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青春時代

更新日:2018年10月1日 ページID:031826

ホッとトーク

森田公一とトップギャランの「青春時代」という曲は1976年のヒット曲です。私が大学生の頃にヒットしました。この歌の中には、「青春時代の真ん中は、道に迷っているばかり」という歌詞があり、青春はちょっとほろ苦いイメージでした。
その3年後に発売された竹内まりやの「オン・ザ・ユニヴァーシティ・ストリート」という曲も、同じく青春の1ページを歌っています。こちらの歌詞には「毎日が幸せで充ちあふれてる」とあり、青春はとても明るいイメージです。
大学生の頃、イメージの違う2つの曲を聴きながら、人間はいろいろ、青春もいろいろなんだな、と思いました。

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一人旅では野外で

テント泊することも


私の場合、現実はどうだったかというと、「道に迷っている」時間が長い青春時代でした。
中学までを五島、高校時代は下宿生として長崎で過ごし、大学に入りました。その途端、受験から解放され自由な時間ができて、自分と向き合うことになりました。「自分は何をしたいのだろう?」「人の役に立つことができるんだろうか?」という根本的な疑問にぶつかりました。もちろん友達もいて、楽しい時間もいっぱいあるのですが、心の中にその疑問がいつもあって、霧がかかったような気分でした。
考えても考えても答えは出ないので、動いてみることにしました。いろいろなアルバイトをしたり、自転車で北海道まで一人旅に出たりするうちに、少しずつ心の中の重い霧が軽くなっていきました。若者にとって、体験は何よりの栄養です。おかげで「行き詰まったときは動いてみる」という方法があることを知りました。
もう少し時間が欲しかったので、両親に頼んで大学を一年休学し、アルバイト生活を続けながら、今度は沖縄に自転車旅行をしたりもしました。同級生より一年遅れて卒業することになりましたが、自分にとってはちょうどいいペースだったと思います。
幸運なことに、休学している頃に、神奈川県知事だった長洲一二さんが提唱した「地方の時代」という言葉に出会いました。調べるうちに、「ここに行けば自分も少しは役に立つことができるかもしれない」と思うようになり、長崎市役所を目指すことにしました。都市の大きさも、個性も、私にとっては長崎市がベストでした。自分で決める時に「これだ!」と腑に落ちる経験をしたのも、この時が初めてでした。
自分の内側から湧き出るような夢を早く見つけた人は幸運です。でも人生のペースは人それぞれ。自分のペースで自分の生き方を見つけていければいいのではないでしょうか。進路に悩む若者をみると「がんばれ!」と声を掛けたくなります。


今年の夏は、外に出る気持ちが萎えるような猛暑でした。でもいつの間にか秋の風が吹いています。秋は「読書の秋」「食欲の秋」「文化の秋」などさまざまな形容詞が付く季節。その一つに「もの思う秋」があります。懐かしい歌を聴いて青春時代を思い出したり、自分の人生の流れをたどってみたりするのも秋には似合うのかもしれません。

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