●浦上天主堂

TEL095-844-1777  本尾町1-79



●JR長崎駅からのアクセス
路面電車/長崎駅前電停から赤迫行きに乗車し、松山町電停で下車。徒歩10分。
バス/長崎駅前バス停から県営バス循環に乗車し、カトリックセンター前バス停で下車。徒歩3分。
車/長崎駅前から約10分。



●創建

キリシタン弾圧の禁制をとかれた信者達により明治6年(1873)、建設が計画される。明治28年(1895)、フレノ神父の設計による教会の建設が開始され30年後の大正14年(1925)に東洋一のレンガ造りのロマネスク様式の大聖堂が完成する。正面双塔にフランス製のアンジェラスの鐘が備えられたが、昭和20年(1945)、原爆で建物はすべて破壊。現在の建物は昭和34年(1959)に鉄筋コンクリートで再建されたもので、昭和55年(1980)、レンガタイルで改装、往時の姿に復元された。原爆の爆風に耐えたアンジェラスの鐘が、一日3回奏でられている。


天主堂内部
●ミサ
 平日ミサ 6:00〜(金曜日6:00〜/19:00〜)
 主日ミサ 土曜日 19:00〜
        日曜日 6:00〜/19:00〜/21:00〜
 開館   9:00〜17:00
 休館   月曜日


●浦上四番崩れ流配50周年記念碑「信仰之礎碑」


浦上四番崩れによって3384人の浦上信徒が全国20藩に流され、彼らは約6年間もの辛苦を味わった。天主堂入口前にあるこの信仰の碑は、信仰を守り抜いて帰郷した信徒達が公教復活50年を記念して建てたもの。


●境内に残る旧浦上天主堂の原爆遺構


浦上天主堂境内には被災した旧天主堂の遺構が数多く点在している。
天主堂に向かって左の下に流れている川横には、爆風で吹き飛んだ双塔(左側の鐘楼)の残骸が見られる。当時は川を塞いだため、50トンもある鐘楼を動かすこともできず、川の方を移動させたのだという。現在も落ちたそのままの場所に残されている。

この左側に吊されていたアンジェラスの鐘は、現在、境内にある典礼センター・ピエタ内に保管展示されている。(平日10:00〜12:00、13:30〜17:00/日曜10:00〜12:00/木曜休館)

また、境内には熱線で黒く焼け焦げ鼻や頭部を欠いた聖人の石像、また外壁や石垣には天使の像や破壊を免れた像が飾られているが、天主堂の外観正面の入口にも原爆遺構である「悲しみの聖母」「使徒聖ヨハネ」像を掲げている。これは旧浦上天主堂を設計したフレノ神父が自ら彫刻したもので、中央の「十字架のキリスト」像は原爆で破損したため複製したもの。旧天主堂の面影を残している部分だ。