3.長崎県立美術博物館〜中町教会
そこで現在すでに行なわれているとっておきのファイナル企画展へ足を運んでもらいたい。
この企画展『美への誘い 美への冒険 --37年の軌跡、そして再生へ--』、県所有の素晴らしい美術・歴史資料は、全て県民の財産、ということで、全館すべてを展示会場に、数えきれない程の収蔵品を紹介している。
そして先程前置きをした往時の迎陽亭の風景を青貝細工で見事に表現した長崎風物図箱、日本黄檗宗の開祖 隠元禅師の書。
人物、風景がとても事細かに描かれた『唐館図絵巻』は隅々まで目を配るように。
芸者さんが『あ〜れ〜っ』となっていたり、ホモのカップルがいたりととにかく細かいのなんのって……。
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さてさて、この長崎県立美術館を折り返し地点にして、今度は上町を通り抜け、最終ゴール中町教会へと向かおう。
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栗饅頭屋のド派手な看板と店を記す表示看板を左手に歩いていくと、右手お茶屋横に斎藤茂吉寓居の跡の石碑が立っている。
大正6年長崎医学専門学校精神科教授として着任した彼は、大正10年の帰京までここに住んでいたそうだ。
長崎でも多くの歌を詠み、興福寺境内などにも歌碑が残されている。
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そしてNBC長崎放送裏手にあるこの標識をはさんだ両側には広々とした中町公園がある。
四季折々の花を眺めながら日なたぼっこしたり、子どもを遊ばせたりと、ここはいつも爽やかなざわめきが聞こえる公園だ。
この公園からはすでに白亜の建物が覗いている。中町教会だ。
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