TEL095(827)8746 松が枝町4-27 開館 9:00〜17:00 入館料 大人100円/小中学生50円 休館 12月29日〜1月3日 駐車場 なし 文化財 国指定重要文化財/1904年(明治37年)建造
●JR長崎駅からのアクセス 路面電車/長崎駅前電停から正覚寺下行きに乗車し、築町電停でのりつぎ券をもらい下車。石橋行きにのりつぎ大浦天主堂下電停で下車。徒歩3分。 長崎バス/長崎駅前東口バス停から田上、大平橋行きに乗車し、大浦天主堂下バス停で下車。徒歩3分。または長崎駅前南口バス停から深掘、樺島、ダイヤランド、脇岬行きなどに乗車し、グラバー園入口で下車。徒歩すぐ。 車/長崎駅前から大浦天主堂下電停まで約8分。
2階、応接室には手作りの小さな頓珍漢人形(トンチンカン人形)が展示されている。作者は故久保田馨(かおる)。14年間に30万体をも製作されたこの人形は、長崎市内の土産物店でとても安い値段で売られていた土人形。ひとつひとつじっくり見ていると、その味わい深さに心を引き寄せられる。その不思議な独創性に魅せられたブラジルの詩人、I・Cヴィニョーレスに絶賛され、「デザイン」誌上で紹介され、全国に紹介されることとなったというもの。またこの人形創作には原水爆への怒りや平和への願いが込められているため“もうひとつの平和祈念像”ともいわれている。手にとって見ることができないのが残念だが、個性豊かな人形の表情ひとつひとつを観察してみよう。
外観の壮麗さから内部の華麗な装飾に至るまで目を奪われる程美しい洋館。現在の旧香港上海銀行長崎支店記念館は、旧英国領事館(現・野口彌太郎記念美術館)や旧長崎税関下り松派出所(現・長崎市べっ甲工芸館)と共に明治期の海岸通りの風景を形成していた当時の現存する建物であることから、往時のロマン溢れる長崎風景を思い起こさせるものだといえる。 そしてまた、市民の保存運動によって解体の危機を乗り越えた事実を知ると、今も港を望む長崎最大級の煉瓦造及び石造洋館は、さらに雄々しく見えてくるのだ。
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