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第6回 長崎市地域福祉計画策定委員会

更新日:2013年3月1日 ページID:006522

長崎市の附属機関等について(会議録のページ)

担当所属名

福祉保健部福祉保健総務課

会議名

第6回 長崎市地域福祉計画策定委員会

  • 日時:平成22年8月18日(水曜日)午前10時~
  • 場所:長崎市社会福祉会館 4階大会議室(長崎市上町1-33 NBC隣)

議題

  1. 「ご近所づきあい」をもう一歩深めるための方策について(委員提案分)
  2. 長崎市地域福祉計画の概要(案)について
  3. その他

審議結果

開催に先立ち、会議の成立について報告。

議題1 長崎市地域福祉計画の概要(案)について

(資料に基づき、事務局から説明)
質疑等は次のとおり。
委員
今の説明でかなり素晴らしい計画だと思った。ただ、個人的にちょっと見えないので聞きたいが、P9の5つの柱と地域福祉の方向性という大きな項目があり、その後が大事だと思う。顔の見える関係をつくるためにはどのような行動を起こすのか、行政がどういう形でやっていくのか、その施策が見えなかったので、説明をお願いしたい。
事務局
現在それぞれの方向性に付随する事業、つまり現在行っている事業や、今後新規で取り組まないといけない事業についての検討を進めている。具体的には、例えば「個人・家庭の力を育む」事業では、生涯学習課では人権教育の推進、高齢者すこやか支援課では認知症のサポーター養成講座という形で個人の意識づくりをしており、そのような個々の住民に様々な知識を持ってもらうような事業を記載したい。環境保全の分野では環境教室を、道路維持の分野では交通安全の教室を行っているが、今まではそれぞれの分野からの切り口だけで見ていたと思う。地域福祉においては、地域性により様々な課題が出てくるので、それを解決するため、まずどんなことを長崎市が今やっているのか、今からやるのかを、より分かりやすくここに示そうと思っている。福祉のことしか記載しないというのではなく、庁内全部にわたって関連する規模で、この講座を活用して、意識が高まるのではないか、というものを含めてここに紹介していきたい。できるだけ多く市民が活用できるようなメニューをお知らせしていきたいという主旨で、現在全庁において作業に取りかかっているところである。
委員長
P11の事業の記載(イメージ)例の内容ができるのはいつ頃か。
事務局
今ちょうどこの作業に入りかけたところであり、(平成22年)10月末を目途として、より詳しいものができるよう進めていきたい。
委員
今の関連で、地域福祉計画と地域福祉活動計画があり、地域福祉活動計画は社協の方で策定するということだが、この進捗状況を聞きたい。今の話で方向は分かるが、それが具体的にどうなるかが分からない。地域福祉活動計画を策定することはありがたいと思うが、策定する予定があるのか、また、それはいつ頃なのか。
事務局(社協)
先ほど説明した地域福祉計画の中に地域福祉活動計画を基本的に一緒に盛り込む。ただし、社協としては地域福祉活動計画というものを福祉活動と捉えている。現在市内に社協支部が54支部ある。支部のない地区を含め24地区において座談会を本年(平成22年)10月までに行う。23年度以降も座談会を継続していきたい。そして座談会を行う中で、社協と支部で協議し自主的な試みをしていくことを社協として別に考えている。
委員
第1回委員会の議事録が手元にあるが、私が地域福祉計画と地域福祉活動計画はどういう関係になるかと質疑し、事務局は、地域福祉計画と地域福祉活動計画はベースや方向性、将来像や目標が同じなので併せて回答しており、「ちなみに、各市で地域福祉計画は策定されているが、地域福祉計画と地域福祉計画活動計画を一体のものとして策定している事例も多数見受けられる。」とある。地域福祉活動計画はどんなものなのか。座談会の結果は大体聞いているが、その結果だけが地域福祉活動計画なのか、それとも、もっとまとまったものなのかが分からない。
