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市長記者会見(臨時)【2021年8月7日】

更新日:2021年8月11日 ページID:037232

市長記者会見(臨時)

1.日時

令和3年8月7日(土曜日) 午後3時35分~午後4時27分

 ▶ 会見の様子(YouTube動画)は、こちら(新しいウィンドウで開きます)。

2.市長発表・質疑応答

市長発表

新型コロナウイルス感染症への対応等について

市長発表への質疑応答

3.会見録

市長発表

新型コロナウイルス感染症への対応等について

田上市長
 お忙しい中お集まりいただきましてありがとうございます。昨日、中村長崎県知事より、特別警戒警報、ステージ4になるという発表がなされました。また、それによって、県の対応等についても説明がありましたが、それを受けて、長崎市の対応について説明をさせていただきたいと思います。
 まず、今の感染状況なんですけれども、年末から年始にかけての第3波、それから、ゴールデンウイークを挟む期間の第4波という経験を私たちはしてきました。今、この状況をごらんになってわかるように、第5波の入り口にいるという状況にあります。既に1週間ごとに感染者数、急増していまして、前の週の倍以上の数字になっていると、新規感染者数が出ているという状況になっています。
 これは、直近1週間の、人口10万人当たりの感染者数ですが、この赤いラインが長崎市で、青いラインが長崎県ということになりますが、皆さんご存じのように、第4波のときは、県内でも長崎市の感染者数が突出して多いという時期が続きました。今回に関しては、県内広く感染者が出ていて、長崎県のラインと長崎市のラインがこんなふうに乖離している状況ではない。むしろ、県内全体で感染の広がりが見られているという状況になっています。
 これは、長崎医療圏の病床の現状なんですけれども、第3波、第4波、現在ということになりますが、この青いラインが使っている病床の数ということになります。そして、この背景になる黄色い部分が用意しているベッド数、病床数ということになります。この赤いラインが、用意している病床数の中で実際に使われている病床の率ということになりますので、こういった形で、用意している病床がふえると、率としては下がっていくというようなグラフになります。これ、ごらんいただくとわかるように、今、青いラインの使っている病床数が少しずつ増えていっているという状況にあります。この中身を少し見てみたいと思うんですが、今後、東京等の様子を見ているとわかるように、病床数が少し、ワクチンの効果等もあって抑えられているように見えるんですけれども、感染者の数はぐっとこれまでよりも急激にふえていますので、その中で最終的にはやはり医療のひっ迫につながっていくという状況が想定をされます。
 これは、現在の感染段階ステージを示す6指標の状況なんですけれども、ごらんいただくとわかるように、一番右端が長崎市の状況ですけれども、病床の使用率については約20%という段階にあります。147床が今ベースになっていますので、それから計算すると2割ぐらいということになります。これはステージ3の状況になるわけですけれども、今のところ、白い枠、重症者の方はまだ出ていないという状況になります。これも、第5波の一つの特徴ということになります。ワクチンの接種が、高齢者の皆さん、一定進んでいる状況等がここに反映しているということになります。そのほか、この赤いライン、新規感染者数、これを見ていただけると、これが週に91人で、既にステージ4に入っている状況になります。それから、療養者数全体での117人、これもステージが既に4の入っている段階ですし、それから、こちら、陽性率になりますけれども、これも第4段階、このオレンジ色の層になります。それから、この一番下のラインになります、入院率ですね、これも25.8%で同じ色になっているということで、重症化する率は少ないんだけれども、感染者数はどんどんふえているといったような状況になって、それが一定病床の占有率にもあらわれている。それが今後伸びていき、医療崩壊につながる可能性が指摘をされているという状況にあります。
 これは、陽性者の年齢構成なんですけれども、一つこれにも特徴があらわれていまして、前回まで右側の層ですね、60歳以上が第3波、4波とも多くて、この皆さんの感染を防ぐということが大きなテーマだったわけですけれども、今回は、60歳以上の感染者は全体で言うと非常に少ない率になっていて、逆に、一番感染者数が多いのは10代、20代といった層が、感染者の割合が高い、その次に40歳代、50歳代という形になっています。つまり、60歳未満の皆さんの割合がふえてきているという状況にあります。
