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市長記者会見(臨時)【2021年5月28日】

更新日:2021年6月2日 ページID:036789

市長記者会見(臨時)

1.日時

令和3年5月28日(金曜日) 午後2時40分~午後3時25分

 ▶ 会見の様子(YouTube動画)は、こちら(新しいウィンドウで開きます)。

2.市長発表・質疑応答

市長発表

新型コロナウイルス感染症への対応等について

市長発表への質疑応答

3.会見録

市長発表

新型コロナウイルス感染症への対応等について

田上市長
 皆様、お忙しい中お集まりいただきまして、ありがとうございます。
 本日、ご存じのように、午前中に、中村長崎県知事から、長崎市に対して緊急事態宣言を継続するという点、そして、不要不急の外出自粛要請、あるいは飲食店等に対する営業時間短縮要請が6月7日まで延長されるということが発表されました。それに従って、長崎市の対応につきまして、お知らせをさせていただきたいと思います。
 まず、現在の感染の状況ですけれども、これが第3波、そして、これが今回の第4波ですけれども、ごらんいただいてわかるように、新規感染者数は少しずつ下がって、ここ数日、1週間ほどは、ここに書いてありますように、一桁が続いています。きのう9名で少し多かったんですけれども、一桁がずっと続いている状況にあります。そして、その前の1週間と比べると、95人から31人に下がっていると、順調に低下している、減少しているという状況にあります。
 これは、10万人当たりの感染者数の推移ですけれども、この5月10日でしたか、病院でのクラスター発生等も含む時期に59.3人というところまでふえたのをピークに、ずっと下がって、今、7.5人というところで、国の基準等に照らしても非常に低い水準に下がって来ています。
 これは、4月21日に、長崎大学の先生方が今後の新型コロナウイルス感染症の動きについて記者会見された際に使われた、有吉教授によるデータです。こちらが3波、こちらが4波になるわけですけれども、このままの状態で推移すると、この青い実線、これは実際の感染者数が伸びていきますよということを示しています。また、この青い線が感染者数で、この赤い線はそのうち陽性が判明した人の数ということですけれども、陽性が判明した人の数もそれに少しおくれて急激にふえていきますよということを示されました。その意味では、4月21日の時点ですけれども、これからすぐ感染を防ぐ行動をより厳しくとることで、それが一番うまくいくと、この点線のラインで、3波を少し超えるぐらいの、3波とあまり大きく変わらない程度に抑えることができると、そういう意味で早く対処することが大切だということを発表されました。
 今回の先ほどごらんいただいた状況ですと、実線をパターンA、点線をパターンBとしますと、ほとんどパターンBの方に近い形になっているということで、早い取組が、そういう意味では目標を達成することにつながっているということを示しています。この感染者数の推移に関しては、これが早い時期に取り組めたという意味では、有吉先生を初めとする長崎大学の先生方のこういったシミュレーションをしていただけたということ、影響が非常に大きいというふうに思っています。また、もう一つは、そこで呼びかけに応じて、市民の皆さんが行動変容を起こしてくださったこと、具体的に、不要不急の外出を控えていただいたり、あるいは、夜の行動を自粛していただいたり、さまざまな努力を市民の皆さん、企業の皆さん、していただいたことで、今、こういう状況に向かっていると、収束する状況に向かっていると思います。改めて、この場をおかりして、市民の皆さん、企業の皆さんはじめ、ご努力いただいた長崎市民の皆さん、また、ご協力いただいた多くの医療関係者を初めとする関係者の皆さん、また、長崎市を囲む市や県の皆さんに感謝を申し上げたいと思います。本当にありがとうございました。
