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第8回 長崎駅周辺まちづくり委員会

更新日:2013年3月1日 ページID:006518

長崎市の附属機関等について(会議録のページ)

担当所属名

都市計画部 長崎駅周辺整備室

会議名

第8回 長崎駅周辺まちづくり委員会

  • 日時:平成22年2月4日(木曜日)午後2時~午後4時40分
  • 場所:長崎市立図書館 1階 新興善メモリアルホール

議題

  • まちづくりの誘導方針について
  • その他

審議結果

議事

報告事項1 「長崎の教会群とキリスト教関連遺産」の世界遺産登録への取り組みについて

委員長
本日は議事に先立って、世界遺産登録への取り組み状況について、市の世界遺産推進室より説明をお受けしたい。
世界遺産推進室
「長崎の教会群とキリスト教関連遺産」の世界遺産登録への取り組みについて、スライドに基づき説明。
委員長
バッファゾーンはどれぐらいの範囲が想定されるのか。
世界遺産推進室
バッファゾーンの設定は、場所によって考え方が異なるようである。日本二十六聖人殉教地についても専門家に見ていただき、あまり広範囲な設定は必要ないだろうといった意見もあったが、場所性や地元の方の意見等も踏まえながら決めていく必要があると考えている。
委員長
日本二十六聖人殉教地のバッファゾーンは、半径200~300メートルの範囲となるのか、あるいはそれ以上となるのか、現時点ではどのような感触を持っているのか。
世界遺産推進室
専門家から、NHK横の市道までで良いのではないかといった意見もあったが、守るべき眺望も含めて、国等と協議しながら慎重に範囲を設定していきたい。また、駅周辺の再整備事業とも整合性を図りながら検討を進めていきたい。
委員長
ケルン大聖堂については、周辺に高層建築物が計画された際、世界遺産委員会からの意見を踏まえて、計画が変更された経緯があったとの事である。
A委員
日本二十六聖人殉教地から女神大橋方面への眺望を守るような建物の配慮などについて、是非検討をして欲しい。
委員長
今のご意見については、この後の景観形成の方針のところで議論をしたい。

