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平成30年度第1回 長崎市青少年問題協議会

更新日:2018年11月22日 ページID:032043

長崎市の附属機関について(会議録のページ)

担当所属名

こども部 こどもみらい課

会議名

平成30年度第1回 長崎市青少年問題協議会

日時

平成30年9月26日(水曜日) 14時00分~ 

場所

長崎市立桜町小学校 地域交流センター 多目的ホール

議題

1.長崎市の青少年問題に係る取組について
2.青少年を取り巻くメディア、ネットに係る課題について

審議結果

【事務局】
議事の進め方の説明
本日は、以下の2点について協議する。
(1)前回協議した『いじめ、差別』『不登校、ひきこもり』に関わる各課の取組等について報告。
(2)「青少年を取り巻くメディア、ネットに係る課題について」協議。

【幹事】
「いじめ防止と相談体制について」
「いじめは、人間として絶対に許されない」ことを、教育活動全体を通じて児童生徒一人ひとりに徹底することを基本姿勢と、「どの子どもにも、どの学校にも起こり得る」という認識のもと、次の5点の取組を行っている。
1.長崎市いじめ防止基本方針の策定と各小・中学校が策定する基本方針の指導助言
2.いじめの正確な認知の推進
3.特に配慮が必要な児童生徒に対する学校の対応についての研修の実施
4.「生徒指導調査」「いじめ実態調査」による実態把握と対応策の協議
5.スクールカウンセラー及び学校相談員の配置や派遣による教育相談体制の充実

【幹事】
「SSW、SCについて」
県の配置と市の配置があり、原則、市内の小中学校が対象で、高校には対応していないが、SSWの性格上、その子の関わる環境に働きかけるということから、高校生への対応を1件行った。支援に入った家庭に高校生の兄や姉がおり、支援が必要な際は在籍高校と連絡を取っている。今年度は、県が中核市には配置しないことになったため、県のSSWは在籍していない。

「中1でのトラブルについて」
〇長期欠席調査(月末)の実施
〇今年度から夏休み期間中に授業ができるようになり、中学校では夏休み期間中から登校する機会を設ける学校が増えた。
〇各学校で小中連携の取組を一層充実させている。

「不登校への対応について」
〇不登校についての理解と対応説明会の実施
〇不登校に関する夏季研修会の実施

【幹事】
「ファミリープログラムの成果について」
◯参加者の感想
  ・いじめの事例などを聞いて、いじめの実態や状況がわかった。
  ・いじめは未然に防がないといけない。
  ・大人社会のなかでも、いじめのようなものが存在しているので、なくしていく必要がある。
  ・いじめにラインなども関わっているので、使い方などについて考えたい。

「家庭教育、親育ちについて」
1.その他のテーマによるファミリープログラム(希望が多かったもの)
・メディアとの上手なつき合い方 ・上手なほめ方・叱り方 ・子育ての悩みを出し合おう
・伸びる子供に育てるために ・思春期への子供への上手な関わり方 
・早寝・早起き・朝ごはん ・我が家のルールづくり   など
以上のような主催者の希望テーマで、ファミリープログラムを各会場で実施している。

【委員】
いじめをしてしまった子どもの保護者とファミリープログラムのつながりは。いじめをした児童生徒にどのようなケアをしているのか。

【幹事】
子ども同士或いは保護者同士での和解が進まなくトラブルになり、学校や保護者から相談がある。保護者がそういう場面に直面したときどう振る舞えばいいのかということを学ぶ研修の一環として、ファミリープログラムを実施している。
加害の子ども達も守り育てていかなければならないということは共通認識をしなければならない。自己肯定感が低い子どもであったり、認められたり褒められたりすることがなかったり、自分に自信がないので相手を傷つけてしまう、自分はそんなつもりではなかったが言ってしまった、やってしまった、そこで傷つけてしまったということもある。言葉のかけ方や、コミュニケーションの取り方についてり指導している。

【委員】
引きこもりの人たちを支援しているとき、これを届けたい人に思いが届かないことがよくある。だから一般的なやり方では届かない。意識の高い人たちのフォローはできるが、課題を抱えた方々へ手が届かないことがよくあるので、そこをケアしていかないと変わっていかない。

【幹事】
ファミリープログラムの効果は絶大なものがある。それでも足が向かない保護者もいるので、全ての保護者の方々に寄り添いながら、学校として何ができるのかを一緒に考えていきたい。

【委員】
私は、放課後子ども教室をでやっているが、その中で気になる子が何人かいる。いわゆる発達障害の子どもたちが最近は多く見られる。このような子どもがいじめられやすいのではと心配になる。本来の放課後子ども教室のあるべき姿は、子ども同士の人間関係作りであってほしいと願って活動している。だから、なるべく声をかけないようにしているが、現実的に大人が声をかけなければならない子どもが結構な人数いる。学校や先生はよく対応している。

【幹事】
長崎市で8回、その他合わせて19回の研修の機会を設けて先生方のスキルアップを狙っている。かなり多くの先生方が参加をしている。まずは先生方が特別支援教育に対する理解を深めていくことが第1歩だと考えている。

【事務局】
メディア、ネットに係る長崎市の取組を説明する。
(学校教育課)
1.長崎市いじめ防止基本方針に、ネット上の不適切な書き込みについてはただちに削除することを明記。各学校のいじめ防止基本方針に情報モラルの充実について明記するように指導。
2.学校訪問などにおいて、モラル教育が適切に行われているかどうかを点検し、指導助言実施。
3.「ネット上のいじめ」への対応について、教職員の研修を通して実践化。
4.各種調査による実態把握とその対応策を学校と協議。
(生涯学習課)
1.「メディアとの上手なつき合い方」をテーマとしたファミリープログラムを実施。
2.市PTA連合会の緊急メッセージ「メディア利用の共通ルール」の啓発活動を実施。
(少年センター)
1.各警察署を訪問し、情報交換をした内容を小・中・高等学校の生徒指導主事部会等で提供。
2.学校訪問時に、SNSトラブルやメディアの使用状況について情報交換や協議。
3.長崎市少年補導委員連絡協議会で、市P連の緊急メッセージを記載したポケットティッシュを配布し、メッセージの啓発に努めている。
4.青少年の非行・被害防止強調月間を周知し、青少年を巡る有害環境の浄化活動に取り組んでいる。

