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市長記者会見(定例)【2020年6月26日】

更新日:2020年6月26日 ページID:034893

市長記者会見(定例)

1.日時

令和2年6月26日(金曜日) 午後1時00分~午後1時49分

 ▶ 会見の様子は、こちら(新しいウィンドウで開きます)

 ※聴覚に障害がある方が、口元の動きでも情報を得られるようマスクを外しています。
   新型コロナウイルス感染防止のため、記者等と一定の距離を保ち実施しています。

2.市長発表・質疑応答

市長発表

市民参加型PR事業「長崎からの手紙」について
遠藤周作未発表小説の発見について

市長発表についての質疑応答

その他の質疑応答

3.会見録 

市長発表

市民参加型PR事業「長崎からの手紙」について

田上市長
 それでは、私から2点お知らせをさせていただきます。
 まず、1点目は、市民参加型のPR事業である「長崎からの手紙」についてです。
 新型コロナウイルス感染症の拡大防止のために、都道府県をまたぐ人の移動については、自粛が要請されていましたが、ようやく先週、6月19日に解除されました。
 この期間、多くの皆さんが楽しみにしていた旅行ですとか、あるいは大切な方に会う機会を奪われたと思います。
 そこで、市民の皆さんに、全国の親戚、知人・友人宛てに長崎の良さや長崎を訪れてほしいといった「思い」をはがきにして書いていただいて、長崎から発送する「長崎からの手紙」を実施することで、少しずつ長崎に訪れていただく方をふやしていきたい、そういう企画です。
 配布期間は7月上旬から9月末までを予定しており、市役所本館や、各地域センターなどで配布をさせていただきます。
 また、さまざまな事業者の方にも配布をさせていただいて、官民一体となって長崎市の魅力を全国に情報発信したいと考えています。
 これはまだ見本なんですけれども、こういった官製はがきにプリント、印刷をする形で、こちらにメッセージを書いていただくようになっていて、呼びかけについてもこちらに少し説明があるという、こういった形のデザインになると思います。これはまだ、デザイン自体は、あくまでも案ですけれども。
 長崎の魅力が詰まった、こういったポストカードを計5万枚作成させていただきます。
 このポストカードの配布を行う市役所本館、各地域センターなどに回収箱も設置します。こういうものですね。皆さまに記入いただいたポストカードは長崎市から全国に発送させていただくということになります。
 ぜひご協力をお願いしたいと思います。それが1点です。 

遠藤周作未発表小説の発見について

田上市長
 次に、このたび、遠藤周作文学館において、遠藤周作先生の未発表小説が発見されましたので、お知らせをいたします。
 遠藤周作文学館では、7月1日から開館20周年を記念した企画展をリニューアルすることとしておりますけれども、その企画展の準備中に、遠藤周作先生の未発表小説「影に対して」が発見されました。
 今回発見された資料は、未発表小説「影に対して」の、遠藤先生が書かれた草稿が2枚、それから、秘書の方による清書された原稿が、400字詰め原稿用紙で104枚となっています。
 この作品は、小説ですので、もちろんフィクションではありますが、遠藤先生の自伝的な内容が多く含まれています。遠藤文学の根底にある、母をめぐる原体験が描かれた小説です。遠藤先生が母親からどのような影響を受けたのか、また、遠藤先生の人生観などをうかがい知ることができるという点で、重要な意味を持つ作品だと言えます。
 この小説の全文については、7月10日発売の「三田文學夏季号」に掲載されますが、それに先立ちまして、7月1日からリニューアルする遠藤周作文学館の開館20周年記念企画展で、発見された資料を初公開させていただきます。
 今回の企画展は、遠藤先生の真摯に、時にはユーモアを交えて描かれた膨大なエッセイの中から、〈生活と人生は違う〉という遠藤先生の人生観を軸に、珠玉のエッセイを選んで展示をしています。
 これは本当に偶然ではありますが、今回の未発表小説で描かれているテーマの一つもまさしく「〈生活〉と〈人生〉の違い」です。
 企画展では遠藤先生の生涯を4つの部門にわけて紹介し、遠藤先生が〈生活と人生は違う〉と考えるに至った足跡をたどります。遠藤先生がどのような生き方をしてこられたのかを知ることで、遠藤先生の言葉の深さと生きる勇気を感じていただければと思います。
 遠藤先生が「心の故郷」と呼んで愛した長崎に遠藤周作文学館が建って20年という記念すべき年に、このような未発表小説が発見されたことを、全国の遠藤文学のファンの皆様とともに喜び、その喜びをここ長崎で共有したいと思います。
 報道機関の皆様には、この未発表小説「影に対して」の発見と、文学館20周年記念企画展リニューアルの周知にも、ご協力をお願いしたいと思います。
 なお、詳細につきましては、配布資料をご参照ください。
 私からのお知らせは以上です。