 さて、こういう状況にはなっているんですが、次のグラフをごらんください。新規感染者数が減っているという中でも、実は、医療圏の状況というのは非常に厳しい状況が続いているという状況があります。これは、これまでもごらんいただいたグラフですが、この黄色い部分が用意している感染症用のベッドの数で、この青いラインが実際にそのベッドを使われている、入院されている人の数ということになりますが、第3波が終わって、第4波に向けて、このベッドの数もずっとふやしてきました。そして、一番最高であったフェーズ4のこの140床というところまでふやしたわけですけれども、実際の感染者数はそれを超えて伸びていきました。そこで、緊急時対応ということでさらに36床ふやして、176床という対応をすることで、これをクリアしてきました。また、長崎医療圏以外の医療圏に入院していただくという措置をとることで、何とかこの厳しい状況を乗り越えてきたということがあります。
 その中で、現在の状況なんですが、現在、今このあたりにあります。入院している人の数というのは順調に減ってきてはいるんですが、今、この176床、これは6月1日からフェーズ4に移って140床ということになりますけれども、140床というのをベースに見た場合は、今の80床ほどが使われているという状況は、6割近くが、ベッドが使われているという状況になります。6割近くの感染症病床が使われているという状況は、医療の状況としては非常に厳しい状況にあると言っていいと思います。そういう意味では、感染者数が減っている中で、入院されている方の数がそれと同じペースでどんどん減っているかというと、そうでもなくて、実は、長く入院されている方も多いという状況があります。
 これは、入院者数に、宿泊施設での療養者、自宅での療養者数も含めた、療養者数全体の数ですけれども、これについても順調に減ってはいますが、まだ126名という非常に多い数が現状ということであります。
 これは、感染ステージの判断になる6つの指標の状況ですけれども、この上の方にある黄色い部分がありますけれども、これはどれぐらいベッドを使っているかという先ほどからのお話で、これは今、黄色になっていますけれども、またこれが140床にベッドの数を減らすとこの色が赤くなっていくという状況にあります。それから、この新規感染者数については順調に減ってきていて、今、黄色のステージ3のところまで下がってきたんですが、この療養者数に関しては、先ほどからお話があっていますように、なかなか急激には減らなくて、まだ126名という、今、ステージ4の状態にあるという、こういう状況があります。この中で、今、クラスター等が発生しますと、また一気に医療が医療崩壊に直面してしまうという状況、かもしれないという状況にあるということをご理解いただきたいと思います。
 そういう中で、感染防止のための行動変容がいましばらく必要であるという判断のもとに、今回緊急事態宣言が継続となり、また、さまざまな時短要請をはじめとする対応が1週間延長されるということになったということでございます。
 そして、これを受けての市の対応について簡単にご説明させていただきます。まず、イベント等については、これまでと同じく、中止、延期の対応、あるいは開催する場合は無観客やリモートでの開催という対応を6月7日まで、1週間延長させていただくこととします。市主催のイベントについてはそういった対応となります。
 それから、市営施設の休館ですけれども、これも6月7日まで休館を延長いたします。これまで当面の間ということでしていましたが、終期を6月7日ということで、休館の延長を6月7日までということで設定をいたします。もちろん感染の状況等が急激に変化すれば、こういった部分が変化する可能性はあります。それから、市立図書館に関しては、先日から、公民館、ふれあいセンター等での貸出を実施しています。これは継続をしていきます。また、高総体が行われる予定もあって、そういったものに関しての体育施設等の活用、そういった必要な施設等、特に、全国大会に出場されるための予選ですとか、そういったものについては配慮をしたいというふうに考えています。
