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長崎市総合計画審議会(第1・第4合同部会)

更新日:2018年11月9日 ページID:032008

長崎市の附属機関について(会議録のページ)

担当所属名

企画財政部 都市経営室

会議名

長崎市総合計画審議会 第1・第4合同部会(交流と平和)

日時

平成30年8月3日(金曜日) 14時00分~16時00分

場所

議会第1・2会議室(市役所本館地下1階)

議題

1. 基本施策A3「交流のための都市機能を高め、交流を促進し、賑わいを創出します」の評価 

審議結果

■議題1 基本施策A3「交流のための都市機能を高め、交流を促進し、賑わいを創出します」の評価

〔基本施策主管課説明〕

【委員】
他の観光都市と比べて、観光統計総括表に掲載されているものに関してどのように評価されているか。

【担当課】
観光統計の取り方が、各都市によって同一ではないので統一的な統計が取れているわけではないが、外国人の観光客は伸びているのは全国的な傾向である。地方都市においては、そちらについては弱いということと、各都市の比較からわかるということではないが、課題として長崎市は日帰り客数が多いことから、観光消費額が伸びていない。観光客数を伸ばすことは重要であるが、観光消費額を伸ばす取り組みを重点的にやっていく必要があると考えている。

【委員】
拡充されたビッグデータについて、そこから見えてきたものがあれば教えてほしい。

【担当課】
ビッグデータの収集については、IOTおもてなし実証事業としてDMOのコンベンション協会で実施している。海外のお客様にWI-FIを使ってデータ収集したところ、福岡から来られる方が一番多く、北部九州を回っている。長崎市内については、お好み焼き屋、とんかつ屋など飲食関係に行かれる方が多い。寺町については、外国人がそこまでは周遊していない。これらのデータからどのような取組みを行うか検討している状況である。データも長崎だけでなく周辺の自治体と連携した取り組みが必要になっていると思っている。

【委員】
現在説明いただいたことは、以前新聞に掲載されていて、その時から思っていたことだが、とんかつ屋に人が多いなど観光と食をどう結び付けていくのかということだと思う。今年からこの審議会に参加しているが、審議のテーマが細分化されていて、観光と食をどうリンクさせていくのか、交通アクセスについても、長崎駅前の話で具体的にどのようにレイアウトにしていくかということも大事かなと考えている。

【部会長】
日本銀行長崎支店において、「長崎県の観光産業の現状と課題」というレポートを出されおり、参考になる資料だと思いますので、後日委員の皆さんに事務局から配布してほしい。

【委員】
駅前の大規模なプロジェクトが進んでいるが、JRとしっかり連携してまちづくりをしてほしい。市に高架下はどのように使うのかとお尋ねしても、JRが決めることなのでと回答をもらっていたが、駅の横の高架下などは商業用地として、まちづくりの核となる場所である。JRと協議はなされているのか。わかる範囲で教えてほしい。

【担当課】
高架下の使い方については基本的にJRの土地である。そのため、JRが支社機能であるとか、列車を運行するための業務などその他商業施設も考えられているようであるが、JRが優先的に決めることになっている。
余剰地については、行政のほうで一定の面積を使えるという国の要綱があるため、JRが決めた後行政から要望を出せるため、現在調整を始めたところである。

【委員】
東京など地下鉄やJRなどの高架下を効果的にまちづくりに活用されている。できた後に考えるのではなく、できた時には同時に長崎駅周辺がすばらしいまちになっていることを期待している。
観光統計によると、順調に観光客が伸びているということであったが、観光客が伸びてくると交通渋滞が起きていくと思う。長崎市は観光客を伸ばす目標を持っていると思うが、観光と交通渋滞は確実に連動していることから、その視点での検討はなされているのか。

【担当課】
所管は土木のほうとなるが、ゴールデンウィークなど観光客が多くなる時期は、対策本部を設けて駐車場マップを作成し駐車場への誘導を図ったり、パークアンドライドの周知を行っているが、今後観光客が増えていく際にはそのような対応をしていくことになると思う。