議題1 建築物整備の方針について

委員長
それでは、建築物整備の方針について事務局より説明をお願いしたい。
事務局
建築物整備の方針について資料に基づき説明。
委員長
建物用途については、前回までの意見を踏まえて修正したとの事であるが、内容について記載漏れ等があれば意見を頂きたい。
B委員
「特定の人のみが利用する」という表現が分かりにくいのではないか。これは宗教施設のことを言いたいのか、宗教施設以外にも特定の人のみが利用する施設は制限したいのか、記載の意図が明確ではないのではないか。
C委員
八千代町の街区については、中1.街区との「連携」ではなく、中1.街区の良い面をこちらへ「波及」させることで、この地区全体が良い街になるようにという表現にすべきではないか。西坂公園との位置関係も踏まえると、八千代町街区が現在の準工業地域のままで良いということにはならないのではないか。
ガスタンクに隣接する北2.街区については、オープンスペースや緑地を設けるという主旨ではあるが、ガスタンクとの関連性から言えば、「連携」ではなく、「安全への配慮」とした表現の方が良いのではないか。
また、先ほど指摘があった建物用途については、「特定の人のみが利用する」という表現にはせず、寺社等の取扱いについての考え方や意図をきちんと出せばよいのではないか。ただし、ここでは、人がなかなか近寄りがたい様な宗教施設をイメージしているのだと思うが、ヨーロッパでは大聖堂を中心に街が形成され、にぎわいが創出されており、長崎駅周辺地区においても、仮にCゾーンに大浦天主堂のようなものが建った場合に、果たして困る人がいるのかどうか、表現については一定の配慮が必要ではないか。「特定の人のみが利用する」という表現は削除し、「都市拠点の形成を目指す中で、地区内に寺社等が立地することは望ましくないため、制限することもやむを得ない」といった程度の表現としておいたほうが良いのではないか。
D委員
店舗等については、「全ての地区で制限しないことが望ましい」といった記載となっているが、商工会議所としては市に対して、店舗面積20,000平方メートルを上限とすべきといった提案をしている。また、市商連としても同様の考えであることから、制限をしないことが望ましいという表現は問題ではないか。
E委員
住宅・共同住宅等については、これまでの意見を一定反映していただいていると思う。また、先日、長崎市中央部・臨海地域の基本計画について県から説明を頂き、長崎駅周辺地区の重要性を改めて認識したところであるが、例えば、資料に例示されているチトセピアのようなものが駅前に建った場合に、景観面への影響がどのようなイメージになるのか、住宅・共同住宅等について意見を伺いたい。
委員長
八千代町街区やガスタンクの扱いについては、先ほどの指摘の通りであると思うので、表現を工夫してみてはどうか。また、「特定の人のみが利用する」という表現はやめ、「交流とにぎわいの創出に合致しない用途の取り扱いについて」という表現にし、柔軟に対応が出来るようにしてみてはどうか。
店舗等については、「全ての地区で制限しないことが望ましい」とした記載の次に「消費者の多様なニーズを捉えた魅力的な施設や内容・規模」とするといった記載がされていることから、この2つを併せたような形で表現を工夫できないか。
また、住宅・共同住宅については、洗濯物や布団等を屋外に干すことで景観的に問題があるのではないかということであるが、ベランダの工夫等により形態的に制限することも可能である。新しく出来る建物の床が、商業・業務系の用途で全て埋めることが出来るのかどうか、また、低層部ではにぎわいを途切れさせないため一定の制限が示されているが、高層部まで制限する必要があるのかどうかは悩ましい問題である。そういう意味では、住宅・共同住宅についても「全ての地区で制限しないことが望ましい」という表現よりも、「Aゾーンでは、交流やにぎわいの創出に資する用途が望ましいが、住宅についても否定はしない」といった程度の表現としておくことも考えられるのではないか。
委員長
次に、敷地の使い方についてご意見を頂きたい。
F委員
「敷地の規模について一定の誘導を図っていく」とあるが、具体的にどのような手法で誘導していくのか。
委員長
現在のアミュプラザは大規模な敷地に建てられており、1階部分は壁面を後退させている。このように、大きな敷地であれば、壁面を後退させても間口が取れるのであまり問題は無いが、間口が狭いところでは難しいということになってくる。公共空間と民間空間の連携を考えた場合に、壁面を後退して、雨に濡れずに駅周辺を回遊できるような空間をつくり出すのであれば、小さな敷地では実現が難しくなるため、壁面の後退と敷地面積のバランスをどのように考えていくかが重要となる。
事務局
資料11ページに示しているように、本委員会で基本的な考え方を整理した後、地区計画制度やまちづくりガイドライン等によって、具体的に誘導を図っていきたいと考えている。地区計画については、私権の制限に関わる内容となるので、地権者の理解を得ながら具体的な敷地の規模を定め、敷地を極端に細分化しないようなまちづくりを進めるということを次のステップとして考えている。
