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令和4年度第1回 長崎市食育推進会議

更新日:2022年10月5日 ページID:039400

長崎市の附属機関について(会議録のページ)

担当所属名

市民健康部 健康づくり課

会議名

令和4年度第1回 長崎市食育推進会議

日時

令和4年8月22日(月曜日) 14時00分~

場所

中央消防局5階講堂

議題

(1) 令和3年度事業報告
(2) 第4次長崎市食育推進計画における将来目標及び令和4年度事業計画

審議結果

【議題1 令和3年度事業報告】

(事務局) 
【資料1】「令和3年度長崎市食育推進計画における令和3年度実績の評価」及び【資料2】「令和3年度食育関連事業実績」に沿って説明する。第3次計画の計画期間は策定当初平成29年度から令和2年度までとしていたが、新型コロナウイルス感染症感染拡大による社会情勢の変化を受け、長崎市総合計画と併せて終期を1年間延長した。

●令和3年度の評価について
達成しているものは、「農作業体験学習実施小学校の割合の増加」、「学校給食における地元水産物の使用割合の増加」及び「内臓脂肪症候群の予防や改善のための適切な食事、運動等を継続的に実施している市民の割合の増加」である。「農作業体験学習実施小学校の割合の増加」は、全ての小学校において定着していることから第3次計画にて終了とした。「内臓脂肪症候群の予防や改善のための適切な食事、運動等を継続的に実施している市民の割合の増加」は、第4次計画では、国の計画目標とあわせた目標内容へ見直しを行った。「学校給食における地元水産物の使用割合の増加」は、第4次計画においても第3次計画と同じ目標値として引き続き取り組む。
第3次当初現状値より改善しているものは、「「食卓の日」の実施度の増加」、「朝食を欠食する市民の割合の減少」のうち「30代男性」と「30代女性」、「朝食又は夕食をいつも1人で食べる市民の割合の減少」及び「食生活に気をつけている市民の割合(男性)」である。「「食卓の日」の実施度の増加」は、毎月19日に地元の農水産物を使った料理を並べ、食卓を囲んでいただく取組みで、地産地消と共食を創出するものであり、第4次計画でも引き続き取り組む。「朝食を欠食する市民の割合の減少」については、第3次計画では特定の年代に絞っていたため母数が小さくなり、数値が傾向としてあらわれてこないため、第4次計画では、分類の見直しを行っている。「朝食又は夕食をいつも1人で食べる市民の割合の減少」及び「食生活に気をつけている市民の割合(男性)」は、第3次当初現状値からあまり変化していない。
第3次当初現状値と比較して変わらないものは、「朝食を欠食する市民の割合の減少」のうち「20代男性」と「規則的な時間に食事をし、よく噛んで食べる市民の割合の増加」である。第3次当初現状値より低下しているものは、「食育に関心を持っている市民の割合の増加」、「朝食を欠食する市民の割合の減少」のうち「20代女性」、「食生活に気をつけている市民の割合(女性)」、「食生活改善推進員の数の増加」、「市民が利用する「市民農園」の区画割合の増加及びグリーンツーリズム体験プログラムの参加者数の増加」である。「食育に関心を持っている市民の割合の増加」は、第1次計画が始まった平成18年度は87%であったが、国の目標である「食育に関心を持っている国民の割合」は令和3年度79.6%であり、長崎市の実績は国民全体より低い現状である。「食生活改善推進員の数の増加」は、推進員の高齢化が進み、リーダーとなる人材の確保が十分でないことに加えて、コロナ禍で養成講座や地域活動を十分に実施できないことにより、登録者数が減少している。「市民が利用する「市民農園」の区画割合の増加及びグリーンツーリズム体験プログラムの参加者数の増加」は、新型コロナウイルス感染症感染拡大の影響を受け、令和2年度同様低い結果となっている。

