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平成26年度第2回 長崎市少年センター運営協議会

更新日:2014年11月27日 ページID:026313

長崎市の附属機関等について(会議録のページ)

担当所属名

こども部 こどもみらい課

会議名

平成26年度第2回 長崎市少年センター運営協議会

日時

平成26年9月30日(火曜日) 15時 ~ 17時

場所

市民会館2階 第1研修室

議題

  1. 長崎市少年センター活動状況報告及び質疑 
  2. 協議「長崎市の少年に関わる諸問題について」など

審議結果

1 少年センター活動状況報告
(1)少年センター活動状況について
(2)街頭補導状況について
(3)こども相談受理について
(4)環境浄化活動状況について
(5)他機関との連携について
「長崎市子どもを守る条例」について
質疑はなし

2 長崎市の少年に関わる諸問題について

【会長】
今の子どもをどう見ているか、何が足りないのかを中心にそれぞれの立場から意見をお願いしたい。

【所長】
現在の長崎市の子どもたちは比較的落ち着いた状態にあるといえる。しかし、携帯、スマートホンによる問題が気になることとしてあげられる。子どもたちのコミュニケーションのはかりかたに変化がみられ、そこから、いじめや家出などの非行に走る問題に派生することがある。
また、学力への影響も心配される。現場の中学教師から「5教科で100点取れない子が増えているような気がする」という声を聞くことがある。スマートホンなどの便利な道具を手にすることによって、苦労してでも学ぼうとか、まじめに働こうという意識が薄れてしまうのではないかということを、個人的に心配している。
不審者の情報の増加も大変不安な要素である。このような事案が数多く起きると、子どもが人を信じられなくなるのではないか、ということが心配される。人とのつながりやコミュニケーションのあり方について不安がある。

【委員】
佐世保の事件について興味を持ち、インターネットで調べている子どもが増えているようで、怖い現象だと思う。大阪の体罰事件以降、教師に反発するような言動が増え、学校現場の対応が困難になったと聞く。 また、万引きや触法行為をした子の親を呼んで、一緒に店に謝りに行ったとき、学校の先生が謝る姿を見て、「自分も謝らないといけないんでしょうか」と言った親がいると聞いた。親の感覚が変わってきたように感じる。
また、ラインいじめなどが原因で不登校になったという話しを聞くことがあるが、不登校などの目に見えるトラブルは氷山の一角で、目に見えないトラブルは相当な数だと思う。学校は子ども達の表情等を含めて様子をよく観察し、声かけをするようにしている。高校はすでに取り組んでいると思うが、今後は、夜9時以降は携帯の電源を切りましょうといった呼びかけを、県下の小中学校で行っていこうとしている。

【委員】
学校で話題になっているのは、スマートホン、ラインの問題である。家庭で、長時間使っている。親はそれをストップさせることができず、言うことを聞かせきれないと聞く。スマートホンやラインによる友人というのは表面的で、大人が思っている友人とは違うような気がする。信頼関係に基づいていないのではないだろうか。
不登校にはいろんな理由があると思うが、子どもたちは、多くのものを背負い込み、追い詰められているように思う。社会や家庭が複雑になっている。その結果、子どもたちが精神的に病んでしまっている。これに対処するためには、心や精神的な病気に対する知識が必要で、学校の教員だけでは対応が難しくなっている。病院の心療内科と相談する事案が増えているように思う。生徒の小さな変化でも、放っておいたら大きなことになるということを感じる。
担任も主任も養護教諭も、ちょっとした時間を見つけては集まって、子どもに対する情報を密に共有し、何とかして問題を解決しようとしている。今の子どもたちは、何かかわいそうなものを背負い込んで生きているのだと思う。

【委員】
補導活動中に、子どもに会わなくなった。炎天下では外で遊ばず、カードゲームなどをしている。元気がない。かわいそうなくらいに背負っているものが多い。子どもから「僕たちは忙しいんだよ」ということを聞くことがある。「忙しい」というのは、親の期待に応えようとして忙しいのである。良い子が多いのである。塾にも行かなくてはいけない。クラブや部活動も忙しい。私たちが育ったころのように夢や希望を持ちにくくなっている。
また、今の子どもたちは処世術が身についていない。外出時間が守れなかったり、行き過ぎた男女交際を人前で行ってしまたり、タバコを人前で吸ってしまう。行為が幼稚である。社会人になったとき不適応になる子が増えてきている。会社に入っても出社拒否を起こしたりする。子どもの心の発育について、補導を行いながら考えさせられることがある。

