西田さんが生まれたのは大正3年(1914)。ちょうど未完成のまま浦上天主堂の献堂式が挙げられた年だ。
それからさかのぼること約350年の永禄10年(1567)、宣教師アルメイダによって長崎におけるキリスト教布教がはじめられた。
そして、それから2年後には早くも長崎最初の教会堂、トードス・オス・サントス教会(夫婦川町・現春徳寺)が建てられる。その頃の信徒数は約1500人。
元亀元年(1570)、ポルトガル貿易港として開港されると、さらに市中には多くの教会が建ち、さらに天正8年(1580)、長崎6ケ町と茂木がイエズス会に寄進されイエズス会領になると、長崎は日本におけるキリスト教の中心となった。
そして、天正12年(1584)には浦上村もイエズス会に寄進され、浦上村は長崎と共に戦国時代の末頃からキリシタンの村となる。
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