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平成22年度第2回 長崎市文化振興協議会

更新日:2013年3月1日 ページID:006501

長崎市の附属機関等について(会議録のページ)

担当所属名

文化観光部文化振興課

会議名

平成22年度第2回 長崎市文化振興協議会

  • 日時:平成23年3月23日(水曜日)午前10時~
  • 場所:長崎ブリックホール3階 特別室2・3

議題

  1. 環境整備検討委員会での意見報告について
  2. 協議報告書提出について
  3. その他

審議結果

文振
それでは、定刻となりましたので、第2回長崎市文化振興協議会をはじめさせていただきます。本日は、会長がご欠席ですので「長崎市文化振興協議会要綱」第5条の5の規定により、副会長が会長の職務を代行します。まず、出席委員は13名で過半数を超えておりますので、今回の協議会は成立となることをご報告いたします。欠席委員は3名です。今回は、部門別に開催しました環境整備検討委員会でのご意見についての協議となります。それでは、副会長に議事の進行をお願いいたします。
副会長
それでは、議事の進行をいたします。今年度(平成22年度)は部門別に環境整備検討委員会を設け、各部門別に課題やご要望、ご意見をいただいております。そこで、その内容について皆さんからご意見をいただきたいと思います。まずは、お手元にお配りした資料を送られているかと思いますが、内容について事務局から説明をお願いします。
文振
副会長よりご説明がありました環境整備検討委員会の中での、ご意見等につきましてご説明申し上げます。