【委員】
佐世保の事件やいじめの問題が色濃く影響を与えているように感じる。「死ね」とか「殺す」とかいうキーワードを発したことに関わる相談内容がある。非行についての相談は増えていないが、「いじめ防止対策推進法」により、児童相談所もいじめに積極的に関わることになった。
また、家庭の養育力にも問題があるようにも感じる。先程も、子どもの万引きで親が謝らない、という話しが出ていたが、万引き事案に関して保護者を召喚しても、「忙しいから来られない」とか謝罪や弁済をしないとかいうことがある。悪いことをしたという意識を子どもにもたせるためにも、親が店に謝る姿を見せることが必要だと思う。昔と比べると、そういった親の世界に変化がある。子どもを更生させるような取り組みを行っても、家庭自身には変化がないため、家に帰ると元に戻ってしまう。家庭教育にどう踏み込んでいけるのかが問題である。
自分たちが子どものころは学校の先生が尊敬されていたが、今は自分たちの主張や権利を打ち出すことが多く、学校の先生が折れたら勝ちだという風潮がある。そういったことが課題だと感じることがある。

【委員】
親にスマートホンやラインの危険性に関する知識が十分なく、制御できない側面がある。もっと親への啓発が必要である。(警察庁の「STOP!ネット犯罪」のリーフレット紹介)
不審者情報の発信「キャッチくん」では、すべて情報を流しているわけではない。関係者から了解を得られたものだけを発信している。最も大事だと思うのは、子どもには自分の身は自分で守る力をつけさせることだと思う。

【委員】
最近は、非行系の子どもたちだけではなく、友達がいないとか、さびしいとかいう理由で、話しだけをするために少年サポートセンターに来る子がいる。高校生ぐらいの女の子が数名来ている。1時間も2時間も話していく。その子たちは、学校に行けば友達がいないわけではないが、友達との距離感がつかめないとか、人との関係で何となく満たされていないとかいうような状態のようだ。きちんと話を聞いてくれる大人を求めているようだ。
また、スクールサポーターが小中学校を回って先生方と情報交換を行っている。非行は減少傾向にあるようだが、学校は他にもいろんな問題を抱えているようだという話を聞く。そういう意味で、スクールサポータが学校のよき相談相手となっているのではないかと思う。お互いにもっと話しをすることで、気持ちが少し楽になり、話しをする機会がもっともっと増えれば少しは改善していくのではないかと思う。そういう意味では、街頭補導というのはその第一歩ではないのかと思う。

【委員】
スマホの所有率は、小学生29%、中学生33%、高校生92%である。子どもたちのライン上に登録された友達の数は200~300人という数になっている。300人の友達と付き合っていると感じている中高生たちは、それこそ人間関係が大変だと思う。子どもたちが病んでいるという話しが出ていたが、社会からも家庭からも追い詰められ、人との付き合いにも追い詰められている。加えて、コミュニケーション能力も不足している。
では、私達は大人として何を教えるべきだろうか。人と人がコミュニケーションをはかるためには、信頼関係が重要になってくる。目と目を合せて会話をする、そういったコミュニケーションの作法を一つ一つ丁寧に教えていくことが必要なのではないかと思っている。
また、有害図書、例えば「ボーイズラブ」などの本を子どもが所持していることに関する相談が3件ほど寄せられている。また、白ポストの活用をお願いしたい。県が84カ所に設置し、年間15000冊回収している。
いじめ、問題行動について、佐世保事件以降、長崎県子ども政策局にも情報が入ってくるようになっている。学校、保護者、行政が素早く動くようになっている。大人が情報共有をはかり、連携をはかっていくことがこう言った事案に対処するためには大切である。
子どもが夢を持ちにくく、親に悩みを言えなくなっている家庭が増えている。大人が手本を示すことが大切である。そういった意味では、子ども心の根っこを育てるために、大人のあり方を見直す「ココロねっこ運動」が大切である。ココロねっこ運動を通じて、きちんとした社会をつくっていくという意識を大人が持つことが、実現できればと思う。

【委員】 
子どもたちが、スマートホンやラインなど高度な情報通信機器を使いこなしている。社会はこういった情報通信機器を、もう使わないという風にはなっていかないだろう。そこで、どういう風に使わせるかを考えていかなければいけないなと思っている。子どもの命に係わる事案が起きてから、先生方は、よりいっそう小さなことも見逃さないように、敏感になっている。
しかし、学校でできることに関しては、一生懸命取り組むが、それには限界がある。専門機関に助けていただかないと、子どもたちを支援していけないこともある。そう言う意味では、私たちがそのような専門機関につなげやすいようにしていくことが大切であると感じている。
そのためには、私達自身がきちんとつながっていないといけないと思う。佐世保の事件に関しては、学校だけではなく、親の立場の人が多くの不安を抱えたのではないかと思う。そこで、相談機関に関する情報を知らせる努力がもっと必要だと感じたところである。

【会長】
現実の状況を踏まえ、情報を発信し、共有していくことが一番大事である。子どもたちの健全育成のために、密に連携が図られればと思う。 以上で協議を終わる。

お問い合わせ先

総務部 行政体制整備室 

電話番号:095-829-1124

ファックス番号:095-829-1410

住所:〒850-8685 長崎市魚の町4-1(9階)

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