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更新日:2023年5月8日 ページID:040374
原爆被爆対策部 調査課
令和4年度第2回 長崎市第二種健康診断特例区域に関する事業検討審議会
令和5年3月29日(水曜日) 19時00分~
長崎市役所13階 原爆被爆対策部長室(一部オンラインで開催)
(1)議題1 被爆体験者精神影響等調査研究事業の概要について
(2)議題2 「黒い雨」に関する対応について
(3)その他
議題1 被爆体験者精神影響等調査研究事業の概要について
【事務局】
配布資料1(P1~P4)に基づき説明。
【委員】
県外居住者について、県外の医療機関の周知はどのようにするのか。私たちは、新規で意見書を書く時、事業の趣旨に沿って病歴、症状を記載するが、県外の先生が理解して書けるものか心配である。
【事務局】
長崎県市に分けて担当することになる。対象者からどこの精神科に通うのか聞取りを行い、その精神科医に県市が連絡し、診断マニュアルを送付、制度の趣旨や概要を説明したうえで受診してもらう。
【会長】
この制度を導入することを検討した当初は、遠隔診療や長崎の精神科医を派遣する話が出たが、現実的に難しかった。救済制度であることを行政から県外の先生方に説明いただき、なるべく救う方向になると考えている。
【会長】
例えば、精神疾患を途中で追加する場合は、精神科に行って疾病追加するというような、がんと同じ形になるのか。
【事務局】
精神疾患が追加になる場合は、診断書をいただき、受給者証に記載し追加するという形になる。
【会長】
今回の制度改正について、長崎市は説明会を二回、同じ説明会と聞いているが。
【事務局】
長崎会場を4月18日、26日、夜7時から予定している。来場者とオンラインで参加してもらうよう調整したいと考えている。その他、県と共催となるので、諫早、佐世保といったところで開催できないかと調整中である。
【会長】
精神科受診や病院に毎月行かなければならないのか等、患者が気になっている様子だった。
また、通院が困難というのは、例えば寝たきりでなくとも足が弱っているとか、対象者は高齢となっているので、精神科に行くことが困難な方が多いので、どの程度認められるのか。
【事務局】
現在、国からは、長期入院や寝たきりの場合など限定的と聞いている。
【会長】
そこが、どれだけ厳しくなるのか、少し緩くなるのか、というのは、患者にとって大きな問題のようだ。
【事務局】
4月の説明会には、厚生労働省の医系技官を招き、質疑応答の時間をとる予定であるので、そういった質疑も出るのではと想定している。
【会長】
動き出してみないとわからないところもあると思うので、説明会までに質問をまとめて発言いただいて、はっきりした国の方針をきちんと確認するということでよろしいのではないかと思う。
議題2 「黒い雨」に関する対応について
【事務局】
配布資料(P5~P6)に基づき説明。
【副会長】
長崎医学同窓会の最新号に、タケダ先生の長崎医大原子爆弾救護報告が載っている。この報告書で原爆投下の午後、黒い雨が降ったという記述があるため、黒い雨の客観的記録による証明ではないかという記事だった。これについて、今まで厚生労働省は認めていないということか。
【事務局】
私どもは、今その存在を初めてお聞きした。厚生労働省に行っていない、過去の裁判の資料の中にはなかったと思う。
【副会長】
この報告書と永井隆全集1というものにも書いてあるとのことなので、資料として信頼がおけるものであればいいと思う。
【事務局】
ご提案いただいた、救護報告書、永井隆全集について、至急確認をし、新たな証言集となれば調査していきたいと考える。
その他
【会長】
全体に渡ってご質問、ご意見ないか。
【委員】
7種のがんについて。従来、合併症は、疾患は原因疾患、元の疾患だけで認定され、その合併症については認定されていなかった。例えば、胃がんの肝転移など、7種のがんの転移についてはどうなのか。
また逆に、例えば肝臓は転移がどこからか転移されるが、元のがんがわからない病巣である。転移性の肝がんはどうなるのか。
【会長】
確か、転移性は対象外と書いてあったと思いますが、原発とかわからない場合や、がんに伴う色々な他の合併症やそれに関する対応はどうなるのか。
【事務局】
現在、厚生労働省に確認しているのは、転移の分は対象外であるということ。医師の診断書で判断するため、そこに転移性のがんであると書かれた場合は対象外となる。
また、原因疾患はわからないが肝がんになった場合、単純に診断書に肝がんと記載があれば対象になると聞いている。
【会長】
あまり詳しく詰めてしまうと、厳しいものとなるので、原発や不明であれば、肝がん、膵がんなど、このような形で書かれたほうがよいと思います。
それに伴う感染症は対象外ですね。
【事務局】
はい。
【会長】
あやふやなところは、はっきりさせない方がいいと思う。詳しいことを聞きたい場合は、厚生労働省の説明会の時に、大まかに聞いてもらえればと思う。
特に、一般診療の方や精神科の先生方から色々質問が来ると思うので、説明会の前であればまとめたうえで説明会で質問し、説明会後であれば事務局に報告するようにお願いしたい。
黒い雨の訴訟については、貴重な意見をいただいたので、資料を集めて国との折衝の礎になるかということで、非常にありがたい意見だった。
他になければ、本日の議題は終了する。
【事務局】
それでは審議会を閉会する。
閉会
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