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平成29年度第2回 長崎市都市交通審議会

更新日:2018年9月7日 ページID:031761

長崎市の附属機関等について(会議録のページ)

担当所属名

土木部土木企画課

会議名

平成29年度第2回 長崎市都市交通審議会

日時

平成30年2月9日(金曜日) 14時00分~16時00分

場所

長崎市役所本館地下1階 議会第1・2会議室

議題

1. 長崎市都市計画の全体像について
2.長崎市の幹線道路概況について

審議結果

    

【事務局】
「平成29年度第二回 長崎市都市交通審議会」を開催します。 本日は、前回の都市交通審議会の中で、都市計画の全体像や道路事業等の進捗状況の説明が必要であるとのご意見がございましたので、この2件につきまして、ご報告をさせて頂きます。本日の会議の成立について報告します。本日、出席いただきました委員の皆様方は16名中13名であり、委員の半数以上が出席となっておりますので、審議会規則第7条により、会議が成立していることをご報告します。 次に事務局の紹介をいたします。続きまして、幹事長の吉田より皆様へご挨拶申しあげます。

 【幹事長】
長崎市土木部土木部長の 吉田 です。本日、「長崎市都市交通審議会」を開催いたしましたところ、委員の皆様におかれましては、ご多忙の中、ご出席いただき誠にありがとうございます。この「長崎市都市交通審議会」でございますが、本市の都市交通体系に関する重要事項について、調査・審議することを目的に設置されたもので、前回は、公共交通総合計画について事前説明をさせて頂いたところでございますが、前回の審議会が約4年ぶりの開催ということもあり、委員の皆様からは、都市計画の全体像や、道路事業の進捗状況などについて報告してもらいたいとのご意見を頂きましたので、本日は、都市計画の全体像及び道路事業の進捗状況をご報告させて頂きたいと思っております。次回以降は、長崎駅周辺の計画状況やバリアフリーに関する進捗状況などにつきまして、時期を見て、ご説明をさせて頂き、都市交通に関して十分なご審議を頂けるよう努めてまいりたいと考えておりますので、何卒よろしくお願いいたします。本日は限られた時間の中ではございますが、皆様からの率直なご意見をお伺いしたいと考えております。本日はよろしくお願い申し上げます。

 【事務局】
それでは、早速、議事に入らせていただきますが、これからの会議の進行は、吉田会長にお願いしたいと思います。

【会長】
それでは審議会に入ります前に、本日の会議録の署名人を指名させていただきます。久委員と、鈴木委員にお願いしたいと思いますが、よろしいでしょうか。ご承諾をいただきましたので、よろしくお願い致します。本日は議案ではございませんが、今後、都市交通審議会の審議を行ううえで、長崎市の都市計画に関することや道路事業の進捗状況を把握する必要がございますので、それに関連した内容の報告が2件ございます。こちらにつきましては、審議事項ではございませんので、事務局より2件のご報告を頂き、委員の皆様のからご意見やご質問を頂く時間を設けながら進めていきたいと考えております。それでは、事務局よりご説明をお願いいたします。

 【事務局】
それではご説明に入る前に長崎市都市交通審議会の概要についてお手元の資料でご説明させて頂きたいと思います。

~概要説明~

 【会長】
それでは、次第のとおり、都市計画の全体像について、事務局よりご説明をお願いいたします。

 【説明者】
~都市計画の全体像説明~
・別添資料に基づき、都市計画マスタープラン及び立地適正化計画(原案)の説明


以下、質疑応答

 【委員】

・コンパクト化は都市計画の流れであるため、その方向で進めていくのは理解できる。大枠として、異論はない。
・自然共生区域やそれ以外の区域については、届出だけで規制ではないとの説明であったが、居住誘導区域にどのように誘導していくのか。これまでは、面的な考え方として、市街化区域や市街化調整区域などを決めていたが、都市計画というより、実質的には建築基準法で規制している部分が多い。
・たとえば接道が取れないところは、居住を誘導しないとの説明があったが、接道ができるかできないかは、個々の宅地での判断であり、面として考えていくのは難しいと思う。考え方としては理解するが、1戸1戸でやるには相当厳しい現実で、お住まいの方から反発があるのではないか。今後どのようにしていくのか。

