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平成22年度第1回 長崎台場跡魚見岳台場跡 保存管理計画策定委員会

更新日:2013年3月1日 ページID:006494

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担当所属名

文化観光部文化財課

会議名

平成22年度第1回国指定史跡 長崎台場跡魚見岳台場跡 保存管理計画策定委員会

  • 日時:平成22年8月11日(水曜日)午後2時~午後4時
  • 場所:長崎市民会館2階第3研修室

議題

  1. 委員長選出・委員長職務代理者指名
  2. 国指定史跡長崎台場跡魚見岳台場跡 保存管理計画策定の目的
  3. 保存管理計画の内容について

審議結果

1 委員長選出・委員長職務代理者指名

委員長に下川委員を選出、委員長職務代理者は委員長が高瀬委員を指名した。
そのほか事務局からの提案で、地元の関係者として木村戸町4丁目自治会長、竹内小ヶ倉地区連合自治会顧問が会議に加わった。

2 国指定史跡長崎台場跡魚見岳台場跡 保存管理計画策定の目的

泉田委員
いずれ国指定になるとわかっていながら、江戸時代の通路が下水処理場建設で分断されたという現状は、民有地だから起きたのか。当時文化財課の方に連絡がなかったのか、その辺を説明してほしい。
下川委員長
魚見岳台場跡の追加指定について、これまでの事務局の取り扱いについて説明をしてほしい。
佐々田学芸員
魚見岳台場跡の指定が昭和61年で、南部下水処理場自体は昭和54年に建設開始、昭和59年から供用開始している。魚見岳台場跡の存在は戦前から知られていて長崎市史にも記載されているが、施設などの詳細な部分は確認されていなかった。魚見岳台場跡整備委員会の平成18年度の調査によって台場の施設が再確認できたため、事務局としてはこの残された遺構を整備・保存していきたい。
泉田委員
魚見岳台場跡は史跡であって、下の船着き場へ続く道があったという事実は地元の人間はみんな知っている。
下川委員長
文化財等に関しては後になって価値が出てくることもあるので、事務局の方でもこういったことに関して十分に注意して追加指定に向けて進めてほしい。
梶原委員
近年船に乗って長崎港を観光する機会も増えてきてて、船から魚見岳台場跡が台場として確認できるかという視点が必要となる。現状では、一ノ増、二ノ増は海から見ると森に覆われて全く台場ということが確認できない。したがって海から見ても台場ということがわかるような整備が必要だと思われる。
整備のためには道の遺構も含めて追加指定、史跡の範囲拡大は当然必要。
魚見岳台場跡は砲台跡でもあるので、活用の視点からすれば一部でも大砲の復元を考えていただきたい。
高瀬委員
魚見岳台場の石垣は、年代がはっきりしており、技術的にも大変重要性が高いと考える。このことからも、長崎の台場を全体的に比較して、長崎港は台場に守られた港だったということを周知していく必要がある。
追加指定の問題で、当時の景観を維持するという視点から、景観を含めた形での追加指定をしてほしい。
八百委員
出島や唐人屋敷のようには観光資源という形で魚見岳台場跡を活用できないかもしれないが、台場による長崎の防衛システムは、時代の情勢に伴って変化していることが窺えるため、改めて長崎港湾の警備システムのなかでの魚見岳台場というものの位置づけを考えていきたい。
竹内氏
現状では、小中学生が中に入れる状態ではない。
魚見岳台場跡は市民が関心を寄せている場所であるため、できるだけ早く整備が必要と考える。
台場へと続く江戸時代の道は、明治10年に野母幹線道路が完成するまで市民が使う唯一の道であったため、史跡として追加指定範囲を明確にしていくことも大事である。
木村氏
台場から長崎が一望できないほど草木が生い茂っている。せめて外から見て台場跡であるということがわかるようにしてほしい。
下川委員長
この会の目的は、歴史的な価値付けを行い、魚見岳台場跡を後世に残す、そしてそれを実行する行政の立場とその地域で生活している人たちの生活状況とのかかわりがうまくかみ合ってこそ、よい保存につながると思われる。

3 保存管理計画の内容について

事務局
長崎台場の定義づけについて投げかけを行う。
梶原委員
古台場、新台場、増台場と言っているのは、一般的に長崎台場ということで間違いない。しかし、台場築造時期や技術的なことなどから考えていくと長崎台場の定義は3つの台場にとどまるものではないといえる。
長崎警備体制に組み込まれて警備をしているかどうかで境目とするのも一つの考えと考える。
佐々田学芸員
長崎台場の歴史を辿ったうえでの魚見岳台場というものを説明するときに、幕末まで辿った上で話をするべきだと思われる。
魚見岳台場跡の国指定の時を含めて長崎台場の定義を再整理したい。
下川委員長
委員会の終結までの間に調査研究を実施しながら「長崎台場」の定義の確定をしていきたい。
泉田委員
これから指定の範囲を広げていくということだが、橋脚の下の駐車場はどこの管理なのか。整備委員会の会議では自治会に委託すると聞いた。
高木課長
県が管理していると思う。
泉田委員
仮に問い合わせをするとしたらどこになるのか。
神近係長
県振興局(旧、県土木事務所)内の都市計画課が管理をしている。
高瀬委員
魚見岳台場の文献資料を辿っていけば、台場の構造からの動きや具体的にどのように台場を利用したのかということがわからないのか。
梶原委員
福岡藩については藩政資料がまとまって残っていない。筆頭家老であった三奈木黒田家の文書の中に断片的に出てくるものと、軍事に関わる、長崎警備に関わった家臣の家の資料にわずかに残っているものを集めていかないといけない。家臣関係の資料は、福岡市史編纂を行っている中で集めてきたので、市史編纂室で実見できるようになっている。
高瀬委員
台場の活用を考えるうえで人の動きがわかるような資料があれば、生かせるのではないかと思う。
下川委員長
当時の地名を辿っていったら、その地域の歴史的な類似性が確認できる。新たな視点で魚見岳も見ていってほしい。
先人が詳細に研究をしているが、見方を変えればまた新しい素材が出てくる。八百先生や梶原先生といった、文献が専門の先生が委員としていらっしゃるので、先生方にご活躍いただいて空白の時代を埋めていただきたいと思う。
高木課長
2回目の委員会は(平成22年)10月に開催予定としたい。
下川委員長
日程調整を事務局にお願いする。
(6)開会

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電話番号:095-829-1124

ファックス番号:095-829-1410

住所:〒850-8685 長崎市魚の町4-1(9階)

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