【委員】
ゴールデンウィークやお盆は、今でもあることであり、対策は臨時的なものであると思う。市が観光客の目標値を上げ、観光を伸ばしていこうとしているということは、日常的に観光客が増えていき、渋滞も多く発生すると予想される。5年先、10年先の交通渋滞の予測をたてて、道路の拡幅などを計画する必要がある。
現在、松山から時津までは常時渋滞しているなど、長崎は渋滞ばかりというのはイメージが悪い。私は商売をしているが、渋滞が増えてたとえば配達に10分多くかかることになると、賃金が増え、会社の利益が減る。そうすると法人税が減るということになるが、市役所はそのような意識はあるか。

【担当課】
私の見解としては、渋滞が税金に与える影響ということまでは考えていなかった。まちづくりを進めていくにあたり、今後の需要予測などは所管により行っているが、先ほどのご意見についても関係各課と共有していきたい。

【委員】
市民にとって暮らしやすいまちと、観光で栄えるまちのインフラは反比例する動きになるところもあると思う。その点を行政は想定して動いてほしい。

【委員】
現場で見聞きしていることは、個人旅行者の外国人の方のレンタカーによる事故が増えているようである。市のほうで把握しているか。
EAT長崎で提供したメニューによって一方通行で終わっていないか。
長崎LOVERSの着地点、それを図るものさしはどのようなものを考えているのか。

【担当課】
委員ご指摘のとおり、特に韓国人によるレンタカー使用は増えているが、現在事故の件数等については把握していない。外国人の方が怪我や病気により搬送された際には、常時私に連絡がくる体制となっているが、搬送を伴わない軽微な事故等については、行政に連絡がくる体制にはなっていないので、今後警察と連携し情報を共有しながら、対策を検討していきたい。
2点目のEAT長崎については、ちゃんぽんや皿うどんなど各国共通でないものについては、当初から新地の方にご相談しながら作成している。運用していく中で、使用する店舗から行政に改善点についてフィードバックがあっているので、随時変更を加えながら対応していきたいと考えている。また、EAT長崎については、画期的でいいものを作ったと自負しているが、まだ使用頻度が少ない状況となっており、周知が十分でないことが原因であると考えていることから、今後店舗に対する周知に力を注いでいきたい。

【部会長】
先ほど、委員からもご指摘があったが、観光と食に関する所管が別となっているが、所管課同士の連携は確実にやられているのか。

【担当課】
以前は観光を所管する文化観光部と食を所管する水産農林部は、同じ経済局であった。観光が一番アクセスの多い「あっと長崎」のHPを所管していることから、食の関係や、ふるさと納税などに関する情報発信についても「あっと長崎」にリンクをはるなどして連携して行っている。今後についても更なる連携に努めていきたい。

【担当課】
長崎LOVERSの取り組みは昨年10月から開始したプロジェクトで、本日ロゴマークを配布させていただいているが、漢字の長崎と英語のLOVERSの間に空欄を作っている。その空欄には、市民が考える長崎の多彩な魅力や日常から感じている好きなところを入れていただき、発信していただいている。最終的な目的は、市民の方が長崎の好きなところ、魅力を考えることによって、長崎に対する誇りや愛着を醸成する、いわゆるシビックプライドを高めていくということである。また、その結果、長崎市民の盛り上がりを見て、新たな来訪者の増にもつなげていきたいと考えている。
プロジェクト開始から1年経っていないところで、現在はまだテレビ等によるプロモーションなど行政主体の取組みになっており、まずは長崎LOVERSの取り組みを長崎市民に気づいていただく段階である。
その後のステップとしては、市民一人一人が長崎の好きなところ、魅力を考えていただき、それを周りの方に伝えていただくことと考えている。
その後のステップとしては、考え伝えるだけでなく、市民ひとりひとりが当事者になってまちづくりに参加するということを見据えている。
先ほど説明させていただいたとおり、現時点は気づいていただき、長崎市の魅力や好きなところを考え伝えていただく段階であるが、そのものさしとしては魅力の発信数としてインスタグラムやフェイスブックによる発信数を設定しており、当初目標を5000件と設定していたが、実績として8400件となっている。

【委員】
一生懸命取り組まれていることはよくわかるが、これは予算を伴っている事業であり、費用対効果が求められることから最終的にはどうしていきたいのか、どのようになったら効果がでていると判断できるのかのものさしがあったほうがよいと考えている。

