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平成26年度第2回 長崎市外海の石積集落景観整備活用委員会

更新日:2015年3月2日 ページID:026578

長崎市の附属機関等について(会議録のページ)

担当所属名

総務局 世界遺産推進室

会議名

平成26年度第2回 長崎市外海の石積集落景観整備活用委員会

日時

平成26年12月18日(木曜日) 13時30分~

場所

長崎西彼農業協同組合5階 小会議室

議題

(1)出津教会堂周辺歩行者ルート整備について
(2)出津地区駐車場・トイレ整備について
(3)その他

審議結果

議題1 出津教会堂周辺歩行者ルート整備について

≪透水性舗装の側溝整備の検討≫
【事務局】
前回の委員会で、透水性舗装はある程度雨が降った場合に舗装面を水が流れるということはないか、側溝を設ける必要はないか、という意見があったので、メーカーに確認したところ、側溝を設けなくても十分雨水に対応できるとのことであった。そのため、文化的景観の価値上のことを考え、設置をしない方向で検討している。

【A委員】
メーカーに確認し、専門的な見地からでも十分対応できるということ、また、側溝を設けて、側溝が詰まった場合はかえって大変なのではないか。そのため、側溝は設置しないということでいいのではないか。

【全委員】
異議なし。

≪駐車場予定地から歩行者ルートの起点に至るまでの導線計画の検討≫
【事務局】
出津地区の駐車場予定地から歩行者ルートの起点まで来訪者が行けるか。行ける方法として、サインの計画がしっかりなされているのかということで、現状を踏まえて、サイン(茶色のトンボ型のもの)を新設しようと考えている。新設場所については、歩行者ルートの起点(出津バス停側)と終点(出津教会堂側)の2箇所を考えている。
また、旧外海町時代のサイン(トンボ型の白と青のもの)について、現在、出津教会堂周辺に4箇所設置されているが、文字が消えかかっていることもあり、今後、茶色のトンボ型のサインに入れ替えて、統一していこうと考えている。

【B委員】
現在、茶色のトンボ型のサインと、旧外海町時代のサインが混在しているので、統一性を図るためにも入れ替えた方がよいのではないか。

【D委員】
旧外海町時代のサインは、色もどうかと思うし、文字も小さくてあまりよく分からない。

【A委員】
サインに統一性を持たせるということで、旧外海町時代のサインは今後入れ替えていくということでよいか。

【全委員】
異議なし。

【C委員】
駐車場予定地から出津教会堂へ行く道を案内するという点で、起点側のサインは必要だと思うが、終点側のサインは何を案内するのかということがはっきりしていないので、不要ではないか。

【B委員】
全く案内が無いと、初めて訪れた人は道が分からなくなる可能性もあるので、起点と終点の2箇所にはサインがあったほうがよいのではないか。

【C委員】
来訪者がサインを見て、さっと分かるようなものを考えてもらえれば、2箇所とも設置して構わないのではないか。

【A委員】
具体的にどのような案内をするかについては、今後詰めていく必要があるが、事務局の提案している2箇所にサインを新設するということでよいか。

【全委員】
異議なし。

≪階段の蹴上と踏面の寸法≫
【事務局】
前回の協議資料で、階段の蹴上と踏面を「一様」に整備すると表現していたが、これでは寸法に合わない素材はわざわざ加工して揃えるというイメージを与える。そうではなく、階段に使用されている既存の結晶片岩は十分生かしつつ、調整して整備を行う方がいいという意見があった。
そこで、整備の方針を「階段の箇所毎に基準寸法を設け、現在使用されている結晶片岩を活かして蹴上高と踏面幅を調整、または基準寸法を満たす結晶片岩を調達して整備を行う。」と修正する。
細かな整備の方法については、階段1段ごとに蹴上高、踏面幅が異なると歩きにくく危険であるため、歩行者ルート内に23ある階段の箇所ごとに、踏面幅と蹴上高を揃えて整備してはどうかと考えている。
整備する際の基準寸法の決め方としては、階段の箇所ごとに現状の蹴上の高さと踏面の平均値を算出し、歩きやすい寸法を満たしている場合は、その値に揃えるかたちで整備をしていく。
基準寸法を満たさない場合、特に蹴上高が高い場合と、踏面幅が小さい場合は、歩きやすい寸法の範囲内に収まるように改修していくことを考えている。満たさない場合でも、蹴上高が低い、踏面幅が大きい場合については、歩きにくい寸法ではなく、危険でもないので、そのままその基準で整備をしてはどうかと考えている。

【全委員】
異議なし。

≪休憩所(ベンチ)の設置検討≫
【事務局】
前回の委員会で、歩行者ルートの途中に休憩所を設けてはどうかという意見があった。また、市民を対象にしたモニターツアーでアンケートを実施したが、そこでも休憩所がどこかに欲しいという意見があった。これらの意見を踏まえて、休憩所の設置候補場所を3箇所選出、そのうちの1箇所に設置しようと考えている。
A~Cの3箇所のうち、事務局としては、距離的に歩行者ルートの中間であること、木陰に位置すること、また、眺望的にも木の間から出津小学校や市営住宅の方向が見えることから、B地点に設置してはどうかと考えている。
ベンチのデザインについては、道の駅に設置されている、結晶片岩をモチーフにしたベンチでどうかと考えている。

【全委員】
異議なし。

≪透水性舗装の色の再検討≫
【事務局】
グレー系のライトグレーの色の方が周囲と調和するのではないかという意見があったため、再度ライトグレー、ライトブラウン、ソフトレッドの3色を比較した。周囲の石積みの色から考えると、ライトグレーはよく合うのではないかと思う。

