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平成27年度第1回 長崎市清掃審議会

更新日:2016年1月12日 ページID:027932

長崎市の附属機関について(会議録のページ)

担当所属名

環境部環境政策課

会議名

平成27年度第1回 長崎市清掃審議会

日時

平成27年11月19日(木曜日) 14時00分~15時17分

場所

長崎県市町村会館4階 第1会議室

議題

(1)クリーンセンター廃止に伴う今後のし尿等収集運搬体制について(報告)
(2)新西工場稼働に伴うごみの分別変更について(報告)
(3)その他

審議結果 

1 クリーンセンター廃止に伴う今後のし尿等収集運搬体制について(報告)

<環境政策課長の説明後、質疑に入る。>

【委員】
質問だが、茂里町の下水処理場で処理ができない理由は何か。また、西部下水処理場はかなり大きいが、そこで処理をすることはできないのか。

【事務局(環境整備課長)】
当初長崎市でも、クリーンセンターの廃止後、公共下水道の方に投入するという方向で検討を行っていたが、具体的な検討に入る中で、今の状態であれば、もしし尿を投入した場合に、色度とCOD値の上昇がかなりするということで、このままではそれを抑えるための施設整備が何十億円もかかる。いろいろな検討を重ねた結果、現在のクリーンセンターを琴海と野母崎の方で整備するということで準備を進めているところである。

【委員】
現在の下水道普及率は何%か。

【事務局(環境政策課長)】
平成27年3月末現在の公共下水道普及率は93.2%である。また、農業集落・漁業集落、浄化槽を含めると、全体で96.7%である。

【会長】
残る未整備の理由は何かあるか。

【事務局(環境政策課長)】
公共下水道については、ほぼ平成26年度で面的整備が終わっている。ただし、例えば私道であるため通せないことや経済的問題等により、一部済んでいないところがある。浄化槽についても、経済的問題、高齢化世帯で跡継ぎがいない等の理由で済んでいないところもある。残りの3.3%については、少しずつは普及すると思うが、今後これまでのような普及は見込めない状況である。

2 新西工場稼働に伴うごみの分別変更について(報告)

<事務局(廃棄物対策課長)の説明後、質疑に入る。>

【委員】
分別変更についての啓発活動であるが、事業者に対する啓発活動はどのように考えているのか。

【事務局(廃棄物対策課長)】
事業者については、今のところ計画はないが、何らかの周知を行いたいと考えている。平成28年4月以降、大規模事業所に対する説明会や市民向けに予定している説明会で事業者に対して声掛けをする等、啓発活動をしていきたい。

【委員】
現在、ごみステーションに事業系ごみを出している事業者が多々見受けられるので、周知徹底して欲しい。

【会長】
分別変更の問題は、1~2年じっくり腰を据えて取り組まなければ、大変な問題になるので、長崎市には良いアイデアをどんどん出して欲しい。

【委員】
現状の分別収集は計画どおり進行しているのか。

【事務局(廃棄物対策課長)】
現状の計画収集については、長崎市としては概ね収集計画どおり行われていると考えているが、まだ様々な問題点があり、例えば外国人の方がごみを排出する時に分別ルールを守らない。現在、分別チラシを英語、中国語、韓国語の3種類作成しているが、それが読めない外国人に対しては、国際課と協働でそのような外国人が多く集まる専門学校に、ごみの処理の現状や処理方法を周知する等の取組みを行っている。
また、転勤時期に他都市から移ってきた方、学生、自治会未加入者の分別が徹底されていないので、それらに対する対策も継続して行っていきたい。

【委員】
分別変更の周知については広報紙その他で行うということだが、独居の高齢者も増えているなか、市民はこのチラシを読まないと思う。行政だけで広報活動をしようとしても難しいので、多少お金がかかってでも、広報のプロに任せて広報活動をやった方が良い。
それから、観光についてはごみ、駐車場、交通渋滞等の問題がある。私は宿泊業を営んでいるが、修学旅行等の観光バスから出るごみの量が多くて困っている。これは事業系ごみとしては取ってもらえないので、その清掃費用は私が負担している。さらに、バスから出るごみは分別されていないので、それを無理に収集業者に回収してもらっている。このような事情があるので、行政からバス協会等に対して、バス車内のごみは持ち帰ることや長崎市の分別ルールについての広報活動を行って欲しい。

【事務局(廃棄物対策課長)】
まず1点目について、ご指摘のとおり、文字が多く高齢者の方には読みにくいところがある。今後、広報のプロから意見を聞いたり、高齢者サロン等に出向いて、広く市民の意見を聞いたりしながら、周知のチラシを作成したい。
次に2点目について、最近観光バスではないが、クルーズ船の来航で外国人がたばこのポイ捨てをするなどの問題があり、関係部局に相談をしているところである。ご意見のとおり、観光バスについても同様の問題があるということなので、関係部局の方に申し入れをしていきたい。

