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第20回 長崎原爆資料館運営協議会

更新日:2013年3月1日 ページID:006547

長崎市の附属機関等について(会議録のページ)

担当所属名

原爆被爆対策部平和推進課

会議名

第20回 長崎原爆資料館運営協議会

  • 日時:平成21年12月18日(金曜日)午後2時~
  • 場所:原爆資料館 平和学習室

議題

  1. 報告
    ア 組織編成について
    イ 入館状況等について
    ウ 展示改修について(4か国語表記ほか)
    エ 企画展について
  2. その他

審議結果

1 報告

ア 組織編成について

事務局
平成21年4月から、従来3つの所属で構成していた平和推進の組織を原爆資料館に集約し、また、原爆資料館を部相当に格上げ、「平和推進課」と「被爆継承課」の2課体制とした。
これにより、原爆資料館を長崎における被爆継承と平和推進の基幹施設と位置づけ、被爆体験の継承と核兵器廃絶、平和推進など総合的かつ効率的に実施していくと共に、原爆資料館の役割を強化し、NGOや関係機関との連携を深めながら、様々な媒体を活用して積極的な情報発信に取り組んでいく。

イ 入館状況等について

事務局
平成20年度はガソリンの価格高騰や、世界金融危機の影響を受けた急速な景気悪化に伴い、全般的に旅行消費が落ち込み、長崎市への観光客数も減少した。そのなかで、原爆資料館においても、総入館者数は67万627人と昨年より5万5,609人、前年比で7.7%の減少である。
外国人の動向は、20年度は9万4,700人で前年比で33.2%減であった。これは世界金融危機の影響等により、円高・ウォン安の影響を受け、特に韓国からの来館者の方が大きく減少したことが要因と思われる。
修学旅行生については、ほぼ前年と同程度の入館者があり、学校数では、27校増加であった。
今年度(平成21年度)は、新型インフルエンザの影響を受け、一般の方の旅行自粛や、学校では修学旅行が中止や延期となった影響で、資料館の入館者数が減少傾向である。

ウ 展示改修について(4か国語表記ほか)

事務局
海外からの来館者の方々にも、被爆の実相をより深く理解していただくため、現在の日本語、英語の2か国語に、韓国語、中国語を加えキャプションの4か国語表記を実施している。
展示室Cコーナーの3面マルチシステムと、Dコーナービデオルーム2の4面マルチシステムの2箇所の映像機器について、機器の更新を行った。

エ 企画展について

事務局
平成21年度の企画展は、平成20年度に本館の専門職として採用した学芸員を中心に企画立案した初めての企画展で、「次世代への被爆の継承」を全体に通じたテーマにし、特に小中学生の方たちに最も身近な学校についての被爆の状況や当時の動員学徒の被爆体験を視覚的、直感的に感じ取っていただけるようにした。

質疑

外国人の留学生に対する入場料の減免措置について報告をお願いしたい。
事務局
できるだけ海外から来ている方にも長崎市の施設を見ていただき、そして母国に帰ってそれを伝えていただいて広めていこうという趣旨で、長崎市では国際課が中心になって、市内の公共施設の入場料を本年の10月から減免している。

「被爆国民学校展」の月別の入場者数、傾向を知りたい。春休みとか夏休みが入るような期間に企画展が設定できなかったのか。
事務局
「被爆国民学校展」が5万7,064人、「原爆資料館所蔵絵画展」が6万8,835人であった。開催時期については、市内の小学5年生が春から初夏にかけて科学館とか原爆資料館を見学されることと、修学旅行生を想定していたので、春休みにかからなかった。今後、今のご意見をふまえて工夫をしたい。

この企画展は市内の小中学校については、授業の一環として順次見学はできたと理解していいか。
事務局
結果的には見ていただいたが、今後も積極的に働きかけたい。

ガイドレシーバーのメンテナンス状況を聞きたい。
事務局
機械の老朽化がきており、ガイドシステムの更新の導入を今検討している。

毎年、要望しているが、原爆資料館の意義を考えたときに、やはりすべての人に対して無料で公開していくべきと思うので、入館料無料を要望する。
事務局
入館料収入は資料館運営費の約68%にあたる。原爆資料館に来館した方々に、原爆資料館の運営・平和推進活動に少しでも協力・支援をしていただくという意味もある。11月の市民無料入館、8月9日、県内の小中学校の平和学習、視察、高齢者、被爆者、障害者、修学旅行引率、旅行添乗員等について減免しているので理解してほしい。

