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平成26年度第3回 長崎市外海の石積集落景観整備活用委員会

更新日:2015年2月18日 ページID:026727

長崎市の附属機関等について(会議録のページ)

担当所属名

総務局 世界遺産推進室

会議名

平成26年度第3回 長崎市外海の石積集落景観整備活用委員会

日時

平成27年2月9日(月曜日) 10時00分~

場所

長崎市議会第1会議室

議題

(1) 出津地区駐車場整備について
(2) 出津地区トイレ整備について
(3) その他

審議結果

1 出津地区駐車場整備について
≪駐車場の外構及び中央部のスペースの検討≫
【事務局】
外構は主に石塀・石垣をメインにしつつ、周囲に緑の少ない駐車場北側については景観面を考慮して植栽にする。また、前回の委員会ではトイレ横を緑化にしていたが、石塀に改めた。
中央部のスペースは、石積みで整備すると駐車場全体を見た時に重い印象を与えるので、緑化して樹木を設けようと思っている。併せて、樹木の近くに半円形のモニュメント的な石塀を設置しようと思っている。

【D委員】
植栽はどういったものを植えるのか。また、中央部の緑化帯に植える樹木は、前回の委員会で「ゆうこう」といった意見が出ていたが、具体的に何か考えているのか。

【事務局】
植栽について、具体的に決めてはいないが、低木植栽については、あまり維持管理に手間のかからないものにしようと思っている。中央部の緑化帯に植える樹木については、外海をイメージさせるようなものを植えたいと思っているので、ゆうこうが合うようであれば、ゆうこうも含め、今後検討したい。

【E委員】
旧外海町時代に、町の木として「ヤマモモ」が指定された。ヤマモモでもよいのではないか。

【A委員】
中央部の緑化帯に植える樹木については、地元の意見を聞きながら今後検討してほしい。

【C委員】
モニュメントとして石塀を設置するとのことだが、機能的に必然性のない石塀をどこまで整備するのか、その妥当性はどうなのか。個人的には、石塀のモニュメントは整備する必要がないのではと思う。

【事務局】
来訪者のうち、石塀を初めて見る人も多いと思われる中で、シンボルツリーのところに石塀のモニュメントを置いたという趣旨である。前回の委員会で石積みは装飾ではないという話があり、石塀のモニュメントは機能的ではないと言われればそうであるが、このことについて、委員の意見を伺いたい。

【D委員】
石塀以外にどういったものがモニュメントとして考えられるか。(C委員へ)

【C委員】
モニュメントは何も整備せず、芝生でよいのではないか。

【B委員】
私も、石塀のモニュメントは使い方が違うと感じる。

【A委員】
個人的には、外海地区において石積みをつくることができるのであれば、どんどんつくっていいと思う。ただし、景観の中で支障が生じるという場合においては考慮する必要がある。

【C委員】
仮にモニュメントとして石塀を整備するにあたっても、実際に他の石積みを整備する際に、どういった場所に石積みが整備されているのかという、地域の歴史といったものを反映したかたちで駐車場の中に石塀を整備するのであれば、まだよいのではないかと思う。

【事務局】
B委員やC委員の意見のとおり、実際には石塀にモニュメントとしての使われ方はない。作り物ではなく、機能的に使われてきた石積みというのがこの文化的景観の趣旨でもあるので、そのようなことを踏まえて、石塀のモニュメントは整備しないかたちで進める。

【全委員】
異議なし。

≪駐車場の配置図について≫
【B委員】
配置図の中で、黄色に塗られた中木植栽の縁石の間及びトイレの裏側は、どのように整備するのか。

【事務局】
配置図の黄色で塗られた部分は土になる。中木植栽のための土の部分とトイレの裏側には溝があり、土羽のようになっている部分である。

【B委員】
中木植栽の方はスペースが空いているので、その部分にも植栽をするなどの処理が考えられないか。

【事務局】
例えば、中木植栽の土の部分は同じ幅で揃えて、残地はアスファルトにした方が良いかと思うがいかがか。

【B委員】
その案で良いと思う。

【C委員】
説明板の設置場所が大型バスの駐車スペースの横になっているが、説明板を見るためこの場所に滞留している人と、大型バスの移動が競合してしまう恐れがあるので、別の場所が望ましい。