【委員】
プラスチック製品は焼却するのに、プラスチック製容器包装は焼却できない理由について、市民に浸透するよう説明する必要があるのではないか。
それから、プラスチック製容器包装の分別変更を行った時に配付されたチラシが わかりやすかったので、今回も同様のラミネートのチラシを作成すると良い。

【事務局(廃棄物対策課長)】
まず、プラスチック製品とプラスチック製容器包装の違いについてだが、ここが一番わかりづらい部分である。容器包装リサイクルとは、容器包装リサイクル法により定められており、大量生産・大量消費によって社会が大きく発展した一方で、廃棄物が増え続けていることを背景に、容器包装のリサイクルを進めようとするものである。つまり、容器包装に該当する黄色のごみ袋に入れるものについては、主に化石燃料から作り出されている容器包装をリサイクルすることで、化石燃料の消費を少なくしようという国の目的がある。この目的の部分もきちんと周知して、リサイクルできるものはリサイクルしようということを理解していただかないと、プラスチック製容器包装を燃えるごみに出す傾向が大きくなる。長崎市としては、容器包装リサイクル法に基づいてリサイクルを進めることとしているので、高齢者や小学生等にもわかりやすいように、容器包装リサイクルの目的も含めて周知をしたい。
2点目の周知チラシについては、どういう方法が良いかを検討していきたい。

【会長】
個人的には、分別変更について地域の皆さんにお願いするには、長崎市の態度としては少し突っ込み方が足りない。なぜなら、長崎市だけではこの問題はクリアできないので、地域の皆さん方を上手に使うことを考えていかなければならない。ひとつのアイデアとして、リサイクル推進員のグループをがっちり捕まえて、時間をかけてじっくり勉強することが第一である。
それから、新しい焼却炉ができるので、これを機会に分別変更しようという配慮だろうと理解しているが、そういった意味で、今までどおり黄色い袋は容器包装リサイクル法に則ったものだけを入れて欲しい。口で言ってもわからないので、各地域に赴いて周知してもらわないと、なかなか分かりにくいと思う。

【委員】
「主な分別変更品目一覧表」に造花とあるが、だいたい造花には一本針金が入っている。そこで「金属部分は可能な限り取り外してください」と書いてあるが、造花の金属を外すのは危険なので、造花をこの一覧表に載せる必要があるのか。

【事務局(廃棄物対策課長)】
プラスチックに金属が混入していた場合どう処理するかということだが、まず造花に金属が入っていても燃やせるごみに出して構わない。できるだけ取って、取れなかったら燃やすということだが、金属を燃やすと金属が固まって焼却施設に悪影響を及ぼすことがあるため、金属類の混入は必要最小限度に止めたいということである。ここで例示している分については、金属が少量のものは特に問題ないが、金具はできるだけ取って欲しい。それから、例えばハサミ等の金属が多くあるものは、いくらプラスチック部分があるからといって燃やせるごみではない。また、計算機等の小型家電は、確かにプラスチック部分があるが、燃やせないごみというより、市役所や支所に設置している回収ボックスに入れていただきたい。

【委員】
一覧表に載っているプラスチック製品について、もう一度精査し直さなければならない。例えば、在宅医療に伴う医療系廃棄物をプラスチック製品として出していいのか。

【事務局(廃棄物対策課リサイクル係長)】
今現在の排出方法としては、燃やせないごみに出して埋め立てているが、来年7月にプラスチック製品を燃やすということになれば、注射針等は当然危険だが、ここに例示しているチューブ、カテーテル、点滴バッグ類については焼却するということで、今回の分別変更の品目に挙げている。

【委員】
在宅医療をされる方も多いので、今説明があった範囲で収まればいいが、それ以外のものも在宅医療系廃棄物というイメージの中で出す方も当然出てくる。プラスチック製品というのは、もう少し他にあるのではないか。

【事務局(廃棄物対策課リサイクル係長)】
主な例示ということで掲載しているが、よく精査をさせていただきたい。現在作成している「ごみの分別一覧表」の中からピックアップしているが、分別変更となると、ごみの分け方や分別一覧表についても、当然新しいものを作ることになる。新しいものを作るだけでなく、変更部分に特化した新旧対照表のようなものも作って、皆さんに周知・啓発を図っていきたい。

【委員】
分別変更の広報活動のことだが、自治会未加入者については、長崎市が直接一軒一軒回るということか。

【事務局(廃棄物対策課長)】
自治会未加入者対策については、長崎市が未加入者世帯に対してチラシをポスティングするということを考えている。それから、大型商業施設にブーズを設けて、広く皆さんに周知をしていきたい。さらに、テレビ、新聞、ラジオ等のあらゆるものを利用して、自治会未加入者に対して周知を行っていきたい。

