ここから本文です。

平成30年度第1回 長崎市障害者施策推進協議会

更新日:2018年7月26日 ページID:031540

長崎市の附属機関について(会議録のページ)

担当所属名

福祉部障害福祉課

会議名

平成30年度第1回 長崎市障害者施策推進協議会

日時

平成30年5月28日(月曜日)15時00分~17時00分

場所

長崎市障害福祉センター 2階 研修室

議題

(1) 障害者基本計画の概要について(報告)

(2) 長崎市第3期障害者基本計画実績報告について

(3) 長崎市第4期障害者基本計画策定に係るアンケート調査の実施について

(4)  その他(委員との意見交換等)

審議結果

 

開 会

 

 

【事務局】

みなさんこんにちは。本日はお忙しい中お集まりいただきありがとうございます。

ただいまから、平成30年度第1回長崎市障害者施策推進協議会を開催させていただきます。

開催にあたりまして、福祉部長よりご挨拶申し上げます。

 

【福祉部長】

平成30年度第1回長崎市障害者施策推進協議会の開催にあたりまして、一言ご挨拶を申し上げます。

 本日は、お忙しい中、本協議会にお集まりいただき、誠にありがとうございます。

委員の皆さまにおかれましては、日ごろから障害者の支援と福祉の向上に資する施策の推進にご尽力を賜っておりますことに深く敬意を表するとともに心から感謝申し上げます。

本協議会は、障害者基本法に基づき、市の条例により設置しております合議制の機関でありまして、委員の皆様には、本市における障害者のための施策に関する基本的な計画等についてご意見を賜り、必要な調査・審議をお願いするなど、多大なる貢献、ご尽力を賜っておりますことを、この場をお借りして厚くお礼申し上げます。

さて、昨年度は障害者総合支援法に基づく、第5期の障害福祉計画、児童福祉法に基づく第1期の障害児福祉計画の策定をこの協議会でご意見をいただきながら、策定をしてまいりましたが、今年度は、障害者基本法に基づき、平成31年度からの5か年における、障害者施策全般に係る方向性を示した多分野にわたる計画としまして「第4期障害者基本計画」の策定の年にあたりますことから、その内容につきまして、本協議会においてご審議いただく予定としております。 

この障害者基本計画につきましては、内容も幅広いものになっております。昨年ご審議いただきました第5期障害福祉計画はどちらかといいますと実施計画ということで、具体的な数値目標を定めて、どのようなことを実施するのかという行政計画として策定してまいりましたが、今回の基本計画は大きな方針、方向性を明確にしながら長崎市全体として達成に向けて努力をしていくというような計画になります。

今後、アンケート調査を障害者の方や事業者の方へさせていただいて、具体的な実情を把握したうえで、この計画を実行性のあるものにしてまいりたいと思っておりますので、委員の皆様におかれましては、それぞれの立場から貴重なご意見を賜りますようお願いを申し上げます。

 結びになりますが、この協議会が今後ますます発展するとともに委員の皆様方のご健勝ご活躍を祈念したしまして簡単ではございますが、冒頭のあいさつと代えさせていただきます。どうぞよろしくお願いいたします。

 

【事務局】

本日の協議会ですが、8名の欠席がございますが、委員総数20名のうち過半数に達する12名の委員にご出席いただいておりますので、本会議は成立しておりますことをご報告いたします。

今回、各推薦団体での人事異動等により、2名の委員が変更となっておりますので、ここで新任の委員をご紹介させていただきます。

 

~新任委員紹介~

 

続きまして、事務局を紹介いたします。

 

~事務局職員紹介~

 

続きまして、お手元の資料の確認をさせていただきたいと思います。本日配付しております資料は、本日の次第、座席表、委員名簿、資料1、資料2、資料3、質問票の以上でございますが、よろしいでしょうか。

それでは、これからの議事進行につきましては、会長にお願いしたいと思います。

 

【会長】

皆さんこんにちは。本日はお忙しい中ご出席いただきましてありがとうございました。

前回までは障害福祉計画・障害児福祉計画についてご審議いただきましたが、今回からは障害者基本計画についてのお話になります。できるだけ皆様には有益なご意見、ご助言をいただきますよう、ご協力をよろしくお願いいたします。

