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与件と創造

更新日:2022年1月1日 ページID:037873

ホッとトーク

 新しい年が始まります。
 今年は新幹線元年。秋にはいよいよ最新型の新幹線が長崎にやって来ます。それに先駆けて、春には長崎駅に「長崎街道かもめ市場」がオープン。“陸の玄関口”長崎駅がまた少し進化します。

 長崎は地形上、外から陸路で入るには2つの道しかありません。東からの「長崎街道」と北からの「時津街道」です。
 昨年は新日見トンネルが2車線から4車線になりました。今年の春には高速道路の4車線化も完成。新幹線の開業と併せて、東からのルートは格段に良くなっています。まさに新・長崎街道です。
 新・時津街道に当たる北のルートも整備計画が進んでいます。長崎駅の西側を浦上川に沿って進み、長崎西洋館(川口町)の辺りで国道206号に合流する道路を、合流せずに滑石までつなぐ長崎南北幹線道路です。その先の佐世保まで続く西彼杵道路も合わせて完成すれば、北からのルートは格段に良くなります。
 南と西はどうでしょう?
 江戸時代には長崎から南に延びる道がありました。野母崎まで続く「みさき道」です。今、南部では南環状線と国道499号の工事が進んでいます。
 一方、西からは海路しかありません。そこでは松が枝国際観光船ふ頭の2バース化の事業が進んでいます。クルーズ船をさらに受け入れ
ることができるようにするためです。
 長崎市中心部から東西南北につながる4つの道は、今、少しずつ確実に進化しています。

 時代がどんなに進んでも、道の方向が変わらないのは、まちの「位置」が変えられないからです。それはまちづくりの“与件”であり、まちの未来を考える時のスタート地点でもあります。でも移動手段は徒歩や馬や駕籠(かご)から、新幹線やクルーズ船に変わっています。
 「歴史」も与件の一つです。開港から450年、長崎は交流都市でした。それはこれからも変わらないと私は思います。でも、先々月のこのコーナーでお話ししたように、交流の形は時代によって変わります。
 「地形」も与件の一つですが、長崎の歴史は、埋め立てによって地形を変えてきた歴史でもあります。長崎と東京の「距離」は変えられませんが、到達時間は昔より随分短くなりました。「距離」は変えられなくても、「時間距離」は変えられるのです。
 与件からのスタートと未来の創造。どちらも大事です。与件を活かしながら、それを未来に活かす道を創造する。今年、開港450年から開港500年に向かう長崎のまちづくりの新しい旅が始まります。

gazou

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