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長崎市総合計画審議会第1部会(交流と平和)第2回会議

更新日:2015年12月2日 ページID:027818

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担当所属名

企画財政部 都市経営室

会議名

長崎市総合計画審議会 第1部会(交流と平和)第2回会議

日時

平成27年8月11日(火曜日) 15時00分~17時05分

場所

長崎市役所本館地下1階 議会第1会議室

議題

1. 基本施策A1「歴史・文化遺産を守り、活かし、伝えます」の評価
2. 基本施策A2「景観、まちなみ、自然を活かし、まちの質を高めます」の評価

審議結果

■議題1 基本施策A1「歴史・文化遺産を守り、活かし、伝えます」

〔基本施策主管課説明〕

【委員】
歴史的なものと学術的なものの連携が薄いように思う。施設はあっても資料が不足しており、調査研究も十分ではない。これから進めていく計画はないのか。

【担当課】
ご指摘のとおり資料の整理ができていない状態であり、これから歴史文化博物館の研究チームや他の研究者とも連携し、それらの資料を十分に活用することで長崎学の充実に努めたい。

【委員】
文化財サポーターをもっと周知すべきではないか。また、活動を広げるための取組みを行っているのか。

【担当課】
現在22~23人の方がいらっしゃるが高齢化して、今後活動への支障も懸念される。歴史の学校は、長崎の歴史への関心を高めるため、子どもたちを対象に垣根をさげて、間口を広げて実施しようと考えている。文化財サポーターを養成する講座も検討している。

【委員】
資料12ページの東山手・南山手地区魅力向上事業については、十三番館を事業者に委託して喫茶店としての活用や地球館等の活用も実施している。成果として具体的に記載するべきである。

【担当課】
洋館の活用については個別の成果を示す必要がある。居留地についてはこれから全体的な面として魅力向上を図っていく。併せて示したい。

【委員】
長崎学の定義が一般の人にはわかりづらい。

【部会長】
概念的にはわかるが、アプローチの仕方がみえない。

【委員】
長崎学がどこをさすのか明確にした方がいい。

もとは大正から昭和のはじめに集大成として長崎学をまとめた。昭和の終わりから平成にかけて郷土史の研究が各地で進められて、秋田県庁が最初にまとめた。長崎においても、県、大学、市で進められていたが調整がつかずうまくいかなかった経過がある。

【担当課】
定義は確かに難しく、これまで資料の整理が十分でなかったこともある。これから歴史、文化について、垣根をさげて市民レベルで理解が進むように、長崎学がどういうものであるか明確にする必要がある。

【委員】
長崎学は長崎市域の歴史や文化の研究が中心であることに間違いないが、長崎の歴史・文化については県内だけでなく、県外、国外にも非常に関心をもっている人が少なくなく、その意味ではグローバルなものである。長崎市域を中心としつつ、グローバルな視点に立った長崎学の捉え方が必要である。この点については、県市が連携して考える必要がある。歴史文化博物館のミッションの一つは長崎学の継承・発信を図ることであり、これまでも進めてきているが、中心となる人材も含め十分な態勢ではなかった。平成28年には長崎学研究センターを設置して、本格的な調査研究と成果の情報発信に取り組みたいと思っている。

【委員】
鼈甲資料館となっている洋館の入館者数はどのような状況か。なぜ鼈甲資料館となったのか。もっと有効な活用方法があるのではないか。

【担当課】
洋館活用の一環で鼈甲資料館として入ってもらっている。歴史的なコンセプトと活用がずれているという意見もある。本来の活用を改めて検討し、魅力向上プランの中で考え方の整理をする必要がある。

【委員】
長崎の文化財等を世界に発信するというのは重要な課題であり、多言語化については重要な部分なので十分に予算をとって受入態勢を万全にするべきである。

【担当課】
観光と文化財の価値の発信について、いずれも多言語は非常に重要と考えている。ニーズを意識して多言語をやりたい。

【委員】
鼈甲資料館となっている洋館は重要文化財であり、ふさわしい活用をしてほしい。十三番館など多くの人が訪れ、憩いの場となっており、もっと有効活用を進めてほしい。

【委員】
観光客が増えると、文化財を訪れる人も増えるが、一方でグラバー邸のように傷みがきて手をいれないといけなくなる。傷みがきてから修復するのではなく、事前に計画的な保存・管理の態勢をとるべきではないか。

【担当課】
これまでは壊れて対処するという状況であったが、反省してグラバー園内の保存活用計画を策定し、計画に基づいて予防措置等のメンテナンスを行い、十分な保存の体制をとるとともに、文化財の予防措置には工事の技術も必要となることから、減少している大工の人材育成にも取り組み、長崎の財産を次世代につないでいきたいと考えている。

【委員】
軍艦島等の世界遺産登録が実現したが、なぜ世界遺産なのか遺産の主旨や価値が一般の人に理解されておらず、理解促進が必要ではないか。また、野母崎の軍艦島資料館は地元青年会に委託され、無料で公開されているが、有料にして人を常駐させる等、もっといい施設にすべきではないか。

【担当課】
産業革命遺産を構成する23資産は8県11市にまたがっており、全体的な価値を説明し、理解いただくことは重要と考えている。軍艦島資料館についても、わかりやすい内容にすべきと考えている。

【委員】
多くの文化財について、県外からの修学旅行のコースとなっているが、地元の子どもたちはあまり行っていないのではないか。広報誌の市民無料券やあじさいノートで文化財調べのコーナーがあるが、なかなか行くきっかけとなっていないようなので、もっとつっこんだ形で行かせるしくみづくりが必要ではないか。

【委員】
個別施策A1-1の世界遺産に関する子供向けのDVDはできる限り一般市民にも見てもらい、理解促進につなげてほしい。また歴史の学校については、長崎の歴史の流れ、長崎が果たした役割等について、市民や観光客に正しく知ってもらう機会にしてほしい。