●令和3年度食育関連事業実績について
(事務局)
 ・「第3次長崎市食育推進計画」について地域の団体向け出前講座を実施し、令和3年度は3回、78名参加した。
 ・イベントにおける食育普及啓発として、例年、健康長崎市民21の普及啓発を目的とした「健康まつり」、歯・口腔の健康の普及啓発を目的とした「歯っぴぃスマイルフェスティバル」にて、食生活改善推進員による野菜の計量体験や長崎県栄養士会による「栄養相談」など、健康づくりブースの開設を行っていたが、令和3年度は新型コロナウイルス感染症感染拡大のため中止した。
 ・食育推進運動の展開として、各総合事務所において、市内11支部で活動する食生活改善推進員が公民館、ふれあいセンターなどで行う市民を対象とした食に関する講習会について、活動がスムーズに行われるよう支援を行った。親子料理教室・生涯骨太クッキング・長崎の伝統的な食文化について学ぶ郷土料理教室・お正月料理教室・男性料理教室などを実施した。令和3年度も新型コロナウイルス感染症感染拡大の影響を受け、中止したものがあり、積極的な活動は難しい。調理実習の際は、人数制限をかけ密の回避、品数を減らし時間短縮、試食時は一方向を向くなど、感染対策を行いながら事業を実施した。
 ・子どもの基本的な食習慣の形成として、4か月児健診時に離乳食レシピである「フィッシュスタート」の配布(2,500名)及び3歳児健診時に「おさかなすきなこ だあれ?」を配布(2,799名)した。長崎は全国有数の水産県であるため、乳幼児期から魚を食べる習慣がつくことによって、将来的な魚食普及に寄与すると考えられるため、今後も継続する。
 ・「食卓の日」の推進にかかる取組みとして、食卓の日サービスランチの提供を実施した。毎月19(トーク)日を「食卓の日」と定めているが、これに併せ長崎市役所食堂において、地元の旬な食材を使ったランチを提供するものである。新型コロナウイルス感染症感染拡大のため、一部中止したが9回(1,220食)実施した。また、「食卓の日」推進料理教室については、西部ガスとの共催で、6月及び1月に「長崎の魚」、11月に「くじらやとらふぐ」を使った料理教室を開催した。
 ・地産地消にかかる取組みとして、「ながさき実り・恵みの感謝祭」を開催した。市内の生産者団体や飲食店が出店し、地元の旬な農水産物が一同に会するイベントで入場制限を設けるなど感染対策を行いながらおくんち広場で2日間開催し、5,240人の来場者があった。また、学校給食では、希望校へ地元食材(伝統野菜、とらふぐ、高島トマト)の提供をつなげることができた。今後も、地産地消につながる新鮮な地元の食材に触れることができるイベントや学校給食における提供は継続する。
 ・長崎ならではの食材や食文化に関する情報の発信については、「くじら料理教室」「親子で学ぶ!くじら食文化教室」を実施した。この事業を通して長崎が消費量全国1位である鯨食の文化に親しんでもらい、食文化継承に寄与するため、今後も継続する。
 ・農業センターにおいて、地元小学校を対象とした農作業体験学習(伝統野菜の植え付けから収穫まで)や収穫した野菜を地元婦人会の指導により漬物にする食育活動を実施した。
 ・市内の小中学生を対象としたグリーンツーリズム体験として子ども農山漁村交流体験を実施し、小中学校7校187名が参加した。
 ・長崎市内の3つの市民農園において、例年、7月と3月に栽培管理研修会による栽培指導を実施しているが、新型コロナウイルス感染症感染拡大により3月は実施できなかった。
 ・農業センターにおいて、東長崎方面を中心に地元の保育園・幼稚園児を対象とした農作業体験学習(さつまいもの植え付けから収穫まで)実施し、6団体が参加した。
 ・学校給食レシピや朝食レシピを募集し児童生徒の食への関心を高めることを目的として学校給食料理レシピコンクールを実施した。応募いただいたレシピは、学校給食に取り入れたり、食育だよりに掲載するなどして広く紹介している。応募総数は、小中23校より98点(学校給食部門55点(優秀賞1点 努力賞3点)、朝食部門43点(優秀賞努力賞ともに1点))あった。なお、令和4年度は現在、募集中であるが、朝食部門は、レシピではなく実際に児童に調理・実食をしたものを募集し、より朝食に関心をもち朝食摂取率につながるよう変更した。
 ・全国学校給食週間では、長崎市役所本館玄関にて学校給食に関する展示の実施、各学校において調理員の方への感謝の手紙や作文の作成、標語の募集、また、郷土料理、昔から食べ続けられている食材や姉妹都市の料理を紹介した。

