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令和3年度第1回 長崎市移動円滑化推進協議会

更新日:2021年12月13日 ページID:037738

長崎市の附属機関等について(会議録のページ)

担当所属名

土木部 土木企画課

会議名

令和3年度第1回 長崎市移動円滑化推進協議会

日時

令和3年6月1日(火曜日)15時00分~

場所

長崎市役所地下1階 議会第1・第2会議室(長崎市桜町2-22)

議題

・長崎市バリアフリーマスタープラン・第2期バリアフリー基本構想(素案)

審議結果

1.開会

(事務局)

ただいまから、「令和3年度第1回長崎市移動等円滑化推進協議会」を開催いたします。私は事務局を務めさせていただいております、土木企画課の池田でございます。よろしくお願いいたします。委員の皆様におかれましては、大変ご多忙の中ご出席を賜り、誠にありがとうございます。まず始めに、土木部長の松浦より皆様にご挨拶を申しあげます。

2.土木部長あいさつ

(土木部長)

本日は大変お忙しい中、ご出席を賜り誠にありがとうございます。まず、本日の審議内容でございますが、次第にも記載の通り「長崎市バリアフリーマスタープラン・長崎市第2期バリアフリー基本構想の素案」についてご審議をお願いするものでございます。前回3月末に当協議会でご審議いただきました内容も踏まえまして、今回素案として一定整理をさせていただきましたので、事務局よりご説明させていただきたいと考えております。本日は委員の皆様から、忌憚のないご意見を賜りますようお願い申し上げまして、簡単ではございますが、私からの挨拶とさせていただきます。

3.事務局紹介

(事務局)

続きまして、事務局の紹介をさせていただきます。

土木企画課長の谷口です。

土木企画課企画係長の玉川です。

同じく、土木企画課の坂本です。

4.辞令交付

(事務局)

続きまして、辞令交付でございます。本会議より、人事異動等に伴い、委員に変更があっております。本来でしたら、土木部長より辞令書を交付させていただくところでございますが、新型コロナウイルス感染症拡大対策に当たり、会議時間を短縮するため、ご紹介に代えさせていただきます。

山崎 一之様

山崎様は、九州旅客鉄道株式会社長崎支社 施設担当課長でございます。

谷井 嘉明様

谷井様は、長崎県交通局 乗合課長でございます。

金井 仁志様

金井様は、国土交通省九州地方整備局長崎河川国道事務所長でございます。

川野 一代様

川野様は、国土交通省九州運輸局長崎運輸支局首席運輸企画専門官でございます。

5.資料の確認

(事務局)

次に配布資料の確認をさせていただきます。

1. 次第

2. 出席者名簿

3. 座席表

4. A4横で右上に「資料1」と記載しております「前回会議における主な意見と対応内容」

5. A3縦で右上に「資料2」と記載しております「バリアフリーマスタープラン・基本構想~計画の構成~」

6. A3横、ホッチキス止めで右上に「資料3」と記載しております「地区の特性を踏まえたバリアフリー化の基本的な考え方」

7. A3横で右上に「資料4」と記載しております「生活関連施設・生活関連経路のバリアフリー化に関する事項」

8. A3横で右上に「資料5」と記載しております「バリアフリーに関するソフト施策の取組み」

9. A4縦、ホッチキス止めの「【概要版】長崎市バリアフリーマスタープラン・第2期バリアフリー基本構想(素案)」

10. A4縦、ホッチキス止めの「【全体版】長崎市バリアフリーマスタープラン・第2期バリアフリー基本構想(素案)」

11. A3横、ホッチキス止めで左上に「前回会議資料」

お手元に資料が無い方がいらっしゃいましたら、お知らせください。

6.議事

(事務局)

それでは、議事に入らせていただきます。

これからの議事の進行を、松田会長にお願いいたします。

(会長)

皆様こんにちは。会長の松田です。

どうぞよろしくお願いいたします。

まず、本日の会議の成立について事務局より報告をお願いします。

(事務局)

本日の会議の成立についてご報告いたします。

本日、出席いただきました委員の皆様方は18名中14名であり、委員の半数以上が出席となっておりますので、協議会規則第6条により、会議が成立していることをご報告いたします。

(会長)

次に、関係人の出席について、事務局より説明をお願いします。

(事務局)

