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平成25年度第2回 公民館運営審議会

更新日:2013年11月21日 ページID:025457

長崎市の附属機関等について(会議録のページ)

担当所属名

教育委員会 生涯学習課

会議名

平成25年度第2回 公民館運営審議会

日時

平成26年3月27日(木曜日) 15時~

場所

市民会館1階 大会議室

議題

報告事項 春の公民館講座について(各大型公民館及び教育センター)
審議事項 「大型公民館の事業計画と講座企画について」

審議結果

(1)報告事項への質疑応答
【会長】これまでの説明について、質問等はありませんか。

【委員】東公民館では、地域団体との連携と活動支援を実施されているようですが、具体的にはどんなことをされたのでしょうか。

【公民館長】小学校では総合学習の時間に郷土の歴史を地域の方に話していただいたり、小学生の絵画等を東公民館の壁に期間を設けて学校ごとに展示をしました。これからも何か可能性を探して企画していきたいと考えています。

【委員】ボランティアの支援による講座が各館とも多く見られました。例えば、香焼公民館の「いきを合わせてまんじゅう作り」のボランティアグループ恵の会や外海公民館の自然や歴史探訪講座の外海地区ボランティアガイド、北公民館の社交ダンス体験等ですが、そのボランティアの方々は、公民館で学習なり研修なりを受けてボランティアをされて公民館へ還元されている方々なのか、それとも、もともとボランティアの活動をされていた方々なのでしょうか。

【公民館長】土曜の社交ダンス体験の「スイング会」は、ボランティアではなく謝礼金を支払っています。学習グループのボランティアにつきましては、学習グループの活動で清掃をしたり、例えば、料理の団体であれば福祉施設へ料理やタオルを持っていったりといったようなボランティア活動を推奨したりしています。

【委員】すでに地域で活動しているボランティアの団体による支援なのでしょうか。「平成26年度大型公民館運営方針」に「2 基本方針 (4)自主学習グループの育成と学習グループの育成と学習成果の活用推進」とありますが、この「活動推進」を3つの視点でとらえたいと考えています。3つの視点とは、1つは「活動の質を高める」、2つ目は「横の仲間を増やす」、最後に「社会にどう還元していくのか」です。滑石公民館の焼き物づくりも「質を高める」ことを目指していると思います。西公民館は、読み語りボランティアが地域の小学校に活動に行くための、その仲介役をやっていただきました。公民館には、公民館で生まれた自主学習グループと地域とを「むすぶ」役割があるんだなぁと実感しました。これからの公民館はそれぞれの学習グループの広報活動に力を入れたらいいのではないかと思います。中央公民館では「ボランティアにトライ」という講座を実施されるようですが、いくつかのボランティア団体が登場することでしょう。そこで、ただ話を聞くだけではなく、一歩進んで、具体的にボランティア活動に参加してもらうことで、「これなら私でもできるかもしれない」と受講者に思わせるよう活動に浸ってみるのもよいのではないでしょうか。

【事務局】中央公民館の「ボランティアにトライ」では3つのボランティア団体に参加していただきます。一つが公民館支援ボランティアです。二つ目が「グリーンバード」という団体です。この団体は毎週木曜日の夜に街なかに集合して、コカコーラやタワーレコード、ナイキ等の協賛による制服や手袋を支給して浜の町をおしゃれに清掃する団体です。最後が「おもちゃ病院」です。壊れた子どものおもちゃを修理することをボランティア活動としています。

【公民館長】公民館の役割として、原則、講座から学習グループが立ち上がりますが、自らが学ぶだけではなく、他者に教える側になり、自主成人講座の運営と講師を担えるように育てる役割があります。公民館としては、学習グループを、学ぶところからはじまり、他者に教えるまでに育て、学んだことを社会に還元できるように支援する。また、講座から立ち上がるばかりでなく、地域ですでに活動している団体との連携も図り、講座等との協力をしていくべきだと考えています。そして、様々な学習をしたい人と公民館とをコーディネートしていくことも大事です。

【会長】これまでの皆様のご意見は今後の議題とも関係するところであると思いました。

(2)審議事項 付議案件「大型公民館の事業計画と講座企画について」への質疑応答 
【会長】審議事項である付議案件「大型公民館の事業計画と講座企画について」に関するご説明をいただきましたが、委員の皆様から何かご意見はありませんか。