委員長
個人的な意見を述べさせていただくと、当地区は、浜町や観光通りのようにアーケードを設けて道路空間を建物側に取り込むというような考え方ではなく、建物の軒先を利用して、雨に濡れずに移動が出来るというような取り組みなど、人々を呼び込むような工夫を建物側で行っていくということが考えられるのではないか。現在のアミュプラザでも取り組まれているように、駅周辺は雨に濡れずに移動が出来る空間づくりを徹底することによって、どのようなまちになるのかを考えてみることで、建物のあり方を検討してみてはどうか。これまでの長崎のまちとは違った形態で考えてみても良いのではないかと思う。そういう意味では、現在のアミュプラザの取り組みが生きるような建物のあり方を考えてみることも、一つのアイデアではないか。また、敷地の周りを建物で囲って、大きな中庭があるような建物など、活動的で伸びやかな空間など、現在の長崎のまちでは見られないようなものをイメージしていった方がよいのではないかと思う。
G委員
普通の人から見れば、大きな敷地に大きな建物が建つよりも、小さな敷地に個性的な建物が建つほうがよいのではないかと考えてしまうが、敷地の活用としては大きな建物が建つほうが、効率よいまちづくりが出来るのではないかと思われ、どのようにしたら良いのかと考えていたが、先ほどの話を聞いた中では、新しく、刺激的なまちで、皆がそこに集まってきたくなるようなまちになるのではないかと思う。そのような、新しいまちづくりのデザインが反映されるような敷地規模であって欲しいと思う。
D委員
先日、鹿児島に行ってきたが、鹿児島中央駅の端から真正面に桜島が見えるようである。ところが、アミュプラザの観覧車乗り場から見ると、前面に大きな建物があって、桜島はわずかしか見えない状況であり、建物から見える景観については少し残念な思いをした。また、鹿児島中央駅については、1階からホームにかけて長い階段やエスカレーターがあり、まずこれに圧倒される。また、周りの建物には緑が全く無い状況であるので、資料に示されている緑の空間は必要であると思う。駅に来られた観光客や市民の方がほっとする場所であることが大事であり、周囲の景観が良く見えることや緑があること、安全で広々とした空間であることが基本となるのではないか。壁面後退については、横浜の元町がこのような方法を取っているが、空間を有効に活用するといった点では効果的であると思う。個々の店舗が特徴的な店づくりを行っていけば、面白いまちが出来てくるのではないかと思う。
B委員
東京の内幸町の再開発では、建物の間が殺風景にならないように、スケートリンクを造って皆が遊べるようにして、その周りをカフェとしている。オフィスであっても、その中で人間らしい生活を演出するということは、大きな敷地を活用していく上での一つの原則となるのではないか。また、大きな敷地を活用する際には、大きな建物が建つだけではなく、その一角に、人が心地よく過ごせるような場所が必要であると思う。最低限の空間は公共側で確保した上で、敷地を活用する側が様々な工夫をしていくということが、現実的な姿ではないかと思う。またその中に、長崎らしい空間やデザインを模したものを配していくという工夫があってよいと思うし、特徴のある駅前をつくっていくことが重要ではないか。なお、建物の高さの制限については様々な考え方があると思うが、景観との兼ね合いから自ずと限界が出てくると思うので、この点も留意しながら、空間の活用を考えていく必要があるのではないか。
委員長
都市計画決定されている駅前広場や多目的広場等のあり方については、今後の土地区画整理審議会等の中でも、多様に考えていっていただければと思う。土地区画整理事業の区域が19.2ヘクタールあり、建物の屋上もかなりの面積となる。これを緑化するにしても、芝生だけではなく、何らかの工夫が必要ではないかと思う。極端なことを言えば、屋上で野菜を育てて建物内でそれを食べることが出来るといった考えも面白いのではないか。
F委員
東京では、建物の屋上を活用して蜂蜜を生産しているところがあるが、野菜の生産というアイデアも面白いと思う。また、市民農園として貸し出すことにより参加型で進めることも考えられることから、こうしたことを念頭に置きながら、緑化を進めていただければと思う。景観については、区域内に高層の建物が建った場合に、二十六聖人殉教地からどのように見えるのか、これまでの会議の中でも、長崎の玄関口として皆さんが抱くイメージを大事にしたいという議論をしていたかと思うが、その中では景観が非常に重要となってくると思う。景観については、会議を通していろいろと考えていく中で、制限していくことは難しいとしても、これをどのような方向で持っていけばよいのかについて考えていきたいと思う。
委員長
景観については、次の議題の中で議論をお願いしたいと考えている。
H委員
緑化の推進について、少し突飛なアイデアではあるが、建物の高さを誘導できるのであれば、各建物の屋上庭園をブリッジで繋いでいくという発想があっても良いのではないかと思う。
委員長
環境への配慮についても重要な課題であるので、景観の説明を一通り伺った後に、全体の検討をする中で議論したい。