市長発表についての質疑応答

遠藤周作未発表小説の発見について1

記者(共同通信)
 遠藤周作さんの未発表小説についてなんですが、これは、市長は読まれたんでしょうか。

田上市長
 はい、読ませていただきました。

記者(共同通信)
 感想をお聞かせいただきたいです。

田上市長
 先ほどお話ししたように、まさしく人生と生活というのが、この小説の中では非常に中心になるテーマであり、また、母親との関係というのも大事なテーマですけれども、改めて、今回読ませていただいて、遠藤文学の、時代を超えて読み継がれるべきテーマ性というんですか、永遠のテーマ、私たち、これから、将来、未来の人たちも、これを読んでいく価値がある、そういう遠藤文学の奥深さに触れた気がしました。
 若い皆さんにも読んでいただきたいと思いますし、それから、多分、どんな世代の人が、いつ読んでも、いろいろなことを感じることができるすばらしい小説だというふうに感じました。

記者(共同通信)
 今、世相を見ると、世界的には、分断の時代ということを、市長もよくおっしゃっておられますけれども、そういう個人と個人がばらばらになっていくような時代の中で、人生と生活は違うんだというテーマをもって書かれた小説、新しく発見された「影に対して」というものは、今の社会に対しては、どういう問いとかを投げかけるとお考えですか。

田上市長
 今回の新型コロナウイルス感染症の感染拡大で、多くの皆さんが、改めて、これまで送ってきた日常というのは本当に望んでいた日常だったのかということを考える契機になったと思うんですね。通勤のあり方であったり、仕事の仕方であったり、家族とのあり方であったり、いろいろなものを見直す機会になったと思うんですけれども、そういう中で、この小説も、まさしくそういうあなたの、今、寄って立っている、一番の、あなたのしたいことは何ですかという、あなたの生き方はどんな生き方を選ぶんですかということを問いかけている小説でもあって、そういう意味では、今の時代、今、価値感が問われたり、自分の生き方を問われたりする時代にとても合っている、今こそ多くの人に読まれるべき小説じゃないかなと思います。
 このリニューアルの時期に合わせて、しかも今回のリニューアルは、本当に、先ほどもいましたように、偶然に、人生と生活を考えるというテーマを上げて企画をしてきたタイミングで、この小説が発見されたというのは、こういう言い方は客観的な言い方じゃないかもしれないですけれども、本当、遠藤先生のお計らいのような感じもしますし、それから、もう一つは、この時代、このタイミング、新型コロナが世界を揺るがしているこの時期にこの小説が発見されたということも、また非常に大きな意味があるんではないかなという気がしています。

記者(共同通信)
 全国の遠藤ファンの方々も、この小説を目当てにして文学館に来られる方もふえると思うんですけれども、文学館を訪れた人にはどういうものを感じとって帰っていただきたいですか。

田上市長
 遠藤周作文学館は、施設の中に、アンシャンテという、少し、思索空間というふうに言っていますけれども、落ち着いて、自分の内側と対面する、そういう場所もあります。何を感じてほしいということよりも、ぜひ遠藤周作文学館に来て、もう一度、自分の外側の風景だけじゃなくて、自分の内側の風景と向き合う時間を持っていただければ、それは、訪れた人、お一人お一人にとって癒しの時間になるし、また次の一歩を踏み出そうという、そういう気持ちになる時間になるんじゃないかなと思いますので、ぜひ、お越しいただければと思います。

記者(西日本新聞)
 今回の作品が、人生と生活は違う、というのはわかるので、言葉自体、わかるような気もするし、何となく、それでもわからないような気もするし、理想と現実との違いみたいな内容なんでしょうか、生活と人生の違い。あと、どういうふうに解釈されたか、教えてください。

田上市長
 読んでみてください。本当に、多分、そこにはお母さんの存在も、お父さんの存在ももちろんそうなんですけど、絡むんですね。多分、いろいろな人たちが、本当にいろいろな感じ方をされるんじゃないかなと思うので、そこでこういうふうに感じてほしいとか、それは、人生はこうで、生活はこうですというふうに、ここで私がお話しするのではなくて、やはり読んでいただくのが一番いいと思いますし、それから、感じ方も、恐らく、自分の心がどこに反応するのか、読みながら、自分と対話するきっかけになるような、そういう小説なので、一人一人、それぞれの感じ方で読んでいただければいいんじゃないかなと思います。それと、少し、年輪を経てきた方と、若い方とでは、多分また読み方も違うんだろうと思いますし、そういう遠藤文学の、最初にちょっとお話ししましたけれども、テーマの永遠性というか、そういう部分がすごく感じられる作品ですので、まず、読んでいただければと思います。

