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第3回長崎市庁舎建替に関する市民懇話会

更新日:2013年3月1日 ページID:006702

長崎市の附属機関等について(会議録のページ)

担当所属名

総務局企画財政部総合企画室

会議名

第3回長崎市庁舎建替に関する市民懇話会

日時

平成23年11月2日(水曜日)午後2時~午後4時10分

場所

長崎市立図書館 新興善メモリアルホール

議題

新市庁舎の機能について

審議結果

1.報告事項ついて

  • 要求され提出した資料について事務局から説明
  • 公会堂等文化施設のあり方検討委員会第1回の内容報告について事務局から説明

委員
コンクリートの中性化のデータは、耐用年数が何年残っているかのベースになる。提出していただいたコンクリートの中性化のデータを見る限りでは、ほぼ中性化は0である。現在のコンクリートの状態からいうと、すぐに建替えなければならないというものではない。市が言っていた耐用年数65年、残り15年しかないというのは根拠がない。ただし、これはあくまでも、機能性とか耐震性がいいとか悪いとかいう問題ではない。しかし、アンケート時にもしこの結果を知っていたら、市民の皆さんのアンケートの結果も違っていたのではないか。

事務局
日本建築学会の鉄筋コンクリートの標準仕様書があるが、この中に建物を設計する場合に目標とする耐用年数がある。これを今回の資料に耐用年数ということで使った。市としても、資料としてはそういうことを前提に出しているので、現在のコンクリートの状況としては、中性化に関してはこの結果のとおりである。

事務局
市としては、65年というのは一つの目安としており、必ず建替えなければならないという説明をしているわけではない。課題となっているのは、耐震性の問題や使い勝手の悪さなどである。

座長
今のはコンクリートの質についての議論で、耐震性のところは耐震補強をすればよいが、それだけお金をかけることの意味があるのかというのが問題。現在我々に議論してほしいのは耐震補強にお金をかけるよりは建て替えた方が現在抱えているいろいろな問題が解決できるのではないかということ。コンクリートの件については、主要な構造部分、柱、梁、壁など耐力が重要なところで若干痛んでいるところもデータでは出ている。

委員
公会堂の文化施設のあり方については、建て替えという話になったようだが、場所についてはどうなっているのか。

事務局
1回目は公会堂の状況等を説明し意見をいただいた。場所の議論には入っていない。この会は文化施設のあり方を検討する会である。したがって、まずその点について検討することになる。

委員
懇話会は3月に結論を出すことが決まっている。並行している公会堂のあり方検討委員会は、いつ結論が出るのか。それが決まらないと、市役所をどこに建てればいいのか決められない。公会堂を含めるのか含めないのかは大きな問題である。

事務局
今年(平成23年)の2月に「市役所を建替える。場所はこのエリア」という市の大きな方向性を示した。これについて意見を聞くため懇話会を設置した。この懇話会は結論を出す場ではない。それらの意見を踏まえて来年度中には市で場所を決定する。公会堂についても検討委員会において今年度中に意見をもらい、それを踏まえて最終的に市が総合的に考えて決定する。

座長
来年(平成24年)3月頃に両方から意見が出て、それを(参考として)来年度に市の方で最終的に決定する。次に新市庁舎に求める機能について議論したい。

2.協議事項 新市庁舎に求める機能について

事務局
第4次総合計画の説明

座長
視点1から5が事前に用意してあるが、これ以外に提案はあるか。

委員
市民力が必要。今後の地方自治にも必要な側面である。また、地元の人たちの活動の場をどう確保していくかという視点が必要ではないか。

委員
長崎市役所という一つのシンボライズされた建物であってほしい。街の看板となるような特徴のある建物を造るという視点が必要。
 

委員
どうやって支出を減らすかという視点が必要。職員一人あたり25平方メートルの広さは必要ない。それが長崎市の標準になるかどうかという議論も必要。究極のワンストップは窓口が一つである。窓口が並んでいるのがワンストップではない。

座長
市民力を発揮するような協働の進め方という視点。建物の必要量や増える市民サービスにどう応えるのかという視点から面積的なことを議論する視点。市庁舎の持つ市の顔としての視点。それらも取り上げる。

委員
視点1のところで、行き先を床に表示してあるのは便利である。

座長
床面表示があったほうがいいという意見。ワンストップサービスについての意見。窓口が一箇所にずらっと並んでいるということを超えた総合的なあり方を考えるべきという意見があった。

