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第7回 長崎市地域福祉計画策定委員会

更新日:2013年3月1日 ページID:006523

長崎市の附属機関等について(会議録のページ)

担当所属名

福祉保健部福祉保健総務課

会議名

第7回 長崎市地域福祉計画策定委員会

  • 日時:平成22年9月17日(金曜日)午前10時~
  • 場所:長崎市社会福祉会館 4階大会議室(長崎市上町1-33 NBC隣)

議題

  1. 「ご近所づきあい」をもう一歩深めるための方策について(グループワーク)
  2. その他

審議結果

開催に先立ち、会議の成立について報告。

議題1 「ご近所づきあい」をもう一歩深めるための方策について(グループワーク)

事務局
今回は、委員の方々からいただいた「ご近所づきあい」をもう一歩深めるための方策アイデアを3つのテーマ、

  1. 地域全体での運動
  2. 地域のつながりを深める取り組み
  3. 新たな支えあいのしくみをつくる取り組み

に分け、それぞれ班を構成し、班ごとに取り組みの方策を掘り下げた議論をお願いする。現在出ているアイデアを中心に、実際に地域で取り組む場合の具体的なアイデアをいただきたい。(簡単に進め方の説明)

グループワーク

  1. リーダーの決定 リーダーの役割:班の進行及び発表
  2. アイデアの追加及び充実 (付箋紙を使ったワークショップ形式)
  3. 具体的方策の検討及びまとめ
  4. 各班リーダーの発表(各10分程度)