【委員】
分別変更のチラシについて、ラミネートシートだと便利ではないかとの意見があったが、冷蔵庫に貼れるようなものが一番良い。

【事務局(廃棄物対策課長)】
どういう方法が良いかを持ち帰って検討したい。

【委員】
プラスチック製品とプラスチック製容器包装の違いが根本的にわからないのではないかと思うので、これをわかりやすく市民にわかるように示していただきたい。

【事務局(廃棄物対策課長)】
容器包装リサイクルの容器や包装がどのようなものか、わかりやすい資料を作ろうと思っているが、法律の容器包装の定義としては、容器とは物を入れるもの、包装とは物を包むもので、容器包装リサイクル法の対象となる特定容器というのは、商品に用いられる容器及び包装で、商品が使われたり、商品と分離された後に不要となったりするものを言う。
来年、長崎市民にチラシを配る時には、この容器包装とプラスチック製品の違いがわかりにくいので、広報のプロや高齢者の皆さん、小学生等いろいろな方のご意見を聞きながら、よりわかりやすいものを作っていきたい。

【会長】
分別を徹底するにはじっくり行くしかない。そういった意味で、リサイクル推進員の方を上手に使うと随分良い。私も毎日現場に立っているが、長崎市内のごみの分別は45%から55%の出来である。そういうことで、皆さんには大変ご苦労いただくと思うがよろしくお願いしたい。

【委員】
これはお願いだが、事業系一般廃棄物の搬入時に違反があった場合、運搬業者ではなくて、排出業者の方に指導をお願いしたい。
次に、長与町でも長崎市と同じように、プラスチック、ゴム、皮革を新しい焼却炉の本稼働に合わせて、燃やせるごみに転換したが、本稼働が始まってすぐに一酸化炭素の基準値が超えて、焼却炉を停止しなければならないという問題が起きた。これはおそらく、一気にゴム、皮革などの燃えにくいものが、燃やせるごみの中に混じってきたからだと思うので、これは長崎市でも全く同じことが起きると思う。長崎市でも初日のゴム、皮革が大量に来るのに耐えられるように、初日のカロリーの低下に対する情報収集と準備をお願いしたい。
最後に質問だが、分別変更前の燃やせるごみの計画ごみ質カロリーと、分別変更後のカロリーを教えて欲しい。

【事務局(環境整備課係長)】
分別変更後については、現在の計画としては、基準ごみで9,100kj/kgということで、メーカーへの要求水準を謳っている。現在のごみ質カロリーについては、平成25年度で東工場の低位発熱量が6,925 kj/kg、西工場が7,533 kj/kgである。

【委員】
現在7,500 kj/kgのところを、変更後9,100 kj/kgでカロリーが上がっているから、より燃えやすいようになっているが、初日は皮革ばかり来るので、その対策、準備をお願いしたい。

【事務局(環境整備課係長)】
ごみの焼却に関しては、ごみピットの中に一定量溜めて、きちんと撹拌した状態で、燃料を均一にした状態で安定的に燃やすように指導していきたい。

【委員】
長与町もそれはやっていたと思うので、情報収集と準備をお願いしたい。

3 その他

【委員】
新西工場で廃プラスチック類を燃やすようになって、まだまだ余裕があるとなった場合に、プラスチック製容器包装も燃やすといったことにはならないのか。

【事務局(廃棄物対策課長)】
プラスチック製容器包装の取扱いについて、他都市に対してプラスチック製容器包装をどう取り扱っているのかという照会をかけたことがあったが、中核市45市のうち、9市は燃やしているという状況だった。ただ、長崎市としてはリサイクルできるものはリサイクルするという方向であるので、今の時点で黄色の袋を燃やすということは考えていない。

【委員】
熱源を取るということで、サーマルリサイクルもリサイクルである。私が一番事業者として困っているのは、排出事業者から出る容器包装のうち、例えば食品が入ったビニール袋などの処理で、これはリサイクルではなくそのまま燃やしている。そういった意味で、サーマルリサイクルにかけた方がもっと便利ではないか。

【環境部長】
黄色の袋で収集している容器包装の年間の量はだいたい7,500tぐらいで、そのうち約1割の700tから800tは、汚れが付いているなどの不適合物ということで、今まで埋め立てていた。少なくとも来年7月からは、それら不適合物については積極的に焼却処理をしていこうというふうに考えているが、容器包装全部を燃やすというのは、選択肢のひとつである。将来的にあと10年後に東工場の建替えが控えているので、その時にはサーマルリサイクルの考え方等いろいろな選択肢があると思うので、改めてこのような場で皆さんの意見をいただいた上で検討することとしたい。

【会長】
本日はこれをもって閉会とする。
 

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総務部 行政体制整備室 

電話番号:095-829-1124

ファックス番号:095-829-1410

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