皆さんは観光名所を訪れた時、当然写真を撮りますよね。
新コーナー『シャッターチャンス@長崎』では、「長崎の観光名所はこの角度で撮るのがベスト!」という「ベストポジション」をご紹介していきます。
また、長崎の街は数々の映画の舞台にもなっています。
「あの映画のあのシーンはここで撮影された」という場所を見つけ、時にはその現場の「ベストポジション」もご紹介。
長崎の旅の記念になる最高の一枚を撮るためにぜひぜひお役立てください。

第1回目は日本最古のアーチ型石橋・眼鏡橋。
(映画『長崎ぶらぶら節』のロケ地・精霊流しのシーンに登場/出演:吉永小百合、渡哲也、高島礼子ほか)

まずはNGポジションを見てみましょう。

多くの観光客の方は石橋群が架かる中島川へ足を運んだ時、眼鏡橋の側だけを行ったり来たりしておられるようです。
ですのでどうしても眼鏡橋の上に立ち、サイドから「パチリ」という感じの写真になってしまいがち。
すると写真のように人物がち〜いさくなってしまいます。
しかも周辺のビルなどが入ってしまい、石橋の風情も台なし。


そこで眼鏡橋と人物、両方バッチリ撮れる絶好のポイントをご紹介しましょう。
それは眼鏡橋脇の坂段を下りての撮影です。
ちょっと急なので必ず手すりを持って下ってみてください。
足場も踏み石がゴロゴロしているので、ヒールの人は多少危険ですがゆっくり歩けば大丈夫。
眼鏡橋と柳、そして人物だけが切り取られ、とっても素敵な一枚になります。



川っぺりにしばらく腰をおろしていると、ハトやカモ、シラサギなど、中島川の住人たちに出会えたりします。
川には元気なカメもいるんですよ。




また、眼鏡橋というからには眼鏡の形をおさめたいですよね。
川面に映った影が双円を描き眼鏡に見えるのですから当然太陽の動きで影の形が違ってきます。
眼鏡の形を写真におさめるには、賑橋電停よりの袋橋から午前中に撮影することです。


袋橋に腰かけて撮るのもいいでしょう。



日没から22時までは6つの石橋がライトアップされるので、夏場は夜の散策もおすすめです。



〈眼鏡橋ライトアップ〉

限られた時間内の観光だとは思いますが、できればこの眼鏡橋を代表とする石橋群が連なる中島川を、往復約1時間かけて散策して欲しいものです。
いろんな発見がありますよ。
詳しくは2002年6月特集「石橋が連なる中島川沿いを歩こう」参照


眼鏡橋 / 寛永11年(1634)、興福寺2代住職唐僧・黙子如定(もくすにょじょう)が架設した日本最古のアーチ型石橋。
江戸の日本橋、岩国の錦帯橋と並ぶ日本三橋の一つで、皇居・二重橋のモデルといわれる橋。
昭和57年の大水害で半壊したが翌年修復された。



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