記者(西日本新聞)
 市長は、読まれて、ご自身の人生と照らし合わせて、どういうふうに感じられましたか。

田上市長
 そうですね、やっぱりどうしても日々の生活の中で、人生のような部分ではなくて、生活の方に引きずられていったりする、そのペースの中に日常を過ごしていったりするということがやっぱりありますので、この人生について考えるということを、やはり意識的に、時折立ちどまったり、あるいは振り返ったりしながら、考えていく時間を持つということは、すごく大事なことだということを改めて感じましたし、そういう機会は、意識して、頻繁に持っていたいなというふうに感じました。 

市民参加型PR事業「長崎からの手紙」について

記者(NBC)
 はがきなんですが、切手は張っていないということですか。

田上市長
 これは、官製はがきの予定です。だから、もう切手が刷り込んであって、それに印刷しているので、それを持ってきていただければ、こちらで出します、という形が基本ですね。

記者(NBC)
 自分でポストに入れてもいいんですか。

田上市長
 それでも構わないですね。

記者(NBC)
 集める意味って何かあるんですか、長崎市から発送する。自分で発送してもいいわけですね。

田上市長
 基本的に、それでもいいんですけれども、どどっと持っていって、どどっと、大量にという形よりも、できるだけたくさんの皆さんに参加いただくという意味で、持ってきていただく形を基本にした方が、よりこの趣旨が生きるのかなという意味なんです。ちょっとわかりにくい。

記者(NBC)
 集める意味がよくわからないです。

田上市長
 大量に、一人の方がたくさん持っていかれて、それが全部、例えば、ほかの使い方になったりとかいうこともあるかもしれないし、なるべくたくさんの人が持ってきてくれて、するという形を基本にしたい。100%それで行くとは全然思っていませんけれども、そんな形を基本にしようというふうに思っています。

記者(NBC)
 1人何枚までとか決まっているんですか。

田上市長
 いや決まっているわけではないですね。お友達の多い方も、少ない方もいらっしゃると思います。

遠藤周作未発表小説の発見について2

記者(朝日新聞)
 遠藤周作の小説についてお尋ねします。大変珍しいニュースだと思うんですが、この資料は、文学館にずっとあったということでしょうか。

田上市長
 そうです。文学館には、遠藤家から寄託していただいたものが3万点以上あります。そういったものをずっと調査をしながら、分類整理をしたりする作業を文学館では行っています。その中で今回見つかったということなんです。それについては、やはり三田文學の皆さんであったり、遠藤家のご家族の皆さんであったり、いろいろな関係者の皆さんがいらっしゃいますので、そういう、いろいろ、まず、新作かどうかというか、未発見かどうかということの確認作業であったり、あるいは、そういった関係の皆さんへのさまざまな確認ですとか、そういった作業をこれまで行っていて、今回、発表できる段取りになったということです。

記者(朝日新聞)
 そうすると、資料が膨大で、長い間眠っていたけれども、その整理をしていく中で見つかったということですか。

市長
 そうですね。膨大で眠っていたというか、もともと文学館の仕事の一つとして、そういった遠藤家から寄せていただいたそういう資料について、少しずつ整理をしていくというのが一つの文学館の仕事でもありますので、そういう作業を、今回、このテーマで企画展をつくっていく中で、この部分の作業をしていた中で見つかったということですね。ですから、まだ、整理されていない資料もありますので、今後も、ひょっとしたら、また違う資料が見つかったりする可能性というのはあると思います。

その他の質疑応答

平和祈念式典について

記者(共同通信)
 8月9日の平和祈念式典についてなんですけれども、規模を縮小して開催するというふうに、先月の会見でおっしゃられていたんですが、その方針はもうそのまま変わらないのでしょうか。