【委員】報告の中に「地域で不登校の子どもやいじめにあっている子どもをどうするのか。学校教育ではできない社会教育の場を公民館は求められている」とあります。スマートフォンの体験教室を取り入れた講座を西、南、北、三和公民館と4つの公民館が取り組まれていますが、講師がNTTドコモの方なので営利が絡んでくるのではないでしょうか。講座内容はその利便性だけではなく、マイナス面も含まれた内容なのでしょうか。今、学校現場では、スマートフォンやラインで悩んでいる子どもたちが学校でいじめにもあっています。メリットとマイナス面の両方を聞ける内容になっているのか少しお聞きします。

【事務局】中央公民館でも平成24年度にスマートフォン講座を実施しました。民間企業は営利目的という部分はあるのですが、それ以前に顧客となるターゲットに使っていただかないと購買意欲にもつながらない。パソコン講座なんかも民間企業が講師となるのではなく、NPO団体が講師になったりもします。長崎は坂が多いまちですが、住民の高齢化が進む中、買い物弱者となるお年寄りにパソコンで買い物ができるようにしたいという目的で公民館と連携してパソコン講座を開設するNPO団体もあります。また、スマートフォンや携帯の講座であっても、子どもの教育のためにどう制限をかけるのかといった内容のものも存在します。

【委員】メディアに悩んでいるお母さんを対象にした講習会を開いたのですが、結構みなさん悩んでいらっしゃるようでした。長崎では、NTT(業者)とメディア講習会と両方が存在します。祖父母が子守りにスマートフォンを使い、悩む保護者もいるので、子守りにスマートフォンを使いこなせばこんなに便利であることを伝えたり、スマートフォンやラインに悩む保護者もいるので、いい面悪い面の両方を聞くことができる講座を公民館でも開設していただければと感じました。

【公民館長】公民館で開催するこのような講座は、概ね一般市民が対象となり、使い方を知るための講座内容になっております。保護者対象のものは、PTAの勉強会や他部所でも開催していますが、公民館では何もしていないということはございませんので、ご理解いただければと思います。

【会長】スマートフォン講座終了後の展開はどう考えているのでしょうか。ニーズはあるし、人が集まりやすい講座であることはわかりますが、報告の中にも「公民館の成果指標を量から質へ」という記述がありますが、メディアのことも考えていきましょうという発展系があるのかどうか。ただ集まりましたということだけではなく、その後どうなったのか報告書につなげていきたいと思います。

【委員】「量から質へ」の評価の一つとして、講座終了後のアンケート集計が使われると思いますが、分析の仕方次第で答えがばらつくので、前段においてアンケートの整理が非常に重要になると思います。講座の最終回終了後にアンケートを書いてもらうと思いますが、急いで書いてもらうので、できるだけ記入する負担を減らして、丸を付けるだけとかにしてやらないと、検証をする場合に初期の目的から離れてしまう場合もあるので考慮していただきたい。

【会長】事務局の方で評価に対するお考えはありますか。

【事務局】現在の成果指標は受講者数ですが、同じ量ではあり、その数は受講者数よりははるかに少ないのですが、「その年度内に学習グループがいくつ生まれたか」いう指標も大事であると考えています。自主学習グループは原則、講座から生まれるからです。それから、公民館と地域がどれだけ連携できたのか。これまで公民館が弱かった部分に取り組むことが評価できる指標ができればよいのではといったイメージを概要ではございますが持っています。

【委員】アンケート評価については、調査する側が予定されたものになっていないか、本当の評価になっているのか注意する必要があります。私はもう少し、公民館の施策をつくる側が他部局と連携や情報を持ち、社会教育としてどういうことが必要なのか定めることが大事であると思います。例えば、福祉の課題を教育の視点から何ができるのか。子ども政策は今、大きく変わりつつあります。3才から子ども政策が始まります。地域がそれをどういう状況で見ているのか。保護者の子育ての課題、子ども自体の発達の課題もどんどん変わっている。報告案の内容はよいと思います。的確な内容でもあるし、大事なことがたくさん書かれています。ただし、他部局が見た時にはわかりにくいと思います。内容ではなく表現をもう少し工夫していただくだけの問題なので、事務局でも修正はできます。ここで私達はこういうことを実施していくんだというポイントを打ち出して、いきいきとした表現にすればよいと思います。

