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第3回 長崎市外海の石積集落景観整備活用委員会

更新日:2013年9月19日 ページID:024461

長崎市の附属機関等について(会議録のページ)

担当所属名

企画財政部世界遺産推進室

会議名

第3回 長崎市外海の石積集落景観整備活用委員会

日時

平成25年2月20日(水曜日) 10:00~

場所

長崎交通産業ビル6階

議題

1 第2回委員会の主な意見に対する対応について

2 整備活用計画 第5章 文化観光・地域振興計画について
  (1).文化観光振興計画
  (2).地域振興計画 

審議結果

1 第2回委員会の主な意見に対する対応について

【E委員】 大平作業所と橋口家について、修理のスケジュールをどう考えているか。また、橋口家については、所有者が費用負担について懸念しており、予算についても説明していただきたい。

【事務局】 どちらも市の所有ではないため、まずは所有者としっかり話し合いながら、一定調査が必要ではないかと思っている。どのような方針で保存・維持をしていくのか検討し、所有者と話をどこまでできるのかということを、今後詰めていきたい。
資金については、基本的には、通常の文化財と同程度の所有者負担、大体17%程度で検討している。しかし、橋口家住宅は個人所有であるため、文化財部局とも一緒にどういう対応ができるのかということを、今後、所有者と話しながら詰めていきたいと考えている。

【E委員】 所有者は、修理するメリットは直接なく、自分で修理費を出すのはなかなか難しいと考えている。もし所有者が修理は必要ないと言った場合にはどうするか。そういうことにも踏み込んで話し合いをしていただきたい。

【A会長】 事務局の方で配慮しながら進めていってもらいたい。

【F委員】 橋口家は、残すことができるようしていただきたいと思う。大平作業所については、イノシシに荒らされており、対策を早急にした方がいいと思う。一番手っ取り早いのはワイヤーメッシュで、非常に効果的だという話がある。

【A会長】 F委員から現状についての管理体制について指摘があったので、事務局の方では、地元にも図りながら、これ以上破壊が進行しないように状況を保っていっていただきたい。

【C委員】 石積み建物は外海地区に非常に多く、補助金だけで大丈夫かという問題がある。できればもう少し、自発的に地元が協力したり、場合によっては石積み基金のようなものを作ることも検討が必要ではないか。そういう姿勢は、石積集落景観を守るときに、大きな力になるのではないかと思う。

【事務局】 基金は確かに1つの方法だと思う。ただ他地域を調査する中では、企業が関係すると結構集まる場合もあるが、個人や地元では集まりにくく、今後方法について研究をしたい。

【A会長】 体制づくりに関する補足として、隣接する西海市でも同じような状況が認められているので、広域な形で取り上げてほしいという気がしている。

【B委員】 13ページのところで、修理・復元がどういう価値を生むかというところが大事だと思うので、どう使うかということとあわせて、直していくという内容を前文につけ加えてはどうかと思う。

【事務局】 B委員が言われるとおり、どのように活用するかというのが一番大事になってくると思っているので、1つの方法として整理させていただきたい。

【B委員】 8ページの、その他の小構造物の塗装色の選定写真がわかりづらいので、別の写真にしてほしい。

【事務局】 この写真を取りかえるようにしたい。

【G委員】 12ページの修理基準は、実際に地元の人が補修すると、ほとんど修理基準3になると思う。それとあわせて予防も考えていかなければならないが、活用計画が完成してから実際の動きが始まるとなると、対応もまだまだ先になるのではないか。先延ばしすると、修理・補修、あるいは予防しないといけない状態が出てくるのではないかと思う。

【事務局】 この重要文化的景観自体は9月に選定され、文化財指定の動きは進んでおり、計画ができないと何も進まないということではないので、具体的なものがあれば、またG委員にも相談をさせていただきたい。

【D委員】 11ページの修景計画の範囲について、修景計画の範囲をまず冒頭に持ってきて、それから具体的にどういうふうに考えていくのかという流れにした方がわかりやすいのではないか。2点目は、ここにあるすべての石積みに対して同じような整備、修理・復元をすることは難しく、修景に関しても、もたらされる効果の大きさが異なると思うので、限られた予算の中で優先順位を考えないといけない。この計画に書き込むべきなのか、反映の仕方はいろいろだと思うが、そういうことも考えていった方がいいと思う。

【事務局】 修景計画の範囲は、構成を変更する。修景の優先順位については、重要構成要素や単位景観及び観光ルートが優先になるのではないかと考えている。

【F委員】 9ページについて、表現として出津教会なのか、出津教会堂なのか。また、1ページの「自治会の支部長会議で」という表現は、出津地区の自治会長会議が正しいのではないか。

【E委員】 この前来ていただいて説明を受けたので、そこは自治会長会議という表現で。

【A会長】 自治会の件は訂正をお願いしたい。教会についてはどうか。

【事務局】 文化財のものとして計画をしているので、堂として統一をさせていただけないかなと考えている。

【C委員】 3、4ページの公共事業整備指針について、対象種別ごとに整理されていて、使う分にはわかりやすいと思うが、視点場から見る対象物があるかをよく整理をして入れた方がいいと思う。また、公共ベンチや柵の高さ、素材等については、一律的に決めるのではなく、視点場なのか一般的な公共空間の場所なのかを区別して、質を高める配慮も必要かと考える。視点場の場所そのものをつくるという視点も修景基準の中に入れた方が実務的に進むのではないかと思う。