田上市長
 そうですね、規模は、先日お話しした、おおむね500人程度という規模で、今、組立を行っています。

記者(共同通信)
 来賓の方々の出席を調整されているということでしたが、その後、進捗状況はいかがでしょうか。

田上市長
 今、まだ、いろいろ出席については、ご希望をお聞きしている段階ですけれども、基本的に、政府関係者、具体的には、首相、それから、衆議院議長、参議院議長、それから、外務大臣と厚生労働大臣、それから、各国大使については、ご招待をさせていただくということになっています。それから、被爆者の方々に関しては、60名を、今、考えています。被爆者5団体から各10名、それから、平和推進協会の方を10名という形で、今、考えています。それから、若い世代の方にも参列してもらいたいということで、ここはまた具体的に、今、検討しているところです。
 それから、開式については、例年より5分遅い10時45分のスタートで、全体としてはちょうど60分で、いつもより5分短いという形になります。そういう意味では、少し規模も縮小しますし、時間も少し短くなるんですけれども、ことしの平和祈念式典が、新型コロナの影響を受けて単なる縮小版ということではなく、被爆75年にふさわしい、思いのこもったものにしたいというふうに考えています。そのためにどういった工夫ができるかというのを、今、検討していますけれども、幾つかお話ししますと、まず、生花パネルのデザインは、予定どおりことしから新しくなります。これも、高校生の方が考えてくださったデザインで、新しいものになるということ。それから、被爆75周年を記念するペットボトル、暑い時期ですので、水をいつもお配りしますけれども、そういう被爆75周年記念のデザインのペットボトルをお配りするということですとか、あるいは、姉妹都市の皆さん、姉妹都市の高校生を呼ぶという計画だったんですけれども、それもかないませんでしたので、そういう姉妹都市や友好都市の市長等からのメッセージを、パンフレット等に掲載するということも考えています。
 それから、先日、マスコミ、新聞などにも載りましたけれども、長崎西高の書道部の学生さんたちが書いたキッズゲルニカの大きな作品を、大テントの中に掲示するということも、今、考えています。それから、これは式典のテントの中ではないんですけれども、式典のすぐ会場の中では、第1回目の、最初の祈念式典といっていいんでしょうか、祈念式典という名前ではなかったんですけれども、最初の集まりのときの展示ですね、そのときにどういうことがあったのか、デルノアさんという、当時の司令官の方が、いろいろ貢献をして、開催を許可してくれて、そこにメッセージも寄せてくれたというような、そういった当時のお話も展示をしたいと思っていますし、それから、ピースボランティアという、今、若い人たちが長崎で活動をしてくれていますけれども、彼らの平和メッセージの掲載ですとか、いろいろな企画をしながら、単なる縮小版ではなくて、先ほど申し上げた、被爆75年の思いのこもった平和祈念式典にしたいというふうに思っています。

記者(共同通信)
 プログラム等は、もう固まっているんでしょうか。

田上市長
 そうですね、プログラム等は、先ほど申し上げた、少し、5分短い形で、基本的には、例年の形に沿うんですけれども、あと具体的な中身、例えば、純心の高校生の皆さんの合唱とかが何人ぐらいの合唱になって、どういった形になるのかというような、具体的な中身については、今、まだ協議をしていますので、今後、いろいろ詰まっていくという形になると思います。プログラムとしては、最初の、ひまわりの合唱が抜ける形で、おおむね例年と同じ形になっています。

沖縄全戦没者追悼式について

記者(共同通信)
 もう1点だけ、先日、沖縄の祈念式典に市長からメッセージを寄せられておりました。連帯をということをおっしゃっておりましたが、ことしかなわなかった出席を、来年したいとか、そういうご意向とかがもしあれば教えてください。

田上市長
 来年、そういうご招待があるかどうかって、まだわからないのと、もう一つ、6月が毎年議会のある月になっていますので、議会の日程との関係があるので、今の段階では、まだ出席できるかどうかというのはわからないですけれども、ただ、いずれにしても、長崎の代表が出席するということについては、意味があることだというふうには考えています。

世界遺産の登録取消請求について

記者(長崎新聞)
 大きく分けて、2点あるんですけれども、まず、軍艦島ですね、今、登録抹消の件が、日韓の間で問題になっていますけれども、これについての市長の受けとめをお願いします。

田上市長
 今、さまざまな動きが報道されていますけれども、世界遺産に登録されるときの、ユネスコからの幾つかのそういった、示されたものがありました。それについては、国の方で基本的に整理をしながら対応をしていくということですので、この問題については、そういった国レベルできちんとユネスコとの約束を果たしていくといった形になっていくものというふうに思っています。
 市としては、幾つか、例えば、一般の皆さんが見学に訪れた場合の仕組みですとか、あるいは保存の計画ですとか、そういった市としての役目がありますので、そういった部分をしっかりと果たしていきたいというふうに考えています。

クルーズ船乗員検査費等の負担について1

記者(長崎新聞)
 あともう1点が、コスタ・アトランチカ関係なんですけれども、検査費用が、1,000万円ぐらい市の負担になる。これについては、市長、今、どんなお気持ちですか。