 それから、これは、その中で、入院した患者さんの年齢構成なんですが、これも、非常に大きな特徴があらわれていて、3波、4波のときには入院している方のかなりの割合が高齢者の皆さん、60歳代以上の皆さんであったわけですが、今回は、60歳以上の皆さんの入院が減って、逆に、50代、40代の入院の割合が多くなっているというのが、第5波の特徴ということになります。つまり、デルタ株になっていった状況、あるいはワクチンの接種が進んできた状況の中で、若い世代の皆さんの注意が必要となってきているということです。これまで、長崎市の対応は、高齢者の皆さんを守る、感染から防ぐということが大きなテーマになっていましたし、もう一つは、クラスターの発生を防ぐという、その2つを中心に対策をとってきました。今回の第5波は、そういう意味で言うと、少し様相が違っているということが言えると思います。
 その様相の分析の中で、これは、昨日の県の会見資料のデータなんですけれども、見てとれる重要な要素があります。それは、県外、それから、飲食関連の事例が全事例の約8割を占めているというデータです。つまり、県外の方との接触によって感染が広がる、あるいは、飲食の場で感染が広がるといったようなケースが、全体の中では非常に割合が多いと、これは、今回の対応でポイントとなる点であります。
 それから、そういう中で、昨日、長崎大学の有吉教授から、さまざまな第5波に関するデータの分析の結果が発表されました。それによりますと、高齢者のワクチン接種の普及状況を考慮したとしても、第5波の感染者数は第4波をはるかに超えるだろうと、そして、入院患者数も増加していくことになるため、医療崩壊を招く可能性が非常に高いというのが、昨日発表された有吉先生からのデータ分析ということになります。
 それを示すグラフがこれなんですけれども、第4波があって、第4波は第3波と同じレベルにとどめるというのが目標で、一定それにかなり近い形で収束を図ることができました。ただ、今度の第5波に関しては、今の対策を続けているだけでは、今後、第5波はこの青いラインですね、ピークがどこになるかわからない状況でふえていく可能性があると。それを、今の時期ですね、ちょうどこれからお盆過ぎにかかる夏休みの時期に、人との接触機会を前回のゴールデンウイークのころと同じように行動変容をして、市民の皆さんの行動変容によって接触機会を減らすということができれば、感染の波というのは、夏休みの時期に落としていくことができるのではないかというシミュレーションが、昨日発表されました。つまり、感染が十分広がってから対応するのではなくて、今の時期、特に帰省ですとか、旅行ですとか、いろいろな形で接触がふえる機会でありますが、この機会に接触を減らすことができれば、第5波の感染の波をかなり抑えることができるというのが、今回の分析の非常に重要なポイントということになります。
 そして、同時に、長崎県からも昨日、お盆前後の緊急要請、お盆前後の不要不急の行動の自粛等の要請がなされました。期間を8月7日から23日ということで、緊急要請がなされました。
 そういった、長崎市の今回の第5波の状況、それから、県の対策、それから、長崎大学のさまざまな分析等を総合する中で、今回の対策のポイントを、整理をしました。その中で、1つ目は、デルタ株の感染力の強さ、これをしっかりと認識する必要があると、これまでの感染力ではない、かなり急激に感染が広がって、そのことが医療のひっ迫につながる可能性、非常に強いということ、感染力が違う、新しいウイルスと私たちは向き合っているということを市民の皆さんにも認識をしていただいて、注意をしていただく、行動変容を起こしていただく、感染対策を徹底する必要があるというのが1点。
 それから、時期に関しては、これから人の移動がふえるお盆前後の時期に、特に、県外との間で、人と人との接触機会を減らす対策をとっていくことが必要という、この2点が非常に重要なポイントになります。
 そういった分析、整理を踏まえて、具体的な対策の概要についてですが、まず、1点目に、市の取組としまして、市主催のイベント等については、どうしてもその時期にしなければならないといったようなものを除いて、基本的に中止・延期等の措置をとります。
 また、公共施設の対応についても、後ほど少し詳しく説明をしますけれども、県外の皆さんがお越しになるような施設を中心に、休館等の措置をとります。こういった市の取組と同時に、市民の皆さんへお願いしたい事項があります。これまでも、第3波、第4波ともに、最終的に医療の崩壊をぎりぎりのところで防ぐことができたのは、医療関係者の皆さんのご努力があったからであり、もう一つは、市民の皆さんが自主的にさまざまな行動変容を起こしていただいた、いろいろな不要不急な行動等について自粛をしていただいた、これが最大の力になっていると思います。有吉先生の分析でも、前回の分析も、そういった内容が指摘をされています。そういう意味で、長崎市非常事態行動、これまでもお願いをしてきました、今回3回目になりますが、長崎市非常事態行動について、ぜひ徹底をお願いしたい。