 市民の皆さんにお願いしたいことが幾つかございます。それは、これまでとってきていただいた非常事態行動について、引き続き、大変心苦しいお願いですけれども、あと1週間、非常事態行動をお願いしたいというふうに思います。そして、感染を徹底的に低い数字まで持っていって、そして、次の波が来るのを防ぐという期間にしたいと思います。よろしくご協力をお願いしたいと思います。
 そして、それによって、市内における不要不急の外出自粛について、市外との往来も含む不要不急の外出自粛について、1週間継続をお願いしたいと思います。もちろん生活の維持に必要な行動については、これまでどおり、いろいろな感染防止の工夫をしながらとっていただくこととなります。
 県外との往来、これが一番重要な部分の一つで、まだ、九州全体で見ますと、特に北部九州、まだ感染が収まっていない地域があります。そういう意味でも、県外との往来については、真にやむを得ない場合を除き自粛を引き続きお願いしたいと思います。それから、家族以外との会食、複数店舗の飲み歩きについてもお控えいただきたいと思います。また、カラオケによる感染事例が発生を、今回第4波では数多くしました。カラオケの利用についても引き続きお控えいただきたいと思います。第3波のときに大丈夫だったからということは、今回は通用しませんので、ぜひそのあたり引き続きご協力をお願いしたいと思います。
 それから、変異株によって感染リスクが高まっているというのが第4波の特徴ですので、この3密が全部そろった場合だけ注意するというのではなくて、1つの密でも感染した事例がありますので、引き続きご注意をお願いします。また、医療関係者の方、感染者された方への誹謗中傷にも引き続きそういったことがないようにお願いしたいと思います。
 そして、事業者の皆さんに対してのお願いですが、在宅勤務等、出勤者の縮減についてもご協力をいただきたいと思います。また、従業員同士の会食ですとか、あるいは出張されたところでの会食についてもお控えをいただきたいと思います。それから、カラオケ施設を持っておられる飲食店等につきましては、6月7日までの間、昼夜を問わずカラオケ設備の提供を自粛していただくようお願いいたします。
 そして、営業時間の短縮の要請についてですけれども、先ほど県の方からもお知らせがありました。これについても、これまでと同様、夜8時までの営業としていただく期間を6月7日までということで延長となりましたので、ご協力をよろしくお願いいたします。
 これについては、これまでも既に時短協力をいただいております。まず第1期として4月28日から5月11日までの期間ご協力いただいた皆様には、5月17日から協力金の申請の受付が既に始まっております。また、5月12日から5月いっぱいの分については、6月1日から受付が始まることとなります。6月1日(火)から7月15日(木)までの受付となります。また、今回延長いたしました6月1日から6月7日に関しましては、これから受付の開始日等について決定をいたしますので、決まり次第、ホームページでお知らせをさせていただきたいと思います。
 それから、飲食店等以外の営業時間短縮等への協力につきましては、ここに書いてありますように、大型の、多くの皆さんが出入りされる施設等について、引き続き営業時間の短縮をお願いいたしたいと思います。
 以上、今、ご説明した分については、基本的に、これまでと同じ部分の延長ということになります。
 そして、これは新型コロナウイルス関連ということで、お知らせを2点ほどさせていただきます。
 まず1点目が、被爆76周年長崎原爆犠牲者慰霊平和祈念式典についてですが、これにつきましては、国が示す基準に留意しながら、十分な位置関係、およそ2メートル間隔を確保した上で、平和公園で実施をさせていただきたいと思います。今回、ことしも昨年と同様、大幅に縮小した形での開催としたいと思います。これについては、一昨年までが4,000人ほどの皆さんをお迎えしての平和祈念式典でしたが、昨年は500人という、非常に縮小した規模での開催といたしました。今回も同規模になるものというふうに考えています。そのほか、内容について、細かい点については、現在いろいろ詰めていっている途中ですので、その都度、ある程度の概要が決まり次第、またお知らせをさせていただきたいと思います。
