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平成22年度第1回長崎市図書館協議会

更新日:2013年3月1日 ページID:006620

長崎市の附属機関等について(会議録のページ)

担当所属名

市立図書館

会議名

平成22年度第1回長崎市図書館協議会

日時

平成22年8月25日(水曜日)午後1時30分~午後3時30分

場所

長崎市立図書館3階会議室

議題

(1)報告事項
ア 長崎市立図書館の概要(利用状況)
イ 市民の声(要望等)について
ウ これまでのイベント等の実績と今後のスケジュール
エ その他

(2)ご意見及び質疑等

審議結果

会長
大きく4点ほどご報告いただきましたが、個別に伺いましょうか。まず、市立図書館の概要と利用状況について、何かご意見等ございませんか。

Q(委員)
図書館から毎月、図書館だよりが送られてくるが、これは私にとって知らないことを知ることができて、大変ありがたいものです。8月号には図書館マナーや人形劇のことが載っており、市民へのマナー啓発になっており、大変いいことだと思います。4月号に4月23日はサンジョルデイの日をご存知ですかという書き出しがあり、子どもたちに本をプレゼントする機運が高まればといいのではと思う。自分の子どもが小学生のころ、誕生日に枕元に置いたおかげで、読書好きになった。そのような契機になるかと思って、大変うれしく思う。
さて、21年度の蔵書点数と貸出し点数という一覧表があるのですが、図書の貸出しの稼働率でしょうけど、この数は長崎市内全部の公民館も含めて館外に貸し出した数になるのでしょうか。

A(事務局)
はい。この貸出し点数については長崎市立図書館のみです。館外への貸出し点数なので館内の閲覧は入っておりません。

Q(委員)
稼働率を見たとき、一般図書より児童図書が4.54倍と多く、9万の蔵書に対し4万5千の貸出しで、児童の貸出しが一般より多いのは、一つの大きな成果ではないか。親子で来るのでしょうが、子どもたちの読書がどんどん増えている。雑誌の稼働率が高いようだ。驚いたのは視聴覚機材のなかで、CDの稼働率が11倍、DVDが18倍と多い。この表の中で、計画では毎年5万冊ずつ増やしていくのでしょうか。すると、もっと需要が増えていくが、図書の場合、増やしたとしても、いずれ限界に達するのではないか。図書館としては蔵書点数をどこまでもっていきたいと考えているか教えていただきたい。CD・DVDについては稼働率が高いものの高価格なので難しいような気もする。しかし需要があれば、もう少し考慮していく時期にきてるのかなと、そのような感想を持ちました。

A(事務局)
最終的な蔵書点数につきましては80万点を予定しており、現在42万です。CD・DVDについては一般の方が購入するのと違い、著作権等の問題もあって高価格で購入せざるをえないので、急激に購入数を増やすことは予算枠もあって難しく、限られた範囲での対応になるので伸びが顕著でないという状況です。

Q(会長)
今だいたい年間に資料を5万点入れるとわけですね。するとあと8年で40万点ですから、8年で満杯になるという形でしょうか。

A(事務局)
一概に今は新しい分しかありませんが、資料も5年10年経つと劣化して、廃棄の冊数も増えていくので、増加のペースはやや鈍っていくかもしれません。

(会長)
この数字に関して他に何かありませんか。

Q(委員)
貸出点数について、これは団体貸出しの分は含めてないのでしょうか。児童関係が多いということは、団体貸出しかと思ったのですが。

A(事務局)
団体も入っています。補足ですが、団体については一つの団体につき2か月間300冊まで貸し出せるので数が多くなっています。

Q(委員)
入館者が3万人減ったのは、平成20年が最初の年なので人数が多かったと考えてよいでしょうか。平成21年の数字というのが平均的な数字で、これからも年度ごとに数字で出ていくので安定するものと理解してよろしいでしょうか。

A(事務局)
21年度の数字というのが平常の数字と思います。

(委員)
だいたいこれが一つの基準になっていくと考えてよいでしょうか。

A(運営事業者)
補足ですけど、今年度の4月から現在(7月)までの数字もだいたい近い数字なので、ほぼこの線かなと思います。

Q(委員)
利用者数についてお尋ねですが、利用者アンケートを見せていただいたが、これは7月の一か月だけですよね。夏休みが入っているので二十歳未満の人が多いのは、夏休みの利用者と考えてよいのでしょうか。自分が来るときの感覚として少し違和感があるので。やはりアンケートを実施する月によって利用者の層に違いがあるのでしょうか。