【部会長】
来年度以降もLOVERSの事業は継続していくと思うが、ここに出す正式な指標ということではないが、こういう目標に対してこういう結果が出たというような説明が来年度以降できるようにしてほしい。

【部会長】
長崎LOVERSについては、今日お配りしているものに、委員が参加されておりますが、ご意見はありませんか。

【委員】
教会LOVERSとして参加させていただいております。長崎でシビックプライドを醸成するような形のある取組みは初めてだと思うが、私の周りではおもしろいねということで高評価である。長崎市民が盛り上がって楽しい長崎になっていけばいいかと思っているし、プロジェクトが始まって1年経っていないので、これからかなと考えている。
2つ目の世界遺産が決まって、これから長崎の観光に与える影響は大きいと考えているが、1ページの基本施策の評価に「世界遺産に関する満足度は、目標を達成したが「不満」にかかる割合が0.3%上昇した」とあるが、不満の内容について把握していれば教えていただきたい。

【担当課】
「不満」の内容として、産業革命遺産について行けなかったとかわかりにくかったというものがある。新しく登録される長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産の外海も含めて、わかりやすいものとなるよう努力していきたいと考えている。

【委員】
冒頭の説明で、成果指標の宿泊客についてほとんど出てこなかった。結果として成果指標の中で一番課題なのはそこであると思う。A3-1の成果指標に宿泊客があるが、評価の欄に何も記載がない。観光消費額が最後の目的であると思うが、つながりがよく見えない。評価の欄に宿泊客の問題は書くべきであると思う。この数字を見るとかなり深刻であると思う。昨年の対応状況表の中にも、説明はなかったが個別施策A3-2の成果指標について記載があるが、一番肝心な部分について説明もなかったし、評価に記載もないことが気になるがいかがか。

【担当課】
施策評価シートのつくりが、事業の取組みがあって、そのことでどのような成果があって問題点があるか、その結果として指標がどう動いたかというつくりになっており、指標についての説明を直接するわけではなく、これまでの取組みがこの成果指標に表れているといるつくりになっていることから、説明を飛ばしたということではなかったのですが、シートのつくりから成果指標については触れなかったということです。

【委員】
我々が評価するときには、成果指標を見て評価しなければならないのだから、当然ながら記載はなくてもそこは大事なポイントだから説明はあるべきだと思う。

【担当課】
成果指標の説明が抜けていたことについては申し訳なかったと思っている。委員ご指摘のとおり、観光消費額を伸ばすためには宿泊客数を伸ばすことが大事だと考えている。

【委員】
一昨日のサミットで市長から、21世紀型の観光を目指すためにハイクラスのホテルをつくり、国際的なおもてなしをするというのが一つの戦略であるとご説明があった。しかし、ホテルの稼働率がこのような状況では、ホテルの新設は非常に難しい。新しいホテルができれば、既存のホテルが影響を受けてしまう。宿泊客数を増やすことがこの基本施策の最大の課題であることから、宿泊客数の成果指標については、触れなければならないし、今後どうするのかということも考えなければならない。夜景観光だけで解決できる問題でもないと考えている。

【担当課】
委員ご指摘のとおり、観光客を増やことに力点を置くだけではなく、そこに消費を生むしかけづくりが必要だと考えており、そのためには単価が高い宿泊客数を増やすことが必要であると考えている。そのためには、夜景観光だけではなく、MICEやDMOがDMOとして民間としての動きをつくるというしかけもありますので、それらを複合的にやりながら進めていきたいと考えている。また、来年度の施策評価の説明の際もそこを論点として説明したいと思います。

【委員】
先ほど、DMOで「民間」という言葉を使われたが、サミットでは行政からDMOに移管すると説明があった。DMOは民間ではないのではないか。

【担当課】
民間を巻き込んだ動きを作ることがDMOとなり、そのDMOが観光客誘致などの取り組みを行っていくという意味で言わせていただいた。誤解を招く言い方となったことについて、お詫びしたい。