【担当課】
子ども向けDVDは市のホームページで見ることができるようになっており、大人向けも同様に見ることができるようにしている。23の資産について理解促進を図ることは重要と考えており、出前講座として、申し込みがあれば講師を派遣するような取組みも行っている。

【担当課】
歴史の学校は子どもを中心に考えており、歴史文化基本構想の中でも文化財単体ではなく、文化財関連施設も含めてまち全体を理解してもらうように考えている。山手では大浦小学校の児童が町を歩いて写真をとってマップに落とすような取組みを行っている。歴史の学校も子どもへのインセンティブを検討したい。

【部会長】
基本施策の評価Abについてご意見はないか。

(意見等なし)

■議題2 基本施策A2 「景観、まちなみ、自然を活かし、まちの質を高めます」

〔基本施策主管課説明〕

【委員】
A2全体成果があがってきて、まちなかでも必要な整備とその活用というものが図られてきている。その一方で、課題としては、合併地区の資源磨き、魅力発信があげられる。対応状況の27番等は手をつけられていないように見受けられる。A2-3の成果指標のイベント等への参加者数の達成率も低く、指標の見直しが必要ではないかと思われる。 

また、A2-2の成果指標である景観重要建造物の数は基準をどのように誰が決めているのか。類似都市と比較して、結果がどうであるかを検証するべきである。萩市や平戸市等、歴史的な都市との比較が必要ではないか。

【担当課】
A2-3の成果指標は天候に左右されることがあるため、地域の施設の入場者数等を検討したい。

【担当課】
景観重要建造物は2年に1回指定しており、都市景観賞を受賞したもの、文化財に登録されたもの等から選定している。

【担当課】
良い建物があるとの情報を入手し、所有者の意思を確認しながら、景観審議会に諮って対象案件を決定している。他都市との比較はしておらず、市独自で目標設定をしている。

【委員】
伊王島や外海は豊富な地域資源を有しているが、A2-3の取組概要において、言及していないのはなぜか。

【委員】
かつて、旧伊王島町や外海では「県外の人」を呼び込むようなイベントが実施されていた。まちづくりのイベントは、「地域住民のため」の要素もあろうが、地域振興の観点からは、観光の部署も参画すべきではないかと思う。今後の取組方針は、観光セクションも含めて検討した案を示すべきではないか。

【委員】
資料15ページの地域活性化事業費負担金では伊王島フェスタにも助成しており、個別施策の成果指標であるイベントの集客数全体は減少しているが、内訳をみると高島の減少が大きいだけで、他のイベントの集客は増加しているものもある。委員の質問には、個別の事例を紹介しながら説明してほしい。

【担当課】
ご指摘のとおり高島は天候不順により集客が減少したが、他の地区は増加している。今後説明については事例の紹介を説明し、わかりやすく改善したい。まちづくりのイベントについては、観光や行政センターと連携した内容を記載したい。

【委員】
まちなかの事業については重点的に取り組み、1,700万円のお金をかけているが、成果指標の通行人は増えていない。全体ではなくもっと箇所ごとに成果をあげられないか。通行量で評価するのもどうかと思うので、通りに人が増えたとか、出店が増えた等、定性的な指標を検討すべきである。

【委員】
野母崎へのアクセスはよくなってきたが、サイクリングロードはどうなったか。また海岸線沿いにテトラポットが多く、長期的にみると必要かもしれないが、景観的にどうかと思う。

【担当課】
交通アクセスがよくなり、これから野母崎の魅力をどう見せていくのか、拠点である高浜や田の子等も含め、田の子の検討のなかで景観も課題として検討を進める。サイクリングロードは整備されているが、活用がなされていない。

【委員】
合併地区は高齢化が進み、若い人が戻らない。そのようななか、イベントをする時は、元気な高齢者も参加できる内容にするべきで、企画面で工夫してほしい。また世界遺産については、地元の人が感じて発信するという点を強化するべきである。

【委員】
A2は質の高いまちをつくるという重要な施策であり、人間として住むに値する景観のまちをつくる施策と言える。いま、子どもたちは自分の周りの環境や景観にふれて、どれほど関心をもっているかが重要である。よい景観をつくるには、市民の意識や行動が重要であり、それは子どもたちに伝わっていく。とにかく市民が行動を起こすことからすべてが始まる。その点で、市民が行動を起こせるような「景観まちづくり」のきっかけづくりが必要である。環境や景観に関心をもつ教育を幼児期から始めることが必要で、学校教育、社会教育、家庭教育、生涯学習等、様々な学習の機会を設けていくべきである。

【担当課】
合併地域の高齢化はより早いスピードで進行している。様々な年代の人が参加できるイベントが望ましいと考えている。田の子の検討については、住民の皆さんとワークショップをしており、その中の意見で田の子に必要なものを作り上げていくこととしている。

【委員】
まちなかの公衆トイレ、案内表示板がわかりづらく、表示の多言語化を進めるべきである。また、団体の集合スペース等についても浜の町でちゃんと確保されていない。小さなことの印象がまちの印象になることもある。早急なものは市民を巻き込んで検討を進めてほしい。

【担当課】
早急にすべきところは対応したい。ただし、ハードについては対応が難しい部分もあるが、今年は一般のお店のトイレを開放いただける方に補助を実施するなど、ソフトと併せて地域との連携のなかで対応していきたい。

【部会長】
基本施策の評価Abについてご意見はないか。

(意見等なし)

お問い合わせ先

総務部 行政体制整備室 

電話番号:095-829-1124

ファックス番号:095-829-1410

住所:〒850-8685 長崎市魚の町4-1(9階)

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