A(事務局)
このアンケートは自由にとって記入してくださいというので、とれる方が出している。学生の方については意見があるとか、友達同士で気軽に書いてもらった一面もあるのかなと思います。

(会長)
手元に平成21年度の来館者アンケートの集計結果を持っていますが、それを見ますとことさら二十歳未満が多いということでもなさそうです。ですから7月という時期が関係しているのかなと思います。

(委員)
できればやはり若い人たちが利用して図書館についての達人になってほしいと思うので、若い人たちの利用が多くなるのはよいことだと思います

(委員)
一般と児童に分けていますが、中高生あたりを分けることはできないか。児童は結構利用すると思うが、中高生はなかなか借りられないので、そのあたりどうなってるかなと。

(事務局)
図書館の区分けということで背表紙に番号をつけていますが、その番号の区分けが一般と児童までは図書館全体でなされているが、YAの集計の方法がないものですから、出すことができない状態です。

(委員)
今話が出ましたように、これからの子どもたちに読書の習慣をつけてほしいなと思っております。10代20代についてはアンケートのとり方に工夫がほしい。また70代以上が大きな割合を占めているので、高齢者がどれだけ本に親しんでいるか、70代の上に80代があったらおもしろいと思います。

Q(委員)
入館者のカウントはどのようにしていますか。

A(事務局)
入り口にBDSいう機械が設置されている。貸出しの手続きをせずに本を持ち出そうとするとブザーが鳴る機械ですが、そこにセンサーがあって、前を人が通るごとに自動的にカウントするようになっています。

(会長)
次に、市民からの要望についてお気づきの点やご意見はありませんか。

(委員)
これ(資料)を事前にいただき、目を通していたのですが、自分本位というか目を疑うような人もいるのかなとびっくりしました。この応対も大変だろうなと思いました。この中で5月3日、体臭のする利用者がいて閉口する。このような人は図書館でチェックして入館を断れないかと書かれています。人権問題に関るようなことが受入れられないというのを今の風潮と済ませていいのでしょうか。これを書かれた人の年代はわかりませんが、臭いに嫌な思いはしても、とくに公共施設なので、それを受け止める広い気持ちを持った人が少なくなってきているのかなと感じました。

(委員)
とても気になったのですが、最近ホームレスの人が図書館を利用されて問題になったりすることがあるのでそのことかなと思いました。図書館はどなたでも利用できるところなので、そのようなこととか、小さな子どもさんには危険なことがあったりするので見回りをされてるということですが。図書館は午後8時まで開けているので、とくにスタッフの方たちは女性が多く、安全安心の面でも何かあったときのために、今後ますます図書館としては巡回などで注意していかなければならないのかなと、自分はそのように受け止めたのですが。

(会長)
私もたぶんホームレスの利用者のことだろうと思いましたけれど。とくにホームレスの人たちはトイレで体を洗ったり紙タオルで拭いたりするので、アメリカの図書館などでは、それだけで利用者が減ってしまったという笑い話があるくらいです。難しい問題ですが。

(委員)
ここでの文面では、他人に危害を加えるようなおそれについては書いてない。書いた人が少し敏感すぎるのかもしれない。

(事務局)
図書館では警備の方たちも含めた関係者協議会を週一回行っています。去年の4月以来そのようなことが何度かありました。ホームレスまではいかないが限りなくそれに近いような方が何人かおられて、警備の方がその人を傷つけないような形で話をして出直してもらい、それからしばらくは無かったことがあります。新しい施設なのでホームレスのような方はなかなか入ってこれなかったのかもしれませんが、それに近いような方がぼちぼち来つつあるのかなと感じています。

(委員)
大事に至らなければよいのですが、これから挙動不審者が出ることも考えられます。そのような場合に、最悪の場合は警察まで連絡するような体制はあるのでしょうか。

(事務局)
館内には随所に監視カメラを設け、人権問題に抵触しない形で常時モニターできるようになっていますし、警備員が館内を巡回しております。それに近い事案を未然に防いだこともあります。今からはそのような問題が少しずつ増えていくのではないかと思っております。