田上市長
 今、おっしゃったように、感染症法の中で、そういった行政検査を行う場合は、検査の2分の1が市で、それから、入院という場合には4分の1が市の負担ということになるわけですけれども、この感染症法の部分というのは、要するに、そこでどなたかが来て、何かに感染されたと、クルーズ船じゃなくてもですね、そういった場合に、その方を、検査を受けてもらう、あるいは入院してもらうということで、感染の広がりを抑えるということがあります。それはもちろん、その方を守るということもありますし、市民を守るということもあります。そういう意味で、市の保健所の役割になっているわけですけれども、今回のもそれに該当するという形の中では、法的にいうと、今の法体系の中でいうと、そういった負担が生じるということになります。
 これは、例えば、インバウンドで、外国の方がお見えになったときに、何かそういった感染症に感染されたといった場合も、基本的には同じ形になります。それはもう義務だというふうに思っているんですけれども、一方で、先日からもお話ししたように、これが、国内に入った、入国手続を終えているから、その地域の保健所がその管轄になるんだというようなところでは、現実には、対応できない部分というのはたくさんあります。今回も、国の専門家スタッフが入っていただいたことで前進がかなり見られたところでありますけれども、どの港であっても、市レベルでは対応が難しいというふうに思っています。
 そういう意味では、今後に向けては、このクルーズ船を安心して受け入れられる形にしていくためにも、法体制であったり、あるいは、体制の準備ですね、そういったものについて、いろいろ見直しをしていただけるように、国の方には働きかけをしていきたいというふうに思っています。

今後の保健所の体制について

記者(長崎新聞)
 最後に1点ですけれども、今回、1回のクルーズ船が来て、長崎市の保健所、多分、業務が大変だったと思うんです。これから、コロナが収まってきて、またクルーズがふえてくると、また似たような状況というのが相次いで発生しかねないと思うんです。今の保健所の体制で十分というふうに思っているのか、あと、今後、例えば、体制を拡充していくための考えとか、その点についてお考えをお聞かせください。

田上市長
 保健所の体制については、今回もやはり、もう少し拡充する必要があるというふうには思っています。ただ、最大の状況に合わせて、常に体制を整えておくというのは、これは非常に難しいものが現実的にありますので、今回も、かなり補強をして、30名近くの職員をほかの部署から作業に入るというか、チームに入るという形で対応してきました。そういう意味では、保健所の体制自体を、基本体制をもう少し拡充することが必要であると同時に、やはりその時期、時期に応じて動かせるといいますか、そういった体制を持っておくことも非常に重要だと思います。もちろん、感染の広がりの型によっても当然違いますし、そういった部分を臨機応変に対応できるような体制をつくると、その2点を検討したいというふうに思っています。

記者(長崎新聞)
 具体的に、どれぐらい拡充するとかは、ありますか。

田上市長
 量的な拡充に関してはですね、例えば、保健師に関しては、この5年ぐらいで20名ぐらいふやしているんですね。それは、長崎市の総合事務所の体制を、少し仕組みを変えたということもあるんですけれども、今回も、そういう形でふやしておいたことは、相談センターの運営にかなりプラスになりました。そういった部分で、既にふやしている部分もありますし、何名、何名というだけではなくて、例えば、医師の数を1人ふやすことで随分違ったりしますし、数というよりも、むしろきちんとした対応ができるような体制をどうつくっていくかという観点で考えたいと思っています。

クルーズ船乗員検査費等の負担について2

記者(NCC)
 今の船の話で、1,000万円ということで、市民もかなり感染しないように頑張ってきて、ただ、外国船が入ってきて、それで、検査が必要になって、1,000万円かかるっていうのは、なかなか市民の感情からすると、法律ではそうなんでしょうけど、なかなか納得できない部分というのはあると思うんですけど、その辺、何か、国に対して、今からいろいろな船が入ってくることを考えると、そういうことを話する、もしくは、お金は何か減額するような話とか、またするというお話だったんですけど、どういうふうな、お金に関してですね、今からもいろいろな市民の負担からいくと、どういったお考えをお持ちでしょうか。

田上市長
 先ほどお話ししたように、基本的に、そういった形で、よその町であったり、よその県であったり、入ってくる方は、当然いらっしゃって、そこで感染が広がったりすることってあるわけですけれども、そういった場合には、そこそこの保健所で対応するというのがまず基本になっていますので、そういう意味では、今回の部分もそれに該当するということなんですね。それは、行政検査ですので、こちらで負担するということなんですけど、今回のコスタ・アトランチカの件でも、その後、実際に帰国する段階で、受入国の方で、検査をしてきた人は受け入れるということがあるということで、その帰りがけに検査を受けていくということがあったんですけど、その分については、船会社の方で負担をされるという形になっていますので、今の法律の仕組みの中ではこういった形になっていくのはやむを得ないと思いますし、また、やむを得ないというか、市民を守るという観点での行政検査ですから、そういう仕組みになっているということだと思いますし、ただ、先ほどお話ししたように、幾つかの点で、やはり少し仕組みを変えないといけない部分というのはあるというふうに感じていますので、それはやはり今回の体験をした地元の市として、国の方にしっかり要望したりして、ほかのクルーズ船を受け入れているたくさんの港も安心できる形にしていくことが、日本が、これからも、そういうクルーズ船を受けるための、大事な動きになるんじゃないかなというふうに思っています。