それでは本日の次第に基づき進行させていただきます。

 最初の議題は「障害者基本計画の概要について」となっております。事務局の方から説明をお願いします。

 

【事務局】

 それでは、議題1「障害者基本計画の概要について」説明させていただきます。恐れ入りますが座って説明させていただきます。

「障害者基本計画」でございますが、これは障害者基本法に基づき策定される計画でございます。

障害者基本法は、「全ての国民が、障害の有無によって分け隔てられることなく、相互に人格と個性を尊重し合いながら共生する社会を実現するため、障害者の自立及び社会参加の支援等のための施策に関し、基本原則を定め、及び国、地方公共団体等の責務を明らかにするとともに、障害者の自立及び社会参加の支援等のための施策の基本となる事項を定める」ものであり、障害者施策の基本となる法律でございます。

資料1の障害者基本計画の概要についての1ページをご覧ください。

「1 障害者基本計画の位置づけ」についてですが、本計画は障害者基本法第11条第3項の規定に基づく市町村障害者基本計画として、長崎市の障害者施策にかかわる理念や基本的な方針を定め、障害者施策の方向性も示すものでございます。

資料の2ページをご覧ください。

「2 障害者施策推進に係る計画全体図」ですが、障害者基本計画の位置づけについて、ご説明させていただきます。

資料上段の一番左側には、本市のまちづくりの指針となる「長崎市第四次総合計画」を記載しております。そのすぐ右に記載の「長崎市第4期障害者基本計画」につきましては、平成31年度から34年度を計画期間として、国の障害者基本計画や長崎市第四次総合計画など他の関連する計画との整合を図りながら、今年度中に策定する予定としております。

国が今年3月に策定した平成30年度から34年度までの障害者基本計画(第4次)については、全体図の下矢印の枠内の1から11に記載のとおり、多分野において、障害者施策全般に係るそれぞれの方向性を示す計画となっております。

全体図の上段の右側に記載の「長崎市第5期障害福祉計画」及び「長崎市第1期障害児福祉計画」につきましては、平成30年度から32年度までの3年間を計画期間として、障害者基本計画に定める方向性を踏まえながら、障害者総合支援法及び児童福祉法に基づく業務の円滑な実施に関する計画として昨年度策定しました。基本的理念や成果目標を定めたうえで、障害福祉サービス等の必要量の見込みや地域生活支援事業及び長崎市独自事業の実施に関する事項を定めております。

 資料1ページにお戻りください。

「2 長崎市障害者基本計画について」の「(1)第3期障害者基本計画」についてですが、長崎市では、平成26年3月、障害者基本法に基づき、「障害の有無にかかわらず相互に人格と個性を尊重し支え合う共生社会」の実現を基本理念とし、「生活支援」「保健・医療」「雇用・就業、経済的自立の支援」「差別の解消及び権利擁護の推進」など、9つの分野にわたる「長崎市第3期障害者基本計画」を策定しました。計画期間は、平成26年度から30年度までの5か年計画でございます。

続きまして、「(2)第4期障害者基本計画」についてですが、今年度、長崎市第3期障害者基本計画の最終年度を迎えることから、平成31年度から35年度までの次期計画となる長崎市第4期障害者基本計画について策定いたします。

平成30年3月に国の第4次障害者基本計画が策定され、安全、安心な生活環境の整備や自立した生活の支援及び社会参加の支援等のための施策が11の分野に整理され、各分野において、政府が講ずる施策の基本的な方向が示されましたので、こうした国の方針や今後実施する障害者、事業所を対象に実施するアンケート結果などを踏まえ、本市の計画を策定する予定としております。

「3 今後の策定スケジュール」ですが、本日の第1回障害者施策推進協議会におきましては、障害者基本計画概要の説明、長崎市第3期障害者基本計画実績報告や第4期障害者基本計画策定に係る障害福祉に関するアンケート調査の実施について皆様方のご意見をいただきたいと考えております。

9月に予定しております第2回協議会では、アンケートの調査結果の報告、長崎市第4期障害者基本計画の策定について国の基本計画の説明や市の基本計画の概要等についてお諮りしたいと考えております。

計画素案につきましては、10月、11月に予定しております協議会で議論をしていただき取りまとめを行いたいと考えております。その後、1月を目処にパブリック・コメントを実施した上で障害者基本計画を策定後、3月の協議会で報告をさせていただきたいと考えております。今年度策定予定の障害者基本計画の概要につきましては、以上でございます。