 それから、もう1点、市民の皆さんに非常にかかわりの深いお知らせですが、ことしの精霊流しについてお願いがございます。この精霊流しについては、基本的に、どなたが主催者という主催者のいない行事です。そういう意味では、開催についても、中止についても市が決めるという立場にはありませんが、また、いろいろ、警察への許可ですとか、さまざまな関係者の皆さんが協力しながら、精霊流しという伝統行事を支えているというのが実際のあり様なわけですけれども、その中でも、やはり精霊流しによって感染が広がるということがあってはならないというふうに考えています。
 昨年、精霊流し、皆さんにいろいろなご配慮をいただく中で開催をしたわけですが、その中で、8月の末から、特に9月いっぱいは感染者がゼロという状態で、皆さんがいろいろなご配慮いただいたおかげで、これによって大きな広がりが起きるということはございませんでした。ただ、今回の第4波は、第3波と同じ行動をとっていては、感染者が出てしまう、増えてしまうという状況にあります。そういう意味で、ことしの精霊流しについてお願いをさせていただきたいことがあります。
 基本的には、ことしの精霊流し、極力控えていただきたいということを、お願いをさせていただきたいと思っています。ただ、精霊流しに関しては、やはり来年に延ばすということが難しい行事でもありますし、それぞれ思いがある伝統行事ですので、ゼロにすることはなかなか難しいというふうに思っています。そういう意味でも、選択肢として、流さないという選択肢もあると思いますが、流される場合に、例えば、「こも」という一番小さな形での精霊流しの形がありますが、「こも」を流すという形、あるいは、船にしても小さ目の船を流すということ、こういった選択肢の中からぜひ選んでいただきたいということをお願いさせていただきたいと思います。船が大きくなりますと、どうしても担ぎ手の皆さんの数がふえますし、その中で密の状態が生まれる可能性が高くなってきます。そういう意味でも、こういった形での精霊流しのあり方を工夫したいと思いますし、この後、少し皆さんにも詳しくご説明をさせていただきたいと思いますが、精霊流しという非常に長崎にとって大切な行事の中で感染が広がることがないようにという点について、ぜひご協力をいただきたいと思っています。
 そして、どうしても流す場合にも、徹底して密を避ける行動をとっていただく、それから、「密」が生まれやすいのは、決して精霊流し、8月15日当日だけではなくて、精霊船をつくるとき、あるいはそれを流すとき、流した後もそういう密な状態が発生しやすい状態が発生しやすい環境にありますので、こういったことも含めて、さまざまなご配慮を市民の皆さんにもお願いしたいというふうに思っています。
 最後になりますが、繰り返しお願いをさせていただきたいと思います。いつも会っている人以外の人と接触しない行動、これまで皆さんにこの行動ととっていただいたおかげで、第4波は比較的早く収束に向かうことができています。ぜひこれらをしっかりと、収束させるための行動、あと1週間の継続をお願いしたいと思います。また、その中で、キーワードとなるのがこの3つです。「県外・カラオケ・変異株」。県外との往来によって感染が広がる、あるいはカラオケをすることによって感染を仲間に広げてしまう、あるいは、これまではよかったのに、感染しなかったのにというのが、変異株によって状況が変わっている、より感染しやすい株になっている、ウイルスになっているということをぜひ忘れないでいただきたいというふうに思います。
 改めて、緊急事態宣言が発令されているという点、そして、不要不急の外出自粛要請が長崎に対して6月7日まで発令されているということを皆さんの中に再認識していただいて、今しばらくの行動の自粛、行動変容をお願いしたいと思います。
 私からは以上です。

