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市長記者会見(定例)【2023年3月27日】

更新日:2023年3月27日 ページID:040136

市長記者会見(定例)

1.日時

令和5年3月27日(月曜日) 午後2時30分~午後3時11分

 ▶ 会見の様子(YouTube動画)は、こちら(新しいウィンドウで開きます)。

2.市長発表・質疑応答

市長発表

庁舎前広場の完成について
長崎東公園の大型遊具リニューアル・こどものあそび場オープンについて

市長発表への質疑応答

その他の質疑応答

3.会見録

市長発表

庁舎前広場の完成について

田上市長
 お忙しい中、お集まりいただきまして、ありがとうございます。
 それでは、まず私から2点、お知らせをさせていただきます。1点目は、「新庁舎の庁舎前広場の完成」についてです。今年1月4日の新庁舎開庁後も引き続き工事を進めてきました庁舎前広場を含めた外構整備が完成をし、来月1日土曜日から庁舎前広場の供用を開始します。この外構の整備は、建物周りの舗装工事や樹木の植栽工事、広場のデッキやベンチの設置工事などを行っていました。
 庁舎の北側には、秋に葉っぱが黄色に色づくカツラの木を植えています。市民会館横のイチョウの並木と一体となって、秋には黄色の並木道を演出することになると思います。 
 また、庁舎の南側、反対側には市の木ナンキンハゼ、市の花あじさい、それからクロガネモチ、サクラなどが植栽されており、様々な季節を感じられる緑の空間としています。歩道には、まち歩きに疲れたときに休むことができるベンチも用意してあります。それから庁舎の東側、市民会館側ですけども広いデッキがある庁舎前広場です。ふだんは待合いや、まち歩きの人たちがデッキの縁に座って休憩することができ、また、いつでも気軽に訪れてくつろげる憩いの空間としてお使いいただけます。また、休日などは広いデッキでミニコンサートやマルシェなどのイベントが開催できる、にぎわいの空間としても活用でき、様々な使い方ができる場所になります。
 広場の中央には、板石がありまして、長崎くんちのときには、庭先回りの場所、あるいはくんちの練習の場としても利用できるようにしています。広場は、訪れた方々の憩いの場になるとともに、まちなかへの回遊性を高め、まちなかとの人の行き来を高め、にぎわいを創り出し、災害の際には一時避難場所にもなるなど、様々な役割を担っていくことになると思います。
 庁舎前の広場については、市が主催するイベントのほかに、市民の皆さんもご利用できるところになっています。利用時間は午前9時から午後9時30分までで、広場全体を使用する場合の使用料は1時間1,786円となっています。なお、市が共催したり後援したりするものについては無料で利用できるということになっています。
 また、庁舎前広場には、新庁舎のシンボルツリーとして平和への願いを込めて、山王神社の被爆クスノキから種を採取して育てた被爆クスノキ2世の苗木を植樹します。植樹式は今月31日金曜日の午前10時30分から執り行い、山王保育園の園児の皆さんとともに植樹をすることにしています。そして、庁舎前広場の供用開始に合わせまして、来月1日土曜日の午前10時からは、オープニングイベントを開催します。イベントの開会式では銘板の除幕を行って、長崎女子商業高等学校の吹奏楽部とバトン部の皆さんにも華を添えていただきます。
 この庁舎前広場の入り口には、長崎市役所と長崎市議会の銘板を設置することにしています。銘板の文字は、長崎市が日本近代活版印刷の発祥の地であることを多くの方に知ってもらうため、近代活版印刷の礎を築いた本木昌造が作成した活字を採用し、活版印刷の活字をイメージできるように一文字ずつ四角で縁取りをし、文字は浮き文字としています。オープニングイベントの開会式では、この銘板の除幕を行います。
 開会式の後は、募集に申込みをいただいた団体のダンス、ミニコンサート、パフォーマンスなどの様々なステージイベントと、庁舎前広場と魚の町公園にもマルシェを出店いただきます。このオープニングイベントを通して、庁舎前広場はこんな使い方ができるんだということを市民の皆さんにも知っていただく機会にしたいと思っています。
 最後に、新庁舎の外構は完成しましたが、周辺の道路工事はその後も続きます。平面図の上の北側のこのピンク色の部分ですけども、旧長崎市庁側の北側の歩道は、5月末に完成予定です。それから図面右側、市民会館側の歩道とバスベイについては、令和5年度末に完成予定となっています。来庁者や歩行者の皆さんには、この部分についてはもうしばらくの間ご不自由をおかけしますが、ご理解をいただきたいと思います。
 以上が、新庁舎に関するお知らせです。