本協議会の委員の皆様におかれましては、長崎市の非常勤職員として選任させていただいておりますので、原則、代理出席は認められないこととなっています。

本日、協議会委員である長崎県警察本部の澤村委員が欠席となっておりますが、協議会規則第7条に基づき、「関係人」という立場で長崎県警察本部交通規制課協議係補佐であられます鯨津様にご出席いただくこととしてよろしいでしょうか。

(異議なし)

よろしくお願いいたします。

(会長)

本日の会議録の署名人を指名させていただきます。

谷井委員と金井委員にお願いしたいと思いますが、よろしいでしょうか。

(両委員とも了解)

よろしくお願い致します。

(会長)

本日の議題は、会議次第に記載のとおりでございます。

それでは、「⑴ 長崎市バリアフリーマスタープラン・長崎市第2期バリアフリー基本構想の素案」について事務局から説明をお願いします。

(事務局)

土木企画課の谷口でございます。

それでは、お配りしております資料に基づき、ご説明をさせていただきます。

資料が前後しますが、まず、「資料2」をご覧ください。

こちらは、今回策定しようとする「バリアフリーマスタープラン」と「バリアフリー基本構想」の計画書の構成をまとめたものでございます。

上段の緑色が「バリアフリーマスタープラン」で、下段の水色が「バリアフリー基本構想」となります。

左側に記載の国のガイドラインを踏まえ、右側に、今回策定しようとする2つの計画書の構成を整理しております。

まず、上段の「バリアフリーマスタープラン」が「1 長崎市バリアフリーマスタープランの策定に当たって」から「7 行為の届出に関する事項」までの7つの章から、下段の「バリアフリー基本構想」が「1 長崎市第2期バリアフリー基本構想の策定に当たって」から「4 実施すべき特定事業」までの4つの章から構成し、その後に、この2つの計画の「評価」と「関連資料」を整理し、全体として取りまとめようと考えております。

表紙に【全体版】「長崎市バリアフリーマスタープラン・第2期バリアフリー基本構想(素案)」と記載した資料をご覧ください。

この冊子が、先程説明しました項目を網羅した、最終的な「計画書」となります。

この計画書につきましては、本日の審議会でのご意見等を踏まえ、内容を修正した後、予定でございますが、7月頃に、この「素案」についてパブリックコメントを実施し、そこでのご意見等を踏まえ取りまとめた最終案を、8月に開催予定の本協議会で、改めてご審議いただき、9月の策定を目指したいと考えております。

それでは、再度、「資料2」のA3版の資料をご覧ください。

右側の計画書の構成の中で、青色の実線で囲んだ項目につきましては、前回の本協議会でご説明し、ご意見をいただいた項目でございます。

本日は、赤色の実線で囲んだ項目、上段の「バリアフリーマスタープラン」の「4 移動等円滑化促進地区」の「⑶地区の特性を踏まえたバリアフリー化の基本的な考え方」、「5 生活関連施設・生活関連経路」の「⑷生活関連施設・生活関連経路のバリアフリー化に関する事項」、それと「6 バリアフリーに関するソフト施策の取組み」につきまして、この後、ご説明し、ご意見を頂戴したいと考えております。

なお、下段の「バリアフリー基本構想」の「2 重点整備地区」の「⑶地区の特性を踏まえたバリアフリー化の基本的な考え方」、「3 生活関連施設・生活関連経路」の「⑵生活関連施設・生活関連経路のバリアフリー化に関する事項」については、上段の「バリアフリーマスタープラン」と同様の内容となっております。

なお、本日は、初めてご出席される方もいらっしゃいますので、振り返りの意味も含めまして、前回の協議会の内容を簡単にご説明したいと思います。

A3横の資料で、上段左側に「前回会議資料」と書かれた資料をご覧ください。

まず、「バリアフリーマスタープラン」についてですが、1ページ右側に記載の、今回の策定に当たり掲げようとする「基本理念」と「基本方針」について、資料が飛びますが、3ページに記載の、設定しようとする5つの「移動等円滑化促進地区」について、また、資料が飛びますが、6ページから9ページに記載の、先程の5つの「移動等円滑化促進地区」ごとに、設定しようとする「生活関連施設」と「生活関連経路」について、ご議論いただきました。