【担当課】
DMOがビッグデータを分析した結果、アメリカ、香港、タイ、中国については、観光客に対する宿泊率は伸びているが、台湾、韓国については日帰りの客が多いということがわかった。そのような傾向を再度洗い直し、DMO推進室、コンベンション協会と連携して宿泊客数を伸ばす取り組みを行っていきたい。

【部会長】
前期基本計画の指標についてお配りしているが、宿泊客数については、平成23年度から平成27年度までは順調に右肩上がりであったが、その後一度落ちて、長期トレンドとしてはかなり宿泊客数が減っているのが事実である。三菱の客船建造という特殊な要因とは分けたところで、総轄的な分析をしてほしい。実際に長崎に観光できたお客がどれぐらいあったのかということを再度分析して、今後の宿泊客対策を考え来年度はきちんと説明してほしい。

【委員】
観光に関する施策評価は、観光客数、宿泊客数、外国人観光客数、観光客消費額が大きなポイントである。成果指標については、宿泊客数について未達であることが数字で明確に示されていることから、それを総括の中で原因分析を含めてきちんと記載すれば施策評価としてはよいのではないかと思う。そこが明確でないことから、いろいろなご意見がでているものと思う。インバウンドが、これから伸びていくだろうし、重要な顧客層であることは言うまでもないが、国際観光船からくるお客の増加がかなり多いが、それらを差し引いた中で、国内客、国外客がどのような傾向を示しているのかを把握する必要がある。以外に伸びている顧客層と、そうでない顧客層があるので、そこは具体的に分析したほうがよい。P18の外国人観光客の受入態勢整備については、待ったなしで、MICEができてからとか新幹線ができてからとかの話ではなく、東京オリンピックがある2年後に外国人観光客が長崎にあふれると考えたほうがいい。その時に重要となってくるのは、足の確保、先ほど道路混雑の問題について指摘されたが、(4)の公共交通機関の利用促進のところで他の観光都市と比較をしてみて、たとえば金沢や奈良など世界遺産を抱えている大きな町、観光都市として発展している都市と比較して、果たして公共交通機関がいまのままでいいのかということについて、再度考える必要がる。ここでは、路線バスについて観光客の足の確保がメインで書かれているが、果たしてそうなのか。たとえば奈良で言うとぐるっとバスや、金沢では香林坊まで駅から距離が結構あるのでシャトルバスがあるが、そのようなバスを活用することも考えないといけないのではないか。その2つのバスについては、外国人の利用が非常に多いが、長崎ほどの観光地であれば、そのような検討も必要。東京オリンピックのときにはピークになると思うので、その時までにはなんとしてでも外国人観光客の受入態勢を整備していくべきである。それから、外国人観光客にとって重要なのは、決済の問題である。キャッシュレス化については20ページに今後の方針で記載されているが、これも前倒しでやっていかないと、商店街対応もできないし、一部最近の新聞報道によれば少額の金額について個別決済が実験的に行われていると聞いておりますが、この辺についてはまさにDMOのメインテーマとして取り組んでいく必要があると考える。最後にインバウンドだけでなく、観光客の受入態勢を整えていくためにも、DMOを一日も早く具体的な活動ができる形に持っていくのが必要であると考える。

【部会長】
マーケティングラボの時にDMOの中間報告書ができているので、皆さんに参考資料として事務局通じてから配布してほしい。先ほどお話があった台湾、韓国の宿泊率が少ないということについても、ビッグデータから出てきている。DMOもまだまだ始まったばかりではあるが、観光政策課、観光推進課、DMO推進室、コンベンション協会と連携して、スピード感を持って動き出してはいるが、スピード感を持って進めていただきたい。

【委員】
観光統計総括表を見ると、観光客数は35万人増えている。交通機関別を見ると、船舶が33万人増えている。ということは、クルーズ船で来た人たちがほとんどであると思うが、船が入るとどういう経済効果があるのか。細かいところからいうと、停泊料が支払われると思うが、それは県に入るのか、市に入るのか。また、燃料や水、食料を積みこむと思うが、どのようにお金は落ちているのか。想像ではあるが、船が入ると3日間ぐらい滞在するのかと思うが、長崎に着いたお客さんは長崎のどこに行き、どこでお金を落とされているのか。