 この中で、長崎市のホームページ等で、具体的なポイント等についてはお知らせをしていますが、例えば、買い物を短い時間で済ませるですとか、いろいろな、具体的な工夫が示されていますので、ぜひその非常事態行動をとっていただきたいというのが1点。それから、不要不急の県外との往来の自粛、あるいは、不要不急の外出の自粛、あるいは不要不急の家族以外の方との会食自粛といったようなことについて、ぜひご協力をお願いしたいということが1点。
 それから、事業者の皆さんへのお願いという点では、先ほど、県外との接触、それから、飲食の場による感染が8割を占めているという県の分析がありました。それを踏まえて、県の方で、飲食店等の営業時間の短縮要請がなされております。
少し詳しく説明しますと、市主催のイベント等については、先ほど申し上げました、緊急性・必要性が高いものを除いて、原則、中止や延期とする、あるいは、無観客やリモートでの開催とする、期間は8月いっぱいということにいたします。適用期間については、感染状況等も踏まえて、短縮または延長する可能性はあります。
 それから、県外からの利用者が多い観光施設を中心とした35施設につきましては、8月23日までの間、休館とします。これには少し準備が必要な施設もありますので、準備ができ次第休館ということで、少し館によって、あるいは園によって時期がずれるかもしれませんけれども、準備ができ次第休館して、8月23日までの間、県外の皆さんが主においでになる施設については、休館をするということにいたします。これは、非常に、ある意味、1年の中でも夏休みのお盆前後というのは、多くの皆さんがおいでになる時期でありますけれども、先ほどのお話、有吉先生の分析等にあったように、この時期に接触をできるだけ減らすということが、長い目で見ると、この後の感染の広がりを防ぐ最大のポイントであって、そこを我慢して減らすことで、今後長期にわたる感染の拡大を防いでいく、そのことが最終的には長崎の観光全体にとっても非常にプラスの効果が大きいということで、ある意味苦渋の決断になりますけれども、休館をすることといたしました。それから、市民利用の施設、公民館、ふれあいセンター、老人福祉施設等に関しては、通常どおり開設をいたしますが、感染防止対策については徹底して実施をするという方針にしています。
 市民の皆さんには、先ほど申し上げましたように、感染拡大を防ぐため、お一人お一人の予防策の徹底をお願いしたいというふうに思います。長崎市非常事態行動、先ほど申し上げました、これまで2度にわたってお願いしてまいりました非常事態行動を、再度、この時期にお願いをしたいと思います。期間は、8月7日から23日ということになります。
 そして、具体的には、この間、不要不急の県外との往来を自粛していただきたいというふうに思います。そして、県外にお住まいのご家族等へ、不要不急の帰省、旅行などは控えていただくように呼びかけをお願いしたい。また、やむを得ず来県される場合は、事前のPCR検査・抗原定量検査の受検をしていただいたり、あるいは会食などリスクの高い行動を控えていただく、あるいは、やむを得ず他県を来訪する際には、他県での会食を控えていただくといったような、さまざまなご協力をお願いできればというふうに思います。
 それから、もう一つ、不要不急の外出自粛では、先ほど申し上げましたように、不要不急の外出といいましても、やはり普段の生活の中での外出というのは、これは必須になりますので、特に、生活の維持に必要な行動については、当然とっていただくことになります。医療機関への通院ですとか、通勤、通学、それから、食料や医薬品、生活必需品などの買い出しも当然必要になってきます。そして、こういった際にも接触を減らすという意味で注意する点がいろいろありますので、それについても後ほど少し事例を挙げてご説明しますけれども、ぜひこの期間、夏休みの間、これまでよりも一段の注意をお願いしたいと思います。それから、家族以外の方との不要不急の会食の自粛もお願いできればと思います。
 それから、ワクチンについても、非常に今、関心が高い分野ですけれども、60歳以上の方はかなりワクチンの接種が進んでいますけれども、ワクチンを接種したとしても、基本的な感染防止対策は継続をしていただくことが大事です。ワクチンを2回したから、感染させることも感染することもないといったような状況にはなりませんので、ワクチンを接種しても、感染される方も当然いらっしゃいます。現実に、長崎でもいらっしゃいますし、感染させる力もありますので、そういう意味では、マスクをしたり、手指消毒をしたり、それから、3密を回避したりといったような、あるいは共用部分への接触を注意したり、そういった感染防止対策については、引き続き継続をしていただきたいと思います。