【事務局】 視点場で可視対象がはっきりしている部分に対しては、その辺りも注意しながら、文言を整理していきたい。


2 第5章 文化観光・地域振興計画について (1).文化観光振興計画

【B委員】 14ページの考え方について、本来、文化観光と地域振興計画は並列ではなく、地域振興の一環に文化観光があるのではないかと思う。ただ、地域振興というのは時間的にもいろいろかかるので、この資料としては、集合関係としては地域振興の中に文化観光だが、まず具体的に取り組める文化観光から書いているという整理なのか。

【事務局】 別々のものとしては計画をしておらず、わかりやすいように2つに分けて整理をしている。文化的景観を活かして文化観光も、地域振興もするというものなので、それを踏まえて、分けた形で整理をしている。B委員の言われるような形で考えているが、構成と内容がずれている部分があるのかもしれない。

【B委員】 文章を読む限りはそうだが、図でわかりやすさをねらい過ぎたのかもしれない。

【D委員】 文化観光計画という名称が、観光ルート計画や観光設備計画の下位の計画のまとめの名称として適切かというところが気になった。例えば、観光の環境計画であるとか、環境整備計画であるとか、この計画をまとめる上で適切な名称を検討していただきたい。

【B委員】 17ページの公共サインのところで、4ページには「景観に配慮した統一したデザインとする」と書いているので、イメージでもいいので統一してほしい。また、表の6などにサイン周辺のしつらえの検討も入れてほしい。最後に、サインと実景が比べて見られることが大事なので、それも書いておいた方が良い。

【C委員】 14ページの拠点の設定について、外海歴史民俗資料館が拠点になるように、内部の展示計画なども含めた再整備を入れた方がいいと思う。また、16ページの散策コースについて、大型バスの駐車場があることを踏まえて外海歴史民俗資料館を中心としたコースをいれた方が良いのではないか。

【A会長】 外海歴史民俗資料館の運営についても関連づけて、長崎市はサテライト方式のミュージアム計画を実践しているが、まだ融合されていない面があるので、共通した展示計画、事業計画が出されるべきだと思う。

【E委員】 16ページの、「対象ごとの整備方針」の駐車場とトイレについて、出津小学校横の広場に、駐車場に加えてトイレも作った方が良い。散策ルートについては、野道墓地へも広げて欲しい。大平作業所については、土地の所有者に話せば、プレハブ横に駐車場が作れると思う。現在も色々な体験イベントを実施しているので、ここに駐車場、トイレを作ってもらえるとありがたい。牧野公民館のトイレ設置については、地域とも十分計画的に話し合いをお願いしたい。

【D委員】 15ページのルートについては、地域住民の方の合意のもとの最終案なのか、現段階の案として提示しているものなのか。

【事務局】 モデルとして設定していて、地域と話して最終決定し、マップにしていくように考えている。

【D委員】 私有地の間を巡るので、利用客が増加した際は地元住民との軋轢が想定されるので、地域住民との合意形成のもとに決めていくといった記述の加筆と、例であるということを明示していただきたい。あと、16ページからの「対象ごとの整備方針」について、観光ルート計画というよりは施設整備計画に近い内容なのではないかと思うので、観光施設計画の冒頭に持ってきた方が良いと思う。

【事務局】 構成については、D委員の意見を踏まえて整理をさせていただきたい。

【F委員】 トイレの数については、16ページのところに「トイレは男女2基、多目的1基」とあるが、どういう規模がいいのか。

【A会長】 指摘のあった点は、トイレに限らず、いかに有効的に使えるかを施設設備で考えていただきたいということなので、事務局で検討をお願いしたい。

【B委員】 18、19ページには、ルートや資源の分布を書いておいて欲しい。
 

2 第5章 文化観光・地域振興計画について (2)地域振興計画

【B委員】 22ページの考え方で、情報発信は地元だけだと難しいので、行政の役割が大事だと思う。また、企画準備の段階から専門家だけではなく地域外の人が関われる仕組みが重要なので、目標達成のためのプロセスにうまく盛り込んでいただきたい。

【C委員】 食べる所と泊まる所も整備する必要があると思う。

【D委員】 情報発信は、インターネットとかフェイスブックなど色々な媒体を使ってこの地域の価値を上げていくということも地域振興の中に入れ込むべきだと思う。第2点は、最近郊外住宅地では家屋用と農地用に2つの敷地を買う方も多く、オーナー制度と練塀建物再生活用など複数のプロジェクトの連携も重要だと思う。第3点目は、この地域はイノシシの獣害に悩まれているが、農林水産省がイノシシの加工処理施設建設に助成を出す等しており、ネガティブなものを排除するというスタンスでではなくて、むしろ積極的にこの地域の商品を活用していくという形に変えていくようなアイディアも必要だと考える。

閉会
 

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総務部 行政体制整備室 

電話番号:095-829-1124

ファックス番号:095-829-1410

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