「生き生きけんこー講座・17」です。
なお、これはあくまでもナマの長崎弁を学ぶためのもので
ほんとうの健康講座ではありません。
従って、講座内容が正しいかどうかは
保証できませんので、 あしからず。


皆さ〜ん、元気にしとりますか〜?
まだまだ残暑もきびしかばってん
もちっとしたら、秋の行楽シーズンのやってきよります。

ハイキングや旅行などの、行楽ん楽しみはお弁当です。
ばってん弁当は、作ってから食(た)ぶっまでに
時間のかかっことの多かけん、食中毒の原因になりやすかっです。

今回は、そがんお弁当の、食中毒予防について
お話ばしようて思います。


《訳》
皆さ〜ん、元気にしてますか〜?
まだまだ残暑もきびしいですが
しばらくすると、秋の行楽シーズンがやってきます。

ハイキングや旅行などの、行楽の楽しみはお弁当です。
しかしお弁当は、作ってから食べるまでに
時間がかかることが多いので、食中毒の原因になりやすいのです。

今回は、そんなお弁当の、食中毒予防について
お話をしようと思います。



おにぎりは、ラップでくるんでにぎっとが安心かです。
のりは、ぬっかうちに巻いたら、ねまりやすうなります。
食(た)ぶっときに巻くとが、おすすめです。
炊きこみご飯んごた、味んついたご飯は
時間のたったら、ねまりやすかけん避けましょう。

梅ぼしや酢、わさび・しょうがには
殺菌・抗菌効果のありますけん
そがんもんば、よかごと利用してつくりましょう。

《訳》
おにぎりは、ラップでくるんでにぎるのが安心です。
のりは、温かいうちに巻くと、いたみやすくなります。
食べるときに巻くのが、おすすめです。
炊きこみご飯のような、味のついたご飯は
時間がたつと、いたみやすいので避けましょう。

梅ぼしや酢、わさび・しょうがには
殺菌・抗菌効果がありますので
そのようなものを、うまく利用してつくりましょう。



おかずの汁(しゅる)気は、ねまるもとになります。
煮つめて、よーと汁(しゅる)気ば切ってから
仕切りばつくって、つめましょう。

ぬっかもんと、つんたかもんはいっしょに入れんごと。
よーっと冷ましてから、ふたば閉めましょう。

訳》
おかずの汁気は、くさるもとになります。
煮つめて、よく汁気を切ったあと
仕切りをつくって、つめましょう。

温かいものと、冷たいものはいっしょに入れないように。
よく冷ましてから、ふたを閉めましょう。



行楽先では、お弁当は
なるべく涼しか所に、置いておくごとして
作ってから、でくっしこ4時間以内に食べましょう。

車のトランクんごた、ぼっくい暑うなるところや
直射日光の当たっごたっとこには、しゃっちが置かんごと。
「いただきます」の前には、しゃっちが手ば洗いましょう。

訳》
行楽先では、お弁当は
なるべく涼しい所に、置いておくようにして
作ってから、できるだけ4時間以内に食べましょう。

車のトランクのような、非常に暑くなるところや
直射日光の当たるようなところには、ぜったい置かないように。
「いただきます」の前には、かならず手を洗いましょう。



せっかくの、たのしか思い出づくりやっけんで
弁当は、安全でおいしかもんば心がけたかですね。

さてわたくしは、お弁当ばもって
こいから「長崎さるく博」に、行ってきましょうだい。
では、また来月〜!

訳》
せっかくの、たのしい思い出づくりなのですから
お弁当は、安全でおいしいものを心がけたいですね。

さてわたくしは、お弁当をもって
これから「長崎さるく博」に、行ってきましょうかね。
では、また来月〜!



<ワンポイント>

【食(た)ぶっ】
食べる。
例/「こい、食(た)ぶっね」「食(た)ぶっ食(た)ぶっ」
 (「これ、食べる?」「食べる食べる」)

【ねまる】
(食材が)いたむ。くされる。

【汁(しゅる)】
汁。年配の人に、こう発音する人が多い。「みそ汁」は「みそしゅる」。
例/「あ、ほら、しゅるのすずるっ」
 (「あ、ほら、汁がこぼれる」)

【しゃっちが】
かならず。どうあっても。

【長崎さるく博】
日本ではじめてのまち歩き博覧会、ただいま開催中。
長崎の歴史や風物を、たのしく紹介する42種類のコースがあります。
特別うんちくコースや、まち歩きを楽しく彩る演出もたっぷり。
おとなりのまちを、旅人気分で、歩いてみるのもいいかもね。


次回へつづく…

【もどる】