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第2回長崎市経済振興会議

更新日:2013年3月1日 ページID:006635

長崎市の附属機関等について(会議録のページ)

担当所属名

経済局商工部中小企業振興室

会議名

第2回長崎市経済振興会議

日時

平成24年2月8日(水曜日)午後2時30分~

場所

長崎市職員会館4階研修室(桜町1-12)

議題

今後の経済振興施策について

審議結果

議事

長崎市の食と観、及び第1回会議のまとめについて、事務局より説明

委員
今後の市内のホテル建設の予定はどうか。

事務局
コンベンション施設の整備の話があがっているが、その整備に合わせて建設が進むことは有りうる。医師の会合で2,000人規模の催しがあった際には、そのクラスの部屋数が足りなかったとも聞く。

委員長
経済効果で見たときに学会クラスで2,000人規模の会合は、全国的に見ても稀。民間が施設を増やすのであれば、稼働率の問題が出てくるので、具体的なプランニングが難しいのではないか。

委員長
食の推進に関して、地産地消自体は良いことと思っているが、政策としての整理は。

事務局
地産地消の取り組みから始まり、着地型の取り組みが進む中で、販路拡大にも進展してきた。食の切り口で集めすぎの感も有り、新年度に向けて整理しようとしている。

委員長
地元で採れた安全安心な物は地元の人が食べるという議論と、外の人にも買ってもらって経済効果を高める、という考えを、詳しい説明も無く繋げてしまうと、結局何がしたいかと混乱を招く恐れがある。どちらかだけが大事という話ではないが、整理が必要ではないだろうか。

委員長
観光客数は、順調に推移しているのか。

事務局
年毎に増減は有る。担当部局も危機感は持っている。

委員長
ランタンフェスティバルでは、はじめから日帰りさせないようなものを作るべきでは。長崎独自の魅力というのも漠然としている印象がある。情報発信についても、具体的にどうしたいのかわかりにくい。

東京に住んでいる人は、関東圏では、滅多に泊まらない。周辺の県に日帰り可能だから出かける事が多い。日帰りできるから九州の人達も来てくれているかもしれないので、観光客の足を長崎に留めさせるなら、発想を変えてみた方がよいのではないだろうか。夜景はどういう狙いを持って、誰に好評なのだろうか。羽田空港から見える東京の夜景のほうが綺麗に思える。夜景が綺麗だからと言って長崎に来てもらっても、単価が低いままでは、経済効果が少ないのでは。

事務局
夜景観光の全国ランクでも長崎は上位にある。斜面地から成る特有の夜景を有している。夜景観光で来られる方は、単価が高くなる傾向に有る。観光消費額の裾野を広げて、来た時には地元の物を買ってもらう波及効果を高めたい。日帰りであっても、買いたくなるというまちに仕向けて、消費をしてもらいたい。宿泊してもらえば、より消費額も上がる。コンベンション開催による来訪者も、一人あたりの単価は高まる傾向に有るので、そのようなものをターゲットにしている。

委員長
日本の大手電器メーカーは軒並み大赤字と言い始めている。日本全体が、世界の需要に合わせる力が落ちているのではないか。自分たちの得意な技術で売ろうとすると、実は相手が欲していなくて売れていない。売りたいものと、顧客が買ってもらえるもののズレが、ローカルマーケットでは出てきており、それが大きいと感じる。お金を出して買う側の意見は、どう反映できているだろうか。

委員
夜景は、ただ見るだけではなく、形の説明やストーリーを埋め込んでいくことで、付加価値が与えられるのではないだろうか。

委員長
長崎に居る人の発案ではなく、決めるのはお金を払う側。発信したら検証が必要。お金を払う側の人達から評価してもらわなければ意味がない。

事務局
施策の検討には、外部の方の意見を反映させている。宿泊施設については、施設や所在地は大きく変わらないとしても、経営者の交代や、全国チェーン化が増えて、地元にお金が落ちにくくなっている。市の観光施策に、宿泊施設の状況が有っているかの検証も必要かもしれない。

委員長
観光とは、複合的なもの。先程からの意見は、経済効果に着目してのもの。地域活性化や地域おこしという議論ではなく、外貨獲得の手段として見たときにどうなのか、として意見したもの。例えば、おくんちの価値は、外貨獲得のためなのか、伝統を守るためのものなのかは、地元の人達が議論すべきものと言える。

(3)各委員からのご意見やご提案

委員
市の人口が減る分を、どう補うか。将来、新幹線が開通すると、宿泊先が少なければ日帰り客が増えてしまうので、宿泊先を増やす必要性が有リ、いろいろな仕掛けも必要ではないだろうか。