【会長】

ありがとうござました。ただいまの説明について何かご意見、ご質問はございませんか。

 

【委員】

 意見なし

 

【会長】

他に何かございませんか。

 無いようでしたら、次の議題2の長崎市第3期障害者基本計画実績報告について事務局から説明をお願いします。

 

【事務局】

それでは、続きまして議題2の長崎市第3期障害者基本計画実績報告についてご説明させていただく前に、資料1の3ページから5ページについては、説明の中では詳細を触れておりませんでしたが、国が策定しました障害者基本計画の概要を記載しておりますので、後ほど内容をご確認いただければと思いますので、よろしくお願いいたします。

それでは、議題2の長崎市第3期障害者基本計画実績報告についてご説明させていただきます。資料2の1ページ目をお開きください。

「長崎市第3期障害者基本計画」につきましては、大きく9つの分野別に方向性を定めまして取り組みを行ってまいりました。今年度が最終年度ということになりますが、平成26年度から平成29年度までの4年間の間にそれぞれの分野で項目について取り組みを行っておりますので、その具体的な内容と実績、評価、課題につきまして、資料にまとめさせていただいておりますけれども、私の方からは取組みにあたり課題があったもの、それから今後も継続して取り組んでいく必要があるのではないかと思われるもの、そのようなものについて何点か取り上げてご説明させていただきたいと思います。

まず1ページ目の「第1章 生活支援」の「4 人材の育成・確保」についてですが、人材の育成確保は今後重要になってくるということで、一つはボランティア活動を推進するということと、実際に地域で障害者・児の支援に携わる人材の育成確保を行っていきたいということで、取り組みを定め、実際にそれぞれの所属で取り組みを行っているところではありますが、昨年度策定した第5期障害福祉計画におきましても人材育成についてはご意見をいただいたところでありますが、この基本計画の取り組みの中でも実績として大きなものが出てきていないというようなところがありますし、今後もこの項目については、力を入れて取り組んでいく必要があるのではないかと考えております。

次に資料6ページの「第2章 保健・医療」の「4 障害の原因となる疾病等の予防・治療及び発達支援の(1)障害の予防、(2)健康づくりということで記載させていただいております。

特に障害の原因となる疾病等の予防・治療及び発達支援につきましては、こども部門や健康づくりの部門などで取り組みを進めてきているところですが、資料7ページの下段にありますが、障害児の早期発見・早期療育というところに力を入れて取り組みを行ってきたところでございます。障害福祉センターにおける巡回相談ということで、平成26年度から平成29年度までの1年ごとの実績を上げておりますけれども、保育所、幼稚園等における巡回相談につきましては、平成26年度の59か所から平成29年度の103か所まで訪問箇所数を増やしてきているところです。今年度も長崎市内の保育所、幼稚園、認定こども園全てに訪問の申し込みをいただければ、訪問させていただくということで周知をさせていただいております。相談者数も増えてきているところです。今後も引き続き取り組みを進め、障害児の早期発見に努めてまいりたいと考えております。

次に8ページをご覧ください。

「第3章 教育、文化芸術活動・スポーツ等の振興」の「1 インクル―シブ教育システムの構築」についてですが、障害のある子供たち、児童、生徒が合理的配慮を含む必要な支援を受けながら、その能力や可能性を最大限に伸ばしていき、自立し社会参加することができるように、医療、保健、福祉等との連携のもと早期からの教育相談・就学相談の実施を推進していく体制の充実を図るということ、それから、障害のある児童生徒一人ひとりの障害や特性に応じた教育を提供できる体制づくりに努めてまいりたいということで、取り組みを行ってきているところです。特に長崎市の教育研究所におきまして、このような障害のある児童生徒につきまして、就学前からカルテを作成し、それを小学校、中学校に引き継いでいくというような取り組みを進めてきているところです。先ほどの巡回相談とうまく組み合わせながら早いうちから療育をしていけるような取り組みということで、引き続き取り組みを進めていきたいと考えております。また、特別支援学級の数や通級指導教室設置校の数については増えてきており、今後も特別支援学級や通級指導教室の設置校の拡大や特別支援教育支援員の配置等の充実を図る必要があると考えております。

