々にできることは何かないか尋ねる等、人手など手弁当でも手伝うなど地道なところから実践していくことが将来に繋がると思いますので、本日の皆様の意見を踏まえて場内関係者とお話していきたいと考えております。

【事務局】
ビジネスモデルとは千差万別で色々なパターンがあります。自分たちが置かれた状況を見て考える。今後、市場内業者及び協議会の委員の皆様のご意見を頂きながらビジネスモデルを確立させていかねばならないと考えています。長崎は国内有数の産地でもあり、県内として長崎市は拠点市場になる可能性があります。マイナス面もありますが、福岡市場が例えばIT技術で打って出てきた場合に、それに負けない手を打つことができないか個人的には考えています。そのような諸々の動きを踏まえながら今後ビジネスモデルを皆さんと一緒に確立できればと考えています。

【副会長 】
前回、経営展望を策定するように言われましたが、今回はビジネスモデルということで何がどう違うのか、業者は現在、創意工夫をしている段階で今更何になるのでしょうか。具体的に検討できるような方向付けが必要であり、市場の舵取りがますます重要になるのだと思います。上手く調整するのが開設者の役割であり、上手く一つの方向を共有できるような取組みがビジネスモデルになると思います。

【事務局】
量的には厳しいので、価格、品質で勝負し「ながさき市場じまん」等取引について理解いただき、グレードの高い取引について、市場関係者と知恵を出し合いながら、一定の方向性を持って対応していきたいと思います。

【委員】
今回の会議は参考になりました。買い物で同じ物買っているだけでは視野が広がりませんので、野菜ソムリエという立場として身近な方々に野菜を広めていきたいです。新しい、珍しい野菜を説明して皆さんから喜ばれています。そのような機会や提案できる場があればと思います。

【委員】
オープン化事業としての市場の取組みの周知徹底について、市場の取り組みとして花市場ではフラワーフェスタ以降もラジオでPRするなど花市場からも小売店の活気づけの取り組みを行っていますが、青果まつり時のPRの方法について教えてください。

【事務局】
今回は40周年記念事業ということで、市のホームページ、広報誌やテレビCM及びチラシを地元自治会等に配布しました。アンケート結果によりますと、多くの方はチラシで青果まつりのことを知ったという結果でした。費用対効果ではチラシでありました。

【委員】
海外輸出向けのパッケージについての問題ですが、本決まりではありませんが、矢上にパッケージセンターを作ることを聞いております。

【議長】
本日の議事につきましてはこれで終わりますが、せっかくの機会ですので議事に限らず何かご意見等ございませんでしょうか。
(質問・意見を述べる委員なし)

【議長】
他にないようでしたら、これで協議会を終了いたします。ご協力、ありがとうございました。

以上

お問い合わせ先

総務部 行政体制整備室 

電話番号:095-829-1124

ファックス番号:095-829-1410

住所:〒850-8685 長崎市魚の町4-1(9階)

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