平成14年3月に入園者数7000万人に達したグラバー園。
「一度目は修学旅行で」という人も多いんじゃんないだろうか?
現在も年間で約30万人の小学生〜高校生までの修学旅行生が訪れているそうだ。
さて、このグラバー園最大の魅力は緑に包まれたこの丘そのものの景観だろう。
4年間長崎のこの丘に移り住んだ若きオルト夫人はこう言っている。
「この私が最初に見、そして4年間住んだ長崎は本当に美しいところであり、これ以上に美しいところを知らない」。
グラバー園の成立ちは、昭和32年(1957)、三菱重工業株式会社長崎造船所より旧グラバー住宅及び庭園の寄贈を受け、一般公開を行なったのがはじまり。
それ以後「グラバー邸」という名前が長崎の観光地として知られるようになっていった。
その後、外国人居留地であったこの地に元々あった国指定重要文化財の旧グラバー住宅・リンガー住宅・オルト住宅を核に、市内に点在していた6つの明治期の洋館を移築復元。
昭和49年(1974)より、名称を「グラバー園」と改めオープンした。
何故、グラバーの名がついたのか?
それはもちろん、グラバーという人物が長崎において、いや日本において、偉大な功績を残した素晴らしい人物であったからに違いない。
それではまず、このガーデンの総称であるグラバーさんの人物像に迫ってみよう。
●トーマス・ブレーク・グラバー
1.入口〜旧三菱第2ドックハウス
●長崎港を望む絶景スポットを目指せ●
入口にはGLOVER GARDENと記されたゲート。
隣接した大浦天主堂敷地内から茂った大木の葉が覆い、爽やかな光景が広がる。
涼し気な水の音も聞こえてくる。
さて、この動く歩道に乗ったら必ず手すりを持ちながら一周グルリと回ってみよう。
進行方向左側に注目!
大浦天主堂、東山手の洋風住宅群、ミッションスクール(キリスト教系の私学)であるブルーの屋根の海星高校、赤い屋根の活水学院大学などの洋館群が一望でき、ぐんぐんと視界が広がっていく素晴らしい風景が楽しめる。
|
|
2つ目の動く歩道を降りると、旧三菱重工長崎造船所第2ドックハウスが見えてくる。
入り口横に居留地の境界を示す石柱と三菱で使用していた錨(いかり)があるので注目。
|
|
|
|
旧三菱第2ドックハウスは乗員の休憩・宿泊施設として利用された明治建築の典型的なスタイルの建物。
木造2階建て、上下ベランダ付きなのが特徴だ。
現在は三菱造船所で製造した豪華客船や、長崎港を行き交った諸外国の船の絵、世界の帆船の模型などが展示されている。
|
|
船に興味がない人も、目の前の長崎港で製造され、この港を行き交った船だと想像すると、何だかイメージがわいて楽しめるのではないだろうか?
2階、白いベランダからの眺めは絶景で、遥か東シナ海へと続く長崎港の大パノラマが楽しめる。
|
|