 また、小中学校において、教育上の指導及び支援の具体的な内容や方法をまとめた個別の教育支援計画に基づき、学校全体で適切な教育的支援を効果的、効率的に行う体制づくりにも努めてまいりたいと考えております。

 次きまして「第4章 雇用・就業、経済的自立の支援」の「1 障害者雇用の促進」についてですが、資料は12ページになります。はじめに障害者雇用の促進についてですが、長崎県やハローワークさんとも共催させていただいております「障害者就職面談会」につきましては、毎年「広報ながさき」等で開催の周知をするとともにイベントの運営サポートなどを実施しており、障害者の就労支援につながることから今後も周知や運営の協力などを行いまして、取り組みを進めていきたいと考えております。

続きまして資料の11ページでございます。総合的な就労支援でございますが、「2 長崎市障害者就労支援相談所の運営」についてですが、長崎市障害者就労支援相談所運営事業をハートセンターの中で実施しており、就労のための相談支援、雇用準備のための支援、障害者の求人情報の収集及び提供などを行っています。相談件数については、減少傾向にあるため、関係機関と連携を図りながら取り組みを進めていきたいと考えております。

続きまして資料の12ぺージでございます。「4 福祉的就労の底上げ」についてですが、障害者の店「はあと屋」を運営しており、一般就労が難しいという中で福祉的就労を行う障害者の社会参加の促進、授産製品の売上向上というところで、引き続き取り組みを行ってきているところでございます。今後、授産製品の販売促進を図るためにも新規の販売先の開拓を引き続き行ってまいりたいと考えております。そのことを通じて授産施設の工賃アップを図るなど取り組みを進めてまいりたいと考えております。

続きまして資料の13ページをご覧ください。

「第5章 生活環境」の「1 住宅の確保」についてですが、障害がある方が地域で安心して暮らすための住まいの確保が重要であると考えており、その中でグループホーム創設にあたりましては国の補助事業を活用しながら一部助成を行っているところです。今後も利用者の増加が見込まれることから、グループホームの整備を進め、定員の増加に努めてまいりたいと考えております。

続きまして資料の16ページをご覧ください。

「第6章 情報アクセシビリティ」の「2 コミュニケーション支援の充実」についてですが、現在、手話通訳者・要約筆記者の養成や派遣を行っています。また、手話通訳者を障害福祉課にも配置するなど、障害者の方とのコミュニケーションの支援を実施しています。しかしながら、要約筆記者養成研修につきましては受講者が年々減少しているため、今後もさらなる周知に努めてまいりたいと考えております。

続きまして資料の17ページをご覧ください。

「第7章 安全・安心」の「1 防災対策の推進」についてですが、この中で、避難所の確保については、バリアフリー化が行われていないという現状がありますが、現在、防災危機管理室の方でトイレの洋式化やスロープ及び手すりの設置等について改修を進めてきているところでございます。また、今後、避難行動要支援者を受け入れる避難所確保につきましては中々具体的な取り組みが進めてくることができなかったということがございますので、この取り組みについては検討を進めてまいりたいと考えております。

次に資料の19ページをご覧ください。

「第8章 差別の解消及び権利擁護の推進」の「1 障害を理由とする差別の解消」についてですが、これにつきましては、広報ながさきや週刊あじさい、報道機関などに対して、障害者支援の取り組みに関する記事やイベント情報などを発信していますが、今後さらに障害者への理解促進に向けた取り組みを進めていく必要があると考えております。

次に資料の19ページをご覧ください。

「第9章 行政サービス等における配慮」の「1 行政機関等における配慮及び障害者理解の促進等」についてですが、「障害を理由とする差別の解消の推進に関する法律(障害者差別解消法)」が平成28年4月1日に施行され、長崎市におきましても、「障害を理由とする差別の解消の推進に関する長崎市職員対応要領」を制定いたしました。これに基づいて研修を実施しているところではありますが、全ての職員に研修が行き渡っているというところまでは至っておりませんので、今後、取り組みを進めていく必要があると考えております。

章立ての中で特に今後も引き続き取り組みを進めていくところ、取り組みが足りなかったところを取り上げて説明させていただきました。以上でございます。

 

【会長】

ありがとうございました。何かご質問はありますか。

 