次の10ページからが「バリアフリー基本構想」となりますが、11ページには、先程説明した、5つの「移動等円滑化促進地区」のうち、「都心部地区」と「都心周辺部地区」の2つの地区を「重点整備地区」として設定し、併せて、移動等円滑化促進地区と同様の「生活関連施設」と「生活関連経路」を位置づけること、次の12ページから13ページに記載の、2つの重点整備地区における「実施すべき特定事業」について、ご議論をいただき、大きな方向性、考え方につきましては、ご了承いただいたところでございます。

それでは、「資料3」をご覧ください。

今回策定しようとする「バリアフリーマスタープラン」では、先程、説明しましたように、5つの「移動等円滑化促進地区」を設定することになりますが、左側上段の「1 基本的な考え方の設定イメージ」に記載のとおり、ここでは、バリアフリーに関する基本方針と地区の特性を踏まえ、地区ごとのバリアフリー化の基本的な考え方を設定したいと考えております。

次に、「2 地区の特性を踏まえたバリアフリー化の基本的な考え方」につきまして、地区ごとに説明したいと思います。

まず、「⑴都心部地区」ですが、左側の図面の緑色の一点破線で囲まれた区域が移動等円滑化促進地区の「都心部地区」でございます。

右側の上段には、この地区の概要として、

・様々な都市機能が点在している

・長崎駅をはじめ、多様な公共交通機関が集積している

・大浦天主堂や旧グラバー住宅をはじめ、多くの観光施設が存在している

・この都心部では様々な事業が展開され、また、予定されており、今後の「100年に一度」と称されるまちづくりの変革期を迎えている

とまとめ、その下には、地区の概要として、人口、面積、位置づけ、公共交通の現状、関連事業をそれぞれ整理しております。

このような地区の特性を踏まえ、下段に、バリアフリー化の基本的な考え方として、3つの方針を掲げております。

一つ目が「100年に一度と称されるまちづくりと連携したバリアフリー化の推進」です。

中程の関連事業に記載のとおり、現在、都心部地区では、様々な事業が進められており、また、今後、予定されております。このように、「100年に一度」と称されるまちづくりの変革期を迎えており、これらまちづくりと連携したバリアフリー化を推進するとした考え方でございます。

二つ目が「生活関連施設及びこれら施設と公共交通機関を結ぶ経路のバリアフリー化の推進」です。

この都心部地区には、多くの市民が利用する官公庁をはじめ、商業、医療、文化施設など様々な都市機能が集積し、また、多くの観光客が訪れる観光施設も立地していることから、これら施設そのもののバリアフリーはもちろんのこと、これらの施設と公共交通機関を結ぶ経路のバリアフリー化を推進するとした考え方でございます。

なお、地形的な制約などによりハード面でのバリアフリー化が困難な場合もあることが想定されますので、その時には「心のバリアフリー」に繋がる取組みを推進することも、併せて、盛り込んでおります。

三つ目が「まちなか及び観光地周辺における回遊性の向上」です。

この都心部地区は、歴史的な文化や伝統に培われた「まちなか」であり、また、多くの観光施設も存在しておりますので、わかりやすい案内の充実などにより、市民はもとより訪日外国人観光客も含めた回遊性の向上を図るとした考え方でございます。

次に、「⑵都心周辺部地区」ですが、左側の図面の緑色の一点破線で囲まれた区域が移動等円滑化促進地区の「都心周辺部地区」でございます。

右側の上段には、この地区の概要として、

・都心部地区の北側に位置し、地区内ではJR、路面電車、路線バスが運行している

・浦上駅やココウォークバスセンター周辺を中心に、様々な都市機能や観光施設が立地している

・浦上駅周辺では、連続立体交差事業による鉄道施設の高架化に伴う再整備が進んでいる

・三菱重工業幸町工場跡地では、民間によるサッカースタジアムを中心とした「長崎スタジアムシティプロジェクト」が進行している

・長崎南北幹線道路が平和公園の複数のスポーツ施設の上空を通過する計画であることから、平和公園の再整備に向けた検討が進められている

とまとめ、その下には、地区の概要として、人口、面積、位置づけ、公共交通の現状、関連事業をそれぞれ整理しております。

このような地区の特性を踏まえ、下段に、バリアフリー化の基本的な考え方として、3つの方針を掲げております。

一つ目が「浦上駅周辺の再整備や長崎スタジアムシティプロジェクトと連携したバリアフリー化の推進」です。

都心周辺部地区では、浦上駅周辺の再整備や、民間によるサッカースタジアムを中心とした複合開発「長崎スタジアムシティプロジェクト」が進行しており、これらまちづくりと連携したバリアフリー化を推進するとした考え方でございます。