 それから、もう1点、既にこれまでも何度かお願いしている分ですけれども、市民の皆さんには、ことしの精霊流しは極力控えていただくようにお願いをしてまいりました。ただし、精霊流しというのは来年に回すということがなかなかできない行事でもありますので、流さないという判断もしていただくこともあると思いますし、また、流される場合でも、「こも」を流す、小さい形で流していただく、あるいは、船自体を流される場合も小さ目の船を出すということで、流し手の皆さんが接触する機会をできるだけ減らすといったような工夫を、重ねてお願い申し上げたいと思います。これも8月15日ですので、もうすぐということになりますが、改めてお願いをしたいと思います。市の方では、精霊流しは主催者のいない行事でもありますので、流された精霊船等の対策、対応については、きちんと準備をして進めていきたいと思います。
 それから、これは、県からお知らせがあった部分ということになりますが、飲食店への営業時間の短縮については、対象が飲食店、遊興施設、それから、営業時間については夜8時まで、酒類の提供については夜7時までという形になっています。また、今回、「ながさきコロナ対策飲食店認証制度」というのがスタートしましたが、この認証店に関しては1時間ずつそれぞれ延長される、営業時間が9時まで、酒類の提供は午後8時までといったような形で延長されるという発表が昨日されました。また、営業時間短縮の期間については8月10日(火)から23日(月)までの14日間ということが発表されました。
 そして、時短要請の協力金についても、前回と同じ1日当たりの給付額とし、期間は14日間ということになります。詳細については、後日、市のホームページでもお知らせをしたいというふうに思います。なお、この事業の事務等に関して、あるいは実際の現場の確認等につきましては、各市、町の担当ということになりますので、長崎市の方でも、県とそういった形で連携しながら、この時短要請については取組をしたいと思っています。
 ワクチンの件で、少し、この場をおかりしてお話ししたいことがあります。それは、今、50歳代の方までは既に予約をスタートしています。そして、個別接種に関してはあしたから接種がまたスタートするということになりますが、40歳代の方については、8月10日、来週の火曜日から予約が始まります。そして、8月29日から個別接種、それから、集団接種とも接種が始まるという形になっていますが、そして、順次、30代、20代というふうに進んでいきますが、この40歳代の皆さんに関しては、県の集団接種、大規模接種が既に受付を開始していますので、今の段階でも、県の会場については予約ができるということになっていますので、一番下に書いています、県の接種センターでは、40代以上の方が既に予約できるという状態になっていますので、これについてもぜひ確認をしていただいて、会場として使っていただければと思います。
 ここからは、改めてになりますけれども、非常事態行動の徹底についてお願いするという、先ほどのお話ですけれども、少し詳しくお話ししたいと思います。
 こんな形で、感染を拡大させないための具体的な行動ということで、例えば、夏休み編をごらんいただくと、冷房をつけていてもこまめな換気をしてくださいとか、それから、集まってラジオ体操をするときは距離をとってくださいとか、こういった具体的な行動についてお知らせをしています。
 例えば、その他にも、タオルや歯磨き粉などの共用は避ける、定期的に窓をあけ空気を入れかえる、こういった細かい部分。それから、咳エチケットの徹底ですとか、それから、買い物に行くときにはメモをつくっていって、事前に買うものを決めて、お店での滞在時間をできるだけ短くする、あるいはお店に行く回数を減らす、こういった具体的なことも挙げて、どういったことを注意すればいいかということを示しています。
 これもそうですね、買い物のときの注意点。こういったいろいろな具体的な行動をお示ししますので、ぜひこれを読んでいただいて、参考にしていただければと思います。
 最後に、もう一度重ねてですが、このお盆前後の時期に、特に、県外との間で人と人との接触機会を減らすということが、これから感染を広げないための非常に重要なポイントになりますので、ぜひ多くの市民の皆さんにご協力をいただいて、前回のゴールデンウイークのときと同じように、行動変容を全体で起こすことで、感染の広がりを抑え、そして、医療崩壊を防ぐという結果、成果につなげていきたいと思いますので、ご協力をよろしくお願いいたします。
 以上、私からのご説明とさせていただきます。よろしくお願いします。

