小学生ほげ太くんと、未来のロボットガラエマンとの
心あたたまる友情物語……のはずですが
本当に、これからいったいどうなるのでしょう。


(ほげ太、学校への道を大慌てで走っている)

ほげ太   遅刻、遅刻、遅刻すっばい!
      いま信号は赤ばってん、まあ、よか。渡ってすっか。

ガラエマン あぶなか! ほげ太くん!

(横から飛び出し、ほげ太ば抱えてジャンプするガラエマン。
 危機一髪んところで、2人はトラックん車輪から逃れる)

ほげ太   ああ、おっとろーし。車にしかるってした。

ガラエマン ほげ太くん。どがん急いどったっちゃ
      道路ば渡るときには、信号に注意せんばいかんとぞ。

ほげ太   本当に、助けてくれてありがとう。ガラエモン。
      あがんふっとか車にしかれたら、ぴっしゃげとったばい。
      (おいば叱ってばっかりやっけん、ガラエマンて
      いっちょん好かんて、思うとったばってん、
      こがんして助けてくれるて、けっこうよか奴かも……)

《訳》
ほげ太   遅刻、遅刻、遅刻しちゃう!
      いま信号は赤だけど、まいいか。渡ろうっと。

ガラエマン あぶない! ほげ太くん!

(横から飛び出し、ほげ太を抱えてジャンプするガラエマン。
 危機一髪のところで、2人はトラックの車輪から逃れる)

ほげ太   ああ、怖かった。車に轢かれるところだった。

ガラエマン ほげ太くん。どんなに急いでいても
      道路を渡るときには、信号に注意しなければならないぞ。

ほげ太   本当に、助けてくれてありがとう。ガラエモン。
      あんな大きな車に轢かれたら、ぺしゃんこになってたね。
      (ぼくを叱ってばっかりだから、ガラエマンって
      大嫌いなやつだと、思っていたけど、
      こうして助けてくれるなんて、けっこういい奴かも……)



ガラエマン 大丈夫や? どこもケガはなかや、ほげ太くん。

ほげ太   うん。あっ……いたたた、なんか足の……。

ガラエマン 足の痛かとか。ひょっとして骨の折しょれたとか。

ほげ太   う〜ん……そがんは、しとらんては思うばってん。

ガラエマン ほら、背中に乗らんね! おいが学校まで連れて行こうだい!

ほげ太   え、連れてってくるっと? ガラエマン。

《訳》
ガラエマン 大丈夫か? どこもケガはないか、ほげ太くん。

ほげ太   うん。あっ……いたたた、なんだか足が……。

ガラエマン 足が痛いのか。ひょっとして骨が折れたのか。

ほげ太   う〜ん……そこまでは、いってないとは思うけど。

ガラエマン ほら、背中に乗りたまえ! わたしが学校まで連れて行こう!

ほげ太   え、連れてってくれるの? ガラエマン。



(ほげ太、ガラエモンの背中に乗る)

ほげ太   (しめしめ。ホントは痛うなかばってん、こがんして
       足ばケガしたふりして、学校までかろうて行ってもらおっと)

ガラエマン (いきなしほげ太ば落っちゃかす)
      こらあ! ウソばついて、楽ばしようて思うたらつまらーん!

ほげ太   え、ええっ? な……なんでウソてわかったと?

《訳》
ほげ太   (しめしめ。ホントは痛くないけど、こうやって
       足をケガしたふりして、学校までおぶって行ってもらおっと)

ガラエマン (いきなりほげ太を落っことす)
      こらあ! ウソをついて、楽をしようと思うんじゃなーい!

ほげ太   え、ええっ? な……なんでウソだとわかったの?



(ナレーション)
やっぱし正体は謎んままのロボット、ガラエマン!
いったい奴は何者やろう! 悪人やろうか、そいとも善人やろうか!
そしてほげ太は、いつんなったら学校に着くとやろうか!

《訳》
やっぱり正体は謎のままのロボット、ガラエマン!
いったい奴は何者なのか! 悪人なのか、それとも善人なのか!
そしてほげ太は、いつになったら学校に着くのだろうか!



<ワンポイント>

【おっとろーし】
恐ろしい。驚いた。

【(車に)しかれる】
車に轢かれること。
例/「そがん道であまいよったら、車にしかるっぞー!」
 (「そんなふうに道で暴れていたら、車に轢かれるぞー!」)

【ぴっしゃげる】
ひしゃげる。ぺしゃんこになる。

【いっちょん好かん】
全然好きじゃない。大嫌い。

【折しょれる】
折れる。
例/「おおどかあいつん鼻ば、いつか折しょってやる」
  (「横着なあいつの鼻を、いつか折ってやる」)


次号へつづく!

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