Q(会長)
今のことも含めて危機管理についてのマニュアルのようなものは作られておりますか。

A(事務局)
はい。

(委員)
1時間ほど前に図書館に来て様子を見ていましたが、夏休みのわりに以外と親子連れが少ないようです。午前中に来るのでしょうか。お話し会が月に何回かあるときは多いのかなと思いました。それから今は夏休み中ですが、中高生などの受験生が以外と少ないようで、試験の間際でもないし暑いので少ないのかなと感じました。

(事務局)
今日は小中学校の登校日にあたっております。

(委員)
そうですか。妙に少ないなと思っていたのですが。わかりました。

(事務局)
スタディルームなど学生と一般の方で常にいっぱいの状態です。

(委員)
学生専用席になっているのですか。行ったら席が空いてて中高生優先と書かれていましたが。

(運営事業者
中高生の専用ではありません。一般の方でも勉強する人が優先です。

(会長)
市民からの要望に関してほかに何かありませんか。

Q(委員)
市民からの要望ということでいただいていますが、投書や電話、メールまた来館して直接言われたりすることの割合はどうなっていますか。

A(運営事業者)
統計は取っていません。でも感じとして直接カウンターに来られる方が多いようです。次が投書そして電話、メールの順でしょうか。

Q(委員)
携帯電話のことが触れてあったようですが、入館者に対して携帯電話を入館の際にはマナーモードにするように呼びかける掲示か何かしていますか。

A(運営事業者)
してあります。

(委員)
それに入館者が気づかないわけですね。

(運営事業者)
携帯電話室を設けてあり、携帯電話はそこでかけてくださいとお願いしているのですが、それでもなおかつ携帯で話す方はいます。

これはマナーの問題でしょうね。電車の中で平気でかけている人もいますし。図書館だよりに「としょかんのなみだ」というのが6月号に載っていましたが、図書館が利用者にお願いしたいことを載せることで気づくこともあるのでしょうか。「としょかんのなみだ」のような記事は継続して載せていただければいいかなと思います。

(会長)
それではイベントについて、ご協議をお願いします。

(委員)
個人的な意見で恐縮ですが、5ページ7月15日分の雑誌『選択』のことについてよろしいでしょうか。ちょっと特殊な雑誌だとは思いますが、割と専門的な情報が早く入る雑誌かなと思うので、ビジネス支援などに「選択」は役に立つのではと思います。市の図書館としてこのようなものも積極的に入れていいかなと思いますが、いかがでしょうか。

Q(委員)
利用者の方からのご意見もなかなか大変だとは思いますが、フィードバックはされていますか。アンケートで聞いた限りは無記名であってもどこかでフィードバックしなければいけないと思うのですが。

A(運営事業者)
相手がはっきりしている場合にはお返事しています。

(委員)
なかにはとんでもないものもあるでしょうが、それも含めて全て公開してしまえばよいと思います。そうすれば(無理なことは)言えなくなりますから。

(運営事業者)
公開は難しい。公開を目的に投書する人が出てくるので、今の状態を保ちたいなと思います。

(委員)
これがずっと続くのではないかと思うのですが。

(運営事業者)
図書館が開館している限り利用者の声はずっと続くと思っておりますし、それを確保しつつ改善していくよう考えております。

(委員)
市長もみんなの図書館を創っていこうと言われているので。フィードバックするときもまじめに応えていくとお互い疲れるではありませんか。巡回が気になるのだったら、もっと集中して本を読んでくださいと言えばいいし、トイレが汚れているのなら掃除用具を置いときますから気づいたときに掃除してくださいとか。それがみんなで創るという意味ではないかと思います。感覚としては「生協の白石さん」のようなのりではないでしょうか。やりすぎると、ばかにしているのかと怒られますけど、ずっと対立構図が続いて、言った・検討します・言った・検討しますで何も変らないのではなく、ではあなたができることをやってみませんかというような一面があってもよいのではないですか。一気に何かやるとしたら難しいですが、それが今の長崎市の基本的なスタンスだと思いますので、図書館の運営上障害にならない範囲でどんどん受け入れて、個人で何か気づいたときはやっていただいて構いませんよというのもフィードバックの返し方の一つかと思います。ぜひ考えていただきたいと思います。