市長発表への質疑応答

新型コロナウイルス感染症への対応等について

記者(西日本新聞)
 まず、市長のお話の中で、これから1週間徹底的に感染者を低い水準に抑えるというお話があったと思いますが、6月7日までの非常事態行動ですとか、不要不急の外出自粛ということ、当然、新規感染者の状況ですとか、長崎医療圏の病床のひっ迫具合を考慮して延長ということも検討されるとは思うんですが、どれぐらいの水準まで下がれば安心していいのか、非常事態行動を引き下げたりとか、外出自粛の要請をやめるということは検討されるのでしょうか。

田上市長
 緊急事態宣言をいつまで続けるのか、これは、知事の権限になりますので、県の方で、長崎市の状況だけではなく、県内全体の状況、あるいは九州の状況等も考えながら、最終的に判断をされるものと、専門家の皆さんのさまざまな情報等、知見等も加えて判断をされるものというふうに考えています。特に、福岡等が、緊急事態宣言がまだしばらく延長されるという状況の中にあり、そういったものも勘案しながらの判断になっていくのではないかというふうに考えています。

記者(西日本新聞)
 非常事態行動の発令ですとか、こちらは長崎市が独自に出しているものだと思うんですけれども、これについて、県の方と足並みをそろえていくということになるんでしょうか。

田上市長
 非常事態行動については、長崎市独自で発出しているものです。これについては、不要不急の外出自粛といった部分よりもさらに細かく、例えば、買い物のときには時間を決めて、買うものを決めて、できるだけ店での滞在時間を少なくするようにしましょう。そして、人が少ないんじゃないかと思われる時間帯を選んで行きましょうとか、そういった非常に細かいところまで非常事態行動の中では、事例としてお示しをしています。そういったものをお示しする中で、こういう工夫をぜひみんなでしていきましょうという呼びかけでもありますので、それについては、今、お伝えしている状況をまたしばらく1週間続けていきたいと、これは長崎市の判断ということになります。

記者(西日本新聞)
 長崎市の判断としては、どれぐらいまで病床の状況が抑えられたりとか、新規感染者が抑えられたりというところで検討したいと思っているんでしょうか。

田上市長
 長崎市の状況としては、順調に感染者数等は減少していっているというふうに考えて、基本的にはいます。ただ、療養者数、入院者数がなかなか減っていないという状況が現在の状況だというふうに思っています。そういう意味では、療養者数、それから、入院者の数がやはり十分減っていくことが今回の緊急事態宣言等が解除される重要な指標になるものというふうに考えています。ただ、今の状況が順調に続いていけば、感染者が一桁の低いところが続いていくといったような状況であれば、予定どおり1週間で解除されるんではないかというふうに考えています。

記者(西日本新聞)
 ありがとうございます。もう1点、平和祈念式典についてなんですけど、現状、いろいろ詰めているところということではありますが、現時点で、昨年と式の流れが変わるようなところ、決まっているものがありましたら教えてください。

田上市長
 中身の細かい点については、今まだ検討中ということになります。その中で、幾つかの部分が変更になるのかどうかというのがだんだんふえてくる、明らかになってくるのではないかなと思っています。今の段階では、まだ大きな枠組みとして、昨年と同規模にまで縮小して実施するという、枠組みを固めたということです。この枠組み自体に対しても、当然、感染の状況等によりますので、今の時点でそういう、昨年と同規模の枠組みを設定したというふうにお考えいただければと思います。

記者(西日本新聞)
 あと、平和祈念式典、ことし核兵器禁止条約が発効ましてというところで、ことしの位置づけといいますか、ことし平和祈念式典をやる意義について、市長の口からお願いします。

田上市長
 ことしやる意義ということですか。

記者(西日本新聞)
 はい。

田上市長
 平和祈念式典については、長崎市にとっては、非常に重要な行事の一つですけれども、ことしという観点で申し上げると、やはり核兵器禁止条約が発効した年である。それから、核兵器をめぐる情勢が非常に混沌とした両方の動きがある時代になって、リスクが非常に高まっているという状況であるという点、それから、被爆76周年という、25年ごとの区切りで言いますと第4期目の25年間に入るという最初の年でもあります。そういう意味では、これから被爆100周年に向けた動きの最初の年ということでもあります。そういう意味では、非常に重要な祈念式典になるというふうに考えています。 

記者(KTN)
 先ほど、長崎市内の施設について、高総体については、施設の利用を配慮したいというふうにおっしゃいましたが、詳しく教えていただけますか。

田上市長
 少し詳しく後ほど補足してもらいますけれども、高総体に関して、日程が決まっていて、かつ、その次の全国大会等があって、ここを逃すとそちらに進めないといったようなもの、基本的にそういう仕組みになっていますので、その中で一定の配慮が必要だということで、少し考えていますので、そのことについて少し説明をさせていただきます。