【B委員】
ライトグレーでよいと思う。結晶片岩の色に近く、ライトグレーは静かな印象を与えるのでよいのではないか。

【A委員】
ライトグレーではだめだという意見は無い。ライトグレーで整備するというかたちでよいか。

【全委員】
異議なし。

議題2 出津地区駐車場・トイレ整備について

≪駐車場のデザインについて≫
【事務局】
駐車場のデザインの考え方として3案がある。A案は、利用者が安全に通行できるよう、敷地に余裕をもって駐車マスを配置しており、残地に緑化や休憩所を設けている。B案は、できるだけ駐車台数を稼げるよう駐車マスを配置している。最後のB2案は、B案をベースに、中央部に緑化を施している。緑化スペースについては「ゆうこう」など、外海を感じさせる木を植えてはどうかと考えている。
配置の計画としては、出津教会堂への視線の確保と、出入口が1箇所なので導線を考慮して、3案とも北側にバスのスペースを配置、普通車と大型車を分けている。
公衆トイレについては、周囲に住居があるので、そこからできるだけ遠い場所。また、利用者に分かりやすい場所、利便性・安全性を考慮して、駐車場の中央部に配置する。
外構については、接道している出入口が1箇所だけなので、車と歩行者が民間用地から駐車場にアクセスできないよう、外構を設置する必要がある。外構は、周辺や教会堂付近から眺めた場合に目立たないよう植栽や石積み、住居がある部分は、目隠しとして高い木を植えてはどうかと思っている。
事務局としては、配置的に車が回ることができ、中央部に緑化スペースを設けているB2案での整備を検討している。

【A委員】
トイレの設置場所については、地形的に見て事務局が提案しているところが一番よいと思う。

【B委員】
休憩所とトイレが離れているので、一緒にしてはどうか。それぞれの機能が散らばっていると不便である。

【E委員】
休憩所(ベンチ)とトイレは幾らか離しておいた方がよいのではないか。トイレの隣だと、どうしても臭いがするというイメージがある。

【A委員】
休憩所とトイレを合わせるか離すかは今後検討の余地がある。
B2案の、中央部に緑化スペースを設けるということについてはどうか。

【D委員】
反対ではないが、経験上、植栽だと後々の管理が大変であるため、石積みのほうがよいのではないかと思う。

【事務局】
スペースとコストの関係で、外構全てを植栽にすることは難しいので、石塀をベースに整備しようと考えている。ただし、石塀が高いと圧迫感があるため、その点は検討をする必要がある。また、植栽の場合は、あまり管理の手間がかからないよう、低木での植栽を考えている。

【A委員】
駐車場のデザインは、B2案をベースに外構を石塀で整備することとするが、一部植栽にすることも踏まえて再度検討してほしい。

【事務局】
次回の委員会で、再度検討した結果を提示する。

≪駐車場の舗装について≫
【事務局】
舗装の計画としては、外構を工夫しようと考えているので、周辺の道路や出津教会堂から見た場合の景観面を考慮して、黒アスファルトでの舗装を検討している。

【全委員】
異議なし。

≪トイレのデザインについて≫
【事務局】
トイレのデザインとして3案がある。A案は、和風建築風ということで、目隠し材をド・ロ神父記念館にあるような漆喰調にしている。B案は、飾りとして外観に石壁を置いている。C案は、木調を基本に、下の巾木の部分に石積みを用いている。
構造的には、出津地区は、木造で建てられている家が多いので、3案とも木造で考えている。屋根については、出津教会堂が瓦葺きであり、また、景観形成重点地区であるため、傾斜屋根が望ましいということを踏まえ、トイレも瓦葺きを考えている。外部の仕上げは、3案ともサイディングボード材のキャスティングウッドで外壁を仕上げようと思っている。
3案の平面構造と立面図について、A案とC案は平面の構造はほとんど同じで、B案だけが少し形が違っており、多目的トイレの右上に空間があるので、ここに休憩スペースなど置けるようになっている。
事務局としては、使い勝手でいうと平面構造はB案がよいと思う。外観はそれぞれ個人の好みもあるので、方向性だけ決められればと思う。

【A委員】
B案であれば、空きスペースを休憩所として利用できるので、B委員から意見のあった、休憩所とトイレを一緒にしたほうがよいという条件に合う。
E委員から意見のあったトイレの臭いの問題については、トイレの設備をどのようにするかということによって解消される問題だと思うので、個人的には休憩所とトイレを一緒にできるB案がよいと思うが、どうか。

【全委員】
異議なし。

【B委員】
外観について、A案の漆喰で塗る建物は、トイレとして馴染むのか、このような建物が外海地区にあるのかどうかという課題がある。C案は、家屋のような印象があまりなく、倉庫に見える。建物の景観的なことを考えると、A案かB案がよいと思う。

【A委員】
A案とB案を比べた時に、B案は石壁を設けているため、駐車場全体で見た時に石積みが多すぎるように思う。その点ではA案の方がよいが、A案の漆喰調の白壁は、経年による汚れが気になる。

【B委員】
出津地区を訪れる人は、初めて石積みを見るという人が多いと思うので、B案の石壁により、石積みが印象付けられるのではないか。

【E委員】
A案の外観で、目隠し材の下の方に一部石積みを設けてはどうか。

【C委員】
石積みを設けた方がよいが、目隠し材全体を石積みにしない方がよい。A案の外観をベースに、ド・ロ神父記念館のような形で一部に石積みを設けるとよいのではないか。

【A委員】
外観について、B委員からB案という意見もあったが、A案をベースに細部の検討に入ってもらうということでよいか。

【全委員】
異議なし。

お問い合わせ先

総務部 行政体制整備室 

電話番号:095-829-1124

ファックス番号:095-829-1410

住所:〒850-8685 長崎市魚の町4-1(9階)

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