【西部エリア】観光スポット&ビューポイント

グラバー別邸跡から徒歩10分の場所にあるのが、日本最初の蒸気機関による堅坑、北渓井坑跡(ほっけいせいこうあと)だ。

■お訪ねスポット8 北渓井坑跡(ほっけいせいこうあと)

明治2年(1869)4月、トーマス・ブレーク・グラバーとイギリス人技師・モーリスによって開坑。深さ43mで蒸気巻揚機やポンプ等近代的設備を持ち、日産300トンを出炭していたが、明治9年(1876)に廃坑となった。当時の様子がうかがえる写真が設置されている。


●高島港から徒歩30分、または高島港ターミナルバス停から循環バスに乗車し、本町バス停下車、徒歩すぐ。

 

北渓井坑跡からなだらかな坂道を少し上った所、右手に三角溝の石碑と案内板が見えてくる。

■お訪ねスポット9 三角溝

本町地区に数本ある、底がV字型をしたとても珍しい溝。鎖国時代にオランダと交易のあった出島や平戸に見られるものと同じで、2枚の石板を地形に合わせて角度を変えた別名・オランダ式側溝だ。この三角溝はグラバーが住んだ南山手や東山手の外国人居留地跡周辺にも見られるが、そこよりも幅が広く、断然長く続いているようだ。水流の速さを調節するというこの溝の機能を踏まえ、おそらくグラバーが高島に持ち込んだものなのだろう。今もしっかりその役割を果たしている。

●高島港から徒歩25分、または高島港ターミナルバス停から循環バスに乗車し、本町下車、徒歩2分。

 

次は高島一の絶景スポット、権現山公園へ。バスが展望台まで運行していないのが残念だが、ぜひ一番近くのバス停からしばしハイキング気分で登ってみよう。

■お訪ねスポット10
 権現山公園・展望台

この公園は椿や梅、桜、つつじなど四季折々の花が楽しめる高島島民憩いのスポット。周囲にはアスレチック場もある。展望台は高島で一番高い標高144mの場所にあり、島中はもちろんのこと、端島(軍艦島)や長崎半島、西彼杵半島、遠くは五島列島や天草をも見渡せる絶景が広がっている。取材時にはウグイスの鳴き声が響き、ツバメが機敏に飛び交う光景を目にすることができた。“静かな楽園の島”を実感できるこの展望台にはぜひ足を運んでほしいものだ。

●高島港から徒歩40分、高島港ターミナルバス停から循環バスに乗車し、権現山バス停下車、徒歩20分。






 

◆ナガジン!も興味津々◆人口密度世界��1から無人となった島

高島よりさらに南西5km、中の島を挟んで位置するのが軍艦島の異名を持つ端島。元々は1つの瀬だったが、石炭が発見され、明治23年(1890)に三菱の所有になってからは、海底炭採炭の基地として周囲が埋め立てられ鉄筋の高層アパート等が建ち並んだ。しかし、石炭の島として一時代を築いた後、石炭の枯渇により昭和49年(1974)1月に閉山。その後、最盛期には5千人を超す人が住んだこの島も無人島となった。かつて建てられていたビル群は現在廃虚となり、荒れ果ててうら寂しい状態となっている。海の要塞を思わせる外観が、戦艦「土佐」に似ていたことから軍艦島と呼ばれるようになったのだ。今もその風貌は変わらない。しかし、角度は野母崎半島から見た方が、軍艦らしいようだ。
島の南西部にある地下1階、地上7階建ての鉄筋コンクリート造りのアパートは大正5年(1916)に建設された日本で最初の鉄筋高層アパート。140戸が入居でき、鉱員社宅として利用されたものだ。内庭には吹き抜けの廊下と階段があり、地階には売店があったという。この他にも鉄筋7〜9階建てのアパート5棟が残っているという。



その危険性から現在上陸することはできない端島(軍艦島)。しかし、もっと間近で見てみたいという方には、軍艦島クルージングがおすすめだ。長崎港から、また野母崎半島からアクセスできるので、ぜひ探検気分でチャレンジしてみよう。

軍艦島クルージング
●マルベージャ軍艦島沖遊覧コース(やまさ海運)
●要予約
●大人3000円、小人1500円
●長崎港大波止ターミナル発着
●TEL095-824-0088

●軍艦島クルージング(えびす丸)
●要予約
●1人1500円(5人から受付)
●野々串港発着(長崎駅前南口バス停から長崎バス樺島行き、または岬木場行きに乗車し、後馬バス停下車、徒歩5分)
●TEL095-894-2039
 
◆ナガジン!もびっくり◆ヘビがとぐろ巻く伝説の岩

展望台を南西方向へ降りると、すぐに右手に頭でっかちのかわいいお地蔵様が祀られた地蔵堂がある。右奥に何かがいるかのようなただならぬ雰囲気を漂わせる空間がある。おそるおそる石段を降りていくと、そこには巨大な岩と岩が三方に鎮座していた。実は、その昔、この巨岩の空間に大蛇が住んでいたという“大蛇(おろち)伝説”が残されている場所なのだという。地元の人はここを“蛇の谷”と呼んでいる。どうりで周辺には、蛇の置物がいっぱいなのだ。権現山展望台まで登ってきたら、ぜひこの岩まで足を伸ばしてみよう。



   

さて、島の中央部に位置する権現山展望台から麓へと降り、高島の西海岸を目指してみよう。

■お訪ねスポット11 高島風力発電所

風力発電や太陽光発電など環境にやさしいクリーンエネルギーの利用が盛んになってきている近年、高島でも「新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)」との共同研究事業として出力600kWの風力発電機(風車)1基が設置された。年間約170万kWh(一般家庭の約450世帯分)の発電量を見込んでいるというから高島の世帯分は有にまかなえる計算だ。今回、撮影のため発電機に接近してみた。とにかくその迫力はすさまじいもの! 無風の時はパタッと止まるが、ひとたび風が吹きはじめるとブ〜ンブ〜ンと轟音が鳴り響くのだ。発電機の脇には、お座敷唄として唄い継がれ高島を唄った『浜節』の歌碑が建てられている。

●高島港から徒歩15分、または高島港ターミナルバス停から循環バスに乗車し、光町バス停下車、徒歩10分。

 

この風力発電所から見下ろせる場所にきれいに整備されたのが高島ふれあい多目的運動公園だ。
 
■お訪ねスポット12 高島ふれあい多目的運動公園

高島の大自然を満喫しながらスポーツが楽しめるこの運動公園。この地は老朽炭鉱住宅の解体時に発生したコンクリート解体材を埋め立てて新たな用地としたもの。そこにこの様々なスポーツやレクリエーションが楽しめる運動公園が整備されたのだ。公園内にはラグビーやサッカー、ソフトボール(2面)などに利用できる多目的グラウンドのほか、テニスコート(4面)やジョギングコースなどがある。
●利用料/テニスコート400円(1面・2時間)
●予約受付/9:00〜17:00(土日祝日を除く)
●TEL095-896-3110(高島行政センター・建設産業課)
●高島港から徒歩15分、または高島港ターミナルバス停から循環バスに乗車し、光町バス停下車、徒歩10分。



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