二つ目が「生活関連施設及びこれら施設と公共交通機関を結ぶ経路のバリアフリー化の推進」です。

浦上駅やココウォークバスセンター周辺には、医療・福祉施設や文化施設など、多くの市民が利用する施設が集積していることから、これら施設そのもののバリアフリーはもちろんのこと、これら施設と公共交通機関を結ぶ経路のバリアフリー化を推進するとした考え方でございます。

なお、地形的な制約などによりハード面でのバリアフリー化が困難な場合もあることが想定されますので、その時には「心のバリアフリー」に繋がる取組みを推進することも、併せて、盛り込んでおります。

三つ目が「平和公園周辺における回遊性の向上」です。

平和公園周辺には、多くの市民や観光客が訪れる重要な施設が数多く存在することから、わかりやすい案内の充実などにより、市民はもとより訪日外国人観光客も含めた回遊性の向上を図ること、平和公園の再整備に当たっては、回遊性の確保に配慮した検討に努めるとした考え方でございます。

次に、「⑶北部地域拠点地区」ですが、左側の図面の緑色の一点破線で囲まれた区域が移動等円滑化促進地区の「北部地域拠点地区」でございます。

右側の上段には、この地区の概要として、

・長崎市の北部に位置し、地区内ではJRや路面電車、路線バスなどが運行している

・国道206号沿いに都市機能が集積しており、特に、西浦上地域センターが入居するチトセピアには大型商業施設や文化施設などが集積している

とまとめ、その下には、地区の概要として、人口、面積、位置づけ、公共交通の現状、関連事業をそれぞれ整理しております。

このような地区の特性を踏まえ、下段に、バリアフリー化の基本的な考え方として、2つの方針を掲げております。

一つ目が「生活関連施設及びこれら施設と公共交通機関を結ぶ経路のバリアフリー化の推進」です。

国道206号沿いに大型商業施設や文化施設などが立地し、また、JRや路面電車、路線バスなどが運行していることから、生活関連施設そのもののバリアフリーはもちろんのこと、これら施設と公共交通機関を結ぶ経路のバリアフリー化を推進するとした考え方でございます。

なお、地形的な制約などによりハード面でのバリアフリー化が困難な場合もあることが想定されますので、その時には「心のバリアフリー」に繋がる取組みを推進することも、併せて、盛り込んでおります。

二つ目が「商業地区での安全な移動と回遊性の向上」です。

西浦上地域センター周辺においては、大型商業施設と連続した商店街が形成されていることから、安全な移動と回遊性の向上を図るとした考え方でございます。

次に、左側の「⑷東部地域拠点地区」ですが、上段の図面の緑色の一点破線で囲まれた区域が移動等円滑化促進地区の「東部地域拠点地区」でございます。

その下には、この地区の概要として、

・長崎市の東部に位置し、国道34号沿線に、大型商業施設や医療施設、公共施設などが立地し、路線バスが主要な公共交通機関となっている

とまとめ、その下には、地区の概要として、人口、面積、位置づけ、公共交通の現状、関連事業をそれぞれ整理しております。

このような地区の特性を踏まえ、下段に、バリアフリー化の基本的な考え方として、「生活関連施設及びこれら施設と公共交通機関を結ぶ経路のバリアフリー化の推進」を掲げております。

国道34号沿いに大型商業施設や医療施設、公共施設などが立地しており、路線バスが主要な公共交通機関となっていることから、生活関連施設そのもののバリアフリーはもちろんのこと、これら施設と主要なバス停を結ぶ経路のバリアフリー化を推進するとした考え方でございます。