訪日外国人向けのお土産開発を進めたほうがよいのではないか。工場見学の活用や外国語の習得、おもてなしを、観光を案内する側の人達に勉強してもらいたい。Wi-Fiなども、都会では整備が進んでいるが、長崎は観光案内用のシステム等がどうか。ARを取り入れて、携帯端末をその表示にかざすと、仮想の著名人から施設や歴史を教えてもらえる仕掛けなら、長崎らしい思う。エリアLANは、路面電車の低床車の案内システム、無料で利用できるエリア等、それぞれ増えていくのは良いが、まとめ役が無く乱立している。会社のHPの外国語版翻訳は、市も支援をしているので是非これからも支援していただきたい。船は、大手の受注が増えて、仕事も増えてきているとも聞く。観光では、先程からの説明を聞いて、長崎は国際観光都市だったと改めて思った。国際観光都市と言うのであれば、サービスを向上させないと、リピーター獲得につながらない。観光の交流から、ビジネスの交流へ繋がると良い。展示商談会などは九州では福岡開催ばかりなので、長崎での開催が増えてもらうと、仕事の面でも役立つ。

食をテーマとする県外での色々なイベントを行って、呼び込む取組みは行われているだろうが、どこでどういう反響があるのか。観光客向けに、東京の築地のように市場の周辺に飲食店が多く在るような真似をして集客出来ないだろうか。観光に関しては、観光スポットと思っている所が、意外に集客が少なく、歴史の有るものへの整備が足りていない事がある印象を受けた。このような所を整備して、観光客を呼べるようにできないだろうか。長崎出身の監督や俳優も多いので、長崎でも映画祭ができないのだろうか。造船の着工数が増えれば労働者も各地から集まるが、その滞在中には、空き部屋を宿泊に活用する等の受入方法を充実させると、将来の定住にもつながるのではないだろうか。

域内は、住んでみて良いまちの再構築、を考えた。地域型通貨の導入、買い物弱者への代行サービス、域内の企業と連携した若者の地元への定着化、スマートグリッド、Web素材を作る人材の育成、地産地消的な意味合いでの地場企業同士の相互利用促進など。

域外は、訪ねてみて魅力有るまち、を考えた。コンベンションの活用に向けて長崎での学会等の開催の呼掛けと実施、土産等を売る場の確保、長崎を舞台とするストーリー性の有るキャラクターの活用、スタンプラリーをWeb化したような新しいさるく、各施設や場所間のアクセスの短縮化、市が自前でもっと大胆に使える場所がないか、観光丸の利用促進、軍艦島見学エリアの拡大、光の街という演出、ランドマークやデザインパッケージの規格化など。

委員長
夜景の活用も、こんなに良い夜景は他所の何処にもない、という位に徹底的にやるのなら良い。

委員
今この時も歴史を創る通過点であると言える。活性化する事によって将来的に良かったと言えるようになる、という観点で考えると、過去に遡って長崎を見せていくのは正しいのだろうか、という疑問を感じている。今は、人口減少をくい止めて、住む人を増やしてくことが大切ではないだろうか。

それが出来てから、次に進めるのではないだろうか。先日、関西の辺りを通ることがあったが、大手電機メーカーが大きな工場を閉めてしまっている姿を見かけた。一方で、採算性の悪い所を止めてインフラの整備に特化するという方向性を打ち出し、V字回復しているという所も在ると聞く。観光は、特化性は早いが、効果の持続がとても大変である事を考えれば、雇用の問題からやっていくほうが良いと考える。

泊まってもらいたいと言うなら、朝一番に催しを行う方が宿泊を促すには良いのではないだろうか。中華街が閉まるのも早い。本当に泊めたいのか、という事に対する取組み方がどうなのか。若い女性向けには、夜景を見せる、というよりは、若い女性が集まる所に夜景をプラスする、という事ならば良いかもしれない。夜景に関しては一貫性が無いように感じる。人材育成は、地域で育てて、地域で使うようにするべき。これは、大学や企業と一緒になってやる必要がある。

委員長
日本の大手電機メーカー各社は、少し前までは隆盛を誇っていたが、ほんの数年でここまで海外から押されるとは衝撃的と言える。

(4)今後の経済振興施策について(協議)

事務局
前回の会議と、今度お出しいただいた各委員のご意見やご提案を踏まえて、数々のご意見やご提案を出していただけた。

昨年までの会議は、外部の視点から沢山のご指摘をいただいた。この会議では、具体的に、これは出来そうだ、自分達ならこうできる、実行するならこういう事業ならどうか等、実践に近いシミュレーション的な取り組み方が出来ないだろうか。課題解決型であれば、単におもてなしの為に語学を習ってもらおうではなく、一歩進んで、本場の語学が学べるから長崎に人が集まるとか。魅力向上型なら、長崎でMICEを開催すると、携帯タブレットを活用して最先端のスタイルで開催できるからとか。再構築型なら、例えば卓袱料理を昔ながらの提供の仕方だけではなく、ファミリー向けや個人客用にもう一度工夫を凝らしてみるとか。

次回は、夏ごろの開催を予定している。こういうものをやってみよう、と考え出していただける場にしたい。折角の好機なので、一歩進んだ議論ができないだろうか。それが具体的な施策につながる。

委員長
この会議の立ち上げの際に、各団体から、将来の長崎を牽引していく人達を推薦いただいたと聞いている。それぞれのビジネスにお忙しいとは思うが、この場の話を踏まえて、このような事が出来そうだ、といった真剣な議論をいただきたい。