長崎東公園の大型遊具リニューアル・こどものあそび場オープンについて

 2点目は、長崎東公園の「大型遊具リニューアル・こどものあそび場オープン」についてです。
 こちらも4月1日ですけれども、長崎東公園の大型遊具をリニューアルし、コミュニティ体育館には「こどものあそび場」をオープンします。
 まず、屋外の大型遊具のリニューアルについてですが、この大型遊具は市内最大級の稲佐山公園や江川運動公園にある遊具に匹敵するほどの大きさで、東長崎地区では、これまでにない大きさの遊具になります。
 コミュニティ体育館の裏に、ご覧いただいているように様々な滑り台や高さ7メートルもあるタワーのほかに、体の不自由な方も利用できるユニバーサル遊具を設置しており、3歳から12際までの子どもたちや車いすの利用者や子どもたちが遊ぶことができます。この大型遊具は、地元の保育園や学童クラブのアンケート調査を元に選定をしたものです。
 次に、今度コミュニティ体育館の中に入ったところですけれども、中には乳幼児を対象とした「こどものあそび場」を整備しています。この「こどものあそび場」には、幼児用のウレタン製のアスレチックや木製遊具を設置しています。またベビーケアルームも設置しており、赤ちゃんのお世話をしながら子どもを遊ばせることができます。
 「こどもの遊び場」は、毎日午前10時から午後6時までの間、無料で利用することができます。部屋の広さによって30人までの人数制限をしているため、利用の際は体育館の入り口で受付が必要になります。また、混雑しているときには利用時間を制限したりすることもあります。
 そのほか、この長崎東公園では、指定管理者がマルシェなどのイベントを実施しておりまして、昨年11月には公園内でイルミネーションを装飾し、ライトアップスポットとしてアピールをしました。今後も、公園をより楽しんでいただけるようなイベントを予定しています。屋内・屋外ともに、子どもたちが遊べる場として、魅力が増した長崎東公園にぜひお越しいただきたいと思います。
 私からは以上です。

市長発表への質疑応答

庁舎前広場の完成について

記者(KTN)
 道路工事というのはまだ続くと思うんですけれども、新庁舎の庁舎前広場の完成ということで、まず市長の受け止めと、あと長崎のシンボルとして、この新しい庁舎ですね、どんなふうに育てていきたいかというところを教えてください、

田上市長
 新庁舎は1月から供用を開始して、多くの市民の皆さんにお越しいただいていますが、この庁舎前の広場は、特に魚の町公園とつながって、デザインも同じ方にしていただいて、一体となって使っていただきたいということで整備を進めてきましたので、今回の広場の整備で、いわゆる1つ形になったものをお見せすることができるのかなというふうに思っています。
 また、先ほどお話しした北側、南側の植栽などがある部分も、庁舎のイメージに、低い部分ですので、もう上のほうはあまり歩いているときは見えないと思うんですけども、低い部分ですので、庁舎のイメージ、環境をよくしていることにつながると思いますので、4月からようやく新市庁舎という、内も外も新市庁舎という形になっていくのかなというふうに思っています。
 それから、2つ目の質問については、まさしくその新しくできるスペースについては、もう市民の皆さんもご利用いただくということを想定しながら、できるだけ使いやすい形にしていきたいと思っていますので、しばらくはいろんな使い方を試しながら、どういった形だと使いやすいのか、あるいはこんな使い方もあるよということを市民の皆さんからご提案いただいたりすることで見つけていく、そういった期間になるかと思いますので、残された工事を進めながら、そういった試験期間を経て、より市民の皆さんに馴染んでいただく、使っていただく場所になっていければいいなと思っています。
 そういう意味では、今回の整備は決して市の庁舎というんですかね、仕事をする場所を整備したというだけではなくて、市民の皆さんに使っていただける1つのあの空気全体のエリアを、よりまちの中で魅力的な場所、使いやすい場所にしていくという意向でしたので、ぜひ多くの皆さんに、よりよい使い方をご提案していただければと思っています。

記者(KTN)
 庁舎の広場は完成ということなんですけども、周りの道路を含めて、楽しんでもらうエリアについては、市長が次の人に託すところもあると思うんですけれども、この辺り、エリア一体がどういうふうに育ってほしいかというところの市長の思いを聞かせてください。