市長発表への質疑応答

新型コロナウイルス感染症への対応等について

記者(朝日新聞)
 まず、きょうの会見なんですが、きのう少し我々には案内をいただいて、ただ中止という形になりましたけれども、端的にこの理由をまず伺えますか。

田上市長
 きのう、夕方、知事から発表があっています。それを受けて、長崎市の方でもすぐに対応をしようというふうにしたんですが、ただ、県との間で、施設の利用の関係ですとか、少し調整をする必要がありましたので、ちょっと昨日の夜おそくという形になるのはどうかということで、十分そのあたりの調整をしてからということで、きょうになったものです。きょう、午前中、平和祈念式典のリハーサル等がありましたので、きょうの午後に本部会議を開催して、記者会見という段取りになりました。

記者(朝日新聞)
 今、出た式典の話なんですが、その辺の影響とか、今のところありましたら、お伝えいただければと思うんですが。

田上市長
 平和祈念式典に関しては、昨日、広島の平和祈念式典にも参加をしてまいりました。広島の方でも、さまざまな配慮をした式典の開催になっていましたが、昨年の経験を踏まえてということで、昨年と基本的には似たような形の対応になっていました。長崎市の式典の場合も、今回、昨年と同じように、約10分の1程度の参加者数にとどめるといった点ですとか、さまざまな工夫をしています。それから、東京からもちろん官邸の皆さんをはじめ、お見えになりますけれども、各大使館等からもお見えになりますので、こういった皆さんも、東京周辺からお見えになる方が多いということで、そういう皆さんに関しても、基本的に市民との接触の機会を減らしていただくようお願いしておりますし、検温ですとか、あるいは、8月8日、9日に関しては、移動されるときに市の職員がアテンドについてリードしていくといったような対応ですとか、あるいは、8日等、飲食をされる場合は、クーポン券を発行して、ホテル等の中で食事をしていただくですとか、さまざまな工夫を講じております。そういった中で、感染につながることがないようにしていきたいと思っています。

記者(朝日新聞)
 ということは、今のところ、式典自体に影響は特には、プログラム変更とか、参列者をもっと減らすとかいうことは特にはないということですね。

田上市長
 そうですね。むしろ、台風の関係でどうかという部分は、まだ最終的に動いている部分もありますけれども、台風に関しても、今のところ、予定通りできるんではないかというふうに考えています。ただ、最終的にはあしたまで様子を見るような形の部分も少し残るんではないかと思っていますが、おおむね、テントの状況等も大丈夫そうですので、大きな変更にはつながらないと思います。

記者(朝日新聞)
 それで、閉鎖する施設の話があったと思うんですが、準備ができ次第という話がありましたけれども、例えば、きょうとかあしたぐらいのスパンで考えた方がいいのか、それとも、週明けぐらいから休館期間が始まりそうなのか、その辺の見通しはいかがでしょうか。

行政体制整備室長
 施設の休館につきましては、休館についての周知等の期間というのも一定必要かと考えております。それぞれの所管の所属で施設の方とは調整はしておりますけれども、大体週明けをめどに休館をスタートするような形になるかというふうに考えております。

記者(朝日新聞)
 今後の感染状況の話なんですが、国からは、たしか、入院の判断の基準といいますか、そのあたりで混乱が見られたことがありましたけれども、長崎市として、今のところ、その辺の変更とか、もしお考えがあればお聞かせ願えますか。

田上市長
 きのうも、知事の会見の際に、そういった質問も出ていましたけれども、今のところ、長崎市、あるいは長崎医療圏の感染の状況の中では、そういったものを大幅に変えたりですとかするような状況にはないものと考えています。ただ、今後、宿泊療養者ですとか、自宅療養者ですとかというのは、やはりふえていくというふうに思わなければならないと思いますので、今後に向けての備えについては、医療関係者の皆さん等とも、あるいは県とも十分協議をしながら、必要な体制をとっていきたいと考えています。

記者(朝日新聞)
 宿泊施設に関しては、たしか、県が臨時の医療施設を設けるという話がありましたけれども、自宅療養者向けに、例えば、食事の配達とか、そのあたりの対策を強化されるとか、その辺は特にないんでしょうか。