議題2 景観形成の方針について

委員長
景観形成の方針について、事務局より説明をお願いしたい。
事務局
景観形成の方針について資料とスライドに基づき説明。
委員長
全体として、大きな方向について本委員会で意見を頂いて、次回の会議では中間報告としてまとめたいと思う。活発な議論を頂いて、一定の方向性を見出したいと思う。
I委員
少し突飛な考えではあるが、長崎の素晴らしい景観を見渡すことが出来るような高層の建物があっても良いのではないかと思う。建物の隙間からではなく、もっと広く見せるという考え方は出来ないだろうか。
J委員
視点場の位置と見る対象物の設定が難しいかと思うが、歩く人の立場からすると、まず近くの景色を大切にしながら、遠景が見えればなお良いという感じではないかと思う。良好な景観を楽しみたいということであれば、高い建物が出来たときに、そこに展望台が出来ると思う。低い建物にすると、歩く人は圧迫されることになると思うので、歩きやすい街並みといった視点で、まずは足元を固めていってはどうか。建物の隙間からしか眺望が出来ないという意見があったが、例えば、建物の一部にミラーガラスがあれば、狭い空間からでも稲佐山が映し出されて見えるかもしれないし、景色の見え方は建物の構造によって変わってくるのではないかと思う。視点場と視対象を意識しすぎると、まちづくりの観点からは矛盾が起きてくるのではないかと思う。
F委員
30メートル程度の建物は何階建てに相当するのか。
委員長
約10階建てになる。
F委員
長崎市内であれば10階建ての建物は比較的高いほうではないか。
委員長
最近のマンションでは45m程度のものも見られるようである。
F委員
個人的には、建物の高さを一部抑えることで特徴的な眺望を確保することが出来るのであれば、一定の高さに誘導する案が望ましいと思う。また、先ほど意見があったミラーガラス等による見せ方についても理解できるので、建物の建て方の工夫による見せ方についても考える必要があると思う。
K委員
建物の高さについては、市のほうでもかなり議論されていると思うが、それらを集約しながら考えていかないと、簡単に決めることは出来ないのではないかと思う。
L委員
駅の西側については、大きな開発の可能性があるところであり、過去、アーバンルネッサンス計画の中でも、大きなコンベンション施設が欲しいという意見があったかと思うが、市内で唯一可能性があるのは駅の西側になるのではないかと思う。眺望面は大切ではあるが、いかにして長崎全体を発展させていくかを重点的に考えていく必要があるのではないか。
D委員
全ての眺望を満足させるためには、平屋でも建てない限り難しい状況であるが、これはあり得ないことである。鹿児島であれば「桜島」といった様に、その土地でメインとなるものを決めていく必要があり、長崎でいえば「終着駅」と「海」ということになるのではないか。ここだけは絶対に守り、後の部分はやむを得ないという様にメリハリをつけることが大事ではないか。
J委員
県庁舎の計画については、懇話会の中で3案提示されたとあったが、まだ確定はされていないのか。また、駅を視点場として考えた場合に、海は見えるようになるのか。
アドバイザー
県庁舎については具体的な計画をまだ確定しておらず、(平成22年)2月中にもある程度整理する方向で進めている。先ほどの景観シミュレーションには、昨年度の懇話会のときにお示しした案を反映していただいている。その時の考え方として、新しい駅舎の南端部から女神大橋が見えるということを前提条件として案を作成したという経緯があり、旭大橋の形態によって見え方は変わってくるかもしれないが、建物自体は駅舎の南端部から女神大橋を結ぶ線上には建てないということにしている。なお、前回の議事録の中に20階建てで80メートルという記載があるが、これはその時に作成した案が、たまたまこのような内容であったというだけであって、20階建ての建物が建つことが決まっているというわけではない。
委員長
駅舎の東口から二十六聖人殉教地の眺望については、世界遺産との関係からもいろいろと議論になるところなので、確保の必要性については一定認められるものではないかと思う。駅舎の南端部から海への眺望については、旭大橋の低床化を強く求めていくということにあるのではないか。また、駅舎の西口から稲佐山については、Aゾーン西側の土地利用との関係から若干難しい面もあるので、少し歩けば見えるというところまで範囲を拡大して考えるといったこともあるのではないか。東口でいけば、東口付近から国道沿いのバス停までの間で、日本二十六聖人殉教地を見せるという考え方もあるのではないか。現在のアミュプラザから夢彩都までの間を、海を意識しながら動くという形や、旭大橋が低床化された場合、この場所に東側の市街地を見渡すような、ゆったりとした空間が確保できれば、それも一つの視点場になってくると思う。このように、若干の歩行を考慮した中で眺望を確保するということも一つの方法であると思う。資料10ページに示されているように、旧市街地については基本的に低い高さ規制がかけられているが、逆にいえば、まちの中心の高いマンションからは常に良好な眺望が確保されているということになる。