【委員】アンケートは次につなげていくためのツールですから、検証するためによく考えて整理していかないといけない。

【委員】公民館講座の受講者を対象としたアンケートだけではなく、反対に、公民館を利用しない人に「なぜ利用しない」のか、何らかの方法でアンケートを取ってみてはどうでしょうか。公民館を利用しない層にアンケートを取っていくことは大変難しいとは思いますが、どうやったら公民館に足を運んでもらえるのかのヒントになると思います。また、答えを導くようなアンケートでは意味がないので、集計時は大変ですが、なるべく記述部分が多くなるようにした方がよいと思います。

【会長】他に視点を変えて、何かございますか。

【委員】要望とお尋ねを一つずつしたいと思います。まず、要望の方ですが、報告書(案)の6ページに、「学習グループの構成メンバーはその大半が高齢者で占められる」「長崎市内の学習グループ全体が存亡の危機にさらされる可能性が高い」「活動時間を平日の夜間や週休日を設定する等して、働いている若年層への参加も誘致した方がよい」とあります。先日の新聞で「中央青年の家」がなくなることを知りました。どれだけの勤労青年が学んでいたのかわかりませんが、これからは青年講座の部分を中央公民館で補っていくということだそうですね。そうであれば、これからは勤労青年と子ども、勤労青年と多世代というような世代間交流の講座ができればよいと思います。もう一つ質問ですが、報告書(案)の5ページの折れ線グラフは各大型公民館の受講者数の推移を表しておりますが、長崎市公民館運営審議会の平成24年度からの付議事項に「大型公民館の事業計画と講座企画」を設けてから、平成23年度の講座受講者数と比較しまして、中央公民館、東公民館、南公民館、三和公民館が劇的に伸びていますが、「講座の数が増えた」とか、「魅力ある講座ができたから」とか何か理由があるのではないかと思います。それを受けて平成25年度は各館、どれぐらい受講者数が伸びる予定なのかということも気になります。そういった公民館の知恵をみんなで共有できればいいなと思いまして質問させていただきます。

【事務局】平成23年8月から長崎方式ブックスタートが始まりましたが、それを支援する講座を開始しました。つまりは、家庭教育支援講座を増やして、これまで公民館に足を運んだことがない層へ働きかけました。全体の講座数は劇的には増やしていません。

【公民館長】南公民館の平成24年度の受講者数は5,500人ほどでございましたが、平成25年度は若干減少傾向でございます。平成23年度、平成24年度の講座受講者数につきましては、受講者の新しいニーズをできるだけ発見していき、利用者増を図りました。

【公民館長】平成24年度の受講者数は約3,700人程度でしたが、平成25年度の見込みでいえば、5,152人まで伸びました。平成25年度の受講者数は昨年度より40%増になる見込みです。西公民館は講座数は若干増やしてはいますが、公民館支援ボランティアを活用して、なるべく経費がかからないようにしました。それから、読み語りボランティアの皆さんにお話の部屋で年間を通して活動していただき、赤ちゃんや子どもたち、その保護者を対象に読み語り講座を実施しています。読み語り講座に参加される保護者同士がお互い話し合いとかが持てない世代であるので、お互い知り合いになってつながりができ、連絡を取り合って子育ての相談をしたりしながら、関係が続いています。

【公民館長】東公民館は平成23年1月に新しく建て替わりましたが、平成23年度の施設利用者が3万人だったのが、平成24年度には10万人まで伸びました。平成25年度は貸館自体はそんなに伸びてはいませんが、講座の受講者数は3千人ほど平成24年度と比較して増加する傾向にあります。文化振興課と連携したアウトリーチの講座や多目的ホールを活用した映画上映はお金をかけなくても人が集まります。それから、人数はそんなに集まらないのですが、読み語り講座には力を入れています。