 【説明者】
・計画の本旨としては、人口減少の中で、都市のスポンジ化を抑えてコンパクトにまとめていこうという考え方である。長崎市としては地形的制約がある中で、安全な区域にまとめていこうとしている。
・具体的な居住誘導区域の線引きは、街区単位で考えており、道路があるところや水路などの地形地物で区切り、居住誘導区域の案を考えてきた。
・どうやって誘導していくかということに対して、制度的には届出制度となるが、住宅でいえば3戸以上の住宅開発などが対象となり、戸建て住宅は対象外となっている。
・届出を受けた場合は、誘導していくべき土地があれば勧告や斡旋等が可能な制度となっており、強制的に進めていくものではない。
・どこが安全で暮らしやすい場所かを地図上で示すなどして、それを共有していける環境を作って、緩やかに誘導していくという考え方である。
・市街化区域、調整区域といった面的な線引きとなっていないが、建築計画などがあった場合に、わかりやすい情報発信により誘導していきたいと思っている。

 【委員】
・今日初めてこの取組を知ったが、建築士会等に相談を頂きたかった。これまでは、こういった計画は、建築士会のネットワーク会議などで十分議論されていた。今後協議をお願いしたい。

 【説明者 】
・今年の1月に各協会に対してご説明を行っているが、今後、建築士会のネットワーク会議で説明する予定である。また、5月以降にも説明会を予定しているため、その際は協議をお願いしたい。

 【会長】
・居住誘導区域以外の地域を不便にしていけば、人は居住誘導区域に自然に移っていくという側面もあると思うが、どこまで自然共生区域に住まれている方への支援を行っていくかが、立地適正化計画のポイントであり、ジレンマでもあると思う。支援を行い、自然共生区域での生活を維持しようとすれば誘導が進まないという考えもあると思う。
・今後、自然共生区域に対してどのようにケアしていくか、お考えがあれば教えてほしい。

 【説明者】
・人口は減少しており、都心回帰の傾向も見られているが、自然共生区域などの斜面地などでは、老朽危険空き家対策を実施するなど、必要な支援は行っていきたいと考えている。明日、すぐにでも斜面から誘導していくような制度ではないため、お住まいの方へのサービスは引き続き行っていくことになる。 

【副会長】
・立地適正化計画は庁内を横断した体制で策定しているのか、また、このような審議会で議論されているのか、またパブコメなどの経緯を教えてほしい。

 【説明者】
・市民説明会の状況については、2月に基本的な考え方をお示しし、4月に素案、10~11月に原案の説明と、のべ530名にご参加頂いている。関係団体の説明は、医療、福祉、教育、経済、建設、不動産、交通の各界に説明会等を行い34団体、のべ318名に参加頂いている。また、県や国などの関係団体含めて横断的に議論して、現在の案となっている。

 委員】
・市内をいくつかのエリアにわけて、効率の良いコンパクトな都市を作っていく計画ということで、都市機能誘導施設が一つのカギになると思うが、民間の施設の計画について、都市機能誘導区域外に進出したいということも考えられるが、民間の建設計画などに対して長崎市がリーダーシップをとって、規制や指導するという権限があるのか。長崎市の考え方を民間に理解して頂いて協力してもらう姿勢ということか。

 【説明者】
・今回の計画は規制より誘導に重きをおいた計画となっている。また、創設されたばかりの制度であり、国の方も支援制度を年々拡充している段階である。たとえば民間の医療施設等は都市機能誘導区域、いわば地価が高く、立地がしにくい場所に誘導していくということとなるが、国土交通省の認定をとれば税制の優遇を受けられるという制度もある。

 委員】
・大型商業施設やマンション建設など、民間が進める事業を規制することはできないと思うが、この建設による影響はあると思うので、今後、どのようにしていくのかなど、何か考えがあるか。

 【説明者】
・大規模集客施設など、都市構造に大きく影響を与えるような施設については、立地適正化計画だけではなく、都市計画制度による用途地域や特別用途地区などによる規制や誘導で、人口規模に見合った都市を実現できればと考えているため、ご意見をもとに、制度の活用について検討していきたい。

 【委員】
・立地適正化計画は理想的だなという思いはあるが、現実的に時間をかけて緩やかに誘導していくなかで、斜面地が多いため、誘導していく区域にどれくらいの土地を確保できるのか、根拠などはあるか。

 【説明者】
・平面的に見れば、平地が少ない長崎市の中で、容積率という空間的なボリュームの考え方もあり、シミュレーションの数字は表には出てこないが、平地であっても空間が利用できていなかったりという状況があるため、再開発などへの支援などにより、空間を上手に利用できるようにしていきたい。

 

【委員】
・山間などにある小学校などの統廃合も進んでいるが、学校などもこの計画の影響により廃校になったりするのか。

 

【説明者】
・小学校の統廃合は、小学校の適正配置として地域の皆様と対話していくなど行政として取り組んでいるが、今後も少子化により子供の割合が1割を下回ってくる状況も予想され、その中で学校をどこに配置するのかは小学校の適正配置として検討が始まっている。
・現在はあまり行われていないが、大規模団地の開発などを行うときには、学校などの機能が足りているかなど、そういった側面から許可をしていくなど行っている。