田上市長
 あの場所に市庁舎を建てることにしたという理由の1つは、まちなかにより近づくという意味合いがあります。そういう意味では、まちなかを通ってあのエリアに来る。あのエリアから、このまちなかを通って次の場所に行くといったような、そういうまちなかの連携をぜひ形にしていきたいなということが1つと、もう1つは、長崎駅からまちなかに来るときのルートの一部になりますので、長崎駅を出て、そして旧市庁舎のところを通って、今の市庁舎を通ってまちなかに行くというルートの整備は、これから非常に大事な部分になってくると思いますので、新市庁・旧市庁舎の、例えば文化ホールであったり公園であったり、そういった部分も含めたルートづくりの一歩にもなってくるというふうに考えています。

記者(NCC)
 先ほど広場のところで、くんちの稽古もできるというようなお話があったんですけれども、曳きものもここで曳けるというようなニュアンスでしょうか。

田上市長
 長崎のまちなかの公園は、何か所もまちなかに石を下に敷いて、そこで練習、稽古ができたり、それから本番のときにも庭先回りで曳かれたりするような形にしている公園が多いのが特徴ですけども、前は旧庁舎の横の西側広場にもそういう場所がありましたけども、今回また新たに、市庁舎の真ん前に少し広めにスペースが取れていますので、庭先回りのときもたくさんの皆さんに楽しんでいただける。前のときは市庁舎の前に庭先回りで来られたときは、もうすぐ向こうに車が通行していて、あまり多くの皆さんに楽しんでいただくことができませんでしたけども、今回そういった楽しみ方もしていただけるんじゃないかなというふうに思います。

その他の質疑応答

4期16年の振り返り

記者(KTN)
 定例会見としては今回、市長は最後だと思いますけれども、ちょっと早いかもしれないですけれども、改めて4期16年を振り返っていかがお感じになっているか言える範囲で教えていただけますか。

田上市長
 来月、多たぶん月25日の最後の日の前に、もう1回ぐらいあるかもしれないですけども、毎月1回こうして皆さんにいろんなやりとり、質疑を通じて、市民の皆さんにとても大事な情報を皆さんから引き出していただくという形で、あるいは、こちらからお伝えする形で、定例記者会見は、やはり改めて大事な場だなというふうに思っています。今の段階は、今年に入って時間が過ぎるのが加速度がついたような感じで少し早いなというふうに感じているんですけども、4月25日までは任期がありますので、しっかりとその職責を果たしていきたいというふうに思っています。

被爆体験者事業について1

記者(KTN)
 以前、被爆体験者についてご質問を差し上げたんですけれども、4月から制度が変わって、救済される部分も少し多くなってくると思います。被爆体験者の方が長崎と広島でちょっと救済のずれがあるというところはご承知のとおりだと思いますけれども、そこについて、新たな年度がスタートする上での市長の受け止めというのを教えていただけますか。

田上市長
 被爆者の皆さんもそうですけども、被爆体験者の皆さんについても、年齢が平均年齢を80歳を超えておられますので、とにかく時間がないということで、国にもそういう思いを伝えながら制度の改正について要望をしてきたわけですけども、その中で、今回4月から被爆体験者制度が改善されて、特に疾病の範囲が広くなった、幾つかのがんを除いた、もうほとんどの疾病が対象になったという形で、そういう意味では非常に該当される皆さんも多いと思いますので、これはやはり実質的には大きな前進といっていいというふうに思っています。
 ただ、その問題と、もう1つその広島と違う対応になっているという点については、これは全く別もので、これについてはやはりこれでいいということでは全くありませんので、今後ともしっかりと国に対して要望を続けていきたいというふうに思っていますし、また先月は国のほうにアメリカの国立公文書図書館のいろいろな資料ですとか、あるいは追悼平和祈念館のいろいろな資料等についてもしっかりとまた分析をして、今回、今後前進するための資料として使えないかということについても要望をしてきましたし、そういった形でいろいろなお話をしながら、国に1日でも早い改善取組を要望していきたいというふうに思っています。

学校給食費の無償化について

記者(時事通信)
 学校給食の関係でお尋ねいたします。
 中学校の給食費無償化を実施する自治体が全国的に相次いでおりまして、長崎市長選挙の立候補予定者の中にも、中学校までの給食費無償化の政策を掲げる方がいらっしゃいます。市長は、給食費無償化について、どのようにお考えでしょうか。長崎市の財政状況を踏まえて見解をお聞かせいただけますと幸いです。
 仮に、長崎市で小中学校の給食費を無償化するとなった場合、年間にどれぐらいの財源が必要かもご教示いただけますでしょうか。