委員
(1班リーダー)テーマ:1.地域全体での運動
1班では、地域全体での運動が課題であった。グループワークにより、違う観点から見ることができた。まず、自分自身が住んでいる近所の状況把握ができていることに気付いた。これは大事なことではないかと思った。それから、近所の人にこちらからお世話やあいさつをしたいと思っていても、相手が近所に対してどう思っているかということを分かっていないと、難しいのではないかという意見も出た。現在、自分は両親が亡くなり、一人暮らしで家を留守にしていることが多いが、近所の人から、不動産屋さんが来て、売り家かと尋ねられたことを教えてもらった。近所づきあいがあるから分かったことである。「取り組み」としては、近所にどういう人がいるのか、5軒ぐらい名字を言ってもらい、言えない人をどうしたらいいのかということである。言える人は、コミュニケーションができているようである。対象は、コミュニケーションが取りにくいと思われる後期高齢者、団塊の世代、3世代、それから子どもである。心構えについては、長与の方で、子ども達が相手の目を見て、目を合わせてからあいさつをする運動をしており、子ども会が活発なようだ。声をかける勇気が必要だと思う。仕事などが大変で、時間もなく勇気も出ず気力も萎えてくると思うが、元気な高齢者の方達何人かでグループを組んで、近所に声をかける動きがでてくるといいと思う。大事なことは、続けるということである。自分自身も近所5軒を考えた時に、仲良くしているのは2軒ぐらいであり、実際に知らない家庭もあるが、そういうところでずっと実行し続けていくというとことである。それから、コミュニケーションが取れていない独居老人などが問題だと思う。心を閉ざしていたり、ドアを閉めていたりするので、こちらから、笑顔とスキンシップで、触れて話す、手を握って話すということが大事だと感じる。スローガンは、「あいさつは自分から」と、「遠くの親せきよりも近くの友人」である。具体的には、家の玄関先などに、その家が留守の時に近所の方が水をかけ、人が住んでいるということを分かるようにするとか、高齢者の家に子ども達が鉢植えを届け、毎日水をかけに行ってコミュニケーションをとるという話もあった。それから運動の単位は、自治会の大きな単位ではなく、自治会の班単位(15軒ほど)の小さな地域で、班ごとに何かを頑張ってやるといいのではないかという意見が出た。安心カードを高齢者すこやか支援課が7,000個、ナルクが1,800個2ヶ月で配布したが、救急車が出動したうちの1軒に安心カードを配布した家があった。約1万分の1の確率で安心カードが役に立ったことになり、よかったと思う。それから、災害時はやはり、ご近所の方から困った時に助けてもらえると思う。最後に、あくまでも笑顔で接するということが大事である。
委員
(2班リーダー)テーマ:2.地域のつながりを深める取り組み
イベントについては、餅つき、焼き芋大会、祭り、講演会などあるが、どこも同じような内容である。また、参加者が固定してきており、対策が必要との意見が出た。私の町内では、夏祭り、秋祭り(参加者150人以上)、もちつき大会、公民館講座など1年間に多数のイベントを自治会単独で開催しているが、参加者が固定していた。2~3年前に皆で話し合い、秋祭りと公民館での文化祭を同時に開催したところ、今までイベントに参加していなかった人が、近所の人達と一緒に出品した手芸、書、陶芸などを見に来るので、参加者の固定を解消できた。他の地区でも参加者が固定しないように工夫している。参加者が固定しないように広報の仕方も考える必要がある。私の地区では、自治会の回覧だけでは不十分と考え、各世帯に一枚ずつ配布している。また、老人会や子ども会には二重三重に、担当者などにお願いして周知しており、自治会行事などの参加者が多くなってきた。それから、若い人達に参加してもらうため、若い人達が参加したいと思うテーマや、参加しやすい時間帯を設定する必要がある。また、自治会未加入者については、地域の清掃など関心のある活動には参加する人も出てきているようなので、そういうことも考えてみる必要がある。移動販売による近所づきあいの話も出た。体が不自由で買い物に行くことができない人や、時間的余裕がない人が、移動販売のトラックに集まり、世間話や料理の仕方などの話をして、わきあいあいとやっているのは非常にいいことである。また、市民大清掃はいい企画であり、勤めに出ている人、高齢者、子どもとその親などが一緒になって参加している。集合時間に遅れた人が地域の人に謝ったことがあり、そんな小さなことが近所づきあいのきっかけになると思った。自治会未加入者も大いに参加してもらい、近所づきあいのきっかけにしてほしいと思う。近所づきあいを深めていくためには、ひとつひとつ小さなことでもやっていくことが大事なのではないか。向こう三軒両隣が通用しない時代であり、昔のような近所づきあいに少しでも戻すには50年かかるという人もいる。そう簡単には近所づきあいはよくならないと思うが、今度も委員の皆さんの意見を参考に考えていきたい。
委員
(3班リーダー)テーマ:3.新たな支えあいのしくみをつくる取り組み
取り組みの方法については、福祉の支えあいと災害の場合に分けて協議した。対象は、やはり向こう三軒両隣、お互いの近所づきあいを大事にしたいという意見と、自治会単位だけの活動ではなく、もっと広い範囲の趣味の会や、仲間うちの様々なボランティアのグループなどで体制を整えてもいいのではないかという意見があり、この2つの案を同時並行で議論した。それから心構えは、がんじがらめの組織ではなく、お互いが自由に出入りできる融通性のある形での活動をしたほうがよい、また、地域の中に限定せず、趣味や様々な団体活動の中での活動も必要ではないかという意見があり、まとめていえば押し付けにならない自主的な組織であってほしいということであった。具体的な方策は、まず活動の中心となるリーダーの養成に取り組むべきであり、また地域の中で、引きこもりや障害者など表に出てこない課題を専門職として補うコーディネイターも配置しないと、民生委員や自治会長の負担が非常に重くなるのではないかとの意見が出た。自治会や班を越えた、もっと広くお互い知り合い、分かち合えるグループの中で具体的に進めていってもいいのではないかという意見もあった。いつどこで誰がどのような呼びかけをするのかというと、地域の中で協調体制を組み、お互いが補完する関係が必要であるとか、各会のボラティア要員を配置してはどうかという意見があった。これは、地域を越えたグループの中で活動する場合にも当てはまる。また、地域の核となった人達の情報交換の場というのが必要であり、地域の中で何をどういう風にやっていくのかという情報交換をしないと、見えない部分で活動しても意味がないという意見もあった。以上が地域の中での福祉の支えあいの話である。災害の場合については、一番肝心なのは老人、障害者、引きこもりなど表から見えないような人達をどうサポートをしていくのかということである。その中には、家族と同居しているが昼間だけは独居という人もいる。地震や災害の時は、地域の中での住民間の助け合いが必要になってくる。プライバシーの問題があるが、それより先に命が大事であり、命を守ってその次がプライバシーという意見であった。具体的には、災害時の連絡網を確保や自治会内の組織を整備することなどが必要となる。緊急連絡網を作成した場合は、非公開でプライバシーを守る必要がある。それから、大人から見た安全枠だけではなく、子どもから見た安全枠と両方の形をつくっていくのがいいのではないかとの意見も出た。災害が発生した場合は、地域の中で知識がある人が旗振り役をする必要がある。水害で行政から避難勧告が出たが、マンションの8階に住んでいる人がわざわざ水に浸かって避難するのか、というような個別の判断をする場合が出てくる。高台の住民は、水害は大丈夫だが土砂崩れや崖崩れには注意が必要であることなどを地域で判断しながら体制を整える必要がある。また、一番必要なことは、役員などの高齢者ばかりが一生懸命やるのではなく、いかに若い人達を引き込むかということを大きな課題として今から考えていくべきであるということである。福祉の支えあいと災害の場合の両方について1つだけ言えることは、活動の範囲は、自治会などに限らず自由でいいが、最低限一番下のベースの部分で地域がつながっていないと全体が見えないということである。例えば災害時に近所の家に何人住んでいるのか分からないような状況では助けようもない。まとめとして、特定の時だけのつきあいではなく、常日頃から子ども達や近所と、人と人のとしての向こう三軒両隣のつきあいを持てば、今回話し合った内容は、隣近所の中で十分補っていけるのではないかということであった。