【委員】

 確認ですが、資料の2ページの「3 サービスの質の向上」「4 人材の育成・確保」については、「4 サービスの質の向上」「5 人材の育成・確保」ではないでしょうか。それから第7章の安全安心に関するページで、「2 防犯対策の推進」と「3 消費者トラブルの防止及び被害からの救済」については、ページが抜けているようですが。

 

【事務局】

 申し訳ございませんでした。委員ご指摘のとおりですので、欠如している項目を追加、修正し、後日送付させていただきます。誠に申し訳ございませんでした。

 

【委員】

 これは第3期の障害者基本計画の検証、結果報告ということで、これから新たな計画を策定していくわけですが、私の意見としては、今までできなかったことを検証し、引き続き計画を立てていくのはわかりますが、できなかったことについては、いろんな理由があって、新たに計画を立て直さなければいけないところがあると思います。特に人材の確保については、介護だけではなくて、障害の人材を確保するのは大変な状況になっています。今日、午前中に長崎県の長寿社会課に行ったのですが、人材を確保するためにいろいろな動きを行っており、市としてもやってほしいです。ただ、ハローワークさんなどにお願いしていろいろなイベントをするのではなくて、簡単に言えば障害者アート作品展もだんだん人が少なくなっているという結果出ていて、何で少なくなっているのかというと、私は企画がマンネリ化していると思います。例えば、アート作品展に事業所の照会や面談会などを加えていきながら、人を集めて尚且つアート作品展を見ていただき、福祉の理解をしていただくような計画を立てていただきたいなと思います。人材についても福祉と教育のリンクが大切だと思います。教育の現場に出向く、現場の中の授業の一環として福祉の体験コーナーを設けるであるとか。県の方でも現場の方に体験ツアーをするというような話もあっていましたので、小中高、大学生でもいいですが、早いうちに福祉の体験をしていただくというような、福祉の施設と連携していくような計画をつくっていただきたいなと思います。最後に新庁舎の中に障害を持たれている方をPRする場を作っていただければと。市民だけではなく市職員の方にもPRできるような場をつくっていただければと思います。

 

【会長】

ありがとうございました。アート作品展や教育現場での福祉体験や新市庁舎でのPRなどいい提案だと思いますので、事務局の方でも実現に向けて考えていただければと思います。

 

【委員】

 第7章の安全安心についてですが、障害者の方が安心して避難できる避難所の確保と避難行動要支援者の名簿の活用についてですが、障害福祉サービス事業所もそのようなマニュアルを作っていますが、実際に障害者の方が避難する場所は現実的に難しいと思っています。資料にありますようにユニバーサルデザインでバリアフリー化をしても解決できないことがたくさんあって、自閉症の方は避難所で眠れなかったり、避難所では生活できないという方もいらっしゃると思います。障害福祉サービス事業所が長崎市にも多くありますので、そのような事業所をもう少し活用したらどうかと思います。そして、人材についても非常に重要で、障害について理解をお持ちにならない方が支援するのは難しくて、障害者が遠慮しながら生活をしないといけなかったりします。人の支援も何とかならないのかなと思います。

 

 

【委員】

 私は日ごろ障害者の方を支援する立場でもあり、また、小学生の子供を持つ親でもありますが、私は第3章のインクルーシブ教育システムの構築が一番重要だと思っていて、介護、福祉へ就職する人が減っているとか、避難所での問題もここに繋がっているのかなと思います。私の子供が通う学校も生徒数が多い小学校なのですが、特別支援が必要な子供さんが多くいます。インクルーシブというのは、特別に配慮が必要な子供にだけ配慮をするということではなくて、一般の子供たちも含めて互いに理解をしあって、互いに育っていくという理念だと思うのですが、私の小学校であったのが、一般の子供さんを特別な配慮が必要な子供さんが追いかけまわしたりする事例がありまして、一般の子供さんが先生に相談すると、特別な配慮が必要な子なので申し訳ないといわれ、どうしても特別な配慮が必要な子を擁護するというような方向に動くみたいで、全ての小学校がそうとも限らないと思うのですが、私の身近なお母さんたちは、先生に相談しても話にならないという風にいわれていて、あの子は特別だから仕方がないですという風に子供やお母さんたちが理解していくと、ますます乖離していくのではないか、これはインクルーシブ教育ではないのではないかと思っていて、うまくいっていない事例の一つではないかと感じています。この子はこういう個性があって、互いに理解しあって、できないところは補い合うような下地が出来た教育を小さいうちから受けていくと避難が必要な時に手助けができる大人になったり、また、福祉の仕事を自分の仕事としてやっていこうという人も増えていくと思いますので、ぜひ基本計画の中で重要性を持ってつくっていただければと思います。