委員長
この計画概要の中での役割分担を説明すると分かりやすいのではないか。
事務局(社協)
P11に様々な事業を記載すると説明したが、この中に社協の独自事業を記載できないか検討している。例えば、地域の中で幕や標識をつくって皆で分かりやすくしようという意見が座談会で出た場合に対して、社協の財源である募金を利用した事業などをイメージしている。
委員
結論だけいうと、次の委員会にでも地域福祉活動計画がどんな考え方で、どういう構成になるのか、骨子を出してほしい。先ほどの説明は抽象的で、委員がイメージできていないと思う。理解しやすいように示してほしい。
事務局
先ほどの説明の補足だが、佐世保市や佐賀市などでは地域福祉計画と地域福祉活動計画を一体として策定しているが、別々に策定している自治体もある。個人的には別々に策定しても、骨子が大きく違ったり、取り組む姿勢として市が協働できなかったりするのはおかしいと思っている。策定時期や、今までの進捗状況などで別々に策定することはあると思うが、長崎市は、社協において地域ごとの関わりがあり、市も今回地域福祉に初めて取り組むということで、一緒のポリシーで進めて行く。社協でしかできない事業の分野、現在具体的に事業をしている分野、今後新しく取り組んでいく分野があるので、今後、市の様々な事業を枝葉として置いていき、委員会に提示させていただく。その中に社協の事業も一緒に盛り込んでいくので、そこで具体的な社協の事業が見えてくる。地域福祉活動計画を別に委員会へ提示するのではなく、地域福祉計画の概要のポリシーは、地域福祉活動計画のポリシーと同じと考えてほしい。具体的に社協の事業が見えないので、分かりにくいところではある。他都市のように一体的なものとして策定したいので、ページ構成も、ここが地域福祉活動計画になりますよ、という形態にはならない。地域福祉計画と地域福祉活動計画が一体となり全体の流れがあるという構成を考えている。
委員
P9が柱になってくる。右側に地域福祉の方向性があるが、我々が一番知りたいのは、この方向性をどう実現していくのかという部分に対し、意見を出せるのかということである。今の社協の説明では、再度24地区で座談会を開いて協議し、そしてP11に事業を記載していくと聞こえたので、また座談会を開くのかと思った。地域福祉の方向性の下で何をするのか、例えば顔の見える関係をつくるためには、具体的にどういう事業をぶら下げていくのか、そこを教えてほしい。特に次のP10ページの地域における見守りのしくみにおける要援護者対策はどうするのか。要援護者については、5つの柱の「3 みんなで支えあう地域のしくみづくり」に入ると思うが、具体的にどのように活動していくのかという計画を社協がつくる、と理解していいのか。
事務局
それぞれの事業をより分かりやすく見せるという意味でP11の形で説明していくが、計画案の段階では事業自体を分かりやすく委員会に提示し、その中に地域で取り組んでいく事業も含めるので、それについてのご意見を策定委員会において委員の皆さんからいただく。本計画はまず第一弾として、資質づくり、土壌づくりを主体にしたもの、近所づきあいを深めることを主体にしたもの、そして支えあいのきっかけとしたい。5ヶ年の計画期間中、P10の重点的に取り組む3つのテーマ、「見守りのしくみづくり」、「座談会」、「支援体制」については詳しく協議していきたい。座談会の件だが、計画策定のため、現在座談会を開催しており、(平成22年)10月末までに行われた分について、成果を計画に記載する。座談会は意見を聴く場ということで行われており、地域に入り、地域から出た課題や、その解決について3回終了後の4回目以降も市や社協が地域とかかわっている。そういった意味から、計画のために地域の意見を聴くという目的の座談会は平成22年度で終了するが、23年度以降は座談会を地域に入り地域とのきっかけをつくるツールと位置づけ、改めて事業として取り組んでいきたい。
委員
社協支部単位で開催するのか。
事務局
