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更新日:2013年3月1日 ページID:006740
市民局市民健康部地域保健課
平成23年度第1回長崎市夜間急患センター運営協議会
平成23年9月22日(木曜日)午後7時~午後8時
長崎市消防局5階講堂
1 夜間急患センターについて
(1) 夜間急患センターの概要
(2) 診療科目別の患者推移
2 夜間急患センターにおける耳鼻咽喉科の設置について
3 その他
事務局
夜間急患センターの概要及び診療科目別の患者推移について報告。
事務局
前回の協議会において、夜間急患センターにおける耳鼻咽喉科の設置について議題としており、色々と意見はあったが、設置そのものに関しては、特には異論はなかったと考えている。これまで、市と関係機関との間で協議してきた結果、平成24年4月の耳鼻咽喉科設置に向け調整中であるが、再度、委員の意見を伺い、円滑な設置を進めていきたい。
オブザーバー
大学病院の耳鼻咽喉科医師は不足しているが、患者数は年間約300人であり、診療のほとんどが初期診療である。診療については、1人の診療と10人の診療は同程度の手間を要する。看護師が大変であり、幼児等の急性中耳炎においては、看護師1人が医師を補助し、看護師1人が患者を抑える係である。また、診療後の消毒等の措置を含めると約1時間を要する。このように、医師1人での診療はできないため、開業医師による夜間診療は困難である。開業医師について、20名を夜間診療に確保している。夜間急患センターの耳鼻咽喉科設置は、新たな医療として注目されるであろう。
委員
確保している医師20人は市内のみであるか。
オブザーバー
長与町・時津町の医師も含まれている。
委員
診療は準夜のみとし、深夜は大学病院が診療することになるのか。
オブザーバー
そのように考えている。準夜の診療者が多いためである。大学病院における耳鼻咽喉科の患者の時間帯統計として、準夜が約300人、深夜が約180人である。
委員
大学病院のみで診療できないか。
オブザーバー
大学病院では、病棟で診療しており、診療時の幼児等の泣き声により、入院患者が安眠できない。
委員
耳鼻咽喉科設置の予算はあるのか。
事務局
11月及び2月市議会で上程する予定である。
委員
耳鼻咽喉科の医師の平均年齢は何歳くらいか。また、医師の高齢化による維持・継続が懸念される。
オブザーバー
大体40歳代から60歳代である。
委員
20人での体制は大変厳しいので、開業医師、勤務医師、大学病院医師に、可能な限り協力を仰ぎ、医師を確保してほしい。
急患センター長
診療時間帯が、月曜日から金曜日の平日準夜であることから、患者数が少ないことが考えられる。また、看護師確保も心配である。
オブザーバー
耳鼻咽喉科の開業医師による新規患者へのアンケートを、今年4月に一週間、実施したところ、質問項目「昨日の準夜に、夜間急患センターに耳鼻咽喉科が存在すれば診療に行ったか。」に対して、50人が「行く」と回答した。耳鼻咽喉科は二次救急で取り扱っておらず、三次救急の大学病院がすべて診療している。または、患者が我慢していると推測する。
委員
一度開設した耳鼻咽喉科を見直す時期はあるのか。
事務局
医師会との指定管理の契約が5年であり、外科・整形外科の廃止については、更新時期に実施した。今後、見直し時期の可能性としては更新時期であると考える。
議長代理
患者数、医療従事者、市議会、予算確保、新市立病院等の諸問題があるが、耳鼻咽喉科医会の協力はありがたいことである。
委員
特殊な撮影補助具は必要であるか。
オブザーバー
撮影補助具は使用せず、救急診療の性質上、診療を限定して行う考えである。急性副鼻腔炎等については、鎮痛剤を処方し、翌朝に掛かりつけ医師の診療を勧める。
保健所長
1日の患者は約5人を想定している。また、小児科診療の際に、耳鼻咽喉科の診療を要する場合もある。長崎市は観光地であり、観光客における夜間診療の問題を回避しなければならない。
議長代理
全国において、夜間診療における耳鼻咽喉科設置は先進的である。小児科の深夜診療は九州内での事例も少なく「長崎方式」として有名である。耳鼻咽喉科医会や開業医師の協力があるので、前向きにやっていきたい。また、市医師会と調整したうえで、再協議をすることにしたい。
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