(担当係長説明)
副会長
ありがとうございました。続いて、オブザーバーとして、委員会に参加いただきました○○委員にも、感想とご説明を頂きたいと思います。
委員
演劇、伝統文化、音楽部門に参加させていただきましたが、主に、中ホール、小ホールの必要性についての意見があがっていました。特に、専門ホールが必要で、多機能ホールはもう必要ないという意見でした。
これからは、最小限の妥協をして調整しながら優先順位をつけていくことが必要かと思います。
また、希望があっても希望が通らないこともあり、半ば諦めていることがあります。こういうヒアリングの場所でまとまった意見を発信していかないといけないと感じます。
副会長
只今より、協議に入ります。それでは、出席されている委員の皆さんにご意見を伺いたいと思います。順番にご意見をいただいてよろしいでしょうか?
委員
たとえば小ホールで、ある会社がホールの全体を管理しているが、採算が取れないため無理になり、本社が引き取って赤字を補っている実情がある。要はそれだけの負担が生じるわけで、それが税金で賄われるということになりますが、運営できることが果たして市にできるのか考えないといけないのではないでしょうか。例えば、財団などを設立して寄付を募るなどが出来ればいいと思う。
委員
部会の意見ですが、よくまとまっていると思います。ここからも結論はでているのではないでしょうか。設備・環境などの行き届いた、あと一ランク上を狙う設備の要望があっているということだと思います。私はクラシック音楽分野なので、やはり「響き」重視のホールで良い時間を過ごしたいと思っています。演劇に関しても、もう少し舞台機構があれば演出が充実するのでは。
委員
求める人達のニーズに対して、本当に利用者がその場所を活かしてできているのか心配です。安上がりで使用するのであれば、人的な努力が必要になるでしょう。
委員
ハード面については部会で上がっている通りだと思いますが、設備の運営ルールについてはどうなのでしょうか。また、情報発信、交流、人材育成など、そのようなところの議論をここで詰めるべきではないでしょうか。運営ルールには、市の都合が付きまとう。そのあたりを修正する必要はないのでしょうか。
委員
ルール・利用時間などについては、良く意見が出されていた。取り決めを何らかの形で変えていただきたいです。
委員
庁舎の建て替えなどもあり、施設として充足していくには財政的に困難だとは思いますが、特化した形で専門性のホールの必要性は感じます。新しい施設をどうあるべきか、既存の施設はどうあるべきか。拠点・ニーズにあわせながら同時並行して考えていかないと、公共の施設も40~50年経過しているものも多いし、また繰り返しになってしまうのではないでしょうか。伝習所もいろいろな場所で活動が可能なはずでしょうし、大型公民館も現在建設されているが、意見集約できなかった経緯もありますから。
また、皆さんもおっしゃっているようにソフト面の要望も、施設(ハード面)とは別に我々の中で議論の必要があると考えます。
委員
空き施設・跡地の利用についてですが、練習室としてなら利用できると思うので、そういったものをリストアップしていくと、今出ている要望と合致するところがあるのではないでしょうか。あればそこから手をつけていけばいいかと思います。
委員
私は伝統文化の分野から出させていただいていますが、伝統文化は「たしなみ」という感覚であって、現在、難しいものと感じられるのに抵抗を感じています。だからこれから育てていくことを重視したいですし、「育てる」施設が必要と感じています。日本の芸術は和洋問わず中央に行ってしまっているのが現状です。それが長崎で出来れば育つことができ、潤いが生まれ、必要なものも自然と見えるのではないか。行政がまずは「育てる」施設を考えてほしいです。
委員
しっかりと要望が出ているので、将来的に全ての分野の要望を実現できればと思います。いま議論している話は、元々公会堂の老朽化の問題がきっかけではなかったでしょうか。向かいの市民会館も含め、総合的に将来的に考えないといけないのではないでしょうか。一箇所にあれば、管理の問題なども合理的にクリアできるものと考えます。
委員
私もルールの問題や運用の問題を感じています。運用を貫こうとしようという姿勢を少し柔軟にするだけで、もっと変わると思います。補助金についてもそうです。赤字を出さないと申請できないというのは、シャットアウトされているような気がします。
施設の改修については着想を変えていただきたいです。利用率が高いから(補助金が)必要ないかというとそれはまた別問題であると思います。あとは、市民がイベントを企画しやすい土壌作りをしていただければと思います。市が事業を打ち出すことで、それに乗らないとできないというようになることや、乗ることで簡単に事業が成立してしまうので、そこで終わってしまいます。これが、市民の芽をつみとっているのではないでしょうか。もう少し市民に任せれば、行政側も苦労しすぎずに少しは楽にできるのではないでしょうか。それと施設の利用について、私は音楽分野からですが、利用できる施設に希望が集中してしまう。旧香港上海銀行がそれです。今後改修があるそうですが、いつするのかわかりません。そのスケジュールすら知らされないので、今後の事業計画が立てられなくて困っています。
副会長
大体意見が出そろいました。私も別の視点から意見を申し上げます。長崎市の施設にはブリックホール以外に良いピアノの置いてあるホールがありません。ホール担当者に、整備の意識があるのかも疑問です。これは外から演奏者やお客さんを迎えるのに大変恥ずかしいことです。ピアノも考えていただければと思います。いつも、子供たちがホールに遊びに来て、そこで何らか芸術を楽しむことが出来る環境となるのが理想です。
委員
ところで、部会のヒアリングされた方の質問のなかで、行政とこういうことをしたいといったような意見が出たりはしたのですか?
文振
設問形式できいたのですが、良い劇場が出来ればよい公演を提供できる、無料招待の方法も考えられる。自分のやっている事で、人を育てる事業という形での協力ができるという意見がありました。
副会長
もっと市民が活発になって、行政に頼らず活動ができればいい形ですね。
委員
生の音というのは、楽器の音にホールの音響を足して初めて音となります。普段聞く音が、自然にその人にとっての常識(基本)の音となるので、いい環境で触れることができないと育ちません。何を見てきたか、何を聞いてきたかで、育ち方に違いが出るので、育てるならば、それだけの施設が必要だと思います。
委員
そうですね。施設・音響・照明・舞台機構がそろって、はじめて成立するものだと思います。だから小さくても「完全なもの」がないと育たないと思いますし、お客さんも呼べないでしょう。いい施設があれば、県外からの公演もやってきて、文化にお金が落ちるとも思います。
委員
市にアピールしてなくても、実際いろんな活動をしている人が、いろんな分野の方々が長崎にはいるのですが、チェックなどはしているのでしょうか?
文振
知る方法として文化団体登録制度などを活用しています。助成金制度の案内に反応があると、その時にどのような活動をしているか見えてきます。ただ反応があった方々しかわからないのが現状ですね。
委員
助成制度ですが、赤字が出ないと助成出来ないというのは、やはりおかしいと思います。そうなると、待たずに自分たちからやっていきますね。
文振
助成金については、改善できないかということで、できれば全額助成できないか財政当局にもお願いしました。ただ、補助金というのはそういうものではないということを議会でもかなり指摘されているのが現状です。ですので、やり方が他にないか、探れないか考え、新たに動いているところです。文化団体がチャレンジできるようにするためにも実現したいと思っています。役所という組織はどうしても受身の姿勢もありますが、もっと積極的になりたいと考えています。また、施設の事についても意見が上がりましたが、施設を作るのはもちろん、委員の先生のお話にもありましたように維持管理も大変です。時間の問題も深夜までできないか延長をという意見もあっていますが、条例・規則などがあり、時間延長は、他のホールなどと足並みをそろえる難しさがありますが、こちらも動いていきたいと考えています。そのためにも、ひとつひとつこのような場で意見をいただければと思っています。
副会長
優先順位の話もありましたが、今後の流れを説明していただけますか。
文振
報告書の文言についてもここで確認をしたいのですが、日程的に厳しいかと思います。今日の意見をまとめたものを皆さんに送らせていただいて、確認をしていただけますか。
委員
とりまとめの方法はどのようになりますか。
文振
今回の意見を部会の意見に付加した物を提示したいと思います。
委員
優先順位というのは何についての優先順位になりますか。
文振
各設問ごとでの優先順位になるかと思います。
委員
指定管理の話に少しなりますが、雇用が安定していないと、スタッフの質を保つのは厳しいです。最初から5年間でクビを宣告されているようなものですから。
文振
長崎市の契約上、継続して契約できません。これは全庁的なもので、他にもチャンスを与えるということもあり、致し方のないことです。
委員
だからソフト・人材の育成は厳しいのです。
委員
こうなるとワンランク上なんて言えなくなってしまいますね。技術者が育たないわけですから。
委員
ずっと保障してしまうのも必ずいいとは限らないのは理解しているのですが。
委員
各施設の館長はどういう方なのですか。例えばブリックの館長はどういう方ですか。
文振
指定管理者のほうから立てている館長です。
委員
館長の方針などは活かされるのですか。
文振・委員
委託されている範囲内になりますね。
委員
融通が利く館と利かない館があります。館長によるところなのでしょうか。
委員
市の管理下になるとどうしても融通が利かないということがあります。
文振
そのようなこともあってか、指定管理に任せていい面も出てきています。
委員
他の施設も指定管理になれば融通がきいたりもするのかもしれないですね。
委員
ハード面についての協議に戻していただければ。
委員
この協議は、公会堂の存廃も含めてですか。
文振
含めてです。
委員
ここは強くアピールしないといけないところですよね。
副会長
そこに中ホールを希望します。大きいのはブリックで賄われるわけですから。
委員
優先事項として存続を強く希望するものです。
委員
(市)庁舎と繋げて整備ということであれば、スペース的に余裕はありますよね。であれば、この場所での存続を強く要望したいですね。市民の誇りに思えるようにしたいです。文化堂なわけですから。
副会長
ソフト面ではどうでしょうか。
委員
ソフトも分けて考えるべきだと思います。例えば運用、ルール、規則、情報の発信・交流、人材育成などそれぞれについて分けて考えたいですね。
委員
そういえば、公民館講座が自主講座になって福祉センターに場所を移すと使用料がゼロになりました。そのことで公民館に人が戻らなくなりましたね。使用料や時間、チェックノートの記入など、公民館は厳しいですよね。そういうところが福祉センターに流れる理由ではないのでしょうか。公民館は地域の人のためのものであれば、無料のほうに進んだりはしませんか。
文振
福祉センターと公民館では施設・利用目的の趣旨がまた違います。無料化の方向へは財政が厳しいかと思います。
委員
ところで、昨年(平成22年)の報告書である程度まとめてあると思いませんか。(聞き取りの結果が同じ内容となるので)また同じ協議報告書ではしようがない気もするところなのですが。なので、ソフト面は、箇条書きでもいいから列記して報告書に挙げるべきだと思う。
文振
ソフト面は課題で、これからもずっと少しずつ積み込めれば形になるかと思いますので、今後も引き続きご意見よろしくお願いいたします。