(委員)
内容次第でしょうね。譲れないところは譲ってはいけない。

(運営事業者)
図書館ボランティアという制度もあるので、そのような方も入っていただければと思いますが。

Q(委員)
一箇所だけ疑問に思ったことがあったのですが、6月19日に子どもあての連絡事項をなぜ親に教えないのかというのがありますね。とくに回答のところに思春期上の子どもとありますが、この事例の前は、何歳までが子どもだったのですか。

A(事務局)
小学5年生以上を思春期と考えております。

Q(委員)
子どもたちに連絡をするとき図書館ではどのようなやりとりがあるのですか。

A(事務局)
例えば、予約の本が届きましたから来てください。書名は○○です、とか。

(委員)
その程度ですか。では子どもがいない場合には保護者に言ってやると。

(事務局)
子どもが何を読んでいるかということは親にとっては大事かもしれませんが、子どもとしては親にでも知られたくないというところもあるかもしれませんので、書名その他の情報はできるだけ本人にと考えております。

(委員)
そういう意味ですか。それは非常に難しい問題ですね。親も逆に、公的な施設から連絡があれば自分も知ってそれをきちっと指導したいと気持ちもありましょう。とくに小学生以下の場合は。中学生になったらそれを配慮しなければいけないでしょうね。

(事務局)
延滞本の督促でも、親は何の本ですかと言いますが、書名は教えられませんのでそのようにお伝えくださいと言います。直接とはそのようなことです。

(委員)
個人情報も難しいね。とくに相手が小学生の場合は。

(運営事業者)
基本的には個人のプライバシーの問題です。親が聞くには何の問題もない。こんな連絡があったけど何を借りているのか子どもに尋ねればよいのであって、それは責任問題を図書館に押し付けているようにも感じられます。日本人はプライバシーの守り方や考え方がへたです。家庭内の問題を公共の場に持ち込んで解決を委ねるというのは、考え直していただきたいと思います。

(事務局)
誰かが延滞本を抱えて新たな本を借り出せなくなったときに、家族のカードを使って借りようとした例もあります。これは確信犯で、子どものカードを使って借りる人もいます。このようなことの防止のためにも必要です。

(会長)
イベント等について何かありませんか。資料の3と4をごらんいただければと思いますが。

Q(委員)
資料3で、3月にボランティア登録面談とありますが、これは一般の方が来られてボランティア活動をすることについての面談でしょうか。

A(運営事業者)
そうです。ご希望を聞いたり、こちらの趣旨を説明するための面談です。

A(事務局)
説明会を1回しまして、そのあと個別に詳しいお話をさせていただいているのが面談です。こちらからのお話もありますし、ボランティアさんから活動できる期間や仕事内容などについて希望を聞いて、その方に合ったボランティア活動をお願いするための面談です。

Q(委員)
資料3を読ましてもらって、非常にいいなと思うのは、長崎市の図書館が、レベルの高い講演会を開催されてますね。映画にしても優れたものを持ってきていますし、このようなことは是非これからも続けて欲しいなと望んでおります。機会があれば参加したいと思っております。二つ目は、結構見学者が多いのですね。スタッフの人たちも対応が大変だろうなと思いますが、とくに小中学校は総合的な学習の時間を使っての見学になるのでしょうか。見学の状態がわかっていたら教えていただきたい。
とくに8ページ、6月には集中的に小中学生が見学に来られてますが。この状況は総合的な学習の時間を使って来ているのでしょうか。

A(事務局)
集中的かどうかはわかりませんが、五島とかは修学旅行も兼ねています。

(委員)
それは(五島市立)岐宿小学校か。(長崎)市内からもたくさん来ているのではないでしょうか。

(事務局)
小江原とか女の都とか、これは見学ですね。

Q(委員)
学校としては総合的な学習の時間でしょうか。土曜日、日曜日かと思ったら、平日で授業のある日ですから。

(委員)
4年生とか社会科見学ではないですか。

Q(委員)
附属中学校も来ていますね。わからなければ結構です。よい悪いではなく、学校がどのような取扱いで計画しているのか。よいことであればもっとPR、他の学校にも奨励したいと思ってお聞きしました。