田上市長
 給食費の無償化をした自治体が増えているという状況についてを把握しているんですけども、長崎市としても、そういう子どもたち、特に困窮世帯の子どもたちについてのサポート支援については、いろんな形で取り組んでいっていまして、特に就学援助ですとか、それからいろんな経済的な負担の部分について、生活保護を受けておられる家庭の皆さんだけじゃなくて、もう少し広い範囲で対象にしながら援助を進めてきています。
 そういう中で給食費については、今年度それから来年度は物価高騰の中で、一部の支援という形で長崎市でも取り組んでいますけれども、今少し全国的にそういう給食費の無償化をさらに広げようという動きが広がっているのは、1つはコロナの関係から出た交付金を活用した、活用の仕方の1つとして、今回、物価高騰等の対策として取られている自治体が増えていると思います。その中でどれぐらいがその後、交付金がなくなった後にも続けていくのかというのは、まだよく分からない状況にありますけども、それともう1つは自治体の規模でもやはり違っていて、ある程度の大きな地自体になると、やはりかなりの負担になって、かつ永続的な負担になるという面もあって、なかなか現実的に難しかったりするところもあるという、全国的な拡大の中でのそういった傾向があるというふうに捉えています。
 実際に長崎市でそういう学校の学校給食費の無償化を実施するということになりますと、今している試算では約13億円の財源が必要で、それが毎年必要になってくるという形になりますので、財政的にはかなり難しいというふうに思っています。
 また、いろんなサポート、子育ての支援策がある中で、それを最優先するかどうかという部分は、よく検討する必要があるというふうに思っています。毎年13億円という数字は決して小さい数字ではありませんので、長崎市での今の段階での実施は難しいというふうに考えています。
 ただ一方で、そこまでが市の状況ですけども、先日も国のほうで、自民党のほうからそういう提案、国として取り組む必要があるんじゃないかといったような提案があって、私もその医療費の助成ですとか、こういった子育ての支援策の基本的な部分については、やはり市や町で対応が違うということは好ましくないというふうには基本的には思っています。そういう意味では今回子ども家庭庁がスタートして、異次元の子育て支援策といったような言葉が飛び交う中で、そういったものが対象になって、全国どこの子どもたちもっていう形になるのであれば、それが一番望ましいのではないかなというふうには思っています。

記者(長崎新聞)
 先日、岸田首相がウクライナに電撃訪問をされました。このことについての田上市長としての受け止めというのを教えていただければと思います。

岸田首相のウクライナ訪問について

田上市長
 先日のウクライナ訪問については、G7サミットを前にした時期であったということ、それから、ほかのG7サミットの加盟国という意味では、NATO加盟国に当たるわけで、NATO加盟国以外の国のリーダーとして訪問されたという意味で、やはりメッセージとしては意味があったのではないかなというふうに思っています。
 ただ、今回の訪問の直後に、ロシアがベラルーシに戦術核を配備することで合意したといったようなことが表明されておりますが、まだほんとに先が見えない状況が続いている中にありますので、そういう意味では、今回の訪問をG7サミットでしっかりと兵器を使ってはならないという強いメッセージを発する、そこにつなげていくことで1つのメッセージになっていくだろうというふうに思っていますので、今回の訪問がG7サミットの事前になって、G7サミットで明確な核兵器に関するメッセージを出すというところまで進んでいってほしいと、強いメッセージを出していただきたいというふうに思っています。

市のハラスメント対策について

記者(長崎新聞)
 長崎市のハラスメント対策についてですけれども、長崎市の土木の課長が2020年と21年に、課長が職員に対する威圧的な言動ですとか、そういうパワハラの可能性が高い行為を続けており、2020年と21年にかけて3人が仕事を休んで、うち1人が退職をするという事態があったということについて、まず市長の認識、受け止めというのをお伺いしたいと思います。
 それに加えて、現在最近まで、課長によるパワハラのような行為というのが続いているという情報がありますが、その後の市の対応として、どのように取り組まれているのかというのを合わせて教えてください。

