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平成29年度第1回 長崎市行政改革審議会

更新日:2018年5月14日 ページID:031163

長崎市の附属機関等について(会議録のページ)

担当所属名

総務部行政体制整備室

会議名

平成29年度第1回 長崎市行政改革審議会

日時

平成30年3月27日(火曜日)13時30分~15時30分

場所

長崎市役所本館地下1階 議会第4会議室

議題

1 行財政改革の概要について
2 行政サテライト機能再編成について
3 その他

審議結果

【事務局】
1 行財政改革の概要について説明

【会長】
大きな話で確認したい。今回の審議会ではH27に実施期間が終了している行財政改革プランの説明があったが、すでにH28、H29、H30となっている。審議会はプランの案について意見を述べることが求められているが、次の計画についての基本的な考えなどの説明が次回にあるのか。

【事務局】
直近の行財政改革プランはH27に終了し、2年が経過している。その後、次の行財政改革に係る計画は策定していない状況にある。現在、その方向性を市内部で議論しており、早急にその方向性を固めた後に審議会から意見をいただきたいと考えている。後ほど今後の方向性についての基本的な考え方を説明するので、意見をいただきたい。

【会長】
行財政改革に関する計画は毎年大幅に変更するようなものではない。骨格になるようなものは変わらないものであり、変えるべきものでもないと考える。見直しにあたっては行財政改革プランの体系は三層構造になっており、審議会では理念や基本的視点の部分について議論することになると思う。個別の施策は議論の対象外になると思うが、見直しのときには、大きな目標であり概念である理念等が具体的な施策に結実して初めて意味がある。また、市民生活や行政のあり方を決めていくことにつながる。理念等の見直しをするにあたり、具体的な取組み項目の結果がないと、理念等のどこを直すべきか決まってこないと考える。理念等に関連する個別の取組み項目の具体的な評価について整理していく必要があると考える。次の「行政サテライト機能再編成について」にも関係すると思うので、どう考えているのか教えてほしい。

【事務局】
資料の8ページでは、左側から基本的視点、取組み項目を記載している。具体的な取組み項目、実施計画では89項目あった。例えば、基本的視点「市民との協働による事業推進」では、「わかりやすい情報の発信」「市民からの積極的な意見聴取」「官民協働の基本的方針の明確化」「市民の公益活動に対する支援の強化」のそれぞれの取組み項目に基づく具体的な実施項目を記載している。実施項目の89項目のうち80項目が実施済みと整理している。残り9項目については継続して取り組んでいるところであり、性質上継続して取り組んでいくべきものもある。この実施項目の取組み結果について、H28に開催した審議会において詳しく説明したが、今回は主な取組みとその結果を抽出して説明した。

【委員】
H29の審議会は今回が初めてである。H28は2回だったがH29は年度末に1回で何か不都合はないのか。

【事務局】
H27に前プランが終了し、その後2回開いた。市内部で次の計画について検討を進めてきたが、昨年10月に行政サテライト機能再編成として、大きな組織見直しを行った。この取組みと整合を図る必要があり、今年度の開催が遅くなった。

【委員】
財政面で扶助費の割合が高いと説明があったが、具体的な理由はわかるか。生活保護費が伸びている理由はわかるか。中核市と比較してどうなのか。

【事務局】
具体的な理由はわからない。

【委員】
扶助費に占める生活保護費の比率はどうなっているのか。

【会長】
扶助費はいろいろな経費が入っているものであり、個別の項目も入っている。扶助費でないものは職員の人件費や建設関係、交際費などで、それ以外ものが扶助費に含まれている。

【委員】
What’s ZAISEIの19ページに扶助費の歳出総額に占める割合が載っている。

【事務局】
H30当初予算ベースでおおまかに説明すると、障害福祉の予算、原爆関係経費も大きな割合を占めている。

【事務局】
What’s ZAISEIの6ページにおいて、原爆関係経費を除く扶助費は574億円である。大きなものとしては生活保護費の約210億円である。

【委員】
了解した。

【委員】
子どもの医療費助成費は増えている傾向にあるのか。横ばいの傾向にあるのか。

【事務局】
子どもの子育て支援については、充実を図っている。

【事務局】
補足すると、子ども医療費は、従来小学校に入学する前が補助の対象であったが、昨年度の途中から中学生の入院費の補助を始めた。H30から中学生の通院費補助も開始した。このことから、中学生まで医療費補助を拡充している状況にある。また、生活保護費の引き下げもあっているが、一部準用保護の対象項目を拡大している。生活保護の見直しや子どもの医療費拡大、人口減少社会が進む中での子育て施策は重要であると考えている。