社協支部を入り口として、原則小学校区単位で開催する。市も協力し今の形態で、目的を進歩させた事業として継続する。そこで出た意見により、計画期間内においても追加する要素があれば、その時点で計画をリニューアルするという考え方を持つべきと思う。一時点で全て決まり、その後は全く動けないという計画ではなく、新たなものが出た場合はどう取り組んでいくのか随時話し合いをしていきたい。それを進行管理としたい、と考えている。
委員
端的にいえば、計画の概要案は、あくまでも地域福祉活動計画を策定するための基本的な考え方であり、例えばP9の地域福祉の方向性のもとに地域福祉活動計画を策定するということ。地域福祉活動計画は市と社協が一緒になって、各地域で今後策定するという風に受け止めた。大変良い計画だが、まだ具体性がないので各地域で活動する場合はこれでは取り組みにくい。例えば「みんなが明るくなる地域の土壌づくり」とあるが、最近の新聞に出ている100歳以上所在不明の件についても家庭の崩壊、地域の崩壊がその結果を生み出している。私も自治会長を何年かしているが、地域をどうつくっていくかというのが一番難しい。地域づくりが最も大事だと思う。従来日本にあった家風がなくなり、地域は風土がなくなっているから様々な問題が出てきている。長崎市でも各地域の特性があるので、それを踏まえて具体的な地域福祉活動計画を策定していくことが、この委員会の今度の一番大事な仕事だと思う。これからが非常に大事な問題が出てくるのではないかと思う。
委員長
私の方からも少し整理をしたい。委員からの指摘はもっともだと思う。地域福祉活動計画と地域福祉計画との関係、つまり市と社協との関係の理解も必要だが、少なくとも福祉のまちづくり計画という共通の目標のためにこの委員会がある。その役割分担は、いわゆる行政計画の部分というのは全市的に一つであり、平等の原則に従って共通のものである。それに対し、地域福祉活動計画の部分は全市的に社協の54支部があり、小地域と呼んでいるが、小地域毎に様々なプランをつくっていかないと動かない。P9の地域福祉の方向性の一番上にある、「顔の見える関係をつくろう」、「個人・家庭の力を育もう」が土壌づくりになり、支え合うしくみにつながっていく。この顔の見える関係や、個人・家庭の力は、全市的にはできないので、小地域で更に細かく見ていく。P8の地域福祉を進めて行く地域のイメージというと、7割の方が自治会またはとなり近所をあげているので、その範囲でつくっていくしかない。細かい小地域の中で、支部を中心にして社協に主体的な形で取り組んでもらう。また、座談会の活動とは、地域に潜在化している暮らしの課題(お隣の音がうるさいなど)と支え手をできるだけ表に両方とも出し、つないでいくことである。表に出すための様々な作業がこの座談会であり、よりよい町にしていくために完成形はなく、計画が終わった後も継続していく必要がある。あるいは万遍なく全地域をローラー作戦のようにやっていくことが大事だと思っている。そのような役割分担が社協にあり、社協だけでやるのではなく、社協が取りまとめるような形で住民の方々に動いていただくスタンスである。そういう役割分担でいくと、P9の地域福祉の方向性の大半が地域福祉活動計画の要素である。(平成22年)10月に具体的となる段階で、委員会で議論したいと思っている。関連でもう一つだけ、P7の地域福祉の10の課題とあるが、これよりもむしろ実際の暮らしの課題を分類整理したものがあったらよいと思う。今、まちはできているが、全ての人にとって豊かに暮らせるまちではなく、様々な暮らしの課題があるからなんとかしなければという方向に持っていくために、実際暮らしの課題を具体的にあげた方がよい。暮らしの課題があるからこそ、P9の土壌づくりなどが必要だという方向に持っていった方がよいと思う。
委員
付け加えたいが、子どもに関する課題について、子どもの遊ぶ場所がないという施設的な課題があるが、精神的な課題として、子どもが夢と誇りを持って暮らせるような、そういう子ども達を地域において育てていくことは今の世の中で非常に大事な事ではないかと思う。長崎市の実態は子ども会の衰退が甚だしく、私の地域でも子ども会の活動が非常に停滞している。子ども達が本当にこの地域に住んでいてよかったと思い、成長して他県に出て行った場合も、自分たちのふるさとを思い、時には帰ってきて、ふるさと納税をするような人間を育てることを打ち出すべきではないかと思う。
