ド・ロ神父は、布教と共に、人々に仕事を授け、自立する力を身につけさせるために新たな農業・土木技術を伝授した。ド・ロ神父の影響は、「旧出津救助院」「大平作業場跡」の石垣などに用いられた石面を平滑化するノミ加工(すだれ加工)という技術、目地にわらす土に代わり石灰を混入したネリベイ建物が大型化された石壁(通称、ド・ロ壁)に見ることができ、それらの技術は一般家屋にも採用されていった。
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