「生き生きけんこー講座・3」です。
なお、これはあくまでもナマの長崎弁を学ぶためのもので
ほんとうの健康講座ではありません。
従って、講座内容が正しいかどうかは
保証できませんので、 あしからず。


皆さ〜ん、こんにちは。
「生き生きけんこー講座」ん時間ですばい。
さーていよいよ春。だんだん、ぬくうなってきよりますねえ。
ばってんこん時期は「木の芽時(このめどき)」ちゅうて、いろいろあっとです。
今回は、この「木の芽時」について、お話ばすうて思っとりま〜す。

《訳》
皆さ〜ん、こんにちは。
「生き生きけんこー講座」の時間ですよ。
さーていよいよ春。だんだん、暖かくなってきてますねえ。
だけどこの時期は「木の芽時」といって、いろいろあるんです。
今回は、この「木の芽時」について、お話をしようと思ってま〜す。


春は、冬のあいだちぢこまっとったもんの、外に向こうて発散し
生物界、自然界のホルモン代謝の、えろう変化する季節です。
植物のいっせいに芽吹いて、動物にもさかりのつきます。

人間もこがんした、自然界の一員ですけん
春の空気の影響ば受けて、血液や内分泌んごた
あらゆる循環の、活発になります。
そして、身体がそん変化についていきえんで
きゃあなえたり、だるうなったり、眠とうなったりするわけです。

《訳》
春は、冬のあいだちぢこまっていたものが、外に向かって発散し
生物界、自然界のホルモン代謝が、えらく変化する季節です。
植物がいっせいに芽吹き、動物も発情期になります。

人間もこのような、自然界の一員ですから
春の空気の影響を受けて、血液や内分泌のような
あらゆる循環が、活発になります。
そして、身体がその変化についていけず
ものすごく疲れたり、だるくなったり、眠くなったりするわけです。


そんがんわけで、木の芽時は
体調ばくずす人の、よけーしこ、おらすとです。
昔から、健康に注意ばはらいよった時期でもあっとですたい。

あらわるっ体調の不良は、人によりちごうとりますが
たとえば、肌のかゆうなったり、ねぶとの出たり
アレルギー性鼻炎で目ーも鼻もたまらんごとなったりします。

また、身体じゅうん血ーんさわいで、血圧の変動したり
のぼせたりするもんもおります。

《訳》
そういうわけで、木の芽時は
体調をくずす人が、たくさんいらっしゃるのです。
昔から、健康に注意をはらっていた時期でもあるんですね。

あらわれる体調の不良は、人によってちがっていますが
たとえば、肌がかゆくなったり、吹き出物が出たり
アレルギー性鼻炎で、目も鼻もたまらなくなったりします。

また、身体じゅうの血がさわぎ、血圧が変動したり
のぼせたりする人もいます。


昔の人は農業ばしよったけん、春の来っとといっしょに働きはじめて
憂うつか症状ては、えっとあらわれんやったそうです。
現代人は、そがん稲作民族の遺伝子ばついどるにもかかわらず
春になったっちゃ、身体ばえっと動かそうてしません。
そいで、だるうなってしまうというわけです。

昼間はボーってしとって、夜は寝やえん
寝やえんけん、朝はだるうして起きやえん
そがん悪循環ば、断ち切るごと
身体のだるうなったら、運動ばしましょう。
そがんすれば、よう寝らるっし、朝もさわやかに起きえます。

さわやかに、早起きばして
ちーとそこんにきば、散歩してみたらどがんでしょう。
きっとこん春ば快適にすごせます。
そしたら、また来月。さようなら〜。

《訳》
昔の人は農業をやっていたので、春が来るとともに働きはじめて
憂うつな症状は、それほどあらわれなかったそうです。
現代人は、そんな稲作民族の遺伝子をついでいるにもかかわらず
春になっても、身体をなかなか動かそうとしません。
それで、だるくなってしまうというわけです。

昼間はボーっとしていて、夜は寝られない
寝られないから、朝はだるくて起きられない
そんな悪循環を、断ち切るために
身体がだるくなったら、運動をしましょう。
そうすれば、よく寝られるし、朝もさわやかに起きられます。

さわやかに、早起きをして
ちょっとその辺を、散歩してみたらいかがでしょう。
きっとこの春を快適にすごせます。
それでは、また来月。さようなら〜。


< ワンポイント>

【ねぶと】
吹き出物。おでき。

【えっと】
そんなに。なかなか。

【〜しやえん】
〜できない。同意語に「〜きらん」がある。
例/「しやえん…やっぱり、わたしにはしやえん…」
  「なんね、おうちそがんことも、しきらんと?」
 (「できない… やっぱり、わたしにはできない…」
  「なあに、あなたそんなことも、できないの?」)


次回へつづく…

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