委員
市民サービスをダイレクトにやっていく所というのは、さきほどのワンストップサービスというような市民が満足するような形というものにお金を使うべきである。しかし、バックオフィス的な所というのは極端な話、普通のオフィスビルでもかまわない。一つの建物の中で、全ての庁舎の役割を今後担っていくやり方が妥当かどうかを検討する必要がある。フロントオフィス系とバックオフィス系と分離して考えるということも検討の余地がある。バックオフィスというのは、シンボライズ的な建物というのは必要ない。むしろ、市民が集まるところは、シンボライズ的な建物であるべき。場合によっては、バックオフィス系は空いた空間をどう利用していくかといったことも含めて考えてもいい。使いやすい庁舎というときに、市民が使いやすいということと職員が使いやすいということは別問題であると思う。そういった形を分離して、検討することも大事ではないか。

委員
市民満足度のより一層の向上、効率的な市庁舎、業務遂行力を高めるという視点が必要。各部署の連携が深まるような配置にするなどの視点も必要。システム化と機械化も重要である。いくら市民のためとはいえコストをかけて市庁舎を造るべきではない。必要なものは入れて、できるだけ効率的に役に立つような形でお金をかけるべき。

委員
社会的弱者の方に対する細やかな配慮をすべき。一辺倒のバリアフリーではなく、シチュエーションに応じて細やかな配慮が必要。設計の中でもよくやるが、VE(バリュー オブ エンジニアリング)というものがある。ある目的に向かって、いくつかの案を作っていく。そのいくつかの案のコストを比較しながら最良の案にたどり着く。基本構想、基本設計の段階から比較検討していくことも大事である。これはコストダウンに対しても有効な手段になると思う。

委員
市庁舎を建てるのであれば、光を取り入れて明るい事務所にして、なるべく電気を使わなくても昼間は作業ができるといったような工夫もできると思う。また、情報システムは、庁舎が出来上がったときには何らかの形でもう一歩進んだ形の状況になっているのは間違いない。10年20年30年といったような先を見据えた庁舎を計画しないといけない。

座長
市民の満足度を高めるという視点。業務効率と働いている職員が意欲を持って働けるような視点。省エネや30年後40年後この建物ができた後の時代を考えたときにどのような社会になっているのかイメージするという視点が出された。

委員
階段の手すりが片方しかないところがたくさんある。持つ所の幅が広かったり、高かったり。段差が高いと危険であり、配慮してほしい。

委員
予算をかけず最小限の建て替えをすべき。また、地元の窓口でサービスを受けるほうが便利なので、地元の空き庁舎を利用できればよいのではないか。

座長
市民満足度を上げるというのは地域に密着したほうが便利というのもある。わざわざ本庁舎に出てきてやらないといけない業務ばかりではなくて市内のどこかの場所でもいいし、インターネット等電算化できないようなものは地域に密着して市民サービスをする。本庁舎の中に集めてさらに市民の満足度を高めるような仕事としては何があるのかをはっきりさせることによって必要な市民向けの庁舎の大きさがはっきりしてくる。バックオフィスが同じ建物にある必要はない。そういうものについては、大きい建物を建ててそこの倉庫みたいなものをとる必要はない。それも機能としては性格が違うので分けて考えたほうがいいのではないか。
市民サービスの面では、バリアフリーとか高齢化とか子育てを支援するような形、市民が集まってくるという意味でのイメージをもう少し膨らませるという議論も出た。

事務局
市庁舎建設のスタンスについては、建て替えありきではなく総合的に勘案して建て替えるのが最善であるということを方針として表明した。効率化や経済性は非常に大事な観点。職員数も5、6年前から比べたら1,000人くらい削減している。今後もさらに職員削減を進めていくという前提のもとでの庁舎建設ということで検討した。経済の活性化という視点からも寄与するような施設にし、環境にも寄与するような施設にする必要がある。事務の効率化や市民サービスの向上というのも大事な視点である。最小限の経費で最大の効果を挙げるということを目的に庁舎建設を進めていきたい。

委員
公会堂の建て替えですら40億かかるのに、100億で市役所を建ててどの程度のものができるのか。そんなに大きいものも、立派なものもできない。それに見合ったものにすべきだ。
それと市民との関わりが、市役所の業務の中で何パーセントくらいなのか。市の業務ということの中では市民と関わらない窓口以外の部分も事務スペースが相当ある。したがって、市民に関わる部分とそうでない部分を使い分けることも考えて、少ない予算で建てるべき。

委員
高齢者対策や市民が使いやすくなるような表示板などはぜひやってほしい。また、市役所が機能するのは10年後20年後30年後であるので、それを展望して今の流れの延長線上の中で何をしておくべきか考えておいたほうがよい。長崎市には催しの場が足りない。限られたスペースと限られたお金の中でフレキシブルな施設が必要。