委員
地域福祉について伺いたいことがあるが、地域に潜在的なニーズは様々あると思うが、それを地域福祉で全て取り込むことはできない。特にこのP7の10の課題について、地域福祉という言葉からすると他のものも入ってくるのかなと思う。委員長にお伺いしたいが、地域福祉といった場合は、大体この10の課題を指す言葉として、専門的に合っているのか。もう一つは私も課題として考えた方がいいと思っているが、この委員会に参加していてずっとひっかかっていることがあり、確かに地域活動が衰退しており、様々な問題が起きているが、その一方で、私生活、匿名で生活していくスペースがどれくらい配慮されるのかということが気になる。今は国の構成メンバーの顔ぶれが変わっていく中で、行政が住民一人ひとりを監視できず、そこで監視の第一歩を地域にやらせているのではないかという批判があり、その辺をどの程度、どう配慮するのかというところが気になっている。詳しく言うと、会社などで名札をつけて仕事をしているが、仕事が終われば名札をはずして匿名の存在として家に帰っていく。その顔が見える場面と匿名で生活する場面をどれほど住み分けができるのかが疑問である。もちろん顔が見えなくなってしまうのはよくないが、その辺の私生活のプライバシーの配慮についてどこまで踏み込むのか。また、これはコメントだが、市民アンケートの回収率が50%しかないが、このデータはどう分析されたのか。地域の10の課題としてひとつは委員長に地域福祉で対応していく課題としてはどういうものがあるのかということと、あとは私生活の保護、プライバシーの保護という観点を少しは検討した方がよいというのが私の意見です。
委員
今話を聞きながら私も勉強しているが、このような様々な政策を立案しているが、実際には動きをつないでいく、いわゆるコミュニケーションが大切だと思う。座談会においても社協と自治会との関係がつながっているようでつながっておらず、今ひとつ分からない。私から要望だが、市内の全自治会長がすべて、今の段階でこの計画を知らないと思うので、地域福祉活動計画を策定するにあたっては自治会をどうやって巻き込んでうまく動かすか、この点をしっかり織り込んだ計画を策定する必要がある。自治会内で周知し、自治会内全員に話をするというところまで具体的に計画してもらえればよいが、この計画が策定しただけで紙になることを心配している。
委員
子どもに関してはシステム化しており楽になったところがある。社協、保育会などが、病気の時、家事サポートをいつ、どこで誰がどうするかシステムができている。そのようなはっきり見える形のシステムが具体的にできてくるような計画になればありがたい。私は88歳になる母が佐世保におり、絶対に住み続けたいと言い張っている。要介護・要支援いずれでもないとごみ出し、買物、通院、大物洗濯などで困ることがある。テレビで、小さな村で子ども達が老齢化したおばあさんの家のごみ出しをしているのを見た時に、そういう活動を通して地域がつくられていくのだなと思った。老齢化しても自立して暮らし続けたいと思えば困りごとがたくさんある。障害者が自立して暮らそうと思えば、これはまたたくさんの日常的な困りごとがある。それらに対して、具体的にいつ、どこでどのように、誰が請け負うのかというシステムをつくるとよいと思う。生活の困りごとの改善を、自治会が請け負うのか社会が請け負うのか、助け合いというが、いつどこで誰が手を出すのか、そのシステム化が行われていくと分かりやすいと思う。母が暮らしたいという佐世保でもサポート体制が具体的に目に見えてくれば安心だと思う。具体性をお願いしたい。
委員長
