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慶賀と恐竜

更新日:2018年11月1日 ページID:031961

ホッとトーク

姉妹都市を訪問した時は、ほとんどの場合、このコーナーで報告をしてきました。それは、姉妹都市関係の動きはマスコミで報道されることもあまりなく、なかなか見えにくいからです。
今回は9月の終わりから10月の初めにかけて、経済界や市民の皆さんと一緒にヨーロッパにある3つの姉妹都市を訪問しました。南蛮船の出港地ポルト市(ポルトガル)とド・ロ神父の故郷ヴォスロール村(フランス)とは姉妹都市提携40周年の記念訪問、シーボルトゆかりのライデン市(オランダ)は姉妹都市提携1周年の記念訪問です。その中から、ライデン市について、最新の動きを報告します。

市長写真

川原慶賀の屏風絵は

縦171cm×横470cm

ライデンは、シーボルトが長崎から運んだ多くの史料があるまちです。特に、国立民族学博物館には2万5千点を超える資料が大切に保管されています。訪問団一行は、特別にその収蔵庫に入れていただき、江戸時代の長崎の史料を見せてもらいました。
この博物館が今年、シーボルトのお抱え絵師・川原慶賀が描いた屏風絵を発見しました。オランダの老夫婦の寝室に置かれていたという屏風絵は、数ある慶賀の作品の中でも最大のもので「大発見」と話題になりました。
私は、未公開の屏風を特別に見せていただくために、ライデンから車で1時間半ほど離れた町を訪れました。慶賀が屏風に描いた長崎港図には、当時の長崎の町だけでなく、人物も描かれていて、それはそれは興味深いものでした。案内してくれた国立民族学博物館の研究者ダン・コックさんは、「いつか長崎の人たちにこの絵を見てほしいと思っています」と話してくれました。
ライデンには「ナチュラリス生物多様性センター」という大きな国立自然史博物館もあります。この博物館の研究チームがアメリカで発見したのが、ティラノサウルスの骨の化石です。保存状態がかなり良く、大きさも世界最大級で、こちらも「大発見」と話題になりました。ティラノサウルスの化石には愛称を付けることがありますが、この化石は「トリックス」と呼ばれています。
時あたかも長崎では、野母崎に恐竜博物館を建設する計画があります。長崎でここ数年相次いで見つかっている恐竜の化石もティラノサウルスの時代のものです。そこで、ナチュラリスのファン・ハウス館長から、特別に長崎にだけトリックスの原寸大レプリカを譲ってくれるというお話がありました。大きなティラノサウルスは長崎の恐竜博物館の人気者になることは間違いありません。

ライデンと長崎は、5年前までは友好都市でも姉妹都市でもありませんでした。でも、お互いへの友情は、この5年間で大きく育ち、昨年はついに姉妹都市という関係になりました。ライデンにある2つの国立博物館が長崎に寄せてくれた思いやりは、小さな信頼関係の積み重ねが生んだ大きな成果だと思います。

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