「生き生きけんこー講座・10」です。
なお、これはあくまでもナマの長崎弁を学ぶためのもので
ほんとうの健康講座ではありません。
従って、講座内容が正しいかどうかは
保証できませんので、 あしからず。


皆さ〜ん、元気にしとりましたか〜?
「生き生きけんこー講座」ん時間ですばい。
毎日毎日、ぼっくい暑かですね〜。
いったい梅雨は、どこさん行ってしもうたかて、思います。
そこで今回は「夏バテ予防」について、お話ばしましょうで。


《訳》
皆さ〜ん、元気にしてましたか〜?
「生き生きけんこー講座」の時間ですよ。
毎日毎日、すごく暑いですね〜。
いったい梅雨は、どこへ行ってしまったかと、思います。
そこで今回は「夏バテ予防」について、お話をしましょうね。



大切かとは、食べ物の栄養バランスです。
肉に魚に豆製品、卵。そいに、野菜やくだもんばとりましょう。

「暑うして食欲んなか」ちゅうて
そうめんや、冷(つ)んたかもんばっかしといよっとは
あまりようなかです。
スパイスば使(つこ)うたり、香りんつよか野菜んごたっとで
食欲ば刺激して、とくに、タンパク質やビタミンA、B1、Cば含む食品ば
しぇっきょく的に、取りましょう。

「土用のウナギ」ちゅう習慣のありますばってん
ウナギには、ビタミンAのよんにゅあって、じつに理にかなっとります。

《訳》
大切なのは、食べ物の栄養バランスです。
肉に魚に豆製品、卵。それに、野菜や果物をとりましょう。

「暑いから食欲がない」といって
そうめんや、冷たいものばかりとっているのは
あまりよくありません。
スパイスを使ったり、香りのつよい野菜などで
食欲を刺激して、とくに、タンパク質やビタミンA、B1、Cを含む食品を
積極的に、取りましょう。

「土用のウナギ」と、いう習慣がありますが
ウナギには、ビタミンAが豊富にあり、じつに理にかなっています。


また、最近ですと
屋内はどこでんかしこでん、冷房のかけられとります。
ばってん、あまり冷(つ)んとうしすぎたら、きつうしてのさんごとなって
冷えやむくみていうごたっ症状も、出てきます。
外ん気温に応じた、適温の冷房にいたしましょう。
クールビズば、じぇひとん心がけましょう。

お風呂に入って、血行ばようすっとも、よかことです。

《訳》
また、最近ですと
屋内はどこもかしこも、冷房がかけられています。
しかし、あまり冷たくしすぎると、きつくてたまらなくなり
冷えやむくみというような症状も、出てきます。
外の気温に応じた、適温の冷房にいたしましょう。
クールビズを、ぜひとも心がけましょう。

お風呂に入って、血行をよくするのも、いいことです。


そいから、適度な汗ばかくことも、必要かです。
ただし、炎天下でのムリな運動は、せんごとしましょう。
十分か水分の補給ば、忘れんごとせんば。
とくにお年寄りは、脱水症状ば起こしやすかけん、注意の必要かです。

《訳》
それから、適度な汗をかくことも、必要です。
ただし、炎天下でのムリな運動は、やらないようにしましょう。
十分な水分の補給を、忘れないように。
とくにお年寄りは、脱水症状を起こしやすいので、注意が必要です。



そして、もういっちょだいじかとは、睡眠ばようとっことです。
睡眠の不足したら、抵抗力や免疫力も、おちてきます。
寝苦しか夜の続いたておもたら、昼寝んごたっとで、睡眠ばおぎないましょう。

そしたら、皆さん元気で、夏本番ば乗りきりましょうで。
また来月〜。

《訳》
そして、もうひとつだいじなのは、睡眠をよくとることです。
睡眠が不足すると、抵抗力や免疫力も、おちてきます。
寝苦しい夜が続いたと思ったら、昼寝などで、睡眠をおぎないましょう。

それでは、皆さん元気で、夏本番を乗りきりましょうね。
また来月〜。



<ワンポイント>

【〜さん】
〜へ。〜のほうへ。「あっちさん」は「あっちのほうへ」。
例/「いまからあんたんがたさん来(く)っけん」
 (「いまからあなたの家へ行くわ」)

【のさん】
たまらない。
「きつうしてのさん」は「きつくてたまらない」。

【そうめん】
長崎では、江戸時代の初期、小豆島から島原半島に伝えられ
現在、全国的に第2位の生産量をほこる「島原そうめん」、
明治時代、マルコ・マリ・ド・ロ神父が、外海町で
布教活動のかたわら製法を伝えた「ドロさまそうめん」などが
代表的なそうめんである。とても、美味いのである。

【よんにゅ(よんにゅう)】
たくさん。豊富に。


次回へつづく…

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