先ほど委員から、地域福祉とは一体何をするものか、地域福祉の全体の意味合いとは一体何か、また、まちづくり、近所づきあいも含めて、お互い顔の見える関係を進めていくのはいいが、一方でプライバシーの部分をどう守っていくのか、あるいはどう考えるのかという質問があった。前段について、地域福祉は大変広い概念だが、最近はミクロとマクロという言葉を使う。要するに地域の個人の問題に入っていくものと、それから長崎市なら長崎市全体を見ていく両面が必要になってくるといわれている。個人の方は、地域の個人に対するライフサイクルにどういう課題、困りごとがあるのか、想定、把握をする。それから、家族の中で暮らしている、地域という小地域の中で暮らしている、そういう中でどういう課題が出てくるのか、今度は広がりの中で見ていくと、縦横斜めに縦走的に様々な課題が出てくる。従来のような縦割りのお役所サービスでは対応できず、非常に使い勝手が悪いので、役所に行ってなんでも困りごとを相談し、全部対応してもらえるような、そういうあり方が地域福祉の主題に必要になってきている。特に、個人の方に入っていく場合、大事なのは困りごとに対して助言し、きちんとしきる人だが、そのしきり役(コミュニティソーシャルワーカー)が全国的にまだいないので、地域福祉計画の中で養成する方向性が出るとよいと思う。それから長崎市全体の方だが、全体の力をつけていくことは、個別の事例というよりむしろ予防的な意味合いであり、座談会を継続して開催していく中で、各々の福祉の心を耕していく、まさに種を蒔いて、そして料理をつくっていくという多少時間がかかる取り組みとなる。両面が必要というイメージである。
事務局
プライバシーの件は、見守りひとつについても非常に大きな問題である。個人情報を出せば問題であるし、出さなければ事業が進まないジレンマを、実際の現場の話を聞けばひしひしと感じる。どういった取り組みであればプライバシーの観点からも許されるものなのか、さらに担い手として誰がするのかによっても違うと思う。先ほどから高齢者などの見守りやシステム化といったことが出ているが、行政がつくったものではない、社協で自由にコーディネートするシステムや、それ以前に近所づきあいの中から自然発生的にうまれていくしくみもあるかと思うが、それらにはプライバシー問題が発生しないしくみづくりもあると考えている。この計画は、今までの行政計画のような市の施策のみで全部書けるとは思っていない。社協の地域福祉活動計画と一体にする意味というのは、行政ではできにくいことを社協のコーディネートに任せ、その先のもっと小さな単位でのしくみづくりに、社協が入っていくことだと思う。プライバシー問題でも行政が扱うと問題が露骨に出てくる壁があるかと思うので、そうならないような事例を計画の中にたくさん記載し、それを市民の皆さんが取り上げて動いていくよう、取り組みやすいように市と社協が協働していく協議ができればと思っている。今実施している事業やこういったやり方はどうかという提案を、社協の地域福祉活動計画を含めて計画に示していきたいと思う。プライバシーの問題については重々配慮して進めていきたい。他の意見についても計画の中で充分に取り上げていきたい。
事務局(社協)
先ほど社協と自治会関係、自治会長に対する周知について質問があったが、社協の支部はその80%ほどが連合自治会を会員に構成されており、社協の支部長が連合自治会長という形になっている。座談会を開催する過程で地元に出向いて、連合自治会長と話したり、座談会に自治会長が出席したりしており、また、社協だよりでの広報も行っている。システム化については、子育て関係では、市から委託を受けて子どもを預かる方と預ける方を社協に登録するファミリーサポート事業を、高齢者関係では、市からの委託を受け高齢者サロンを実施している。このように、市と協議をしながら少しでもシステムを具体化したいと思っている。
委員長
地域福祉計画の概要については、大事な案件であり、今後も修正を加えたり、議論をしたりする余地はあると思う。P7の前段にこれまでの座談会やアンケート調査を基に得られた課題、困りごとの内容を記載していただき、それを受けての対応策として10の課題という展開で協議をしてほしいと思う。今後も議論を続けていくが、今日はとりあえずここで打ち切りたい。