【委員】
子どもの施策の予算は増加傾向なのか。

【事務局】
増加している。

【委員】
子育ての件で、前回の審議会で質の拡大として、包括的な支援を棚卸しすると言っていたがどうなったのか。支援が重複するものを改善すると言っていたがどうなったのか。行政は物事が決まってから話をするので、計画段階で市民と協議をする必要があるのではないか。

【事務局】
棚卸しは、既存の業務量について行っている。業務を根本から見直し、人員の配置を行っており、まだ少なからず問題もあるので、引き続き既存業務の見直しは行っていく。人員と予算をどうすべきか、予算編成を行う際、人員も予算も限りがある中でヒアリングを行いながら、試行錯誤しながら配置の検討をしている。施策の反映などは、各部局、こども部などがいろいろな人に話を聞きながら重点的に取り組んでいくものを示していることから、市民の意見は反映されていると考えている。業務の棚卸しについては今後も資料を示しながら引き続き行っていく予定である。

【会長】
行財政運営はお金だけで見てはわからない部分がある。お金を使った先を見なければならない。行政からのアウトプットがあって、インプットした側がどのような効果を発揮するのか。現状からわかることもあるので、次につながることもある。視点に戻せるものがあれば今度の見直しで入れていく。

 

【事務局】
2 行政サテライト機能再編成について説明

【委員】
地域の課題は地域で解決していくといった認識でよいのか。

【事務局】
行政サテライト機能再編成プロジェクトは、市民の窓口を整備したこと、まちづくりの支援を連携して行っていくことを目指して行ったものであり、地域のまちづくりを支援する職員を増やしている。昨年10月の実施から約半年過ぎたが、地域の取組みは進んでいると考えている。具体的に課題が解決したところまではいっていないが、今後の周知を継続して取り組んでいきたい。

【会長】
組織が縦割りか横割りかということである。今回実施したことは組織を改正することが目的ではない。行政サービスがどう改善したのかが重要である。今後の経過を見ながら、随時見直して、結果のトレースが重要だと思うので、その効果をまとめていくようにしてほしい。

【事務局】
会長が言われるように、組織をいじることが目的ではない。地域の支援をするために行政側の体制をどうすればいいのかを考えて行政サテライト機能再編成を行った。この取組みは従来の行財政改革の効率的な組織体制の構築とは逆行している。効率化ということであれば縦の方が行政側からすると組織的にもスリムになるというメリットがあるが、今の状況では長崎市の課題に対応できないということで、職員も増えている。そういうことからも、成果があがっているのか、しっかりと検証をしていきたい。

【委員】
手続きの際の移動がなくなり、窓口が集約化されて便利になった。

【会長】
今日、来るとき1階を通ったが、まさに案内する人を配置していたのか。

【事務局】
黄色いジャケットを着たフロアマネージャーを配置し、スムーズな案内に努めている。

【委員】
ワンストップということで、子育て支援ネットワーク連絡会は全国的に組織されており、全国と比較して長崎市の違いがよくわかる。転勤したときにどこに尋ねたらいいかわからず、私たちのところにやってくるが、私たちのマンパワーでは限界がある。1日に130人程度の子供が集まる現状にある。相談窓口として紹介されてきているから、最初は子供の相談だけど、その背景には母親の問題や福祉の問題など膨らんでいったときに、紹介窓口がどこにあって、どこにつないだらいいかわからない。つなぐところを聞いてつないでもワンストップではない。子供だけではなくてお年寄りのことなど、支援のなかにいろんなものが含まれているため、包括的な支援や見える化をしてほしい。決まったことを与えられてやるのではなくて、ニーズの部分も一緒に話し合っていきたい。せっかくの行財政改革の審議会にいるのであるから、一緒にやっていきたい。