●質疑 なし

【議題2 第4次長崎市食育推進計画における将来目標及び令和4年度事業計画】
(事務局)
第4次長崎市食育推進計画は、昨年度策定した計画であり、計画期間は令和4年度から令和8年度である。
●第4次長崎市食育推進計画における将来目標一覧について
 ・「食育に関心を持っている市民の割合の増加」については、第3次計画時は目標値(96%)と現状値に乖離があったため見直した。
 ・「「食卓の日」の実施度の増加」については、第3次計画時から継続している目標である。
 ・「朝食摂取率の増加」は、第3次計画では小・中学生、20代、30代男女と6つの目標で構成していたが、母数が少なく傾向が見えづらかったため、小中学生と若い世代(20~39歳)と世代をひとくくりとしての取扱いへ変更し、第3次計画時の「欠食率の減少」から「摂取率の増加」へ変更した。
 ・「共食を実施している1週間あたりの回数の増加(一人世帯も対象)」については、「1人で食べる市民の割合の減少」から「1週間あたりの共食回数の増加」へ変更した。また、これまでの朝食・夕食のみでなく、昼食を追加し、1人世帯のかたも対象とした。目標値は、国の第4次計画にある同様の目標の目標値と同じ割合で算定している。
 ・「主食・主菜・副菜を組み合わせた食事を1日2回以上食べている市民の割合の増加」については、国の第4次計画にある同様の目標値と合わせている。
 ・「生活習慣病の予防や改善のための適切な食事、運動等を継続的に実施している市民の割合の増加」については、国の第4次計画にある同様の目標値と合わせている。
 ・「ゆっくりよく噛んで食べる市民の割合の増加」については、国の第4次計画にある同様の目標値と合わせている。
 ・「食生活改善推進員の数の維持」については、推進員の高齢化に伴い退会者の増加が見込まれる中で、毎年養成講座を実施し会員数を維持することを目標とする。
 ・「市民が利用する「市民農園」の区画割合の増加」については、区画の見直しを行い継続する。
 ・「グリーンツーリズム体験プログラムの参加者数の増加」については、第3次計画時から継続している目標である。
 ・「学校給食における地元水産物(鮮魚類)の使用割合(重量ベース)の増加」については、第3次計画時から継続している目標である。
 ・「食育にかかる市ホームページ閲覧数の増加」については、第4次計画ではデジタル化を横断的視点としており、市へのアクセスの状況として市ホームページ(食育)の閲覧数を設定している。令和4年度直近閲覧数(8月15日時点)で722件となっている。
 ・「食品ロス削減のために何らかの行動をしている市民の割合の増加」については、食品ロス削減は国際的にも重要な課題であり、第4次計画の重点課題の一つでもある「持続可能な食を支える食育の推進」において重要な視点となる。

●質疑、意見
 ・(委員)ホームページの閲覧数目標件数は年間か、月間か。
 →(事務局)年間である。
 ・(委員)農業体験などでこども達を巻き込まないと、食育の関心が低く、時間がない若い親を巻き込めない。スーパーに食材が豊富にあり、どのようにして野菜ができているか若い親は知らない。
 ・(委員)幼稚園・保育園など、小中学校でも体験をしているが、その体験内容が家庭まで普及されているかが課題である。
 ・(委員)高齢者の食育もより考えてはどうか。大切な食をコンビニなどで済ませ、適当になっていないか。朝も簡単に済ませすぎていないか。ホームページのなかでコロナ禍でも季節にあわせた情報などをもっと手軽に提供していってほしい。
 ・(委員)半加工品が増え、料理に対して簡単なやり方になりすぎている。1から材料を切って、作る人が減ってきているのではないか。一人一人の意識改革が必要であり、自分と自分の家族にとって何が大切な食生活かと考える機会を作ってほしい。
 ・(委員)若い人を取り込むことが難しい。何かいい策はないか。
 ・(委員)今の活動をみえる化するため、デジタルを活用し食生活改善推進員さんの活動をYouTubeで配信してはどうか。今は、子どもたちも1人1台タブレットを持っている。
 ・(委員)こどもの頃、食生活改善推進員さんの活動を体験し、味覚とは記憶に残ると実体験としてある。デジタルを活用して活動をホームページに掲載し、例えば、郷土料理など作り方を簡素化したものを子どもに体験してもらい、子どもから大人へ普及していけないか。
 ・(委員)料理教室(水産)をホームページで公開したらどうか。長崎の魚を使った朝食も追加してもらいたい。
 ・(委員)多くの子どもたちに農業体験していけるよう普及啓発していきたい。