議題3 その他(住民座談会開催状況等一覧)

(資料に基づき、事務局から説明)
質疑等は次のとおり。
委員
私はナルク長崎という全国ネットのボランティア団体で、独居老人や遠距離介護を主にやっている。手元に安心カード(本人の基本情報、病気の情報、緊急連絡先などを書いて冷蔵庫に保管しておき、救急車等が到着したときにそのカード情報により迅速に対処できるもの)の資料を配布しているが、市の高齢者すこやか支援課において今年度(平成22年度)、災害時要援護者と独居老人を対象に2万6千個を、自治会を通じて無料配布している。ただし、2人暮らしで片方が入院中であるとか、家族で暮らしているが昼間に独居となる方は対象外だったので、無料配布時にナルクのチラシも併せて配布し案内(1セット200円)していたところ、先月千個注文があった。自治会、民生委員の方がこのカードの良さをわかってくれたことに感動した。市と2年間頑張ってやってきた中で、個人情報など様々な問題があったが、このカードは個人情報により個人が助かるものだと思っている。委員会において、この計画の何が私たちのためになるのか、座談会において、本当に助けてほしい方達がどれだけ助かるのかという意見があるが私もそう思う。また、座談会を開催していない残りの支部はどうするのか。
委員
長崎市内友愛訪問の対象者、いわゆる独居老人には7千7百個ほど配布している。また、当初は夫婦でおられる高齢者を対象に考えていたが、救急隊員の対応として、安心カードよりも夫婦の片方からの情報を正とするので、今の段階では配布しないこととなった。独居老人については市と民生委員協議会が委託契約を結んでおり、毎月報告書を市へ提出するので、市と民生委員協議会は、同じ個人情報を共有している。70歳を過ぎても元気で、友愛訪問を受け付けない人達はかなりおり、また、自治会、老人会離れで世話になりたくないと拒否する人達も市内に結構いるということも知ってほしい。安心カードはいい取り組みなので、希望者には配布する。ナルクにおいても協力いただければ幸いである。
委員長
地域福祉計画の大きな目標、「誰もが住み慣れた地域で、安心していきいきと暮らせるまち」づくりに関わる内容であると思う。ナルクに聞きたいが、地域福祉計画の中で安心カードはどんな役割を果たしたらいいのか提案があれば教えてほしい。
委員
委員がいったように、高齢者も様々いるが、緊急時に一人の場合、最低でも安心カードがあると、病院搬送や薬処方がすぐにできるので、役に立てると思う。ここ5年ほどで独居老人や、夫婦でも片方が入院したり、老人ホームに入所したりして一人になるケースも増えると思う。いずれは安心カードの書き換えを、近所の人や民生委員がやることでコミュニケーションにつながれば本当にいいと思う。顔の見える、愛のあるボランティア活動ができればと思っている。
委員
昨日の新聞に夜回り先生こと水谷修先生の東京秋葉原の無差別殺傷事件についての記事に、「多分家族からの愛があれば、よい教師や大人に出会っていれば、社会がやさしく接していればこんな悲しい事件が起きなかったのでは。私に相談してくる多くの人達には被告人質問から伺える被告人とほぼ共通する点がある。一つ目は幼児期や壮年期に親や家族からやさしさや愛を充分に与えられていなかったこと。二つ目はそのために自信や自己肯定感が少なくて心を開けず、きちんとした人間関係つくることができず、孤立した学校生活を過ごしたり、不登校やひきこもりになったりしている。三つ目はゲームや携帯電話、メールやインターネットで仮想世界に入りこみ、そこを自らの居場所としている。」とあった。現在日本は毎年3万人以上の自殺者が出ており、未遂者を含めて、被害者の家族も考えると10倍100倍になるのではないかと考えている。先ほどいわれた、子ども達がこの地域に住んでいてよかったと思う地域をつくることが私達大人の役目だと考えている。そのためにこの委員会で地域をつくろう、そういう夢を語ろうとしているが、その集まりにしてはあまりにもユーモアが欠けていると思う。真面目であることは結構だが、そんな会議であればあるほどユーモアが必要なはず。委員が「ご近所づきあい」をもう一歩深めるための方策アイデアに書いたように、「あなたの笑顔とあいさつは施し」である。「笑う門には福来る」、家庭が明るくなかったら子供は明るく育たない。ふれあう心はあいさつからである。この委員会でも開始前にどれだけの人間があいさつを発して入ってきて、そしてお互いに笑顔を交わしたのか。もっと友達になろう、そういう集まりであってほしいと思う。