行政体制整備室長
 今、市長が申し上げたとおりなんですけれども、特に、大会の時期と場所がもう決定をしているということで、それを変更したり、中止をしたりということで、全国大会であるとか、九州大会への参加の機会を逃してしまうというようなことがないような配慮をしたいというふうに考えております。その中で、特に今回当てはまるのは、高総体についてが当てはまるかというふうに考えておりますので、その利用については配慮をしたいというふうに考えております。

記者(KTN)
 今のところは、今のまま、順調に開催をするということになるんですかね。

行政体制整備室長
 今、高体連の方で日程を、予定をされておりますところについて、私たちも市の施設を利用する部分については確認をしておりますので、そこについては予定どおりの実施をしていただけるようなことで対応をしたいというふうに考えております。

記者(KTN)
 それから、今、感染者数、徐々に減ってきてはいるということなんですが、医療体制のひっ迫について、一番効果がありそうというか、今、期待できるというのがワクチンだと思うんですよね。今の長崎市のワクチンの状況について、市長、どのようにお考えでしょうか。

田上市長
 ワクチン接種については、それぞれの自治体でやり方を決めていくということになっています。これは、人口規模も違いますし、また、医療体制の状況も違います。高齢者の数等も、まちの形、まちの面積等も違いますので、そういったものによってやり方を決めていくということだと思っています。その中で、長崎市の場合は、医療関係者が、特に診療所と言われる、かかりつけ医の方がいらっしゃる病院というのがすごく多いということで、そういう医療機関をたくさん持っているまち、中核市の中でも非常に多いまちということで、なるべくそういった医療機関での接種からスタートしようということで、個別接種を中心にした取組にしています。そして、さらに、ここにありますように、最初は、施設入所者の方たち、クラスターを防ぐ、あるいは施設入所の皆さんの施設の活動がとまらないようにするという意味で、まずこういうところから始めました。それから、85歳以上、75歳以上、70歳以上、65歳以上と、非常に細かく分けながらスタートをしています。これは、そういう診療所を中心にした個別接種の仕組みの中で、申し込みも診療所に電話でしていただくという、高齢の皆さんでもしやすいやり方をとっていますので、その中で、窓口での混乱が起きたり、あるいは、窓口が密になったりする状態を防ぐということで、まずそういった形で、少しずつスタートをしているという状況です。
 おかげさまで、今、窓口等での混乱については、ほとんど起きていない状況の中で推移をしています。これから少しずつエンジンがふえていって、接種する数がふえていったり、あるいは、集団接種が始まったり、あるいは、今は、中規模の病院が医療関係者の皆さんの接種をしている段階なので、まだこちらの一般の方の接種に参入できていない状況です。これが、医療関係者の接種が終わると、こちらに参入をしてきていただくというような形で、少しずつ接種できる場所は、年齢が下がる時点でふえてきますので、だんだん加速度をつけていくというやり方になっています。そういう意味では、少しスロースタートのような形になっていますが、こういう形で、できるだけ混乱しないようなスタートをしながら、ペースを上げていきたいというふうに考えています。

記者(NBC)
 経済支援の部分でお伺いしたいんですけれども、今回、緊急事態宣言延長されましたので、飲食店などに対しては、要請に応じたところについては給付金というところで出ると思うんですけれども、それ以外の事業者に対して、今、長崎市の方も、中小事業者に対する一時金というのをやっていると思うんですけれども、今回の緊急事態宣言について、新たに一時金を支給したりという考えがあれば、お願いします。