 【委員】
・立地適正化計画の方向性は良いと思う。
・人口減少が加速している中で、斜面地から平地に移動する人が多くなっている。
・公共交通総合計画の策定が進められているようだが、3月や4月頃に素案が出されてくるものと思っている。
・素案の概要として、小中学校の統廃合に伴うバス便数をどうしていくのか。南北交通渋滞の解消のためにバスをどうしていくのか。前回、空や海など、大きな交通体系から話をしていたが、全体の交通体系の在り方について話をしていく中で、今回の説明は大変ありがたい。現在、策定を進めている公共交通総合計画について、今後の公共交通の在り方についてイメージだけでも良いので、少し説明を頂きたい。

 【説明者】
・公共交通と立地適正化計画との両輪でまちづくりを進めていく流れの中で、公共交通総合計画の策定を進めている。今の段階でイメージを話すのが非常に難しいが、公共交通のネットワークの中で、都心部から地域核へのネットワークについては必ず維持していく必要があり、地域核から各地域へのネットワーク、地域路線についても合わせて考えていく。また、都心部、居住誘導区域に関してもネットワークの維持を十分に図れる計画にしていくよう検討している状況である。

 【委員】
・私のイメージ的には、小中学校の統廃合があればバスの空白地域を維持するためとか、買い物不便地域には乗合タクシーなどを今後どうしていくか、地域の中心である学校や病院や公共施設があるところなどは、公共交通をキープしていくと、まちなかから離れた東西南北を拠点としてバスの結節など、そういうものが交通対策になるのではないか。
・3月にいきなりたくさんの資料を出されてもよくわからないため、概要版とかわかりやすい資料を出してもらいたい。

 【説明者】
・公共交通総合計画のたたき台については、年度内を目途に作成したい。それから庁内の調整を踏まえて、都市交通審議会に素案として提出させてもらいたいと考えている。
・今の議論は、交通事業者が、収益事業として行っている路線以外に、赤字となっている路線に対して、長崎市が補助金を出している地方路線もある。今後、人口が減っていくと、収益を生んでいる路線についても、黒字のまま維持していくのは難しくなっていくのではないか、利用促進を図っても、人口減少に勝るのは難しいのではないか、こういった状況で路線をどのように維持していくのか、補助金を出し続けていくのか、大枠として路線の維持ができるかできないかを整理していきたいと考えている。

【委員】
・3月いっぱいに庁内ではとりまとめができるとのことであるが、わかりやすい資料を出してもらいたい。

 【委員】
・公共交通の人口カバー率であるが、わかりやすい数字として挙げられており、政令市で72%、長崎市が80%と非常に高い数字であると思うが、今後、これをどういう形としてゴールを考えているのか、100%を目指すのか、80%以上にするのか、80以下でも良いのか、大きく分けると3つの考え方があると思う。赤字路線に税金を投入して限界が来ると廃止もありうるとの話であったが、それを阻止していくのかどうか、ゴールの考え方を教えてほしい。

 【説明者】
・人口カバー率について、居住誘導区域内のカバー率を調査している数字では92%、市街化区域では89%となっているが、公共交通総合計画も含めて公共交通の考え方を整理し始めたばかりであり、どのラインがキープできるかは今後検討の余地があると考えているため、ここだけ約という数字が入っている。
・国交省との協議でも、人口密度については69人/haを維持するわけではなくて60人/haと少し下がっているが、ここまでが下げられる限界になるかと考えている。公共交通の在り方としてどこが一番良いのかということで、今後検討を重ねるが、1回目の計画としては維持するということにしている。

 【委員】
・公共交通カバー率について、都市計画マスタープランでは現在は80%であり、それを立地適正化計画の居住誘導区域では90%を目標としているが、この目標は、今のネットワークを維持できたらという目標であり、今は92%であるため、2%下がっても達成できるという内容であり、それについて分析を行っているところである。この90%という目標であるが、民間事業者が路線を維持できない場面になったときに行政がとるべき行動は2つあると考えており、一つは90%を達成するために、路線を維持するための税金を投入するというやり方、もう一つは維持できないところは居住誘導区域としてなじまないという考え方であり、別の議論の中で今後協議していくことになると考えている。ここを検討できるように総合計画として仕上げていきたいと考えている。

 【委員】
・次の報告の幹線道路概況に移りたい。

 【説明者】
~長崎市幹線道路概況の説明~

 【委員】
・道路整備に異を唱えるわけではないが、積極的に道路整備をして、マイカー交通に移行して、まちのスプロール化が行われてきたと思っている。長崎の場合は、道路整備が進んでなかったこともあって、公共交通カバー率が高いということもあったかと思う。道路整備に反対はしないが、うまくやらないと、コンパクトネットワークが悪化するという危険もある。公共交通の維持のためには二つあるとあったが、もう一つあり、公共交通を極端に優先して、バスでは30分かかるがマイカーで1時間にするなど、道路の使い方を柔軟に検討してほしい。