地域保健課長
 そこにつきましても、今、長崎県と一緒に話をしながら、県とか、県の医師会、それから、市の医師会等とも協議をしながら、進めてまいりたいと考えているところです。

記者(NHK)
 観光施設の休館の見通しのところで、週明けというのは、8月9日を指しているということでいいんですか。

行政体制整備室長
 連休明けを一定のめどにというところで、遅くともそれぐらいまでにはというところで調整を、それぞれの所管が今、進めているところです。

記者(NHK)
 では、遅くとも10日をめどにという書き方で大丈夫ですか。

行政体制整備室長
 そうですね、めどは、それぞれの指定管理者との調整もありますので、今、進めているところです。

記者(NHK)
 あと、時短要請協力金で、この22ページ、県の内容が載っているかと思うんですけど、これとは別に、営業時間の短縮要請によって協力金が支払われない事業者を対象にした一時金とか、市の方で考えられていることはありますでしょうか。

田上市長
 今、まだ時短要請が始まっていない段階ですけれども、きのう発表されたばかりですので、今後、そういった経済対策等の対応については検討していくことになると思います。

記者(KTN)
 先ほど、式典にコロナに関して影響は大丈夫そうということなんですが、台風の影響というのは、今のところ、大丈夫そうと考えていいんでしょうか。

田上市長
 はい、今のところ、台風等による、風あるいは雨の影響等については、式典に関しては大きなものはないというふうに考えていますが、ただ、台風の状況等はずっと時々刻々変わる部分もありますので、今後とも情報をしっかりと集約しながら、集めながら、必要な対応があればとっていくことになると思います。

記者(KTN)
 あと、平和祈念式典の参列者とか、参加される方、いらっしゃる方々の感染症対策というのは、現場での感染症対策以外のところで、来る前の段階でとか、どういうことをされているんでしょうか。

調査課長
 今の、現場以外の、参加者の方のコロナ対策ですけれども、まず言えば、当然、席の間隔あけているという点と、それから、検温と手指消毒ということはまず言っていますが、そのほかに、先ほど市長から話がありましたが、大使の方々につきましては、例えば、前日から来られる方も多くて、市内もいろいろとめぐられる可能性もあるので、その点については、まず事前に文書を送っていまして、先ほど市長も言いましたけれども、長崎においでいただくときには、なるべく市民との接触しないように、密にならないように、それから、食事もなるべくホテルでとっていただきたいなどの、そういう文書を送っております。加えて、アテンドがつきますけれども、アテンドの方も、そういう形でリードしていただくようにということでお願いしております。

田上市長
 基本的に、長崎市においでになる前に、日ごろからの健康管理等については、事前に文書でお願いをしているんですけれども、例えば、国連の関係者の方なんかだったりすると、日本に入ってこられた後に一定期間外出自粛をして、その期間を通り過ぎてから動かれるといったような形で、広島にも、2週間という期間を終えてから行かれて、そして、その後、長崎市にもおいでになるといったような行動については、それぞれいろいろ配慮をしていただいています。

記者(KTN)
 それから、精霊流しについてお聞きしたいんですが、こちらの資料で書いてある限りだと、極力控えてくださいとあるんですが、例えば、長崎市の方で流し場を、今、考えているところからさらに減らしたりとか、そういったことは今のところ考えていないでしょうか。

廃棄物対策課長
 現在のところ、例年どおりの流し場で実施をするということで考えておりますけれども、流しの時間を、例年は18時、午後6時からということですけれども、1時間早めまして、午後5時から、なるべく9時に終了する予定ということで、広報をしているところでございます。以上でございます。

記者(KTN)
 長崎市には中止を呼びかけるような権限がないというのは、存じ上げてはいるんですけれども、極力控えてくださいという言い方にとどまっている点に関しては、どうでしょう、中止を呼びかけたいというか、できる限り、市としてはイベントの自粛を今、呼びかけている中で、精霊流しを長崎市内、含めてやるということに関しては、市長自身はどのようにお考えでしょうか。