【事務局】
C委員の指摘のとおり、安全面を考慮して滞留空間がある場所に説明板を設置しようと思う。

2 出津地区トイレ整備について
≪トイレの平面図の検討≫
【事務局】
整備するトイレの便器数については、来訪者の予測から周辺の既存のトイレの便器数を含めて検討し、必要となる数を求めている。
また、平面図について、前回の委員会では、休憩所として利用可能なスペースが確保できるセパレート方式が良いのではないかということでまとまっていた。ただ、セパレート方式は男子・女子・多目的トイレ、どのトイレを使う場合も中央部の通路を通る必要があり、女性の方は男子トイレの前を通ることになるため、目隠しを設ける、入口を変えるなどの検討をしないといけないのではないかという課題もあった。また、セパレートではない男子・女子・多目的トイレの入口を分ける方式だと、入口の位置関係が分かりやすいという意見もあった。
これらを踏まえて、今回、休憩所として利用できるスペースを確保した上で、セパレートではない方式の平面図を提案している。

【A委員】
事務局の提案どおり、中央部に通路を設けない(セパレートではない)方式のもので進めてもらいたい。

≪トイレの外観の検討≫
【事務局】
前回の委員会では、漆喰調の外観でどうかということでまとまっていたが、前回の委員会で、漆喰調は汚れが目立ってしまう、また、漆喰調の建物が周囲の景観に馴染むのか、外海地区の一般の民家で使われているのかという意見があった。今回、石積集落景観を考える上で、外海の石積みは実用物として使われてきたものであり、過剰な演出をする必要はないのではないかと思う。再度検討した結果、文化的景観内の家屋に教会建築以外の漆喰の建物がみられないことから、今回は漆喰調ではなく、下屋を取り付けた木造家屋をイメージしたデザインを提案している。また、外構の石積みとの連続性を考慮して、目隠しの下部に休憩所を兼ねたベンチの石積みを設けている。
外壁材としては、前回の委員会で検討していただいた、ウッド調の木目を意識したキャスティングウッドを予定している。色は、濃い色のダークブラウンとカーボンブラック、薄い色のホワイトキャメルとナチュラルオーカーの4色を提案している。色については、この場で決めるのは難しいかもしれないが、アスファルト舗装の色と見比べながら、濃い色と薄い色のどちらがいいかといった視点で、委員の意見を伺いたい。

【B委員】
目隠しと本体は、材料を変えた方が全体の印象はよいかと思うが、費用や維持管理などを考えると、サイディングボード材がよいのではと思う。

【C委員】
色を選定する際に、感覚的なことも大事だと思うが、三つ条件があると思う。一つ目は景観形成計画をはじめとする計画との整合性、二つ目は周囲の町並みとの調和、三つ目は文化的景観である以上、元々この地域で使われてきた色を考慮する必要があると思う。この三つの条件から見て、なるべく多くの条件を満たしているものが、選ばれるべき色である。
このような観点から、外海地区の木造建築物でよく使われてきた部材の色というのは、どのような色になるのか。

【事務局】
計画との整合性ということで、外海地区は景観形成重点地区に指定されているので、色合いをマンセル値で決めている。その中で、地域内でよく使われている色を設定しているが、今回提案した4色の中では、ナチュラルオーカーやダークブラウンが、この地区には多いのではないかと認識している。

【A委員】
よければダークブラウンかナチュラルオーカーのどちらかから選ぼうと思うが、委員の意見を聞きたい。

【F委員】
周囲の建物は白系統が多いので、ナチュラルオーカーのほうが良いのではないか。

【D委員】
一番無難なものはナチュラルオーカーだと思う。

【E委員】
ナチュラルオーカーがイメージ的に外海に合うのではないかと思う。

【C委員】
事務局から提案のあった4色全てのイメージ図を見ないとなかなか判断を付けづらいが、計画との整合性という観点からは、どの色も景観形成重点地区の色彩基準に適っている。最終的な良し悪しについては、自分の個人的な意見より、地域の方の意見を尊重すべきではないかというふうに考える。

【B委員】
暖色のナチュラルオーカーのほうが、景観的に「そこに行こう」という感じにもなるのではないか。

【A委員】
ホワイトキャメルとナチュラルオーカーが、ド・ロ壁のイメージと共通するのではないかと思うが、各委員とも、ナチュラルオーカーが地元で常に見られている景観を模す、という意見で一致したため、ナチュラルオーカーで進めてもらいたい。

【事務局】
色については、周囲との関係や地域で使われている色との関係など、今回の委員会での意見を踏まえて修正し、各委員へまた説明をさせてもらった上で工事に入りたいと思う。

お問い合わせ先

総務部 行政体制整備室 

電話番号:095-829-1124

ファックス番号:095-829-1410

住所:〒850-8685 長崎市魚の町4-1(9階)

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