 【説明者】
・今後の検討項目としたい。

 委員】
・市道江平浜平の補助幹線についてだが、この付近に住んでいるため、個人的な質問となるが、江平浜平線は最初三原浜平線であったと思うが、団地造成の頓挫により、江平浜平線となっていると認識している。平成19年度が当初の開通時期で、開通した場合の交通量は1日5千台との説明が当初あったが、現在の完成年度や進捗状況等を教えて頂きたい。
・また、終点の一部が新幹線のトンネル工事により土砂搬出をしている状況であるが、この土砂搬出が完成年度に影響を与えているのか。
・江平浜平線付近の市道はミニバスが通っており、斜面地の交通手段は重要であるが、開通後は、バスの運行計画などにも影響が出るのか。

【説明者】
・江平浜平線の進捗状況は、H28年度末で約56%の進捗であり、完成予定はトンネル工事の土砂の搬出も若干関係はしているところもあるが、平成35年度の完成を目指して進めている。

 委員】
・今後の公共交通機関への影響については、検討課題になると思うため、審議会の中で意見や提案ができればと思う。

 【副会長】
・道路整備計画については、市の努力で前進が見られており、感謝している。公共交通機関としてみた場合、高規格道路の整備となれば住宅密集地を通らずに整備されることとなるが、ある意味では国道499号、202号、34号の馬町新大工交差点周辺の整備をして頂くことで走行環境の改善や、安全面が確保されるため、速達性、運行の定時性が確保されることで、利用者が増えればと思う。
・長崎市は福田地区のように狭隘な道を大きなバスが通る路線もあるため、住宅密集地において用地の確保は難しいと思うが、将来の課題であると思う。
・バスは高等な技術が必要であり、乗務員など人員の確保も大きな課題であるため、交通計画に盛り込んでほしい。

 【委員】
・幹線道路の整備については、市及び県などでしっかりやっていただきたい。
・幹線道路整備の中で廃止になった整備案もあるかと思う。国道324号についても、以前から整備する計画であったかと思うが、整備が廃止になってしまい、住民からは今の環境では安全ではないと多くの意見がでた。そういう意見に対するフォローについても、バスベイ、タクシーベイの確保や、歩道の整備、無電柱化の推進など、そういった流れをしっかり見ながらやってほしい。

【説明者】
・国道324号については、確かに両側に家が張り付いており、道路拡幅が難しい状況ではあるが、田上茂木区間についてはバス停付近で道路拡幅を予定しており、それ以外の区間についても廃止という話もあったが、地元自治会長等と話をしながら、正覚寺から田上区間についてもどういったことができるのか、県としても検討をしている状況とお聞きしているため、そういった形で対応していきたいと思っている。

【委員】
・幹線道路について、審議会のメンバーも同じ基本認識に立って道路事情を考えながら、公共交通を審議していくことも大事な視点であると思う。
・構想段階の道路について、30年先の道路がどうなっていくのか、将来にむけての大事な視点である。交通環境の改善は当然であり、災害時の迂回道路も作るべきだし、物流のスムーズな運搬も大事である。長崎の基幹産業をどう維持していくのか、産業維持も重要である。コンパクトシティの計画と道路の未着工部分、あるいは交通路線の関係も、市の見解として審議会で審議するなり、市内の生活道路、車みち整備事業あたりもどこかの時期で説明して頂いて、審議会の意見を聞いていただければと思う。

【幹事長】
・各委員よりありがたい意見を頂いた。将来を見据えて長い目でしっかり議論していくとのことでまさにその通りであると思っている。
・幹線道路についても、都市計画マスタープラン、立地適正化計画の説明の中で、将来の都市構造としてネットワークを担う部分で重要であると考えており、道路も今動いていることから、生活に密着した部分、車みち整備事業も含めて、今後体系的にどういったことになっているのか、次回以降、説明をさせて頂きたい。

 【会長】
・本日の報告は以上である。今回、市にはいろいろな資料を用いて説明を頂いたことを感謝したい。都市交通審議会は都市交通の重要事項を審議する場であり、スケジュールも示して頂いたが、ある程度論点を絞りながら、スケジュールに沿って進めていきたいと考えている。今後、公共交通総合計画についてもこの場で議論していきたいと思っている。それでは審議会を終了したい。

お問い合わせ先

総務部 行政体制整備室 

電話番号:095-829-1124

ファックス番号:095-829-1410

住所:〒850-8685 長崎市魚の町4-1(9階)

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