田上市長
 精霊流しに関しては、これはもう長年続いてきた長崎の伝統行事であって、かつ、来年回しにできない行事でもあります。それぞれ、皆さん、亡くなられた方への思いも持って精霊流しに臨まれます。ただ、今回、コロナ禍の中での精霊流しということで、昨年も、さまざまな形で、例えば、例年ですと、精霊船を流し終わった後に、参加された皆さんが集まって、それぞれ慰労の場を持ったりとかするんですけれども、昨年は、そういったものはぜひ控えてくださいということをお願いして、かなり、ほとんどの皆さんがそういった形は自粛して、対応してくださいましたし、今回も、そういう意味では、精霊流しへの思いはありながらも、形を工夫しながら、また、いろいろな前後の時間での接触等も減らしながら取り組んでいただけるものというふうに思っています。
 ただ、量等については、どのぐらいということが明確にわからない部分もありますので、そういう意味では、市としては、その後の対応についてはしっかりと準備をしながら対応をしていきたいというふうに思っています。次の日に残らないようにというのは、市の大事な責務の一つでもありますので、そういった部分についてはしっかりと責任を果たしたいと思っています。

記者(読売新聞)
 式典のことなんですが、台風が9日の午前中に、結構長崎に接近するんじゃないかなというふうに思っているんですけれども、最悪9日の何時ごろまでに開催の可否を決定するだとか、今の時点でめどがあれば教えてください。

調査課長
 私ども、台風の荒れた天気、荒天時のための対応マニュアルをつくっておりますけれども、最終的には、8日の12時、あした12時までには最終決定ということにはなりますけれども、先ほど市長が申し上げましたとおり、今のところ、気象庁の情報とか収集したところ、当日の朝の風の状況からいけば、テントも大丈夫ではないかと考えておりますので、あくまでもあした12時で、何か問題があって検討する場合だったらということですけれども、現段階では、このまま通常どおりやってもいいのかなと思っておりますので、その点は、現段階では変更はないというところです。

記者(NBC)
 ちょっと全然違う2点になるんですけど、一つが、部活動などに関しては何かあるかどうかということ、それから、もう一つ、祈念式典の、今、張ってあるテント等は一旦撤去するかとか、そのあたり、もし決まっていましたら、教えてください。

田上市長
 2つ目の点については、大きなテント等は、もともと、基礎等についてもしっかりと安定した形になっていますので、今の状況であれば撤去する必要はないという判断をしています。ただ、一番小さいテント、裏の方に置いてあるテント等があるんですけれども、それは、私たちがよく使っているテントでもありますので、それについては一たん撤去をして、また再度、前日等に準備をするという形になると思います。基本的に、大きいテントはそのままでいいというふうに考えています。

秘書広報部長
 部活動の件について、今、教育委員会を呼びにいきましたので、もうしばらく待っていてください。

記者(長崎新聞)
 今回、休館する施設、35施設ということですけれども、ゴールデンウイークに閉めたときと少し施設の規模とかが変わっていると思うんですけど、県外の利用者が多い場所ということなんですけれども、この施設を選ばれたというか、この施設を閉める意図を改めて伺えますでしょうか。

田上市長
 前回、第4波のときにも、長崎大学の先生方から状況の分析等をしていただいて、それに基づいて、なるべく早く、あるいはゴールデンウイークの前後にきちんと行動変容を起こしていただくという対応をとる、感染が十分に広まってから対応するのではなくて、感染が広まる時期に抑える行動をとるということが非常に重要だという指摘がありました。そして、県も市も、それを非常に重要な指摘だというふうに受けとめて、全国の中でも比較的早い対応をとりました。そのことによって、そのときの目標であった第3波のレベルをあまり超えないレベルに感染を抑えるという目標については、一定達成をできた部分があると思います。今回に関しても、この観光等の施設について、どこの県、どこの市も休館をしているという状況ではありませんけれども、一方で、全国的に見ると、やはりゴールデンウイークの人出があった、県外との往来があったところで感染が広がって、その後、なかなか第4波が収束しないうちに第5波が始まったというような状況があります。そういう意味では、やはり感染が広がる時期に行動変容を起こすというのは非常に重要なポイントであるというふうに考えています。
 そういう意味で、今回、観光施設、県外の皆さんが主にお見えになる施設に関しては、閉鎖をすることで県外との往来を減らしていくと同時に、観光施設については、本当にこれまでのコロナ禍の中での観光関係の事業者の皆さんのさまざまなご苦労を考えると非常に心苦しい部分はありますけれども、最終的に、これを今がまんすることで、なるべく第5波を短くすることによって、長崎の観光を守るという点にもつながるという意味で、県外からのお客様が主になっている施設については、今回、期間を決めて休館にするというふうに判断をいたしました。