委員
市役所にある現在のデータを業務別ではなく属人別に組み替える。市民サービスというのは本来、この人に何をするかということ。これに該当する人はこっちに行きなさいとかではなく、この人には何がつながっているかという仕事の取り組みにすべき。そのことが行政コストを下げることにつながる。それと、壁が少ない庁舎も大事。時代の流れも急激に変わるのでそれに対応できるように可能性を残した建物が必要。

委員
支所の充実をやっていただきたい。支所でかなり空き室がある。現在ある施設をいかに使っていくかが大事。そうするとおのずと市庁舎の規模が限られてくる。

委員
今回、計画されているところは、長崎の中心部で歴史と文化が根付いた町で難しい場所ではあるが、長崎の帰属感を一番感じられる象徴しやすい場所であると思う。そういう帰属感を育てるようなことを目指してほしい。

委員
市の職員が300人くらい自治会に入っていない人がいる。まず、職員の教育をやってもらう必要がある。

委員
駐車場、車椅子が通れる通路とそれを置ける場所、カウンターにバッグが置ける棚、キッズスペース、番号札がほしい。車いすの人にはテーブルが高い。申請書が事前にインターネットで作成できるようにしてほしい。それと、人のやさしさがほしい。フロアに出てきてちょっと声をかけていただければ優しさが伝わり、市民がうれしくなり、雰囲気も良くなる。そうすれば行きやすい、行ってみたいとなる。

委員
一人当たり22平方メートルプラスアルファと市の方で出されている。これは諫早市の27平方メートルくらいになる。これであれば4万5千平方メートルから5万平方メートルになる。この建物を造るときに、仮庁舎のことを考えておかないとだめだと思う。5万平方メートルでいいのかというのも議論していただきたい。

それと、社会福祉協議会の建物はどうするのか。災害があったときはどうするのかも考える必要がある。諫早市役所はあれだけのスペースがあるというのは、例えば川が氾濫したときなどの避難所になるということだと思う。そういうことを考えておく必要がある。

委員
仮庁舎は23億のお金がかかるという数字が出ていた。これは無駄であるということで、今の本庁舎を公会堂に移して、本庁舎のところに公会堂なりを計画したほうがいいとなったと認識していたが。

座長
場所については、次回本格的に議論したいと思うが、仮設の問題については市の方から仮設を造らないという方向で紹介されたのでそういう費用をかけない方向で検討するということで仮設は挙がっていない。

委員
議場の件だが、議会は2か月に1回であとは空いている。空いている時間を有効に使うような議場のあり方を検討する必要がある。他都市ではひな壇型ではなくて通常はフラットで必要なときにひな壇になるところもある。議会がないときはボランティアの人の会議とかいろんなグループの会議であるとかにも使い、有効利用をする必要がある。

また、長崎の四季折々の名物や料理、年中行事はこういうものがあるなど、そこに行けば長崎が分かるようなスペースがほしい。それと、長崎の行政が今何をやっているかを市民に分かりやすくしてほしい。それと、子どもたちの社会科見学の場になりはしないかなと思う。将来の子供たちに向けても情報を発信してほしい。

座長
今日の議論では、スリムな市庁舎を目指すべきではないかという視点が出た。スリムというのは市民の満足度を高める、効率(効果的なという意味)をよくする、フロントオフィスとバックオフィスを明確に分離してやっていくというものである。

もう一つの視点としては、地域に密着する。合併した地域も含めて、そこに住んでいても十分なサービスが得られるというのを、市庁舎のあり方見直しと同時に検討すべきではないか。また、次の時代にふさわしいようなスマートグリッド(情報通信技術を活用することによって、電力の需要と供給を常時最適化する次世代の電力網)的なサービス、もっと自然と共生するような形での庁舎のあり方等とも含めて考える。もう一つはバリアフリーとか高齢者の方や子供たちもやってきやすい、人にもやさしいという視点。

そして市民力。市民がやってきてそこに集うことで何が展開されるか。それをイメージして市民にあり方を提示するような形を考えてみてはどうか。主に市庁舎に求める機能ということを議論してきた。

議会については、議場ばかりではなくて市民と議論するとかそういう場所が議会こそ必要ではないか。

次回は場所をどこに選んでいくのかという立地の問題、立地を選んでいくときは建物の高さとか大きさとか財源等とも含めて議論する必要がある。

事務局
次回の会議の開催は、1月に第4回目ということで実施します。テーマは、「市庁舎の建設場所について」ということでご意見をいただきたいと考えております。詳細な日程については、後日連絡させていただきます。

お問い合わせ先

総務部 行政体制整備室 

電話番号:095-829-1124

ファックス番号:095-829-1410

住所:〒850-8685 長崎市魚の町4-1(9階)

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