【担当課】
クルーズ船の9割が中国からのお客であり、団体ビザであることから、一人で周遊することはできない。16万トンほどの大型船であると、お客を乗せるため大型バスが100台ほど必要となり、バス会社にお金が落ちるが、市内のバスだけでは足りないため、県内、九州内のバスにもお金は落ちている。それから、クルーズのお客さんは朝停泊して、夕方には出ていき、基本日帰りであり、宿泊するのは年間に1隻あるかどうかである。また、長崎港は港湾管理者が県であるため、係船料は県にお金が落ちる。食料については、最近ようやく長崎でも積み込むようになってきた。水、燃料については独自に契約をしているところで積み込みを行っており、また3泊または4泊のショートクルーズですので、なかなか難しいと考えている。どこでお金を落としているかは、食事やお土産である。5、6千人の乗客に対して2、3千人のクルーがいるが、クルーは非常にフリーである。

【委員】
今のお話を聞くと、観光統計総括で5.3%増えているとあるが、実際は日帰りクルーズであるからあまり経済効果がないのかなと思うがいかがか。

【担当課】
5.3%観光客数は増えているが、うち1.6%しか宿泊客数は増えていないということが先ほどから指摘があっているとおり問題であると思っている。16万トン級の客船で考えると乗客5、6千人に対して、クルーが2、3千人おり、クルーについてはフリーのビザであることから、自由に動くことができる。また、最近長崎でクルーの乗り換えを長崎港でされている。乗り換えを長崎で行うということは、前泊を長崎のホテルに泊まられるということであるので、今後はその点も積極的にお願いをしていきたい。

【部会長】
過去最高の観光客数ではあるが、水増しとは言い過ぎかもしれないが、実際はクルーズ船のお客が増えているだけとも言える。ただ、基本施策評価シート1ページの成果指標の観光消費客数と観光消費額から客単価も若干上がっている。そのことから、食事なり宿泊なりで一定観光消費もあっているということについては、説明していただく必要があると思う。ご指摘いただいた水や燃料、長崎素材の食料の積み込みをどれだけできるのかということは、長崎の経済を押し上げる効果があると思いますので第4部会の経済のほうでも説明をしていただければと思う。

【委員】
長崎LOVERSの件について、確かに経済効果が見えないという課題もあるが、教育現場に私も参加していたが、この授業は非常に良かった。長崎にあるもので子供たちが大好きなものについて全員が発表していて、これが長崎愛につながるのかなと非常によい取り組みであると思っている。小学校3年生の社会科見学で、かまぼこ工場に見学に来て、絵と感想文を書いてもらったら、あまりにも素晴らしかったので、配送のトラックに92名分の絵を長崎LOVERSのロゴと共に貼りだして非常に良かった。みずほ銀行についても、長崎LOVERSを貼りだしていたが、半分ほどは県外の方で、これを見て食べに行こうというきっかけ作りにもなったとの話があり、露出するとそのような効果があると感じている。本日配布されている冊子に写真が掲載されているが、これを見た方々が長崎に行ってみようかなということになれば、経済効果にもつながるかなと思っている。

【担当課】
委員からご紹介いただいた写真集については、50点選定させていただいているが、その後その他投稿いただいたものも含めて148件を日本橋の長崎館や市立図書館、現在は市内の公共施設などで写真展を開催し、アナログでの情報発信も行っているところである。ロゴマークにつきましては、市民の共有財産としてご自由に使っていただける。商用の場合でも簡単な手続きをいただければ無償で活用いただいている。

【委員】
これまでの議論を聞いて、長崎の観光行政が多岐にわたって大変な課題を抱えていることがわかった。県にしても市にしても、観光行政に携わっている人材は、優秀な方が多いと思っている。どうしても数字で成果を出したがる傾向がある。
例えば具体的に、今回登録された潜伏キリシタンの例で申し上げると、もう一つの世界遺産の大浦天主堂はこれまでの観光行政の延長でよいと思う。観光行政の得意分野だと思う。しかし、外海の活用は観光行政の方々では、あまり今までしたことがない。外海は人がどっと押し寄せて、雰囲気が壊れては駄目である。外海の活用は非常に大事だと思う。パブリックビューイングで人が良くなる空間と申し上げた。五島の集落も同じである。ガイドがいて、できればご理解いただいて巡ってもらうということが必要である。観光行政が表に出てやってしまうと、外海はめちゃめちゃになってします。観光だけではなく、文化財や外海の地域センターや地区の方と連携して、観光の方は縁の下の力持ちに徹してほしい。大浦天主堂と外海は性格が全然違うということを理解して、観光行政は一歩引いて連携した成果を出してもらえればいいと思う。観光行政の哲学のようなものに通じると思う。

