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平成23年度第1回長崎市出島史跡整備審議会(第18回)

更新日:2013年3月1日 ページID:006647

長崎市の附属機関等について(会議録のページ)

担当所属名

経済局文化観光部出島復元整備室

会議名

平成23年度第1回長崎市出島史跡整備審議会(第18回)

日時

平成23年9月27日(火曜日)午後1時30分~

場所

旧出島神学校 2階会議室

議題

  1. 第3)期建造物復元事業について
  2. 出島表門橋整備について

審議結果

会長
復元整備事業について、事務局の説明をお願いしたい。

事務局
(平成22年度以降の復元整備事業について、事務局より一括説明)

ポイント

スケジュール(28年度の完成を目指す)の説明。

  1. これから、基本設計の入札を予定している。
  2. 建造物復元小委員会を立ち上げ、落札業者と協議をしながら進める。
  3. 建造物復元小委員会には、考古学分野として新たに委員を加えたい。

会長
質問等がありましたらお願いします。

A委員
第3期事業の部分に、旗竿がかかっているようにも見えるが、旗竿はどうするつもりか?

  • 第2ステップとしては9棟の復元を予定しており、今回の第3期事業に関しては、そのうちの6棟の復元を予定しており、旗竿は、残りの3棟の部分にあたる。指摘の旗竿は、復元事業が本格的に始まる前に、出島の象徴として仮設で作ったものなので、本来の場所ではない。移設または本来の場所に設置するというのは、審議会に別途図りたいと思っている。そこを整理した段階で次の3棟の復元に入りたい。

B委員
本来の場所は?

  • 時代で動いていることもあると思うが、19世紀初頭で申し上げると、一・二番蔵と中島川の間に表示をさせていただいている。移設をする際は、発掘調査、旗を立てるための技術的検討をしていく必要がある。

C委員
1798年の焼土部分を第3期としている。あと2年で19世紀だが、第2期と分ける理由は?

  • 非常に緊密ではあるが、目的が19世紀初頭の建造物の復元であり、この火災を期に建造物が消失したということとなる。復元する建物は1798年の火災以降に建てられたものであるということで、第3期として、2期と分けている。

A委員
池状遺構とは?

  • 18世紀後半の絵図から、用水池(商館員が水鳥などを飼っていた)のようなものと検討している。漆喰を使って水が漏れないようにして、雨の時など水が溜まるようになっているので、水を溜めて用いるようなものがあったと考えている。

会長
質問・意見はありませんか?(反対意見もないようなので)この議案は、これまでどおり復元整備事業を進めていくということでよろしいか。

(委員了承)

会長
続いて、表門橋復元について、説明をお願いしたい。

C委員
(表門橋復元小委員会の説明)(協議の詳細と今後のスケジュールについて説明)

ポイント

  1. 復元6棟に合わせ、平成28年架橋を目標とする。

会長
質問等がありましたらお願いします。

A委員
文化庁から旧出島橋を考証すべきというのは、しっかりと尊重しないといけない。これに伴って行っている小委員会の協議も理解できた。質問したいのは、橋のあった場所に復元するという話と、また、(架橋であれば)史料を参考にしながら、どこまで幅をもたして橋を架橋するのか?文化庁はどこまで認めてもらえるのか?そのあたりと、事務局がどのように考えているのかを聞かせて欲しい。

  • 文化庁と話しているのは、今回は旧出島橋の復元ではなく、表門の架橋。これはあくまでも現代橋。ただ、文化庁からは、どのような橋があったのか分からないまま架橋するのではなく、昔あった橋を考証して架橋を進めていくべき、と指導をいただいている。長期的計画では、復元という話はあるが、まずは短中期事業で長崎の街と出島をつなぐ“機能”の復元を行う。また、橋を渡って入場することで出島の機能をより理解いただくことができると考えている。今回の架橋は、短中期計画の話で、長期的計画での復元という話は、引き続き検討の余地はあると認識している。

B委員
文化庁は4.4メ-トルと分かれば架橋していいという考えか?