A(委員)
桜町小学校や梅香崎中学校とかは調べ学習として来ています。

(委員)
そこはいろいろと学校でやるのだろうけど、調べ学習なんかはですね、すぐ近くの学校だから社会科の授業で来るとか、総合的な学習の時間で来るといった形だろうと思います。一般的に来ているのは社会科見学のなかで、県警と消防署の間に挟まれているので、めったに来れないような学校は行ってみようかといった形で来るのもありうるのではないか。うち(戸石小学校)なんかすごく端なので、今度の社会科見学で、県警と消防署を組んでさらに市立図書館も入れようとしたら、時間的な余裕がないのでだめと言われた。なかなか端の学校では、あるのは知っていても来たことがなかったりといということがあるから実際には図書館を使えない学校もあるわけです。近くなら学校が終わってから来ることもできるが、周辺部では何か機会がないと来れないことがあるからですね。

(委員)
西村先生、このようによい事例は校長会などでもPRしてください。

(委員)
わかりました。うちの学校でも四年生の社会科見学で県警と消防署に行くので、その間に5分か10分でもいいから(図書館に)入らせてもらえないだろうか。せっかくあるのになかなか来る機会がない。このようなものがあることを知らせるためにもよいのではなかろうか。来年度はぜひ入れてほしい。

Q(委員)
8ページに、6月ですが、中高生のために図書館コンサートがあるのですが、これは30人参加したということだと思うのですが、どこの場所でどのような方が演奏されたのでしょうか。

A(運営事業者)
はい。多目的ホールを使って、ハルナさんという方が長崎からメジャーデビューするので、その前に皆さんにもお聞かせしたいということで、我々からもお願いしてコンサートを開きました。

(委員)
わかりました。

(会長)
皆さんご存知だと思いますが、図書館法という公共の公立図書館の設置及びその基準を定めた法律があり、長崎市立図書館もこの法律に基づいてできております。この協議会自体も法律の中に規定があります。

図書館法の第2条には図書館の目的が明示されています。図書館とは、さまざまな資料を収集し、整理保存して一般公衆の利用に供し、その教養・調査・研究レクリエーション等に資することを目的とする施設と明記されております。

図書館の存在意義の一つに調査研究というものがはっきりと挙げられています。調査研究というと大げさに聞こえてくるのですが、平たく言いますと調べごとをするという意味で、図書館とは本来、本と出合い親しむ場であるわけですが、それにプラスして図書館とは地域の住民が日常生活の中で出会うさまざまな問題に対し、資料を用いて調べる場でもあるわけですね。

長崎市立図書館でも実に多彩な行事が企画実施されておりまして、私としても非常にバラエティに富んでる点をすごく評価したいと思います。今申しましたように図書館は調べるところでもあるといった観点から、図書館が取り組まれている幾つかの行事には強い関心を持っております。

7月8月を例にとりますと、小中高生を対象とした調べ学習体験講座あるいは中学生のための夏休みデータベース講座があり、また一般成人を対象とした日経新聞の読み方講座、データベース講習会、図書館スタッフ体験等がありますが、この種のものは積極的に実施していこうとする図書館の姿勢に大いに賛意を表したいと思います。

図書館は調べる場でもあって、図書館ではこうした調査活動が円滑に運ばれるように図書館職員が側面から積極的に支えていくという体制が取られています。なかでもこの市の支援サービスのなかで代表的なものがレファレンスサービスということになってくるわけですが、このサービスについては図書館利用者の認知度が、閲覧貸出しサービスに比べるとあまり高くはありません。平成21年度の来館者アンケート集計結果をみますとサービス自体を知らなかったという人が14パーセントもいます。知ってるが利用したことがないというのが14パーセント、無回答が16パーセント。図書館利用者の約半数がレファレンスサービスの恩恵にあずかっていないことになります。そんななかで図書館が調べるための場であるということを利用者に知らせようとする試みは大いに評価されるべきことだと感じております。

これが結果的に地域の住民・児童生徒の情報活用能力のアップにつながっていくわけで、図書館が名実共に調べるための場になってくるというわけだと思う。今後ともこういった活動をぜひ積極的に取り組んでいただきたいと思います。このことを是非お願いしたい。