記者(長崎新聞)
 もう1点、休館の関係でなんですけど、市民の利用施設、いわゆる県外とは関係がない、市民の方がよく利用する施設については、通常どおり開館するということですけれども、こちらの対策、いわゆるまるまる通常どおりなのか、それとも、一部間引いたりとか、そのあたりはどのようにされるご予定なんでしょうか。

田上市長
 それぞれの施設ごとに、既にいろいろな工夫をして、感染防止対策をとりながら運営をしているという状況にあります。そういう中では、施設でも、施設でできる対応についてはかなりとられているという状況にありますので、そういった部分、おいでになる皆さんお一人お一人に、接触の機会を減らすということをやはり意識していただくということが非常に重要だろうと思っています。同じ開館している施設でも、その中で動かれるときに接触をできるだけ減らす、2回ワクチンを受けているといっても、ちゃんとマスクをするですとか、そういった対応をとることが重要だと思いますし、また、その施設に行くときだけじゃなくて、普段のときでも、先ほどお話しした、買い物の時間を少し短くするですとか、回数を減らすですとか、そういった行動変容が積み重なって、そして、感染の広がりを防ぐというのが、第4波で私たちが学んだ非常に大きなポイントでもありましたので、今回もそういう意味では、施設でも工夫をするけれども、お一人お一人、そういう施設を利用される皆さんにも、接触の機会を減らすということを意識していただくことが非常に重要ではないかなと思っています。

記者(長崎新聞)
 最後に、式典についてなんですけれども、今回、昨年と同様に、例年よりもかなり数を減らしてということで、十分対策を既にとられていると思うんですけれども、今回、直前にこれだけの感染者がふえてきた中で、改めて、対策を強化した部分ですとか、この感染急増を受けての対応を見直した部分などがあれば、教えていただけますでしょうか。

田上市長
 今回、いろいろな対策を、先ほどご説明したように、合わせ技のような形でとっているんですけれども、まず、大使を初め、県外からの参列者の方々に対しては、感染拡大防止対策への協力を、改めて文書でお願いをしています。それから、大使等については、特に、おいでになったときに市のアテンドがついて、密になったり、あるいは市民との接触がないような対応を、リードをするという努力をしています。それから、8月6日までに、市のスタッフ、大勢動員をかけていますので、きのうまでに約550人の抗原検査を実施しました。これについては、全員が陰性であるということを確認しています。私たちも検査をしましたけれども、全員が陰性であったということを確認しています。こういった部分は少し新しい部分かなというふうに思います。あとについては、昨年の経験がありますので、昨年の経験等を踏まえながら、少し対応をとらせていただきました。

秘書広報部長
 先ほどのクラブ活動の件について、教育委員会と話をしましたので、回答してもらいます。

秘書課長
 教育委員会の方がおりませんでしたので、私の方から確認させていただきましたけれども、基本的に、県の方が8月5日に通知をしておりますが、その通知と同様の内容となっておりまして、主なものを申し上げますと、体調管理については徹底して、体調に何かありましたら部活動には参加をさせないというようなことをしているというようなことと、それから、基本的に、他校との練習試合であったりとか、合同練習、そういったものはしないというふうにしておるということでした。

記者(西日本新聞)
 平和祈念式典に関連して、感染対策とられているということだったんですけど、言わずもがなではあるんですけど、市長として、緊急性、必要性が高いと判断したという認識で大丈夫でしょうか。

田上市長
 その前の段階から、不要不急の部分についてはというのが、これまで、枕詞で、かなりいろいろなイベント、事業等についているわけですけれども、もちろん、8月9日の平和祈念式典に関しては、非常に重要な式典であるというふうに考えておりますし、時期をずらすということも難しいと思っています。また、今の核兵器をめぐる世界の情勢等にかんがみても、長崎から発信する非常に重要な機会であるというふうに考えています。そういう意味では、万全のさまざまな対策を講じた上で、しっかりと開催をして、ことし核兵器禁止条約が発効した年、そして、被爆100年に向かう25年のスタートの年といったような意義をきちんと生かして、長崎から発信する機会にしていきたいと思っています。

お問い合わせ先

企画政策部 広報広聴課 

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