 

【会長】

 ありがとうございました。事務局から何かありますか

 

【事務局】

 ご意見ありがとうございました。委員の皆様からの意見についても計画に入れるように検討していければと考えております。

 

【委員】

 これは障害福祉課の方へのお願いになるのですが、計画を策定する障害福祉課の方々が、障害者の方の中に入っていただいて、障害者の生の声を聴く場面に身を置いて考えていただきたいと思います。

 

 

【会長】

 ありがとうございました。これは障害福祉の基本だと思いますので、事務局は大変だと思いますが、よろしくお願いします。他にありませんか。

 

【委員】

 共同学習の推進ということで、県も取り組んでいると思いますが、在り方や方法について検討していく必要があると思います。それから、8ページにあります個別の教育支援計画等に基づく体制づくりについてですが、数的には増えていますが、どれくらいの子供が支援計画を必要としていて、それに対してどのくらい作成されているのかという見方も必要ではないかと思います。また、課題・評価に学校全体で支援体制をつくることについては、学校間に差があるのでと書いてあり、その解決策はコーディネーターが中心となって校内委員会を充実させるための手立てが必要であると書いてありますが、これは基本的なところで、何で学校間に差があるのかを分析できないといつまでたっても変わらないのかなと思いました。最後に私が以前いた学校で、トイレマップというものを保護者の方がつくっていて、長崎市内で情報交換をされていたのですが、そういった生の声を吸い上げていただければよいのかなと思いました。

 

【会長】

 ありがとうございました。他にございませんか。それでは、次の議題に進みたいと思います。議題3の長崎市第4期障害者基本計画策定に係るアンケート調査の実施について事務局お願いします。

 

【事務局】

次に、長崎市第4期障害者基本計画策定に係るアンケート調査の実施についてご説明させていただきます。

資料3をご覧ください。

 「1 目的」についてですが、第4期障害者基本計画を策定にあたり、障害者の生活状況や福祉施策に関するニーズ等を把握し、基礎資料とすることを目的として調査を実施するものであります。

 「2 調査対象者等」についてですが、実施期間は今年の7月上旬頃から8月上旬頃を予定しております、対象者につきましては、障害者は2,000人、障害区分別に分類して、身体障害者1,500人、知的障害者250人、精神障害者250人としており、障害福祉サービス等事業者につきましては、全事業所約300箇所程度を検討しております。調査方法といたしましては、郵送で各世帯、事業所等へ配布する予定としております。また、アンケート項目につきましては、障害者につきましては、障害者につきましては、自由記述欄を含む35問程度、事業所につきましては、自由記述欄を含む18問程度を考えております。

次に「3 アンケート項目作成方針の案」についてご説明いたします。平成29年7月に、第5期障害福祉計画の策定にあたり実施しました長崎市障害福祉に関するアンケート調査により、その際に障害者の基本的な生活実態は把握できていることから、本調査では、それらの質問事項以外について実施することを検討しております。

第5期障害福祉計画の際に実施しましたアンケートの内容といたしましては、暮らしの現状や希望、日常生活動作の支援、外出の状況や日中の過ごし方などをお聞きしています。

また、国の第4次障害者基本計画の中では、次の11分野の障害者施策の方向性が定められていることから各分野別に項目を定め、実施することを検討しております。議題1の中でも少し説明させていただきましたが、11分野は表にあるとおりです。