(運営事業者)
資料6の長崎市立図書館の概要でデータベース利用が289件から463件に増えております。開館当初は18のデータベースを用意していたが、ほとんど使われなかった。そこで約一年にわたって毎月のようにデータベース講習会を開いたものの、数人しか集まらなかった。今は隔月になっていますが、高校生に対してもこのようなデータベースが使えるという講習会をやってきていることでデータベースの利用が広がったと思っている。このような地道なことが広がることによってレファレンスが増えるものと思う。残念ながら市役所の方には、ほとんど使っていただけていないのだが、ビジネス支援の最大の目標として市役所の人たちに仕事上使ってもらえるような図書館にしないと民間企業の方も使っていただけないと思っていますので、ここから何とか広げていきたいと担当者にはお願いしております。

(会長)
市立図書館には評価の高いデータベースを導入しているのですね。そういったことの積極的な宣伝につとめていただければ。

(運営事業者)
情報発信が一つの生命ですから、市役所の人が使わないのは、図書館側の情報発信が足りないこともあるかと思う。これらも含めて見直していく必要があると思う。

(委員)
今、委員長さんから話がありましたように、長崎市の図書館の運営については毎年充実しながら市民のために幅広い提供をしているのはすばらしいと思います。でもその裏で、スタッフの方のご苦労も大変だなと思います。人数も少ないのでしょうね。そういう意味からいうと図書館ボランティアを、さらに施設運営に関するボランティアについてもすこしずつ輪をひろげていただければいいかなと。さいわいHPを開設しておられますので、今委員長が仰ったことについても、インターネットでどんどん流していただければいいのかなと思います。

Q(委員)
外部の方がやるイベントなど貸館についてもよろしいでしょうか。1か月、2か月ほど前、為替の証拠金取引の講座が多目的ホールで開かれていましたね。全市に新聞広告も出していたと思いますが。企業に貸すときも、もちろんこのご時世なので先物だから、株屋だから簡単には貸さないということはないと思います。しかし少なくとも我々の眼から見ても為替を証拠金で取引するのは、ものすごくリスクも高いことですし、知らない人が手を出すと、先物ですから底がなく、株と違ってゼロになったら終わりというわけではない。市立図書館の場所をお貸しして業者は堂々と勧誘目的でやってますといわれるのですね。正直なのかもしれませんが。どういう基準で貸し出されているかわかりませんが気になったので、いかがなものでしょうか。

A(事務局)
私たちもどこで線引きをするかということは、一つは警察がそういう団体だと指定したもの、それから消費者生活センターとも話をしまして、経済産業省のホームページの中に業者の一覧がありますけど、それらをチェックして問題のある団体であれば断っていますが、それ以外の団体については図書館側から積極的に断ることはしておりません。

(委員)
それが、どこかに載っているからとかでなく、図書館独自の判断でよいのではないですか。内容をみたときに公共の福祉という観点からして問題のありそうなところはお断りするとかあっても。学生の就職先でも先物取引をやっているところなど言いません。単なる業種の一つで行くか行かないかの問題だと思っているようですが。いろんな問題が発生しているのも間違いないので、ぜひ検討していただきたいと思います。

(事務局)
わかりました。

Q(委員)
行事の件で、12月のリサイクル市は決定ですか。

A(運営事業者)
これは年度当初に作成した計画なので、変る可能性はあります。

Q(委員)
図書館の利用の仕方のところで、出張お話会を積極的に行うことはご苦労だとは思いますが大変よいことなので、これは要望があってから実施しているのでしょうか。

A(運営事業者)
そうです。

(委員)
このような活動を知ってる方はまだ少ないと思いますが。たくさん来られたら大変でしょうけども。とくに病院などに行ってることが非常にいいことだと思いますので是非積極的に出張お話会を広めていっていただきたいと思いますので。受け入れ先の問題もあるでしょうけど数の多い少ないに関らず続けていっていただくということで、図書館の持ってる魅力というのがもっと広まっていくと思いますので、よろしくお願いしたいと思います。

Q(会長)
4点目の施設ご利用者アンケート集計について、さきほども館長から報告がありましたように、さまざまなクレームが載っていますが、さきほどのと重複しているのでしょうか。2点目の市民からの要望にも関っていることかと思いますが、いかがでしょうか。

Q(委員)
ひとつお尋ねしてよいでしょうか。これは行政体制整備室がなさった全ての公共施設についてのアンケートだったということですが、全体として行政体制整備室でこのアンケートをどのように使おうとされているのでしょうか。それとは別個に考えていいことでしょうか。使う目的を聞いたほうが話もしやすいのかなと思ってお尋ねしたいのですが。