【公民館長】先ほど事務局から説明があったとおり、平成23年度から長崎市でブックスタート事業が始まりました。通常のブックスタートは健診会場で絵本を配りますが、長崎市では健診会場で絵本の引換券を配り、絵本の受け渡しを最寄りの公民館図書室等に設定しました。そして、乳幼児を育てている保護者の来館時に公民館講座を紹介したりする仕組みをつくることにより、今まで公民館に足を運ばなかった年齢層に働きかけた講座を充実したことが受講者増につながった原因の一つでございます。それから、各館長からも報告がありましたとおり、市の出前講座や公民館支援ボランティアを活用した市民が入りやすい講座を設けたことも受講者増の原因でございます。それから、もう一つ委員さんからご質問いただきました中央青年の家につきましては、昭和49年には青年サークルが80団体ありましたが、現在は10団体まで減っています。それから、毎年開催してます中央青年の家文化祭については、現組織での開催が困難であるため、青年サークルの方から中央公民館まつりと一緒にしてほしいという要望がありました。昨年度に合同して開催したところ、先輩たちもがんばっておられるんだなということで大変本人たちも刺激になったようでございます。すでに支援の方は動き出しております。後方支援も行っておりますし、代表者会議も開催する予定です。日本を背負う次世代の青年層には、今のうちから意識啓発を行い、仕事や子育てで忙しくて社会参画ができない時期があっても、また活動できるようになれば参加していただくような期待をしながら働きかけています。

(3)その他への質疑応答 
【会長】平成25年度も受講者数が増加傾向にあるということは公民館の皆様のご尽力の賜物であると思います。その他、皆様から何かご意見はありませんか。

【委員】各大型公民館の講座の企画された状況を見て感じたことを一言お伝えしたいと思います。最近、成人講座が事実上、高齢者講座に近づいている傾向がありますが、ぜひ高齢者について力を入れて欲しいなぁと思うことが一つあります。公民館講座は従来、教養、スポーツ、健康に関するものが大きな柱でした。これからは、地域の高齢者の人口構成上、現役世代の数に匹敵するぐらいの数になっておりますので、それだけでは長崎市もすまなくなってきております。そこで、地域の生活課題、自治会活動、まちづくり、それに貢献するような仲間づくり、ネットワークづくりに公民館が貢献できればよいと思います。講座によっては町立公民館や自治会との連携は進んでおりますから、その連携をさらに促進しながら地域づくりや高齢者の仲間づくりを促進させ、引きこもりのお年寄りを呼び出すようなことはできないでしょうか。こういったことが公民館に期待されていると思います。それから、女性講座については、取り組んでいる館はかなり実施していますが、取り組んでいない館はほとんど実施されていませんので、アマランス等とも連携をしながら、もう少し力を入れていただきたいと思います。女性講座は従来、おしゃれ、健康(心身ともに)、料理に関するものだけでした。しかし、現在は仲間づくり、自己開発、生きかた等が講座内容に加えられます。これからは、国の子ども政策が大きく変わります。地域や家庭で子どもをどう育てていくのかということが大きな課題になります。3才から10才までの子どもをトータルなところでの地域でどう育てていくかということは、子どもの私生活に教員が関わることは難しいですから、学校教育ではなかなかできない部分でございます。特に、子どもの対人関係や規範意識というものは家庭や地域で取り組む方がいいわけですから。平成14年度に学校関連の週5日制が実施されて、地域が子育てを務めていくという試みがなされました。しかし、なかなか上手くいかない。また、学校の方への負担が今大きくなりつつあります。地域での子育てをどう学校教育と連携して取り組んでいくのか。社会教育のプログラムを持つ必要があります。香焼公民館や外海公民館では郊外の特徴を活かした自然体験や社会体験ができる講座を企画していますが、場合によっては夏休みの課題として提出できるものとして都市部でも連携できればと思います。それから、最近、町立公民館との連携や大型公民館長等会議に熱心に取り組んでおられるようですが、これはぜひこれからも進めていただいて、大型公民館で町立公民館へ公開講座を流していく等、講座レベルでの社会教育プログラムでも流していただければと思います。

【会長】今回ご審議いただいた内容については、事務局の方で報告書(案)にもう1回反映させていただきますようお願いします。以上で本日の議案を終了いたします。委員の皆様につきましては、長時間に渡り議論していただきありがとうございました。

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総務部 行政体制整備室 

電話番号:095-829-1124

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