【委員】
6月に2018観光白書が出されており、東京オリンピック・パラリンピックを見据え外国人宿泊人数を4割から5割増やすことを目標とし、具体的な提案や課題、事例まで示されている。本市における観光白書の活かし方はどのようにしているか。
民泊の実態把握について、今後行政としてどのような取組みを予定しているか。

【担当課】
住宅宿泊事業法は国が東京オリンピック・パラリンピックを見据え、外国人観光客の受入態勢の整備の方策として進めているもので、通常の住宅でも届け出を出すことにより、民泊が可能になったという法律である。届け出先は県になっており、先日新聞に掲載されていたが、長崎市内ではまだ9件程度の届出であるということである。届け出件数が少ない理由としては、届け出が煩雑であることや、規制のハードルが高いということに加え、長崎に対するニーズがどれぐらいあるかわからないということもあるようである。今後、民泊については、民間の業界との協議も必要である。
民泊の整備が進むことが、外国人受け入れ態勢の整備につながるが、あまりにも民泊を増やすと通常の旅館業に影響することも考えられることから、関係団体及び関係課と協議し検討していきたい。

【担当課】
釧路、金沢、長崎と観光立国ショーケースに選ばれており、EAT長崎や渋滞緩和のためのショットガン方式のバスの運行、災害時の対応マニュアル作成など受入態勢の整備について先駆的な取組みを行っているところである。
長崎発着、福岡発着の外国人をターゲットとしていたが、今後は羽田、成田からの外国人もターゲットとし、他都市の先駆的な取組みも参考にしながら外国人をさらに呼び込めるようにしていきたい。

【部会長】
民泊の届け出があっている9件の、名前や場所、キャパシティなどは把握しているのか。

【担当課】
届け出は県であるが、情報は把握している。

【委員】
長崎LOVERSについては、アンケートを実施するなど事業を実施するだけでなく、効果等を分析する必要があるのではないか。
大学生の学びの場として大学の魅力を高めていくことについては、まず大学生が魅力あるものにしていく意識が必要であると考えているので、自分も他の大学生を巻き込んでいけるように働きかけたい。
長崎地域の大学生の数が減ってきているとあるが、これは少子高齢化や人口減少により学生の数が減っていることが原因だと考えられるが、九州圏内や他都市と比較してどのような傾向なのか。

【担当課】
長崎LOVERSについては、最終的には長崎の好きなところやいいところを考えて発信する市民が多くいるということが目指す姿である。
アンケート等による長崎LOVERSの効果の把握については、今後検討していきたい。

【担当課】
遊学のまちの協議会は平成20年からフォーラムや学祭の開催など行ってきたが、これまでは行政主体の取組みが多かった。今後は学生を取り込んで魅力あるまち、魅力ある大学にしたいと考えており、今年度、長崎地域のすべての大学生を対象に、大学生がどのような考えであるのか、魅力ある大学や長崎とするにはどのような取組みが必要かなどについて、アンケートを実施しており、現在集計中である。この結果をもとに、どのようなことをやっていけば、大学生を巻き込んで長崎のまちをもりあげていけるのかなど、この結果を来年度以降の取組みの検討に生かしていきたい。
学生数につきまして、九州や県外の数は把握していない。しかしながら、学生数が減ってきている傾向であり、少子化に伴ってどのように学生を確保していくのかというのは、特に私学については厳しい状況で、充足率について100%を切っている状況である。そのような中、各大学も様々な工夫をしているところであり、これだけの大学が長崎にあることは活かすべきことであるので、行政も一緒になって取り組んでいきたい。