Q(運営事業者)
さきほどのお話にもありましたけども、これは公開されるのでしょうか。

A(事務局)
このように大きなアンケートですので、公開すると思います。

Q(委員)
どのような形で公開するのですか。

A(事務局)
公開の仕方については、まだ確認していなかったので、詳細はわかりません。

Q(委員)
生のままで出すのか、または意見を踏まえながらまとめて公表するのか、その公表の仕方もいろいろあるのかなと思うのですが。

A(事務局)
アンケート結果の公表の仕方については確認します。

(委員)
大学でも、学生に対しての満足度のアンケートをとって、どんな形でそれを公表するかというのはいつも問題になるので。折角のアンケートなので、いい形でそれを活用して改善につなげていければということで考えていくのですね。

(会長)
個人名を挙げた形でのコメントはきついですね。

(事務局)
今の件についての回答はもうしばらくお待ちいただけますか。

(会長)
ほかに、全体的なことでも結構ですが、何かありませんか。

(委員)
アンケートは、取られたアンケートを置いて積極的に答えようとした方が答えられたという説明だったのですが、以外と未記入が多い点が気になった。

(事務局)
未記入の件で、エリアごとにいろいろなことを自由に書き込めるようにしたので、一言だけ自分の言いたい意見だけ書かれたと思います。

(委員)
何かあったら書いてくださいということですか。

(委員)
何か言いたいということは、プラスばかりでなくマイナスの意見が多くなりますよね。満足されてる方はすごくたくさんおられると思うのですが、このようなアンケートの取り方をすれば、どうしてもマイナスの意見が多くなります。

(運営事業者)
実際に使ったアンケート用紙を回しますのでご覧ください。

(委員)
お気づきの点とか。同じ項目で、174施設が全て同じ条件で比べられるようにしているのですね。

(会長)
これらをどう処理されるのかわかりませんが。まともに答えると押し問答になりかねない。

Q(委員)
事業計画についてよろしいでしょうか。11ページの平成21年事業計画のなかで8月に夏休みおたのしみ会というのが、館内にもお知らせのパンフレットがあり、それを拝見したのですが、平成21年8月29日のストーリーテリングながさきおはなしの会の方たちがされるようですが、これは去年もあったのですか。

A(運営事業者)
初めてです。

Q(委員)
これは向こうからの希望ですか。

A(運営事業者)
こちらからのお願いと両方です。長年にわたって活動しているので、こちらからもお願いしております。

(委員)
以前も、このような場を提供していただけないかとご意見を出されていましたのでおたずねしました。

(委員)
ながさきお話の会は30周年記念で、8月に新興善メモリアルを使って行いました。図書館でするのは初めてです。

(委員)
長崎には他にも活動されている方がいるので、そういった場(の提供)をよろしくお願いいたします。

(会長)
他に、いかがでしょうか。

A(事務局)
さきほどのご質問の件ですが、アンケートの全てについて行政体制整備室の方で集約はしたのですが、外部への報告はしておりません。2年前のアンケートでは各課へ集計分をフィードバックして、このアンケート結果を役立ててくださいということで返していただきました。今回のアンケート集計分については、HPに掲載するかどうかも含め、行政体制整備室で検討中ということで、結果の公表については現在のところ未定です。

(委員)
このアンケートをした結果として、まず市民の皆さんがどう図書館を評価してくれているか知りたいということもあるでしょうね。二つ目に、図書館が改善していけることは改善していきたいということがあるのでしょう。せっかくいい答えが出てますから。このアンケートを見てると、午後9時まで学習室を開けているのは大変助かっているという答えが出ていますね。私も以前は公民館にいたのですが、今若者が公民館や図書館でいろんな活動をする時間が少ないのですね。勤務時間が厳しくて、午後7時か8時まで働いて、それから行こうとすると閉まっていたり、行ったとたんに終わりです。彼らの気持ちを考えると午後9時まで開けてるのは大変いいことだと思いますね。ぜひ続けてほしいなと思います。

(会長)
だいたい予定時間が近づいているので、終わりたいと思います。

お問い合わせ先

総務部 行政体制整備室 

電話番号:095-829-1124

ファックス番号:095-829-1410

住所:〒850-8685 長崎市魚の町4-1(9階)

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