地域保健課長
 補足ですが、地域保健課ですけれども、1,000万円の負担のうち、8割は特別交付税措置がされますので、実質的には、真水の長崎市の負担は200万円程度になるかと思います。

記者(NCC)
 まあ、これからいろいろな船を受け入れるとなれば、そういうことで、お金がかかる可能性があるということは、なかなか長崎市民としてリスクがあることではないかなと思うので、こういう質問をしたんですけれども。

田上市長
 船の場合は、確かに、集団感染が起きると、一遍に、大量にということもあります。もし、これが船じゃなくても、例えば、新幹線でも、飛行機でも、団体で来られる場合というのは、いつも同じことが起きる可能性っていうのはあるわけなんです。そういう意味では、そういったことにも備える、もし1つの市で受け入れられないような大量の感染が発生した場合にどうするのかといったような観点で考えることが大事じゃないかなというふうに思います。

長崎さるくの魅力発信及びチャンポンに関する危機感について

記者(日本経済新聞)
 観光関連で2点お伺いしたいんですけれども、まず1点目は、これから、国の「Go To キャンペーン」とか、県の全国キャンペーンとか含めて、かなりの人が長崎に来るという可能性は高いと思うんですけれども、その際、ただ来てもらうだけではなくて、リピーターになってもらうこと、長崎のファンになってもらうことは非常に大事になってくると思うんですけど、あと、ウィズコロナ、アフターコロナの時代になってくると、これまでのような団体の客に来てもらうとかということもかなり通用しなくなると思うんですけれども、その際、かなり、長崎というのは、歩いて回る、さるくというのは一つの魅力だと思うんですけれども、国の「Go To キャンペーン」とかに合わせて、もう一度、さるくの魅力を発信するようなお考えとか、そういうのっていうのはあるんでしょうか。正直、ちょっと多分、私も長崎に来る前に、さるくという言葉も知らなかったぐらいなんで、もう一度その魅力を伝える必要があるのかなということを考えています。
 それが1点目と、もう1点は、長崎の重要な観光資源というか、チャンポンというのがあると思うんですけど、チャンポン、最近、ちょっと私の個人的な見解で、間違っているかもしれないんですけど、おいしい店と言われているところとか、地元の人に人気の店とか行ってみると、高齢の方がかなり鍋をふられていて、なおかつ、若手の経営者たちが、麺類やるとしたら何やるかといったら、ラーメンをやっていると。このままいくと、5年後、10年後考えたときに、その方たちがやらなくなって、今、普通の若い方たちはリンガーハットで満足している。普通の人に、チャンポンおいしい店教えてくださいというと、結構、頻繁に、リンガーハットと言う方がいらっしゃるんですよね。そうなると、今後、長崎市内には、中華街と四海楼があって、あとはリンガーハットというような状態になったときに、長崎にチャンポンを食べにくる人が、その状況でいいのかなというふうに思ってしまうんですけど、私の見解が間違っていたらいいんですけど、その辺の危機感とかはお持ちなのかなと、すみません、その2点、お願いします。

田上市長
 1点目の方ですけれども、さるくの魅力という点で、今回の新型コロナウイルスからもう一度観光を再生するというときのスタートも、長崎さるくから始めたわけですけれども、さるく、やっぱりある意味で原点というような部分というのがあって、運べる人数は少なくて、さるく自体は、生まれたときから、これが長崎の観光を量的に変えるということはない、1年間でも数は限られている。ただ、質的には、こういったことを地道にずっと繰り返していくことで、住んでいらっしゃる皆さんも長崎の魅力を感じることができるし、それと、歩かれる皆さんと、まちの皆さんが接点を持つことができるという面で、観光まちづくりという長崎が目指している方向に、市民の皆さんも参画したり、支えたりする、そういう観光を目指そうという方向に合っているという意味で、さるくをずっと続けてきている部分があるんですけど、今、おっしゃったような意味でいうと、さるくの魅力を伝えるということ、それから、もう一つは、さるくのあり方も、やはり今後どんなふうなあり方が一番いいのかということについても考えていく、そういうことが必要だなということを、私も感じています。ですから、魅力を伝えるということと、その前に、さるくの仕組みですとか、さるくのあり方そのものについても、いろいろブラッシュアップしていく必要があるのかなというふうに思います。
 それから、もう一つ、チャンポンの話ですね、いろいろ個別のお店とか出たんで、それはちょっと外したいと思うんですけれども、チャンポンをつくる皆さんが高齢化していっているんじゃないか、ラーメンの方に行っているんじゃないかと、確かに、私の若いときは、ラーメン屋さんって、長崎にはあんまり、本当に幾つかの店しかなかったんですけど、今、ラーメン屋さんかなりふえてきているということはあります。これは、日本全国の傾向だろうと思いますけれども、それもまた長崎の新しい魅力になっている部分もありますし、それは一つの時代の流れだろうと思いますけれども、一方で、チャンポンの魅力をもっと伝えて、持続可能で、これからも長崎の名物として、たくさんの皆さんが、それを、長崎に来たら食べて帰りたいと思うようなチャンポンであるためにはどうしたらいいのか、これは、今、すごく大事なテーマを与えられたような気がしています。そういう取組を、まさしくつくっていらっしゃる業界の皆さんともそういう話をする機会を持って、チャンポンが新しい時代をつくっていくためにどうしたらいいのか、そういうことは本当もっと話していいテーマだと思いますね。そういう機会をぜひつくりたいと思います。