関連施設の4か国語表記も検討してほしい。長崎原爆資料館運営協議会が何を協議するのか要綱の2条の見直しが必要ではないか。
事務局
4か国語表記については、スペースの問題があり、いろいろ工夫しながらやるので、現地を見て検討したい。
原爆資料館運営協議会は、発足の趣旨からして、一応重きを置くのが原爆資料館の施設の展示、運営の部分と考えている。核兵器廃絶・平和推進の事業に関しては、関連の事業として報告していく。要綱の改正については、内部で十分検討させてもらう。

展示写真室のキャプションの表題に誤りがあるので指摘する。
事務局
本年(平成21年)の夏に平和案内人からも指摘があり、検証の結果、指摘どおり修正した。

文化観光部と連携を強化して、入館者の増を図ってほしい。
事務局
観光宣伝隊などに協力しながら連携して、今後も平和ゾーンへの集客に努力する。

資料館の展示を定期的に見回って管理をしているのか。核弾頭保有数を最新の数字に更新してほしい。企画展を空きがないように開催してほしい。一般に企画展示室の使用を認めてほしい。
事務局
定期的見回りはルール化していないが、指摘があったところは、検証してすぐに訂正している。チェックリストで定期的にする方法も今後考えられる。核弾頭数は、最新のデータを踏まえて、なるべく早く訂正する。企画展は準備等で少し間隔が広くなったと反省するところもあるので、今の要望を踏まえて企画展示室が閉じている期間が短くなるように努力していきたい。企画展は、私どもがきちんと責任持って管理できるような形でやっていこうという考えがあり、自由にそこをお貸しして展示するという方式はとっていない。

その他説明

事務局

  1. 市内の公共施設20箇所の(平成21年)11月までの減免実績、長崎市立永井隆記念館、立山防空壕、教育委員会所管の山里小学校原爆資料室、城山小学校平和祈念館、市立図書館内の新興善救護所メモリアルの入館者の状況を追加資料で報告する。
  2. 本年(平成21年)8月7日から10日まで「第7回平和市長会議総会」を長崎市で開催し、過去最高となる国内外から156の都市や団体が参加、人数で312名となった。
    「核兵器廃絶を私たちの手で!2010年(平成22年)を「ヒロシマ・ナガサキ議定書」採択の年に」をテーマに活発な議論が行われ、NPT再検討会議に向けた行動計画などを盛り込んだ「ナガサキアピール」を採択した。
  3. 三菱兵器住吉トンネル工場の一般公開に向けた保存整備事業は、今後防護柵や照明機器の取り付け、(平成22年)3月末の一般公開へ向けて準備を進めている。
  4. 財団法人長崎平和推進協会は、今年25周年を記念し、記念式典、記念講演及びシンポジウム・レセプション、平和写真コンテストを行い、25周年記念誌の発行を進めている。

三菱兵器住吉トンネル工場はなぜ常時、内部公開しないのか。見学者の動線について教えてほしい。トンネルで働いていた方々の証言を展示しないのか。
事務局
住吉トンネルの保存は、非常に長い期間をかけて、いろんな市民の方々、被爆者の方々、被災資料協議会と協議したが、常時トンネル内に入れる公開をしなくても、外から中を伺ってもらうだけでも十分その目的を達すると思っている。中に入りたいという方がいた場合は、カギをお渡しして、中を見学していただくという方法をとりたい。
団体で来た場合のバス駐車スペースを検討したが、民有地の所有者の都合があり確保できなかった。階段を下り、トンネル前スペースに来るとセンサーライトでトンネル内部が照らされて見学できるようになっている。
展示は説明板をトンネルの両脇に3箇所設置し、たくさんの証言を紹介するように考えている。

公開前に平和案内人に、講義なり、資料提供なり、学習的なものをしてほしい。
事務局
平和案内人の方に案内をお願いするかどうかは検討中である。見学希望の団体等にカギをお貸しするような対応を考えている。

工場で製作していた魚雷レプリカを展示しては。
事務局
魚雷展示については、住吉トンネル工場では、魚雷部品の一部を作っていたが魚雷自体の組み立ては行われていなかったので、魚雷展示は誤解されるむきがあると考えた。魚雷の写真を説明板に使う構想は持っている。

アメリカのトリニティーサイトで無害化された本物の原子爆弾が展示されている。長崎で展示することを検討できないか。
事務局
初めて聞いた情報なので、今後検討したい。

ジョーイ・コガワさんという日系の作家が来年(平成22年)6月に来崎するので情報提供する。
事務局
来年2月6日から8日まで地球市民集会長崎が行われるのでこの場で案内する。

お問い合わせ先

総務部 行政体制整備室 

電話番号:095-829-1124

ファックス番号:095-829-1410

住所:〒850-8685 長崎市魚の町4-1(9階)

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