【委員】
対応状況表に記載がある既存の施設の今後の活用方法について、現在検討中となっているが、現在の市の考え方をお聞きしたい。

【担当課】
新しい施設ができても、既存の施設と棲み分けをして活用していきたい。

【部会長】
ブリックホールや市民会館等に飲食機能が周りにないということで、使い勝手が悪いという声もあっていることから、関係各課連携して検討していってほしい。

【委員】
観光統計総括表から、観光客は増えているが、そのほとんどはクルーズ船のお客であり、宿泊数の割合は減っているのが現状である。
今後論議をする時には、補助指標を設けるなど、クルーズ船の観光客数と宿泊数の棲み分けをするほうがよいのではないか。クルーズ船の客について今後宿泊にはつながらない。クルーズ船と一般の観光客の話を分けて、議論しないと意味がないのではないか。
クルーズ船について言えば、以前より買い物は減っているようであり、長崎にお金が落ちていたが最近は以前ほどではないようである。

【部会長】
DMOの役割となることから、今後しっかり検討していってほしい。

【委員】
キャッシュレス化については、日本が遅れているが、長崎は日本の中でもさらに遅れている。キャッシュレス化については多様な決済手段も出てきており、事業者も悩んでいるようである。市として、観光事業者にどのような方針でキャッシュレス化を進めていこうとしているのか。
ビッグデータをどのように集めて、どのように分析して、どのように施策に反映させていくのかの意思決定はされているのか。また、その結果は関係者に配信されているのか。

【担当課】
キャッシュレス化については、商店街が中心になって推進している。大型百貨店についても参画し、少しずつ増えてきている状態であるが、まだまだ世界と比較すると低い状況であるので、様々な支援を広げていきたい。

【担当課】
ビッグデータ収集の件について、DMOの中にマーケティング委員会があり、その中で課題等を共有している状況である。その下部組織であるマーケティンググループを設置し、事業者等にも入っていただき、課題会系統に取り組んでいく予定である。現在コンベンション協会のホームページに掲載しているが、掲載している旨の周知が会員にしかできていない状況であるため、様々な方に見ていただけるよう周知を図っていきたい。

【委員】
決済手段については、小さなお店については難しいようである。たとえばキャッシュレスを入れたら、こんな風に売り上げが上がったなどの事例を発信していただくなど、推進の仕方を検討してほしい。
先ほどのマーケティング委員会については、それぞれのセクターの委員が入られているということか。

【担当課】
宿泊、交通、飲食関係など7、8名で構成されている。その下部組織としてマーケティンググループを今年設置する予定であるので、幅広い議論がされるものと期待している。

【委員】
情報は集まれば集まるほどどう分析するかが重要になる。プロセスも公開していただければと思う。

【委員】
さるくはプレから始まって15年近く経っていると思う。15年経てば、内外ともに長崎市を取り巻く環境が変わってきていると思う。
LOVERSやインスタグラムなど、観光客に刺激を与える様々な道具、方法が出てきている。人数が増えたとか減っただけではなく、協働の形や、時代の変化、また東京オリンピック開催等も考慮し、抜本的な改革が必要ではないかと思うが、具体的な案があれば教えていただきたい。

【担当課】
本格的始動から11年目を迎え、私たちも今のままではどうなのかと考え、さるくの再編を実施したところである。市民、観光客のニーズが変わってきており、観光についても昭和の観光から21世紀の観光に確実に変わってきている。再編したばかりであるので、まだ結果は見えてきていないが、今後ともみなさんのご意見を聞きながら、よりよいさるくとなるよう随時工夫していきたい。

【委員】
経済にとって、ものづくりが芳しくない中で、長崎市にとって観光が重要になっている。また、観光には多様な人(農水産、サービス、産業、地域)の人たちが関わっている。いろんな人とのつながり、連携が重要。長崎市は過去の遺産が非常に多いことから、有利な条件だと思うが、各都市何もないところでもがんばっている地方都市も多くあることから、今後も市を支えていく自負を持って頑張っていただきたい。

【部会長】
基本施策「A3交流のための都市機能を高め、交流を促進し、賑わいを創出します」の評価については、「Ac目標を達成しているものの、目的達成に向けた課題の克服などがやや遅れている」となっておりますが、所管課説明のとおりとしてよいか。

(異議なし) 

以上

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電話番号:095-829-1124

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