【会長】
行政には仕切りをしていただきたい。そういった視点も反映してほしい。

【委員】
行財政改革は2年間の空白の時間がある。行財政改革でやってきたことによる問題など、次回、分かるところまででいいので、2年間でどういったことを協議していたのか、H30からどうやっていくのかを示してほしい。行政サテライト機能再編成を10月から行っているが、その経過を示して議論をすべきである。お金の問題では、今後大きな事業を始めることが予定されており、庁舎を建て替える、ほかの施設を建設するなど、今後の税収の見通しは減少してくると考えられる。財政状況は、義務的経費はどうなるのか、将来展望の案を示し、将来に向けた道筋をつけるべきである。

【会長】
棚卸しでやったことを、今後詰めていく必要がある。個別に取り組んだ項目だけでもわからないが、一方で個別にどのようなことに取り組んだのか見ていかないといけない。

 

【事務局】
3 その他でこれからの行財政改革における基本的な考え方等を説明

【委員】
前回の審議会で、民間委託や指定管理者制度の導入、民間移譲で行政サービスの質が落ちていないのか検証した方がよいのではないかとの質疑があったが、検証は進めているのか。

【事務局】
例えば指定管理者制度では、チェック体制として毎年度モニタリングを行っている。利用者へのアンケートや聞き取りを行っており、業務改善につなげている。モニタリングのやり方の改善については検証していきたい。これからの新しい考え方では、H17、H18の市町合併を経て、職員数は減っているが行政へのニーズは増えている。前プランでは正規職員3,000人体制を目指して取り組んできたが、これから、例えば2,500人体制にするということは現実的ではないと考えている。既存の業務の中には、まだ民間にお願いできる業務があると考えており、例えば民間委託をして5人分の削減人員が効果としてでた場合は、新たなニーズに配分したり、職員の働き方改革として時間外勤務の縮減やワーク・ライフ・バランスに配分したり、そういった視点も必要ではないかと考えている。質の向上と重点的取組みにあてるため、民間でおぎなえる分はそちらにお願いするなど、別の形で効果を利用するしくみをつくっていけないかと考えている。具体的には委員の意見を聴きながらつくっていきたい。

【委員】
時間外勤務が多くなっているのであれば、適正配置になっていないのではないか。本当に必要なことをやっているのか。残業は本当にムダだと思う。そういうところを是正すると職員の意識改革や生産性も上がる。市役所は地方の中で地域に残る選択をした者には良い職場であると考えるので、採用を絞らないようにしてほしい。

【委員】
近くの行政センターにたまに行っているが、客がいないのに職員は何人もいる。窓口に行くと、職員がわからなくて何人も寄って協議をしている。職員の勉強不足ではないかと思う時もある。申告の時期など詳しくないものが窓口を担当し、本を開きながら対応している。勉強不足だと思う。

【委員】
行政サテライト機能再編成では行政の縦割りが横割りになっているが、だれが主体的になっているのかわからない。横割り自体は活用できれば形としては良いと思う。ただし、会長も言ったように形を作っただけではどうしようもなくて、まだ入り口の段階で、その後、地域とのコミュニティと行政サービスが今まで以上に効率的に、スピーディーになれば期待ができる取り組みだと思う。

【委員】
行政サテライト機能再編成については、今後の経過を見ていきたい。経費削減については、本当に必要なものかも含めて判断してもらいたい。

【委員】
この審議会にはずっと携わっているが、行政サテライト機能再編成については、当初と変わって現実的なものになった。市議会議員や市民の中でも行政サテライトについてよくわかっていない人もいるので、PRをしていくべきだと思う。行政サテライト機能再編成により、対応はたしかにスピーディーになっている。そういった効果は既にでてきている。一方では行政センターが縮小され、職員も対応に苦慮されているところもあると思う。それが職員の勉強不足につながっていると思うので、しっかり備えておくこと、集中することを徹底して職員に教育してほしい。

【会長】
今日、委員から出された意見は今後の方針等に反映してほしい。

【事務局】
次回の審議会は来年度早々に開催したい。日程等を調整して改めて連絡する。

【会長】
それでは、以上をもって平成29年度第1回行政改革審議会を終了する。

お問い合わせ先

総務部 行政体制整備室 

電話番号:095-829-1124

ファックス番号:095-829-1410

住所:〒850-8685 長崎市魚の町4-1(9階)

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