玉園地区については、高さ制限はかかっていないが、諏訪の森や歴史的な寺院が数多く存在することから、住民運動等により高層マンションの建設が抑えられてきた経緯があり、一定の景観が守られているような状況にある。そういったことを考えると、市街地周辺の山裾に沿った範囲では一定の高さ制限がかかっており、あとは内部をどのようにコントロールしていくかということになると思う。例えば、京都市では、大きな街路に沿った範囲では31メートル、その内部では15メートル、また、山裾については10メートルといった制限がそれぞれかけられている。長崎の場合は、まちなかの賑わいのある部分については大部分が埋立地であり、ここで45メートル(15階建て)程度の高さというのは、周囲の斜面地では中腹にあたるところとなるため、これが良いのかどうか。あるいは30メートル(10階建て)程度の高さというのは、寺町のお墓にかかる部分の高さにあたるため、この辺を一区切りとしながら、高さについては個々で判断していってはどうかということが、まちなか再生計画の検討委員会の提言であったが、現在は保留となっている。今回の場合にも、400%という容積率のもとでは30メートル程度、特別なところは45メートル程度といった中でも、十分に計画は可能ではないかということも考えられる。高い建物から周囲を眺めてはどうかということについては、少し難しい問題ではある。以前、住友生命ビルで同様な取り組みがなされていたが、そのような展望場所は有料となる場合が多い。北九州市では、最上階を市が買い上げて市民ホールにしているが、このように何らかの措置をとらないと市民に開放することは難しくなる。
C委員
まちの魅力を高めることが大前提である。長崎駅を中心にして、どのような街にすれば、長崎全体の魅力を高めることが出来るのかということを考えたときに、景観であまりにも抑えこみ過ぎると何も出来なくなってしまい、魅力の向上が難しくなってしまう可能性もあるので、地元でしっかりと議論をして欲しい。景観シミュレーションを通して、あまり重要ではない視点場というのがある程度はっきりしてきたのではないか。例えば、鍋冠山や稲佐山から駅周辺を見た場合に、少し高い建物が建ったとしても、あまり影響は無いように思われる。一方、駅周辺では、駅舎から海や女神大橋への眺望は、観光客の視点からは重要であると思われる。このような中で、一番判断が難しいと感じたのは西坂公園である。これ自体が大きな景観資源であり、駅舎の東口からの眺望については、NHKについて将来的に何らかの対応をすることにより確保することが出来ると思うが、西坂公園を視点場とした場合の眺望については、どこまで確保することが望ましいのか、その辺を少し詰める必要があると思う。周囲からの景観については、鍋冠山にしても長崎港内にしても、山の斜面を中心に見ることによって斜面都市を印象付けることとなるので、それを塞ぐような位置関係にあれば問題であるが、駅周辺地区については、国道や駅前広場、浦上川線などのオープンスペースに囲まれているため、長崎港内から見れば、地区内の建物の方に目がいってしまうこととなり、その是非が議論の対象となる。そういった意味では、各視点場の意味づけを、箇条書きでも良いので整理をしながら、高さの検討をしていく必要もあるのではないか。これからは、開発のインセンティブをどう与えるかが重要な柱となってくるので、あまり規制を厳しくしすぎると、手付かずの状況になってしまうことも危惧されるため、その辺との調和をどのように図っていくかだと思う。個々の建物が計画されてきた時点で、それをチェックするような機能やシステムを作り上げていくことが重要であると思う。高さと配置とクリアランスが大事な要素であって、そのバランスの中でどのようなまちをつくっていくかということでイメージが変わってくると思う。
G委員
新しいまちが誕生し、全国に発信する際に「長崎に海が見える終着駅が誕生しました」というキャッチフレーズが一番効果的で、イメージとしては非常に良いと思う。それが活かせる様な駅づくりということを重視して進めてみてはどうかと思う。
委員長
特徴的な眺望の確保と建物高さの誘導については、ほぼ意見が出尽くしたと思うので、本日の議論を踏まえてまとめたいと思う。屋外広告物についてはあまり意見が見られないがいかがか。
M委員
屋外広告物については、長崎市では条例によりかなり細かい部分まで定められているので、あまり変なものは出来ないと思う。
委員長
既存の規制で十分ではないかという意見であるが、他にないか。
F委員
屋外広告物の誘導については、範囲を限定するのではなく、地区内全域を対象としてはどうか。
委員長
対象は全部ということで考えたほうが良いかもしれない。
それでは、本日頂いた意見も含めて、私と副委員長、事務局で全体をとりまとめて、中間報告のたたき台をつくっていきたい。それが出来た段階で、各委員の皆様の意見を伺い、最終的な中間とりまとめとしたい。
今日の議論はこれまでとして、議事を事務局にお返ししたい。

閉会

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電話番号:095-829-1124

ファックス番号:095-829-1410

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