「キッズ平和ながさき」における原爆投下の経緯について

記者(NHK)
 各紙の報道であっていると思うんですけど、長崎原爆戦災史と、子ども向けのホームページ、キッズ平和ながさきの、ちょっと原爆投下の経緯が食い違うということで、市長、まず報告を受けている限り、どういう、今、認識なのかと、今後どういう対応をとらえたいかを、お願いいたします。

田上市長
 子どもたちのためのページということで、そういう意味では、教育的な意味もありますし、非常に気をつけなければならない、一つ一つが気をつけて伝えなければいけない部分で、正確でない表現があった、あるいは誤解される表現があったということで、これについては、今、準備をしていますけれども、早急に変えていくような、差しかえるような形にしていきたいというふうに思っています。いろいろ、歴史上のことについては、それぞれ気を使いながらこれまでも表現をしてきたつもりですけれども、やはりこういったものがまだ残っているということもありますし、これからいろいろ継承していくときにも、正確なことをきちんと伝えていくというのが、若い人たちにとっては一番大事なことで、それを伝えた上で、若い人たちにいろいろ考えていただくきっかけを提供するということでもありますので、今後も、これまで以上にしっかりと気をつけていきたいというように思っています。

江崎べっ甲店の解体について

記者(NBC)
 すみません、江崎べっ甲店の件を聞きたいんですけれども、市の景観重要建造物に指定されたと思うんですが、守りたいと、守るべきだと思って指定されていたと思うんですけれども、事業がだめになったらもう解除、取り壊しというのは、市長自身、どのように考えていらっしゃいますか。

田上市長
 有形登録文化財に関しては、まちの人たちにとってやはり大事な存在という建物でもあって、そういう意味で、この制度があります。ただ、この制度があることによって、守りやすくなるということもあるわけですけれども、そういう意味では、長崎の中の、大事な、景観的だけではなくて、やはり歴史を大事にするという意味では、シビックプライドというんですかね、市民の誇りの部分にもつながるような、そういうものだというふうに思っています。そういう意味では、できるだけ残していきたいというのは当然思っている、一番それが基本になるといいますか、そういう気持ちなわけですけれども、それを現実に守っていくという中では、なかなか難しい問題がたくさんあるということも、現実にはあります。これまでも、守れたものもあるし、守れなかったものも現実にあるわけですけれども、当然、特に、持ち主の方がいらっしゃいますし、いろいろな、市の方でも、それを購入することができるのかどうか、あるいはそれを活用することができるのかどうか、いろいろな物件によって、そういった状況も違ったりもします。そういったものを、それぞれ突き合わせながら、そのときどきで、その案件ごとにしっかり考えていくしかないというふうに思いますけれども、できるだけ、そういったものが残せるような形で考えていくことが、もちろん大事なことだというふうに思っています。これまでも、「富貴楼」が今もうなくなっていますけれども、そういうものがあったり、一方で、「晴海」であったり、あるいは「マリア園」のような形で何とか残せていけているものもあったりしますけれども、できるだけ残せないかという観点で、さまざまなものを検討しながら、今後も臨んでいきたいというふうに思っています。

記者(NBC)
 あまりにも惜しいというか、あきらめきれない部分もあってですね、今後、こういうことって、また出てくると思うんですけれども、その点で何か、知恵というか、行政として何かお考えをお聞かせください。

田上市長
 ですから、当然、残せないかという観点、さまざまなお話をしたり、どの物件も、そういった協議を、お話をさせていただいたりしてきているわけですけれども、いろいろ、最終的には難しい部分もあったりもします。1件、1件の案件について、それを真摯に行っていくという形になるというふうに思います。もちろん、持ち主の方のご意向が最優先するという部分も当然ありますし、それから、いろいろな、時代、時代の状況もあると思いますし、大きさによって、保存できるもの、保存しにくいものということもあったりすると思います。そういったものも含めながら、ただ、長崎の今後、洋館等もそうですけれども、非常に、長崎の歴史文化の大事な部分をなすものでありますので、今後とも、1件、1件の案件について、しっかりと検討をしながら、できるだけ保存できるような、あるいは、一部でも残したりすることができるようなことは、考えながら進めていきたいというふうに思っています。