5.委員長総括

委員長
まずは3班の皆さん大変お疲れ様でした。確認だが、近所づきあいは何のために必要なのかというと、まず地域に様々な課題が現実にあるということである。防犯や防災のしくみは、安全安心の基盤の部分であるが、今それができているのか。在宅における高齢者介護、子育て支援、虐待、障害、精神的な悩み、生活不安などの表に出ていない課題がある。そこで、地域住民に私達の立場から呼びかけたいのは、いわば地域のセンサーとなって、困っている人達がここにいるということを知らせてほしいということである。また、心配ごとの御用聞きもやってもらえればと思う。地域の中で工夫すると解決できるような問題もあるが、専門的機関に相談が必要な課題はつなぎ役が必要になる。行政、法律的な専門家、医療関係の専門家などにつなぐ専門家をソーシャルワーカーと呼んでおり、そのバックアップにより、ニーズを届けるしくみについて3班より意見が出た。この前段として、向こう三軒両隣の範囲で、どういう暮らしをしているか把握できるような関係をつくっていこうという考えだと思う。今日は様々な話し出ていたが、まず近所を把握すること、情報を共有することが大事であるということである。次に、どういう集団、方法でそれができるのかということであるが、近所づきあいを深め、広げていく時のポイントとして5点ほどあるが、一つ目は、コラボレーションであり、何かと何かをつないでいくことを意識するといいと思う。地域の世代や地域の団体ごとの様々な事業を、他の世代や団体の事業とつなげていく。例えばあいさつとさるくをつないだり、そこにウォークラリーをつなぎ、車椅子の人も引き込むなどすると、参加者が随分増えたり、経費を節減できたり、事務負担が軽減できたりするメリットがある。二つ目に、事業やイベントをやる時に一人でも多くの人にきてもらうためのお誘い、インセンティブを考えないと、呼びかけだけでは人は動かない。まちづくりや近所づきあいはお金かからないが、その分、人に動いてもらう時には誘引がどうしても必要になる。テーマを考えたり、移動販売を併せて行ったりなどもそうだが、コンテストを開催し、順位を決めて優勝商品を出すなど、レクレーションの理屈で、関わることにより何か楽しみやお返しがあることで人に動いてもらう。抽選会、宝捜し、有名人招待などの工夫をするといいと思う。三つ目に、楽しいとか面白いなど、どこかで遊び感覚の要素があった方が人を動かし、動きやすく、活動が続きやすい。4つ目に、事業やイベントの場合、参加者が見える形で残っていくと次の活動への動機、モチベーションを高めていくことになる。例えば、私が指導して、学生達が大学内のバリアの状況を車椅子でチェックし、それを要望書で大学に提出したら、大学が6年後に改善した。そうすると、学生達は要望したことが形になったという思いで、次にまた何かやろうとし、結果が見える形で積み上げられていく。そのようなことが是非必要だと思う。5つ目に、私達がやろうとしていること、やっていることを必ず周りの方々に知ってもらうことである。これは活動に人を巻き込むために大事なことである。例えばあいさつ運動では、あいさつするには勇気が必要だが、一つの方法として、キャンペーンを張るとよい。標語をつくり、大きな横断幕をつくって様々な場所に掲げ、あいさつをするのがむしろ当たり前という雰囲気、環境づくりが必要となる。今日協議した内容は、それらのことを改めて具体的な事例の中で明らかにしていただき、大変勉強になった。今日の議論の内容は、委員会の案として何らかの形で地域福祉計画の中に反映してもらいたいと思う。
事務局
皆様、本日はありがとうございました。本日の協議結果につきましては、地域福祉計画の中で特に採り上げるべきものについて、次回の委員会で協議いただきたい。次回の会議は、(平成22年)11月上旬を予定しており、地域福祉計画のたたき台の検討などを行う。日程については、委員長と調整のうえ、後日開催通知を送付する。

(以上)

お問い合わせ先

総務部 行政体制整備室 

電話番号:095-829-1124

ファックス番号:095-829-1410

住所:〒850-8685 長崎市魚の町4-1(9階)

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