最後に、右側の「⑸南部地域拠点地区」ですが、上段の図面の緑色の一点破線で囲まれた区域が移動等円滑化促進地区の「南部地域拠点地区」でございます。

その下には、この地区の概要として、

・長崎市の南部に位置し、県道香焼江川線沿線に、大型商業施設や医療施設などが立地し、路線バスが主要な公共交通機関となっている

とまとめ、その下には、地区の概要として、人口、面積、位置づけ、公共交通の現状、関連事業をそれぞれ整理しております。

このような地区の特性を踏まえ、下段に、バリアフリー化の基本的な考え方として、「生活関連施設及びこれら施設と公共交通機関を結ぶ経路のバリアフリー化の推進」を掲げております。

県道香焼江川線周辺に大型商業施設や医療施設などが立地しており、路線バスが主要な公共交通機関となっていることから、生活関連施設そのもののバリアフリーはもちろんのこと、これら施設と主要なバス停を結ぶ経路のバリアフリー化を推進するとした考え方でございます。

次に、「資料4」をご覧ください。

「生活関連施設・生活関連経路のバリアフリー化に関する事項」につきまして、ご説明いたします。

前回の協議会では、5つの「移動等円滑化促進地区」を定め、その地区ごとに設定する「生活関連施設」と「生活関連経路」につきまして、ご説明いたしました。

ここでは、設定しようとする施設や経路のバリアフリー化に当たっての考え方などを整理しております。

左側上段の「1 バリアフリー化の促進に関する考え方」でございますが、マスタープランに掲げる基本方針を踏まえ、バリアフリーに関する各種基準やまち歩き点検、ワークショップ等でのご意見に留意し、「生活関連施設」と「生活関連経路」の面的・一体的なバリアフリー化を促進していくこと、また、構造上の制限や財源確保など様々な課題からハード整備が難しい場合には、ソフト施策を交えながら、関係機関と連携・協働し、それぞれができうる取組みを実施しながらバリアフリー化を促進していくとした考え方でございます。

次に、その下の「2 バリアフリーに関する各種基準等」でございますが、国土交通省所管の「移動等円滑化基準」や「ガイドライン」また、長崎県や長崎市の条例で定められている、各分野の基準等を表にまとめております。施設や経路のバリアフリー化に当たっては、これらの基準にできるだけ適合するよう努めていく、と整理しております。

右側の「3 バリアフリーに関する配慮事項」でございますが、令和元年度に実施した、まち歩き点検やワークショップ、市政モニターアンケート、さらには、本協議会からいただいたご意見などを、「バリアフリー整備に関する配慮事項」と「心のバリアフリーに関する配慮事項」として表にまとめております。

施設や経路の整備に当たっては、可能な限りこの配慮事項を踏まえた整備に努めていくこと、今後の社会経済情勢の変化等により、この配慮事項も多様化することが想定されるため、今後の動向等を踏まえ、記載の項目以外についても留意していくことと、と整理しております。

次に、「資料5」をご覧ください。

「バリアフリーに関するソフト施策の取組み」につきまして、ご説明いたします。

本市の場合、バリアフリー化を推進していくうえで、地形的な制約などからハード面の整備が難しい、あるいは、予算的な面や関係機関との調整などから時間を要することもあります。

そこで、ハード面での取組みに加え、ソフト面での取組みが重要となってまいりますので、具体的な取組みの考え方を、今回策定する「バリアフリーマスタープラン」の中に、1つの章として、盛り込もうと考えております。

左側上段の「1 これまでの整理」でございますが、市民アンケートや関係者ヒアリングの結果などにより課題を整理し、それを受けて、バリアフリーの推進に関する基本方針として、

・基本方針3:みんなが支え合い、つながる心のバリアフリーの推進

・基本方針4:バリアフリー情報の充実と発信

を掲げております。

その下の「2 心のバリアフリーに関する取組み」でございますが、障害、いわゆる「バリア」がどこにあるかを「知り」、その特性を「理解し」、困っている人に「気づき」、積極的に「行動する」ことで、みんなが支え合い、つながる心のバリアフリーを推進するとした考え方のもと、取組みの方向性として、「バリアフリーの理解向上やマナー意識の向上に向けた取組み」、「サポート体制の充実」、「バリアフリー情報の発信」の3つの取組みを掲げております。