【議長】
委員からいただいたスマホ依存に関する資料があるのでご説明願います。

【委員】
スマホ依存は急増している。スマホ依存はギャンブル依存と同じで、突然やめさせると、錯乱状態になったりする。脳の変化については、アルコール依存も同じである。
大事なことは、依存する側の理由を知っておくということ。何らかの挫折や疎外状況、ストレス状況によって現実の生活に居場所を失い、自分の存在価値を失う。その結果、現実世界に居場所がない疎外感を、現実以外の世界で満たすという心理的なものがある。このようなことを知っておかないとなかなか先に進めない。
結局、小さい頃の子育ての問題がある程度大きくなってきた段階でスマホ依存やギャンブル依存などの問題になる。一番重要なことは子育てのところをうまくやるということになる。
ネット依存の予防については、とにかくメディア使用の開始年齢を遅らせること。欲求制御の能力をはぐくむため過保護や過干渉はよくない、親がコントロールすることが大切であり、その最も大切なことが家族関係である。
ネットゲーム依存症の克服については、ベースには家族関係があるが、決して責めない、真剣に話し合うなどの対応をしていかなければならない。

【委員】
例えば、こうやったら妊娠しない、こういう方法をとれば補導されないとか、子どもにとって不必要な情報が溢れている。

【委員】
ネット上の不適切な書き込みについては、削除依頼の対応をすぐにしていただけるものなのか。

【幹事】
書き込みについては難しい問題がある。すぐに解決するというわけではないの。

【委員】
書き込みをした本人ではないと削除できないというのがルールになっているのか。

【幹事】
行政上は対応できないということである。

【委員】
子ども達にとって、ネットで出会うことは特別ではない。出会い系のSNSに限らず、メッセージでのやり取りも出会いになっている。また、ネットの進化のスピードはすごく早い。2、3年たったらネットは進化してしまう。各課の取組の中に研修とあるが、その情報が入ってくるときにはもう遅いというのが現状。それと、携帯、スマホは基本的に学校に持っていってはいけないとなっているが、いいか悪いかは別として、それがさらに先生や大人達にスマホの現状を見えにくくしているというのもあるのではないか。

【委員】
不適切な書き込みかどうかの判断はどこがするのか。
次に、資料を提供いただいた委員の話をお聞きして、まったくその通りだと思う。スマホ依存、特にゲーム依存の子ども達は、夜中にスマホでゲームをするから朝起きられず結局不登校になる。委員が言われるように、ネットゲーム依存症の予防に一番大切なのは家族関係とあるが、まさにそのとおりである。長崎モデルとして、18歳までは携帯スマホを持たせてはならないなど、それくらいやらないと間に合わない状況である。

【幹事】
不適切な書き込みについては、いじめの定義は、『「いじめ」とは、児童等に対して、当該児童等が在籍する学校に在籍している等当該児童等と一定の人間関係にある他の児童等が行う心理的又は物理的な影響を与える行為(インターネットを通じて行われるものを含む。)であって、当該行為の対象となった児童等が心身の苦痛を感じているものをいう。』となっている。「インターネットを通じて行われるものを含む」というところがいじめの定義の中にある。学校の中でいじめの被害にあった、書込みがあったと被害を受けた者或いは保護者から訴えがあった学校側が動いて、不適切な書込みに対して指導をする。

【幹事】
携帯スマホを持たせないという時代ではないと思う。やはり、モラルを教える、マナーを教えるということでないと今の子ども達は健全な生活、たくましい人生を送ることができなくなる。そのあたりを学校教育や家庭教育、或いは社会教育で大人達が育んでいけるようなシステムを作っていくべきではないか。

【委員】
教員の研修や児童生徒への指導をやったとしても、現状はそれを超えているのではないだろうか。
SNS等で実際は買春とか売春とか裏には非社会的集団などの存在は大いにある。手遅れにならないうちに何らかのやり方、少し強引でもやらなければならないのではないか。それを長崎モデルという形で提案していただけないか。

【事務局】
青少年問題についての協議であるが、乳幼児、未就学児の段階で家族の在り方というのが重要な問題になってくること、併せてインターネットやスマホの問題など、一緒になって悪い方向で相乗効果が出ている部分もあるかもしれない。委員からいただいた情報などは、0才からの保護者達に情報提供する必要があるが現在はそういう体制にない。0歳の段階からこういった問題は出てくる。長崎市は対応が遅れているので、しっかり取組んでいきたいと思う。

【委員】
今日の話を聞いていると、小さい頃の家庭教育が一番大切だという結論になっているようだが、それをどう進めていくか、早く進めないといけないのではないか。

【委員】
保護者の方にという話がでているが、その方向で話が進むのであれば、一つの課だけでは難しいと思う。共働きが当たり前になっている中、労働時間は減ってない現状、子育ての時間は減っているのに、子育てに同じように時間を使えというのも現実的ではない。その辺をセットにしていかないと絵に描いた餅になるという不安があるので、話が進むのであれば、ぜひいろんな課と連携をしていただきたい。

お問い合わせ先

総務部 行政体制整備室 

電話番号:095-829-1124

ファックス番号:095-829-1410

住所:〒850-8685 長崎市魚の町4-1(9階)

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