田上市長
 こうしたパワハラ、あるいはパワハラだけじゃなくてハラスメントの前提については、基本的にあってはならないことですし、また、しっかりと対応をする必要があると。それによってなくしていくという対応が必要だと思っています。今回の件についても、パワハラの相談を受けた総務のほうでも、パワハラであるというふうに認識をしています。そしてそのことによって厳しい注意をするといったような対応をしてきたわけですけども、その後の対応、そのときの対応も含めて、あるいはその後の現場での状況等についても、再度今もう一度検証しようということで、今検証に取りかかっているところですので、聞き取り等も含めて再度しっかりと今回の対応が問題なかったのかと、あるいは改善する点がなかったのかといったような点についても、検証して改善につなげていきたいというふうに思っています。

記者(長崎新聞)
 ちょっと確認なんですけれども、今回の件というのは、その3人が仕事を休まれて、1人が退職されているということについて、総務でもパワハラと認識されていると、もうパワーハラスメント行為だということで認識をしているということでしょうか。

田上市長
 そういうことです。新聞で先日書かれていましたけども、少し誤解があるのかなと思うのは、認定という言葉、認定については、どちらか分からないというときに第三者委員会をつくったりして、そこを通してするときに認定という形になるんですけども、そこを通すまで、まだその前の段階で、もうこれは該当するというふうに認識をしていますので、それでそういう厳しく注意をするといったような対応を取っていますので、そういう意味では認識しているということです。

記者(長崎新聞)
 その過去には、パワハラスメントと認識をした上で、実際に懲戒処分を出されたケースもあると思います。長崎市の中でもですね。今回は懲戒処分とか譴責処分までは至らない、口頭での注意とか警告という形になると思うんですけども、それによって行為を行った人への何か抑止力というか、さらに被害を拡大させないための行為につながってないんじゃないかというふうにも思うんですけれども、その辺はいかがでしょうか。

田上市長
 そうですね。個別のケースになっていきますので、具体的に今ここで詳しくお話しすることは難しいと思いますけども、やはりそのときの状況であったり、あるいはパワハラを受けたほうの意見見解ですとかそういったものも含めて個別の対応になりますので、今回はそういった形で対応をして、その後一定そういう状況が改善されているというふうに認識をしているということでしたので、そこで厳しい注意をして、一定改善されたというふうに認識をしていたという流れです。今回そういったものも含めて、再度検証をしてみるという作業を今やってもらっているということです。

記者(長崎新聞)
 今の関連で、その今の検証というのは、いつ頃までにその結果というか出したいというふうにお考えでしょうか。

人事課長
 具体的にいま着手しているところでございますけども、終期はいつまでというところを、日付まで明確にお答えできないのですけども、私どもとしても早く結論を出したいと考えております。以上です。

被爆体験者事業について2

記者(毎日新聞)
 3問ぐらいあるんですけども、体験者問題で1問ありまして、最初の質問でもありましたけど、市長として、この体験者問題、やり残したというのは、広島と長崎に平等に援護法を適用することがなされなかったということでよろしいでしょうか。

田上市長
 被爆体験者問題については、もともと被爆地域の拡大を求めてきたということがあって、その中で広島でああいった例の裁判判決が出てという動きになりますので、これで全てが終わったということではなくて、終わってもさらに、やはり被爆地の拡大という課題のテーマは残るというふうに思っています。ただ、その中でやはり喫緊の課題といいますか、ということで今広島と同じ対応を受けるということです。

被爆2世訴訟について

記者(毎日新聞)
 あと平和関連で、被爆2世関係で、2世については昨年の裁判の判決でも、司法の遺伝的影響の可能性は低いというふうな判決が出ていたと思いますけど、その辺、市としての独自の調査とか政策を4期16年で田上市長としてやってこれたかどうかというところは、振り返ってみたときにどうでしょうか。

田上市長
 この疫学的な調査については、これまでもかなり長期にわたって調査をされていて、その結果で前回の結果が出ていると、具体的な数字が出ていないということだったわけですけれども、さらにそれを継続していこうということをその時点でも示されていますので、そういう意味ではやはり1年2年短期的に分かるものでなくて、やはり疫学的調査を続けていくことが大事だろうというふうに思っていますので、それは続けてほしいということをこちらからも伝えてきたという経緯があります。
 そういう意味では、今後また新たな知見が出てくる可能性がないのかということについては注目をしていく必要があると思いますし、その時点でも出なかったということがいいことなのか、それとも想定と違ってたのか、その辺りの部分も含めて評価は難しい点もありますけども、いずれにしろ、そういった調査をきちんと行うことは非常に大事なことですので、それは引き続き求めていく必要があるとは思っています。