(意見の収集、状況に合わせて協議)
副会長
意見がある程度、出揃ったようです。それでは、協議報告書の提出までの流れについて事務局から説明をいただきたいと思います。
文振
本日いただいた意見を踏まえまして、平成22年度の協議報告書をまとめたいと思いますが、一旦制作した段階で郵送しますので、そこでご意見を伺いまして、最終的には会長(副会長)に一任するという形でよろしいでしょうか?
副会長
ありがとうございます。続きまして、長崎市第4次総合計画に関して、課長より報告いたします。
文振
副会長よりご説明がありました長崎市第4次総合計画につきましてご説明申し上げます。

(課長 説明・報告)
副会長
ありがとうございました。この件につきまして、ご意見・ご質問はございませんか。本日の協議については以上です。事務局、よろしいでしょうか?
文振
1年間、協議お疲れ様でした。平成23年度は委員改選の年であります。委員の皆さまにおかれましては、2年という任期の間、様々な形でのご指導及びご尽力を賜り、誠にありがとうございました。基本、3期6年までは更新して委員の継続をお願いいたしております。更新となります委員皆様については、改めて、新年度に委任状をお送りいたしますので、今後とも、よろしくお願いいたします。
副会長
それでは、これをもちまして第2回長崎市文化振興協議会を終了いたします。皆さん、お疲れ様でした。

お問い合わせ先

総務部 行政体制整備室 

電話番号:095-829-1124

ファックス番号:095-829-1410

住所:〒850-8685 長崎市魚の町4-1(9階)

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