●令和4年度食育関連事業計画について
(事務局)
 ・「第4次長崎市食育推進計画」を踏まえた出前講座は、第4次計画の内容に、対象者にあわせたフレイル予防・改善などを既に申し込みがある。
 ・「イベントでの食育普及啓発」は、5月8日にブリックホールにて「元気がいちばんたい!健康まつり」を開催し、食生活改善推進員との協働による野菜の摂取量増加や減塩を目的としたフードモデル等の展示や長崎県栄養士会との協働による栄養相談を実施した。また、浜の町ベルナード観光通りにて開催した「歯っぴぃスマイルフェスティバル」では、浜の町の大型ビジョンにおけるYouTubeの放映、「野菜摂取」、「主食・主菜・副菜をそろえたバランスのとれた食事」、「食育月間普及啓発」に関するパネル展示やチラシ配布を実施した。なお、10月にはながさきエコライフフェスタにおける啓発を予定している。
 ・「市ホームページでの食育普及啓発」は、6月に食育月間の普及啓発として、野菜摂取と食事バランスに関する資料や農林水産省の食育月間普及啓発ポスターの掲載を行った。9月は健康増進普及月間にあたり、食生活改善普及運動と連携し、個人の生活習慣改善(食事)の重要性について啓発していく。
 ・防災訓練等における食育推進として、家庭における食料備蓄の普及啓発を行っている。長崎市では一定量の備蓄食を確保しているが、賞味期限が複数年にわたるため一度にまとめて購入するのではなく、ローリングストックという手法を用い、毎年度一定量の入れ替えを行っている。備蓄食の食品ロスを減らすという観点も含め、賞味期限が近付いている備蓄食は各地域で開催される防災教室時に配布し、併せて職員から日頃の食料の備蓄について普及啓発を行う。
 ・令和3年度より実施している子ども食堂開設応援事業とは、子ども食堂の開設を検討している個人・団体に対して、子ども食堂の運営を熟知したアドバイザーを派遣し相談・助言・情報提供等を行うといった子ども食堂の開設を応援するものである。令和3年度は新たに3ヶ所子ども食堂を開設した。
 ・就学前の子どもたちやその家庭への食育推進を行う。幼稚園・認定こども園・保育園等において食育の計画を作成し、子どもの健全な食習慣の形成と家庭への食育普及啓発を図る。幼児課から施設へ食育情報の提供、施設職員に対する研修等を通じて施設内の食環境の改善などを行う。調理従事者等研修会は、コロナ禍における食育の推進・家庭への発信の仕方など食育に関する知識向上のための研修を予定している。
 ・市民向けフードドライブとは、家庭などで使いきれない期限前の未使用やもったいない食品を学校、地域、職場などが窓口となって回収し、まとめてフードバンク団体等へ提供する取組みである。長崎市では、ごみの減量化につながることから、サステナプラザながさきと廃棄物対策課の常設の回収にあわせ、環境月間に併せ6月30日と食品ロス削減月間に併せ10月30日に市内各所に拠点を設けてイベント形式でのフードドライブを実施している。イベント形式でのフードドライブの実績は、令和3年度6月 市役所本館及び各地域センター等22ヶ所で193.5キログラム、令和4年度は企業(メットライフ生命保険会社窓口)を加えた23ヶ所で995.1キログラムとなり、一般家庭への呼びかけが主であったが、企業や団体が加わる形となった。
 ・各総合事務所地域福祉課が公民館やふれあいセンターなどにおいて、食生活改善推進員によるおやこ料理教室・生涯骨太クッキング(フレイル予防・低栄養)・長崎の郷土料理教室・お正月料理教室・男性料理教室(地域の一人暮らしの男性を対象)を開催し、調理実習・講話・資料配布等を実施している。
・家庭における食育推進として、離乳幼児食教室・両親学級・育児学級(栄養士や食生活改善推進員による)を通して調理実習、講話及び資料配布等を実施する。
・中央総合事務所地域福祉課では全市に向けて食物アレルギーに関する情報交換及び相談を目的とした食物アレルギー座談会を開催している。

●質疑、意見
・(委員)子ども食堂は開設後、継続的な支援等はあるのか。
→(事務局)食材は、フードバンクや地域からの提供を受け、調理者はボランティアとなり、地域で実施している状況である。
→(委員)年々増加しているため、継続も視野に入れてサポートしてほしい。
・(委員)子ども食堂開設応援事業では、衛生面での助言はしているのか。
→(事務局)相談があれば助言しているが、指導は行っていない。
・(委員)いろいろな活動をしている中で、どのように発信していくかが重要となるが、登録制にするなど工夫が必要である。一部分だけ切り取られるなどして本来の内容が伝わらないなどならないよう発信する場合は、責任をもって、発信の元となる食生活改善推進員などを守る発信の仕方をしてほしい。
・(委員)今まで栄養教諭が行っていた活動を、給食センターと一緒に発信していってほしい。
・(委員)コロナ禍で黙食をする取組みがされているが、食卓で会話をすることは、基本にしてほしい。コロナの感染は、家庭内感染が6割であるため、マスクを介して話す、距離を保って話すなど、黙食ではない方向で進めていってほしい。

お問い合わせ先

総務部 行政体制整備室 

電話番号:095-829-1124

ファックス番号:095-829-1410

住所:〒850-8685 長崎市魚の町4-1(9階)

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