委員
長崎の麺や蒲鉾を使った新メニューの提案を、他の業種の協力も得て進めつつある。産学官連携など、やり方の工夫によっては、思いもよらない所から支援者や協力者が出てくる現象が、実際に出てきている。これは、再構築型に当たるのではないか。普及すると、長崎のものを使うことに繋がり、地元の活性化に成ると考えられる。

迎える観光から呼び込む観光へ、と言われている。都内の百貨店等で行う物産展では、九州の中では長崎のものが良く売れる、と聞いた。人が多く集まる所に入っていくための支援があってもおかしくない。県内でいくら宣伝しても、呼び込む観光にはならないので、県外で知名度を上げることに支援が欲しい所は、もっと有るのではないか。

委員長
物産関係は、県も市も手厚いと聞いている。長崎で地産地消をやりましょうという宣伝は、都会でやれば良いという意見に同感する。長崎は、国内での知名度は抜群である。それを上手く使いこなせているかどうか。

委員
長崎県は、首都圏でも有名ホテルで単独開催の展示商談会をしている。その前週には、全国のバイヤーが集まる大掛かりな展示商談会が有り、他県のブースはここに集まってきている。昨年も、長崎のブースはどこかと聞かれて答えに窮した実例もある。出展する費用は変わらないので、費用対効果を考えれば、こちらのほうが良い。県主催のこの展示商談会には過去数度出展したが、来るバイヤーに変化が無く、新規の商談が取れないようになってきていた。

事務局
長崎県には、昨年にも同様の意見を伝えている。

委員
観光の盛り上げの一つのアイデアとして、洋館群を如何に活用できるか。外から見ると、長崎といえば洋館群が特徴的で異国情緒が溢れ、ぜひこのような場所でお茶を飲めたり、泊まれたりすれば良いのだが、という気持ちが有る。しかし、火の気を使わない話で提案をしたが、改装するにしても規制が多すぎる。手を加えて活用できないのは、せっかく持っている観光資源を活かしきれない大きな原因であると感じている。その辺りを、何とかして長崎の活性化に繋げるためには、地域に居る、行政ではない人達が、情熱を注いだら変われる部分があるのではないだろうか。

将来を考えて、自社のHPの外国語表示化の支援を受けることを検討中である。中国等から今後沢山の人が来るのであれば、商機になるが、県市挙げて、どこでどうすれば何とつながるのか、ここを見れば判るというよう仕組みが作ってあると助かる。そのような窓口が判りやすくなっていると、長崎の色々な人達自身が窓口にもなれるので、良いのではないか。

委員
フェイスブックは、活用できているか。尋ねたい情報のやりとりは、これを使えば良いのでは。
いろいろな会合の連絡等やネット会議の様な事を、フェイスブックで行う、という事が多くなった。

委員長
教授陣でも、学生には率先して使うよう呼びかけている。東京あたりでは、SNSに関する研修は、どこも大盛況である。

委員
告知や連絡のツールとしては良いが、使い方を誤ると大変である。周知する手段としては、数百人もフォロアーが居れば、他のSNSツール等もあり、想像を超えて広がりを見せることも多く、伝染性が高い。
大手企業も、競うようにフェイスブックを使うようになってきている。

委員長
島原の活性化のプロジェクトを手伝っているが、学だけでなく、地元の若手も引き込んで、毎日フェイスブックやツイッターで情報発信するよう心がけさせている。英語教師にも協力してもらい、英語の発信もする事も試みている。お金が無く、テレビで宣伝を打てないなら、このやり方もある。

委員長
県民所得が上がらないのは何故だろうか、と調べてみた。業種別に見てみると、殆どの業種が九州沖縄で6位~7位にある。17年度のデータでは、水産業も下から3番目。上位にあるというのは、製造業の一部、医療福祉関係ぐらい。従業者数の割合で見ると、商業と農林水産業と対個人サービスの3業種で、7年前のデータでは従業者数70万人のうち30万人余りを占めていて、この部分の生産性が低い。若者の職場が見つからず、流出が著しいことも書かれている。そういう産業構造を、このまま維持していて良いのか。

役所や大学は、いろいろなお手伝いが出来るが、やはり、経済界が引っ張っていただき、役所や大学は、後ろから必要な支援をする、という事しかできない。今日は、皆さんに更なるご尽力をお願いする席である。
前回会議でも、長崎市内の企業のIT活用の度合いが高くなかった。それにも、符合している。

委員
大手の飲食検索サイトでは、自分がよく行く店が出てこない事が多い。検索しても、住所すら出てこない。

委員長
一見様お断りでわざとそうしているなら良いが。前回の会議での、長崎ではIT関連の発注が少ないという委員のご意見と、このような事実も、皆同じ方向を指している。

事務局
本日の議論を整理して、後日ご相談させていただく。今後、個別にアイデア等をお聞かせいただきながら進めたい。

お問い合わせ先

総務部 行政体制整備室 

電話番号:095-829-1124

ファックス番号:095-829-1410

住所:〒850-8685 長崎市魚の町4-1(9階)

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