分野の欄の1番目の安全安心な生活環境の整備につきまして、項目案としましては、安心して生活できる住環境や交通環境の整備等になります。2番目の情報アクセシビリティの向上及び意思疎通支援の充実につきましては、障害者に配慮した情報通信機器の利用等になります。3番目の防災、防災等の推進につきましては、防災対策の推進、災害発生時における支援等になります。4番目の差別の解消、権利擁護の推進及び虐待の防止につきましては、障害を理由とする差別の解消、権利擁護等になります。5番目の自立した生活の支援、意思決定支援の推進につきましては、意思決定支援、成年後見制度、障害のある子供に対する支援、また、相談支援体制の整備等になります。6番目の保健、医療の推進につきましては、適切な医療の提供、通院の状況、退院後の支援等になります。7番目の行政等における配慮の充実につきましては、行政機関の窓口や選挙等における配慮、障害者理解の促進等になります。8番目の雇用・就業、経済的自立の支援につきましては、就労支援、障害者雇用の促進、経済的自立の支援等になります。9番目の教育の振興につきましては、教育環境の整備や学習活動の充実等になります。10番目の文化芸術活動・スポーツ等の振興につきましては、文化活動やスポーツ等への社会参加、環境整備等になります。最後に11番目の国際社会での協力、連携の推進につきましては、国際的な交流支援等になります。このような項目をアンケートの項目案として考えております。

長崎市の基本計画につきましては、今ご説明しました11分野の方針に即して定める一方で、障害者施策の現状や課題など本市の実情を踏まえたうえで策定することとしております。本市の現状や課題などについて把握するための基礎資料となるアンケート調査について、今回実施を行うこととしておりますので、今回このような質問を重視したほうがいいなどの意見がありましたら、委員の皆様のご意見をお伺いできればと思います。以上になります。よろしくお願いします。

 

【会長】

事務局の方から説明がありましたが、委員の皆さんご意見はありますか。

 

【委員】

11番目の国際社会での極力・連携の推進についてですが、前回の基本計画には設けていなかったように思うのですが、今回、項目を設けるということで、長崎市としてのプランがあるという前提ということで理解してよろしいでしょうか。

 

【事務局】

5年前に策定しました第3期障害者基本計画では、国際協力の項目につきましては、長崎市は除外しておりました。今回、国の項目にありましたので掲載しておりますが、必要ないということであれば、前回と同様に項目から除外するというようなことも検討していきたいと思います。

 

【会長】

5年前のアンケートと比べてアンケート対象者が減っているように思います。記憶によると身体障害者の人が2,300人、知的障害者の人が700人、精神障害者の人が700人くらいだったと思うのですが。これは市が経済的に厳しいということで減ったのでしょうか。

 

【事務局】

第3期障害基本計画の冊子の17ページにも掲載しておりますが、対象者は委員がおっしゃられたとおりの数でした。今回は昨年行いました第5期障害福祉計画の際のアンケート調査は対象者を2,000人としており、その数に合わせたかたちとしております。

 

【事務局】

補足させていただきますと、アンケート調査の人数を何人にすればよいのかというところで、答えに誤差が生じる最低ラインの人数を考えた際に2,000人というのは妥当な人数なのではないかということで、2,000人としております。

 

【委員】

このアンケートの対象者は大人だけになりますか。子供も入りますか。

 

【事務局】

手帳をお持ちの方が対象になりますので、子供さんで手帳をお持ちの方も対象になります。サービスを受けているが、手帳をお持ちでない子供さんは対象に入れておりません。

 

【委員】

前回のアンケートの際にも難病の方が入っていなかったわけですが、難病の方は手帳を持っていない方が大半であるため、把握が難しいということであったということでしたが、難病の方が集まる場もありますので、難病も障害福祉サービスを使える一人ですので検討していただければと思います。

 

【事務局】

アンケート調査で意見をとらせていただくかどうかということはあるのですが、生の声を聞いていただきたいというご意見もありましたので、そういった場でご意見をお聞きできればと考えております。

 

【会長】

自由意見欄は今回も設けていただけますか。今までのアンケート調査の中で一番大切と思うのが自由意見欄だと思いますので、ぜひよろしくお願いします。

 

【事務局】

自由意見欄については、設けたいと思います。

 

【委員】

アンケート以外の方法で意見を述べたいという人に対して意見を求める方法というのがあるのであれば教えてほしいし、ないのであればぜひ検討してほしいと思います。パブリックコメントもあると思いますが、そこまで辿り着ける人は少ないと思います。現場にいると生の声をいっぱい聞くことができます。

 

【事務局】

現時点でこの方法でということはないのですが、できる方法を考えていきたいと思います。

 