田上市長
 その点については、これまでも一時金を支給する方向で検討しているということを申し上げてきています。ただ、これについては、前回、第3波のときの時短要請の際の一時金について、県と同調した部分、制度的に一緒に受付を一括でするという仕組みにした経緯がありましたので、今回も、県とどういった形で協調できるのか、できないのかといったような点を詰めていく必要がありまして、今、県と同調する方向で、制度の設計を進めています。6月議会が6月11日から始まりますけれども、その中で議案を提出して、そして、一時金を支給するという形、一時金という名前なのか、名前はまだこれからですけれども、支給する形にしていきたいと思っています。

記者(NBC)
 では、6月中には具体的に提示ができるということになりますでしょうか。

田上市長
 そうですね。6月の頭、6月4日、議案の発送日に、議案の内容についてご説明させていただきますので、そのときには、どういった内容なのかということをご説明できると思います。

記者(NHK)
 先ほどの一時金の関連なんですけれども、現在、検討している対象の業種っていうのはどういったところになるんでしょうか。

田上市長
 前回の第3波のときが、2割以上売上等が落ちた事業者の皆さんで、こういう緊急事態宣言だとか、時短要請を受けた、そこと取引があるというだけではなくて、そういう外出自粛等の影響も含めて影響を受けて、2割以上売上等が減少した事業者の皆さんということで、個人とそういう企業、団体の皆さんと、両方の皆さんを対象とした一時金を支給しましたが、今回も、対象者としては同じ枠組みになるものと思っています。

記者(NHK)
 今回、施設だったりとか、観光業にもかなり影響が大きいと思うんですが、そのあたりの支援金などについてはどうお考えでしょうか。

田上市長
 特に、観光に関しては、ゴールデンウイークという一番お客様が多い時期の直前に閉鎖、休館ということになりましたので、非常に大きな影響があったものと考えています。そういった事業者の皆さん、今後、いろいろな形で、国や県の、例えば、「Go To トラベル」であったり、県が実施しています県内のお客様を対象にしたキャンペーンですとか、そういったものとの合いまった形の施策になっていくと思いますけれども、市としても、特に、宿泊関係の皆さんが非常に痛手が大きいという状況を把握していますので、何らかの形で支援が考えられないか、今、検討をしているところです。

記者(NHK)
 それに関しても、6月議会までにという感じですか。

田上市長
 そのとおりです。6月議会の中で、議案として提出したいと思っています。

記者(NHK)
 続いて、平和祈念式典に関してなんですけれども、改めて、ことし、去年に続き、大幅に縮小での開催ということですけれども、これに関して市長がどう受けとめているか、教えてください。

田上市長
 昨年、ことしと、4,000人が500人になるという、非常に大幅な縮小のもとでの開催ということになりました。昨年が被爆75周年、そして、ことしは核兵器禁止条約が発効した年という意味では、むしろ例年よりも多くの皆さんに参加いただく中で開催したい平和祈念式典であったわけですけれども、こういう状況になったことについては非常に残念に思います。ただ、昨年開催した中で、決して伝える力が弱くなることではないというふうにも感じています。むしろいろいろな手法で平和祈念式典をごらんいただける方がふえて、そして、長崎の平和への思いを受け取っていただく方がふえるようにという工夫もいろいろしながら、そのことが平和祈念式典全体の今後の進化につながるような、そういう式典にできればなというふうに思っています。

記者(NHK)
 ことしの式典、核兵器禁止条約が発効して初めての式典というのと、75年が過ぎて、次の100年に向けて初めの一歩というところだと思うんですけれども、市長としてはどういったメッセージを世界に発信したいとお考えでしょうか。

田上市長
 そういう意味で、ことしというよりも、ここ6、7年ぐらいは、被爆者のいない時代が近づいているという大きな時代認識のもとで、今しておかなければならないことということをずっと行ってきたわけですが、ことしも、新しい伝え方についてのいろいろな検討等についてもスタートしています。そういう意味では、若い皆さんにも何かメッセージが伝わるような、そういう平和祈念式典にできるといいなということは思っています。詳しく、例えば、平和宣言の内容ですとか、そういったものについてはこれから詰めていくことになると思いますけれども、今後、そういったいろいろな皆さんがごらんいただける、あるいは、そこから何かのメッセージを受け取っていただける、あるいは参加してくださる、そういう平和祈念式典にできればというふうに思っています。