右側には、現在、長崎市の観光部局や福祉部局などで取り組んでいる事例を表に整理しております。

「バリアフリーマスタープラン」・「バリアフリー基本構想」の策定後には、公共交通や道路などの各分野の「特定事業計画」を作成していくことになりますが、その1つに「教育啓発特定事業」を作成する予定ですので、その中で、関係者と協議・調整を図りながら、具体的な取組みについて、整理していきたいと考えております。

最後に、「資料1」をご覧ください。A4横の1枚ものでございます。

前回の会議でいただいた「主な意見」と「その対応内容」を表に整理しております。

左側が「ご意見・ご指摘」で、右側が「その対応内容」でございます。

詳細の説明は、割愛させていただきますが、基本的に、ご意見・ご指摘を踏まえ、内容を修正しております。

説明は、以上でございます。

(会長)

ただいま事務局から説明がありました、バリアフリーマスタープランとバリアフリー基本構想の素案について、何かご意見やご質問はございませんでしょうか。

(会長)

資料3の2ページに、長崎南北幹線道路の記載がありますが、都心周辺部地区において、具体的にどのようなルートとなる予定でしょうか。

(事務局)

都心周辺部地区の図面中央付近が平和公園のエリアで、JRの線路の左側のエリアに市民プールをはじめ、野球場やラグビーサッカー場、テニスコートなどの各種スポーツ施設が立地をしており、現在、浦上川沿いに、長崎南北幹線道路が計画をされています。この長崎南北幹線道路は、これら複数のスポーツ施設の上空を通る計画であることから、長崎南北幹線道路の計画と整合を図りながら、今後、平和公園西側の再整備を図っていくこととしております。

(委員)

資料3の「地区の特性を踏まえたバリアフリー化の基本的な考え方」について、「生活関連施設及びこれら施設と公共交通機関を結ぶ経路のバリアフリー化の推進」と記載がありますが、経路のバリアフリー化とはどのような概念で捉えればよろしいでしょうか。

(事務局)

各移動等円滑化促進地区内において、生活関連施設や施設間を結ぶ生活関連経路を設定していますが、段差解消や音響式信号機・エスコートゾーンの設置などにより、生活関連経路のバリアフリー化を図っていきたいと考えております。

(委員)

経路のバリアについては、距離のバリアという考え方もあると思います。施設と公共交通機関などを結ぶ経路が長いとそれ自体がバリアとなるため、距離のバリアフリーに関する概念が含まれるよう、書き方を検討した方がいいと思います。

(会長)

距離のバリアについては、私も同じことを考えてまして、例えば、長崎駅から大波止までどうやって行くのかなといつも思っています。「100年に一度」と称されるまちづくりの変革期を迎えているため、ぜひ関係機関が連携して距離のバリアフリーについても進めていただきたいです。

(事務局)

ありがとうございます。ただ今ご指摘いただいた件については、検討させていただきます。

(会長)

他にございませんでしょうか。

(副会長)

資料3の「地区の特性を踏まえたバリアフリー化の基本的な考え方」について、「地形的制約などによりバリアフリー化が困難な場合もあることから、心のバリアフリーにつながる取組みを推進します」と記載がありますが、バリアフリー整備が困難でない場合の心のバリアフリーについてはどのように認識しているか、考えをお聞きかせください。

(事務局)

心のバリアフリーは、バリアフリー整備の有無に関わらず取り組んでいかなければなりませんので、ご指摘の箇所については表現など見直しさせていただきます。

(副会長)

バリアフリー整備の有無に関わらず、心のバリアフリーは進めていく必要があると考えますので、明確に記載された方がいいかと思います。

それから、本計画の位置づけについて、本計画の上位に「高齢者、障害者等の移動等円滑化の促進に関する法律」と「移動等円滑化の促進に関する基本方針」の2つの項目が記載されていますが、その他にも、関連する法律や県・市の条例があるかと思います。それらも併せて記載することで、より市民の方にわかりやすい内容になろうかと思いますので、記載についてご検討ください。

(事務局)

ありがとうございます。関連する法律等についても記載するよう検討させていただきます。

(委員)

資料4の「バリアフリー化の促進に関する考え方」について、ICTを活用することの記載がありません。例えばですが、ICTを活用することで、スマートフォンで車いす使用者用駐車施設の空き情報をあらかじめ検索したり、路上で転倒した時にマッチングアプリを使って、あらかじめ登録している近所のボランティアに手助けを求めるなど、ここに記載されている様々なバリアフリーに関する配慮事項に対応することができると思います。ハードにしてもソフトにしてもICTは不可欠なツールになってくると思いますが、その辺について考え方を教えていただけますか。

