●八坂神社(ぎおん 八坂神社)
電話095-822-3833 鍛冶屋町8-53

●創建
元和六年(1620)佐賀の高覚院盛宥が今籠町に天王社を創建。寛永十五年(1638)現在地に遷宮される。
明和三年(1766)市内に大火が起こり、ほとんどが失われてしまったが、明和八年(1771)町々や人々の寄付により再建。
現在の境内地はほとんどがその頃のもので、石垣や玉垣に町界町名変更で無くなった町の名が多く残されている。

●宮司さん

市原慶彦さん

●ナガジンもびっくり!

「僕に似てるって言われるんだよ〜」と照れる宮司さんが指差す先に噂の人面狛犬が。
耳がもげ、とっても愛らしいお姿。
無病息災に御利益があるというので、たくさんの人になでられてこんな顔になったらしい。

ぜひ記念に一枚、写真をどーぞ。


●取材メモ1「健康祈願に商売繁昌、合格、縁結びまでかなう?」

御祭神には、祓の神様である素戔嗚尊(スサノオノミコト)ほか、縁結びの神様、健康・合格・安産の神様、商売繁昌・交通安全の神様までがズラリ。
境内には櫻姫美人稲荷なども合祀してあって、佇んでいるととにかくいろんな願いごとが頭に浮かんでくる。
欲張らないで一つずつ? 願いよ叶えぇ。


●取材メモ2「夏のはじまりは「祇園さん」から」

夏のはじまりは「祇園さん」から
「祇園さんで夏が始まり、中国盆(崇福寺)で夏が終わる」と言われていたほど、昔から長崎の夏の風物詩として親しまれてきた長崎の祭り「祇園まつり」。
もともとは平安時代、京の都で疫病が大流行し、そのまんえんを止めるためにはじめた神事が成り立ち。
昔は境内に「芝居小屋」やろくろ首やへびを飲み込む蛇女などがいる(現代では想像不可能)「見せ物小屋」などがあったり、近所の軒先きで綿菓子などを売ったりとたいへんな賑わいを見せていたとか。
群衆の中にまぎれ、花街(丸山)の遊女が旦那さん(お客さん)を連れて浮かれ出る姿も見られたらしい。祇園さんといえばほおずき。
ほおずきは薬草の一種で、実がかや(がく)に包まれて守られているので厄除けや雷よけになるとの言い伝えがある。

●取材メモ3「昭和30年代の「祇園さん」が絵本に」

長崎出身のさだまさしさんは、子供の頃住んでいた伊良林から油屋町のバイオリン教室へ通っていた道筋に八坂神社があったことから、子供の頃、祇園祭りであった実際のことをモチーフに児童書を書いている。
挿し絵も克明に八坂神社の風景や出店の様子が描かれていて、同年代にはたまらなく懐かしいもの。
さだまさし著『ふうせんのはか』。ぜひ一読あれ。