議題2 「ご近所づきあい」をもう一歩深めるための方策について(委員提案分)

(資料に基づき、事務局から説明)
質疑等は次のとおり。
委員長
お手元の資料の委員から出されたアイデアが記載されており、これを見ると改めてアイデアや意見が出てきそうである。ご近所づきあいというのはあいさつなどを含めてやっていく必要がある。市内にも全国的にもあいさつ運動を実施している自治会があるが、県内の事例として、対馬市豊玉地区の加志々中学校があり、校長先生に数年前あいさつ運動の話を持っていったときに何か一つひねりませんかと提案した。「おはよう」「こんにちは」の後にもうひと言付け加えようと考えると、「どうですか具合は」、「もうかってますか」、あるいは「最近見ませんね」、「ご無沙汰しています」などとなる。ひと言二言付け加えるときは立ち止まり、相手がどのような人か、どのような暮らしなのか、自分との関係など、相手を思いやる。その思いやる心で人間関係が少し近づくのではないか、そんな話をしたところ、ぜひ市内の中学校に広めたいということなり、「あいさつプラス1運動」という名前を付けた。すぐに校長先生がパンフレットを作り、対馬市豊玉地区校長会で、小学校や中学校の先生方を中心に「あいさつプラス1運動」を始めたところ、子ども達から積極的にあいさつをするようになった。ところが一年後、子ども達から不満が出てきたので、対馬市の公会堂で市長を含め市民の方々を集めてステージの上から子ども達、小中高生が「子ども達はあいさつするが、大人達が返してくれない、市長どうしてくれるのですか」と発表した。それを受けて市がのぼりを立てて、「あいさつプラス1運動」を全市的に広げ、あいさつが広まっていった。社協が福祉のまちづくり、子どもセミナー、といった地域の会合を毎年開き、子ども達をステージに上げて、市長を含めた大人に聞いてもらっている。子ども達の方が鋭い目で気付きを持っており、子ども自身も学び、まちづくりに関わっていく。そのような地域に対する仕掛けが大事であり、大人達もうかうかしていられないと、全市的に盛り上がっている。そのような盛り上がりがほしい。あいさつ以外でも様々なきっかけがあっていいと思う。今日は時間がもうないので、一つ提案をしたいが、今事務局でまとめた、「ご近所づきあい」をもう一歩深めるための方策アイデアとして、「1.地域全体での運動」、「2.地域のつながりを深める取り組み」、「3.新たな支えあいのしくみをつくる取り組み」があり、各項目の中にいくつものアイデアがある。他のアイデアを各委員が持っていると思うので、次回、委員が3つの班に分かれて、近所づきあいを深めるためのアイデアを肉付けしたり、過不足を修正したり、さらに実施するためのプログラムなどを議論したりして、最後に全体でそれをまた共有するという作業をしたいがいかがか。
委員
実りのある会議だった、面白かった、楽しかった、といえるような会議を考えてほしい。
委員長
楽しくするのはお一人お一人なので、皆で盛り上げていきましょう。了承していただいたようなので、変則的であるが、次回は策定委員会版の座談会という形式で開催したい。以上で終了する。
事務局
委員長の方から提案いただいた通り、次回は3班に分かれてテーマ毎にグループワークを行い、アイデアを深めていくこととする。今配布している班希望調査票の記入及び提出をお願いする。人数割りの関係も含め、最終的な班構成は事務局の方に任せてほしい。次回開催は、計画の原案作成を(平成22年)10月末目途に考えている関係で、9月17日を予定している。開催案内については別途通知する。

(以上)

お問い合わせ先

総務部 行政体制整備室 

電話番号:095-829-1124

ファックス番号:095-829-1410

住所:〒850-8685 長崎市魚の町4-1(9階)

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