避難所の運営について

記者(KTN)
 今回、きのうから大雨で、五島とか佐世保の方では、避難所の開設ということがありましたけれども、コロナの中で、長崎市さんの方で、対策とかで、避難所の開設に向けての対策とかで問題が何かなかったかどうかについて、お聞かせください。

田上市長
 今回、そういった大きな問題があったということはないんですけれども、ご指摘のように、避難所のコロナ対策は非常に重要なテーマだというふうに思っています。今、もちろん、マスクですとか、あるいは手洗いですとか、換気ですとか、そういったものに注意するのはもちろんですけれども、少し距離を保つといったような対応をとるということにしています。それから、避難者の方に、体調などについてもお聞きをして、例えば、発熱があったり、咳があったりする場合には、別の部屋があれば別の部屋に入っていただいたり、あるいは、それがどうしてもかなわない、体育館なんかでかなわない場合には、少しゾーンニングをして区分けするですとか、そういった工夫をするようにしています。もう一つ、それと、もっと前の段階の話になるんですけれども、市民の皆さんに今、お願いしていることの一つは、そういう災害が起きる前に、まず自分の地域でどのあたりが、災害が起きやすいとか、どこに避難所があるとかいうことをきちんと知っておいていただきたいということが、まず一つあります。その上で、必ずしも、市が用意した避難所に入る必要がないケースというのもたくさんあります。自分の家にいていただくことで十分という場合もありますし、それから、友人の家とか、親戚の家とか、隣のマンションの友だちのところに行くとか、そういった形で、十分避難になるケースというのもあります。最近は、そういった考え方を、マルチ避難所というような言い方をしますけれども、長崎市では、平成30年ぐらいからですかね、2年ぐらい前から、マイ避難所という言い方をしています。マイ避難所という考え方をすることで、私にとってはあそこが避難所なんだというところを、それぞれに考えておいていただく、地震のときはあそこ、大雨のときはここということもありますし、そういったマイ避難所を持っておいていただけるということがすごく大事なんだろうと思うんです。ですから、今、シールも、そういうようなシールをつくって、ここ何年か、少しずつお配りして、あらかじめ書いておけるように、ここに行こうって、こういうときにはここへ行こうというふうに書いておけるような、そういうものを配ったりもしていますので、ぜひ市民の皆さんに、マイ避難所という考え方を持っていただいて、事前に、私はどこかなというふうに考えていただく、そういう工夫も一緒にしていただければと思います。

緊急経済対策の評価について

記者(KTN)
 最後になんですけれども、きょうも発表あっていますけれども、経済対策についてなんですけれども、今回幾つか出されている経済対策の中での評価をどういうふうな形でされるかという部分と、今後、追加で何か予定されているものがあれば、教えてください。

田上市長
 評価というのは、国のという意味ですか。

記者(KTN)
 今回の市の経済対策で、どういう効果があったかというのを、取りまとめをされるかというところがもしあれば。

田上市長
 なるほど。市の経済対策については、基本的に3つの段階に分けて考えています。救急期という時期と、それから、少し動き出すリハビリ期、それから、復活期という、大きな考え方、大まかな考え方で、分けて考えているんですけれども、救急期のときには、とにかく種火が消えないようにしないといけないということで、事業持続化給付金などを早い時期から制度としてつくったりしてきたわけですけれども、そういう時期から、今はリハビリ期に移って、少し動き出す時期に来ていますので、そういう旅行がしやすいような、あるいは、プレミアム商品券をつくって、少し消費が地域内で回るようなというような動きから今、始めていて、それが、きょうの「長崎からの手紙」もまたそういう流れの中にあるんですけれども、そういう後押しをしながら、今後とも、少しずつ、市内から県内、県外へと、そういう経済活動が広がっていくような流れをつくっていきたいというふうに思っています。多くの皆さんが、今、急に、人が動き出したり、急にもとに戻って密になったりするというのは、やっぱり不安を当然感じておられますし、そういう意味では、段階を追って、少しずつ広げていく流れをつくりたいというふうに思っています。
 もう一つは、そういうのが基本の考え方なんですけれども、ただ、第2波がいつ来るのか、第3波がどうなるのか、そういったのが、またそういう時期になると、また対応が変わったりも、戻ったりもしますので、これからの経済対策等についてもそういう状況を見ながら、そういう基本の流れと、それから、その時期、時期に応じた対応を組み合わせながら、しっかりとタイミングよく経済対策を打っていきたいというふうに思っています。

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