【会長】

障害者自身が障害福祉課の担当に直接話をするのが一番伝わるのではないかと思いますが、どうでしょうか。1回目は勇気がいると思いますが、2回目からは気楽に話をしにいけるのではないかと思います。障害福祉課の職員の方も日々の忙しい中で、仕事を超えて現場まで行って生の声を聞くということを要求するのは厳しいのではないかとも思います。

 

【委員】

障害者が一人で役所に行って、窓口で話をするのは難しいと思います。夜遅くまで職員の方が仕事をされているのは存じていますし、休みの日に難病支援センターのカフェに来てくださいというのも難しいことだと思います。ただ、年に1回でもそういう機会があればぜひ足を運んでほしいと思いますし、前回提案しました障害者を対象としたタウンミーティングをしてほしいなと思います。

 

【委員】

私は相談支援専門員をしているのですが、事業所にもアンケートが届くということですので、その中でたくさんご意見を書かせていただこうかと思っています。ぜひ相談支援専門員をもっと活用していただければと思います。

 

【委員】

参考になるかわかりませんが、前に以前勤めていた特別支援学校のことなのですが、共生社会づくりに生徒自身が貢献するというようなことが今後求められるということで、校外学習に出かけた際に環境整備の状況がどうであるかという視点で勉強してこようかというような話が出ていて、それを集めて学校のホームページに載せようという話をしていたのですが、そのような意見を出せる場を作っていただければ生の声を聞けるのかなと思います。

 

【会長】

事務局も障害者の生の声を聞けるよう努力していただければと思います。

他に意見はございませんか。ないようでしたら最後にその他の意見交換ですが、何かご意見はありませんか。

 

【委員】

先日、福祉のまちづくりの講演会を聞きに行ったときに改定バリアフリー法ができたということで、障害者にとって勇気づけられる素晴らしい法律ができたということを知りました。当事者の参加が大きなテーマになっているそうです。建物が建つときは、障害者の意見を吸い上げたかたちで建物をつくらないといけないというようになっているし、建物が出来上がったら当事者と行政とが一緒になって検証していくというところまで盛り込まれているそうですので、改定バリアフリー法も生かしたかたちで計画をつくっていただければと思います。

 

【事務局】

私たちも改定バリアフリー法については、新しい計画の中にも盛り込んでいきたいと思います。

 

【会長】

 他に何かございませんか。無いようでしたら、議題は終了し、議事を事務局にお返しします。

 

【事務局】

長時間にわたりご審議いただきありがとうございました。

最後にお手元にあります「質問票」につきましては、後日、お気づきの点、事務局の説明でよく分からなかったところや内容についてのご質問、文章の修正やご提案などがございましたら事務局までお知らせいただきたいと思っております。

また、質問票でご質問をいただいた内容につきましては、次回の協議会で回答させていただきたいと思っておりますのでよろしくお願いいたします。

最後に福祉部長からご挨拶を申し上げます。

 

【福祉部長】

今日は貴重なご意見をいただきましてありがとうございました。人材確保や人材の配置についてご意見をいただきましたが、私も事業所の社会科見学ということも可能なのではないかと思います。それと障害者の生の意見をお聞きする場ということで、ご提案をいただきましたが、私も昨年、福祉部長に就任して、38か所の障害福祉サービス事業所を回らせていただき、現場のお話をお伺いしたところではありますが、まだまだ足りない部分もあるのかなと思い、今回ご意見を聞かせていただきました。ぜひ、アンケートの自由記載欄に事業所の方のご意見もお書きいただければと思っていますので、引き続きご指導ご鞭撻のほどよろしくお願いいたします。

 

【事務局】

次回の会議につきましては、9月中旬頃を予定しておりますが、日程が決まり次第、お知らせいたしますので、よろしくお願いいたします。

 それでは、以上をもちまして、平成30年度第1回長崎市障害者施策推進協議会を終了いたします。

 ありがとうございました。

※この協議会についてのお問い合わせは、障害福祉課へ 095-829-1141

お問い合わせ先

総務部 行政体制整備室 

電話番号:095-829-1124

ファックス番号:095-829-1410

住所:〒850-8685 長崎市魚の町4-1(9階)

アンケート

アンケート

より良いホームページにするために、ご意見をお聞かせください。コメントを書く

観光案内

平和・原爆

国際情報

「行政運営・審議会・指定管理者・監査」の分類

ページトップへ