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寺井一通(てらいかずみち)さんは長崎を中心に活躍しているシンガーソング・ライターで、反核・平和の歌をはじめ、いろいろな訴訟支援の歌、生活の歌、地域の歌などを作りました。
昭和60年(1985)に東京の音楽仲間のカンパと協力で出版したテープ「ラブソング・フォー・ピース」も大変話題を呼びました。
長崎を最後の被爆地に…との悲願を込めた市民運動「誓いの火灯火台建設運動」に呼応したもので、売り上げを建設運動に寄金する歌声活動も展開しました。
灯火台は平和への願いを込めた各地からの寄付金で昭和62年(1987年)に完成、毎月9日に平和公園の一角で誓いの火をともし続けています。
テープにはタイトル曲「Love Song for Peace」や「あの日から」「長崎を忘れない」など11曲を収録していますが、なかでも「燃えろ、誓いの火!」は“燃えろ 燃えろ…”の力強いフレーズのリフレーンで、コンサートでも特に盛り上がりを見せました。
また、寺井さんは毎月9日に「ながさき うたの日コンサート」を開き、平和を訴え続けています。 |

灯火台にともされた「誓いの火」
(2004年6月6日) |

「うたの日」で歌う寺井さん |
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4.「アンジェラスの鐘」
(平成5年=1993、梅原司平・作詞、作曲、歌) |
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梅原司平(うめはらしへい)さんは富山県出身のシンガーソング・ライター。ギターを弾きながらコンサート活動を続けるうちに、広島、長崎とのつながりが深まりました。
広島をテーマにした歌は「ヒロシマが泣いている」など3曲を制作。長崎にも毎年訪れていましたが、長崎をテーマにした曲はこの歌が最初で、ファンからの強い要望に応えたものでした。
テーマは平和のシンボルとして教会の鐘を選び、夏の長崎をソフトタッチのフォーク調で、歌いやすく表現しています。
平成6年(1994)1月、CDアルバム「空を飛ぶ夢を見なくなったね」で発表。同年3月にはファンらによる実行委員会の主催でコンサートが開かれ、長崎でのお披露目となりました。
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長崎のコンサートで歌う
梅原司平さん(平成6年1月) |
学校や集会などで歌われる「折り鶴」も梅原さんの作品で、広島、長崎の原爆をテーマにしています。
また梅原さんは交通事故で障害を負った少女の話を基にした「生命のうた」、いじめや不登校に悩んでいる子どもたちへの思い「ここへおいで」なども歌い、学校や教育関係の公演が増えました。 |