人口減少対策について

記者(毎日新聞)
 人口減というところで、これはもう田上市長が市長に初めて当選してから今年に入るまで、もう減少が止まらないという状況だったと思うんですけども、あるいは4期16年を振り返っていただいて、人口減対策でできたこと、改めて課題点等ありましたら、そこの受け止めを教えてください。

田上市長
 人口減少対策については、本当に難しい、結果を早々に出すのは難しい。また、地域によってもいろいろな状況の差がある。この16年間の間でも、東京、大阪等の大都市に出ていく時期であったり、あるいは福岡に段々出て行く人が増えていったり、あるいは近隣の市町村に出て行く形の流れがあったりと、状況がずっと変わってきている、その理由も変わってきているというところもありますので、非常に対応が結構難しい部分もありましたけども、その中で今、人口減少対策として長崎創生戦略をつくって、一定その取組みについても整理をして取り組んでいますので、この取組みをしっかりと続けていくことが非常に大事だと思っていますが、単に仕事を増やすということ、以前は仕事を増やせばどうにかなるんじゃないかという考え方が多かったんですけど、そうではなくて、やはり住む場所の問題、長崎だと家賃の問題とかがありますし、それから若い人たちが遊ぶ場所、楽しむ場所が少ないといったようなことであったり、チャレンジするチャンスが少ないんではないかといったようなことであったり、あるいは子育ての取組み、それから交流人口等によって、その分の活力を補っていくという取組み、こういったものについて、やっぱりしっかり同時並行で進めていく必要があって、単純に何かをすれば結果が出てくるものではないと思っています。
 また、もう1つは、やはり長崎というまちが、非常におもしろくて活力があって、ここでチャレンジする、ここで暮らしたいとかいったような部分を増やしていくという、まちづくりの力というのも長期的に見るとやはり大きいんだというふうに思っています。そういう意味では、少し時間はかかるかもしれませんけども、やはりそういった取組みを継続的にしっかりと取り組んでいくうちに、1歩ずつ、例えば子育て施策についても、一歩ずつ前進してきたわけですけど、まだまだ前進する可能性、余地はあると思いますし、一歩一歩前進させていくということが、やはり大事なのかなと思っています。

残りの任期で行いたいこと

記者(NBC)
 残り1か月ということで、絶対にこれだけはこの1か月でやるんだというものがあったら教えていただきたいのですが。やり残したことというか。

田上市長
 1か月で、例えば人口減少対策でもそうですけども、1か月でやれることというのが大きなテーマとしてはないわけですけども、でも1つ考えているのは、やはり引継ぎです。これまで進めてきたまちづくり、そしてそれが現状どうなっているのかという点、そういったことをきちんと、今度どういった課題、どういったのびしろがあるのか、どういった方向で進もうとしているのかということについてはきちんと伝えて、そして次に担っていただく方に現時点というか、今至っている地点について情報をお伝えして、次はそこからスタートしていただくという形を取るということが非常に大事なことだと思っていますので、そういった準備はしていきたいというふうに思っています。

市長選に向けて

記者(NBC)
 次の市長選に向けて、お1人後継指名という形が言葉として正しいのか分からないのですけれどもされていらっしゃいますが、改めて、そのようなお名前を出された心と、その是非も含めて今のお考えをお願いします。

田上市長
 まちづくりというのはずっと続いていきますし、行政も継続性が非常に大事ですので、そういった意味では安定した形で、またさらに今進めているまちづくりを前に進めていただくということが非常に大事なことだというふうに思っています。そういう意味では、どなたがこうなられるという、今の形がまた続いていくということではなくて、やはり進化するということは大事なことだというふうに思っていますので、次の市長になっていただく方についても、やはり今の施策をしっかり、先ほどお話しした現在地点をしっかりと確認していただいて、それをどう先に進めるかということに全力を尽くしていただきたいというふうに思っていますし、尽くしていただけるものというふうに思っています。そういう意味で私が先日お話ししたことというのは、それを今必要な、例えば観光の問題であったり、あるいは公共交通の問題であったり、それから平和の問題だったり、そういったものというのをきちんと進めていただける方、そういうまちづくりを進めていただける方、また100年に1度の変革期と言われるまちづくりもまだ道半ばですので、こういったものをきちんと進めて完成させながら、さらに新しいものをつけ加えていただけるということをぜひお願いしたいなというふうに思っています。

お問い合わせ先

企画政策部 広報広聴課 

電話番号:095-829-1114

ファックス番号:095-829-1115

住所:〒850-8685 長崎市魚の町4-1(8階)

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