(事務局)

今回の計画策定に当たって、確かにICTの活用に関する考え方が漏れておりました。ICTの活用に当たっては、MaaSの推進などもあろうかと思いますので、それらがバリアフリーにどのように寄与していくかも含め研究させていただき、記載について検討させていただければと思います。

(会長)

その他、情報がありましたらお願いいたします。

(委員)

個人的な意見になりますが、2年程前にアメリカで道路施策の勉強をしていた時に、アメリカでは、ICTを活用し全ての交通弱者を円滑に移動させるための取り組みをやろうという動きをしていました。スマートフォンやインターネット、あるいはAI(人工知能)やVR(仮想現実)、といった技術を使い、移動の計画段階ではヘッドアップディスプレイのような物であらかじめ経路をシミュレーションし、どのようなルートを通れば安全に目的地までたどり着けるかというようなシステム作りをしたり、実際に移動している最中にはスマートフォンなどを見ながらバリアフリールートを案内したり、そのような取り組みができないかという検討をアメリカでは取り組もうとしていました。参考までに一例としてご紹介させていただきます。

(委員)

先ほど、距離のバリアフリーに関するご発言がありましたけれども、MaaSを活用した乗継のサービスにより、時間的なバリアフリーという考え方もあるのではないかと思います。

(委員)

国土交通省では、令和2年5月に歩行者利便増進道路制度というものを制度化しています。この制度の活用により道路空間を再配分することで、例えば歩道を広くとりカフェやテントなどを設置し商業空間として活用することで、物理的な距離を縮めることはできないものの心理的な距離を縮めていくようなことが考えられるのではないかと思います。

(会長)

その他、ご質問等ありませんでしょうか。

(委員)

資料3の地区の概要中に地区内の人口の記載があります。ここには、居住人口を記載されているかと思いますが、バリアフリーという考え方であれば、利用される人数を記載された方が良いかと思います。

(委員)

歩行者通行量調査を定点観測していますので、そういったものを一つ活用してはいかがでしょうか。

(事務局)

ありがとうございます。記載できるデータ等調査し、記載について検討させていただきます。

(会長)

その他、ご質問等ありませんでしょうか。

(副会長)

生活関連施設の保健・医療・福祉施設について、医療機関に偏っているように見えますが、何か理由はありますか。

(事務局)

前回会議でご審議いただきまして生活関連施設の設定の考え方に基づき、施設の設定を行っておりますが、再度、漏れがないか確認させていただきます。

(委員)

先ほどICTに関する話題が出ましたが、現在、グーグルマップで目的地を検索すると、公共交通機関を利用した経路や乗車時刻などが即時に検索できるようになっています。このような公共交通機関をより使いやすくしようという取り組みは、バリアフリーにも繋がっていきますので、そのような取り組みも合わせて進めていくということについて、今回の計画にも何かしら記載してみてはどうかと思います。

(会長)

その他、ご質問等ありませんでしょうか。

それでは、意見も出尽くしたようです。ICTの活用による公共交通機関を利用した経路案内などご紹介がありましたが、そういうツールがあるということを広く発信することも大切だと思います。

それでは、本日の委員の皆様からのご意見等を十分に反映していただき、次回の協議会に向けて検討を行っていただきたいと思います。

本日予定していた審議は以上となります。活発なご議論をいただき、また、会の進行にご協力をいただきありがとうございます。

進行を事務局にお返しします。

7.閉会

(事務局)

本日は、貴重なご意見をいただき、ありがとうございます。

本日の意見を可能な限り素案に反映し、予定では7月にパブリックコメントを開始し、パブリックコメントの意見を踏まえ素案を再度修正し、8月位に本計画の原案ご審議のため、協議会を開催したいと考えています。なお、日程については、会長と相談の上、ご案内をさせていただきます。

それでは、これをもちまして本日の協議会を閉会させていただきます。

本日はありがとうございました。

お問い合わせ先

総務部 行政体制整備室 

電話番号:095-829-1124

ファックス番号:095-829-1410

住所:〒850-8685 長崎市魚の町4-1(9階)

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