記者(朝日新聞)
 同じく、平和式典についてなんですが、式次第は昨年同様というふうに、一番下のところにありますけれども、基本的に、例えば新たな中身が加わるといったことはないという理解でよろしいんでしょうか。

田上市長
 時間が大体決まっていますので、あまり長くできないということもありますので、新たな要素はなかなか難しいかもしれない。ただ、昨年の、例えば、子どもたちが歌を歌ってくれる部分ですとか、あるいは高校生たちの「千羽鶴」の合唱ですとか、そういった面でも、やはり新しい趣向があったりもしましたけれども、ことし同じような形で行くのか、あるいは少しまた新たなアレンジがあるのか、そういった中身の部分については、少しまだ検討をしていくことができるんではないかと思っています。

記者(朝日新聞)
 あと、もう一枚紙をいただいているんですけど、今回、新たに対策として、時間差による入退場とか、スタッフの抗原検査と書いてありますけど、大体、スタッフさんは何人ぐらい毎年来られているとか、スタッフさんの数ですね。

調査課長
 スタッフの数ですけれども、昨年の実績的に言いますと500人程度ということになります。

記者(朝日新聞)
 これも事前に、式典前にもう検査して、例えば、その中で陽性だった方はもうそこには来ないでくださいというような運用になるんですか。

調査課長
 検査の時期については、まだちょっと具体的に検討はしていないんですが、例えば、前日ですとか、当日朝とかにした上で来るというような形は考えております。

記者(長崎新聞)
 式典の関係で教えてください。第4波が、新規感染者が大分減りつつある中にありまして、式典、8月なので、もう少し先になるんですけれども、今回、昨年と同規模で開催ということを決められたということですけど、改めまして、この決められた理由ですね、感染者が落ち着いて、4波は落ち着いてきてはいるけれども、療養者はいるという現状の中で決められたということで、どういった要因で決められたかということを教えてください。

田上市長
 まず、開催するかどうかというところからスタートするわけですが、先ほどお話ししたような、非常に重要な年の平和祈念式典になるということである。それから、もちろん、これはこれまでずっと続けてきた、長崎市にとって非常に大事な8月9日という、慰霊の場であると同時に、発信の場でもあって、そういう意味で、必ず開催をしたいという意味で、まず開催をするということを決めるというのが1点と、もう一つは、やはりそれを安全に開催するためにどういった形がいいのかということを考えながら、昨年の経験も踏まえながら検討していった中で、昨年と同規模であれば開催をできるんではないかということで、こういった形の、昨年と同規模の開催ということにしたものです。

記者(長崎新聞)
 まだ夏の感染状況とかはわからないけれども、昨年の状況であれば安全に開けるということで決められたという理解でよろしいでしょうか。

田上市長
 はい、そういうことです。

記者(長崎新聞)
 ことし、昨年と違いまして、やはり昨年も同規模でやられたという経験というか、知見というか、があるかと思うんですけれども、ことしの式典で、昨年の式典の改善点ですとか、生かしたい点、中身はまだ検討中ということですけれども、市長が思われるところで、何か改善点、改良点、ございましたら、教えてください。

田上市長
 昨年の祈念式典については、初めての縮小した形での開催だったんですけれども、先ほどお話しした子どもたちの合唱にしても、高校生の合唱にしても、あるいはそれ以外のプログラムにしても、本当に伝える力というのは、人数によるものではなくて、本当に伝える力というのは十分にあるということを感じさせていただきました。そういう意味では、今回もあまり人数ということを心配するのではなくて、今回の与えられた条件の中で、最大、多くの皆さんに長崎の平和へ思いが伝わる祈念式典にしていきたい、そのためにいろいろなできる工夫はしていきたいというふうに思っています。

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