  • 文化庁の担当者には、現地も見てもらっており、状況も理解いただいている。その中で、橋の寸法はさることながら、役割や材質などの検証も進めていくべき、と回答をいただいている。検証の内容については、出島の概要・旧出島橋の役割と変遷・残っている親柱の調査・石橋の類例調査・出島と対岸地の発掘調査・文献や絵図、絵画、古写真などの検証・中島川変流工事など。

D委員
もともと、史跡の中に橋台や杭を打てないと文化庁が言うのは始めから分かっていた事。しかし、史跡の中に橋を架けた例はあるので、どういうやり方で行ったかを事前に調査してはどうかと、小委員会を作ることを提案した時に話をしていた。ところが、報告書にはそれがなかったのでそれは残念。たとえば、“杭は打てないがすべり摩擦を利用して橋を架けた”という工夫などがあるので、調べてみては。
→いろんな方法が全国的にはあるということは認識している。市の技術スタッフらで橋の構造形式の検討をする際に、いろんなケースを調べて分析しようとしていたが、今のところ、架橋位置の確認・橋梁の機能及び幅員・架橋にかかり保全すべき範囲を検討するところでストップして、旧出島橋の考証に入っている状態。ご指摘通り、次の段階である構造形式を検討する状況になったら、再び、しっかりと指導をいただきながら視察等を交えて検討したいと考えている。

E委員
表門橋を架けることは、当初、長崎県がダメと言っていた。私有地に橋を架けることはできないだろうという話であったが、現在はどうなっているのか?

  • もともと出島も私有地で、史跡ということで事業認可を取って公有化を進めてきた。対岸は公園利用という形で今年2月に事業認可が取れており、法的な裏付けを取って交渉を進めている。

F委員
入口が現在2か所だが、橋がかかった場合はどうなるのだろうか?

  • 架橋の目標まであと5年ほどあり、人の流れも変わると思うので、(水門を入口として使うのか、出口として使うのか、閉鎖するか)まだ、結論は出ていない。また、東側については、現在、交流ゾーンとしており、将来的には市民に広く活用してもらうよう進めていくことも考えているので、今後の課題と捉えている。

F委員
導線は非常に大切。多大なお金をかけて橋を造って、お客さんが来にくい状況となるのは避けたい。公共交通機関との連携も課題として考えていただきたい。

  • 避けては通れない問題なので、今後、一定の方向性を用意して審議会で諮りたいと思う。

B委員
架橋した場合、出入口として使用しても大丈夫なのか?

  • 人だけの通行(人道橋)とした場合、通行量調査から幅員4m程度の橋であれば、大丈夫との結果がある。

G委員
観光という面から考えると、表門橋ができても、東側は新地へ向かう観光客があるので、残してはと思う。

H委員
江戸町だけが昔からあった町名。そこと繋がっていたという歴史的な面からも、できるだけ早く架橋してほしい。来場者の動線という点からも、現在、バスベイが県庁裏にあるし、タクシーも安達ビルの横に停車している。そこ(安達ビル)から東口への徒歩の動線が非常に危険でもある。そういった部分も考えても、早急な架橋を望む。

委員
架橋に向けたスケジュールが性急すぎると小委員会からの指摘があっている。諸問題があろうとは思うが、どういった点が性急ということか?

  • 復元ではないと言いながらも、復元を見据えた形での架橋ということが、文化庁からの意見ということもあり、歴史的記載の数値が異なっていたり、史料が測量図ではないためあいまいな資料が多い。だからといって、こんな橋でいいだろうと簡単には決められない。できる限り、早くやる努力はしたいと思っている。

委員
“こうすればもっと早くできる”などの事があれば。

  • 先ほど、史跡内にも橋を架けたケースの話などもありました。そのようなアドバイスを頂きながら、早い段階で具体的な形を作り上げて、文化庁とも協議を進めたい。

A委員
事業の進捗について、遅れ気味とはいえ許容範囲とは思うが、事務局側の評価は、どう考えているか?また、内部の近代遺産との折り合いも付けないといけないと思うが。また、顕在化の問題もある。

  • 当初の短中期のスケジュールからしたら遅れてはいるが、着実に進んではいる。今回の6棟と旗竿の移設を含め、あと3棟は早急に実現したいと考えている。内外倶楽部と旧出島神学校は明治期の貴重な建物なので、長期計画の実行となった時にどうするかは結論が出ていない、これは、いずれかの時点で協議の必要があるとは認識している。顕在化は、国道などよりも東側の顕在化とそれに絡む現出島橋の事も協議が必要。そのあたりは、9棟のゴールが見える前に協議をスタートしたい。

委員長
ではまとめたいと思う。事務局においては、本日の審議を踏まえ、1.引き続き、出島中央ゾーンの建造物復元を推進すること。2.出島表門橋架橋については、歴史的考証を深め、建造物復元に合わせ、架橋に向けて取り組みを進めていく。それぞれの詳細の協議につきましては、建造物復元小委員会・表門橋整備小委員会にお願いすることとなります。以上2点について、ご了承いただけますでしょうか。
(委員了承)

委員長
ありがとうございました。これをもちまして議事を終了します。

お問い合わせ先

総務部 行政体制整備室 

電話番号:095-829-1124

ファックス番号:095-829-1410

住所:〒850-8685 長崎市魚の町4-1(9階)

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